1. アルマゲドン(1998)
細かいことさえ気にしなければ、ストーリー自体はバランス、テンポともに良く、単純に楽しめると思う。視覚効果もなかなかだしね。この映画の中の「アメリカ万歳」を嫌う人がいるけれど、アメリカ人がアメリカで作った映画なんだし別にいいじゃない・・。彼らには彼らなりの熱さと素直さがあると思うんだよね。W-cupでの日本サポーター陣然り。そんな熱い奴らの熱い男たちと親子の話。日本にもそんな「熱さ」が必要だと思うよ。まぁ同監督の「パールハーバー」はダメダメだったけどね・・。 7点(2002-12-19 05:41:27) |
2. スカーフェイス
自分のポリシーを曲げなかった、そして曲げられなかった男の成功と脱落。アルパチーノが十分の存在感を発揮していたと思う。しかし、マフィア映画(自分が勝手にマフィア映画だとおもいこんでるだけかもしれないが)というよりは、ギャング、または麻薬ディーラーの物語と言ったほうがすんなりあてはまる気がする。マフィア映画独特の緊張感とかも特になかったしね(やっぱりマフィア映画はイタリア系にかぎる)・・。ストーリーに特に深い人間関係の描写や気をひくようなエピソードもなく、3時間近い上映時間はもうちょっとすっきりまとめられたのではないかと思った。悲しい映画だが、これを見て特に何かが残った気もしない。登場人物(特に部下など)のキャラがもっと濃ければよかったなぁ・・。全体を流れる音楽の音質には時代を感じた。 6点(2002-12-19 05:18:04) |
3. トリプルX
007ことスマートでスリムなジェームスボンドに対して、肉体派で直進系のXがスパイとはなかなか新鮮な設定だね。ヴィン=ディーゼルはハンサムではないものの、マッチョでセクシーでアメリカ人がすきそうな感じがする。アクションシーンは、なかなか迫力もあり、ヒロインもけっこうセクシーだったので良いが。悪役がもっと悪役っぷりを発揮できるようなイベント、設定があったほうが、もっとスパイ物ならではの緊張感が出た気がするね~。(っていうかヴィン=ディーゼルの時点でスパイものじゃないかな・・?) 7点(2002-12-19 01:32:45) |
4. タクシードライバー(1976)
まず、純粋な男の映画だと思った。デーニロ演じるトラヴィスは、自分と世界をつなぐ何かが欲しかったんだろうね。おそらく彼はそんなに頭のいい人ではない・・・。それは戦争で受けたココロの傷ゆえなのかもしれないが・・。なにをやるにしても、不器用で計算が立たない・・いや恐ろしく真っすぐ過ぎるのだろうか・・。選挙事務所のお姉ちゃんに、初対面の日にカフェで「自分が運命の人だよ」みたいなことを言っちゃうのも、ポルノ映画に連れて行っちゃったのも、やっぱりそういう関係になりたいがゆえの彼なりの下手な表現だった気がする。そんな純粋な彼の心と表情(デニーロの演技スバラシイ)におもわず自分も微笑んでしまった。ジョディフォスター演じる売春婦に何かココロの拠り所を求め(だってカワイイもんなぁ、あんな娘いたら)、それが一番の解決方法だと思ったのか、売春宿に突撃、銃激戦。最後に自分を撃とうとしたときはオイオイと思ったが・・。言ってみればあれが彼にとっての晴れ舞台だったのかなぁ・・?まぁ悪く言えば、とんでもない勘違い野郎。だが男として共感できる部分は沢山あった。自分を周りに認めてもらえない歯がゆさ・・わかるなぁ・・。でもここらへん、女の人や人間関係で悩みのない方々にはわからないかも知れんっすね。。腕の仕込み銃を出す練習をしてるときになかなか銃がうまく出てこないのが、ちょっとマヌケで逆に良かった(本番では一発で出てきて良かったね)。映画全体の雰囲気や音楽も良かった。最後に、タクシー運ちゃん仲間の一言「どうせ俺たちはタクシードライバーだ、人間なるようにしかなれないんだよ」みたいな台詞が印象に残った。やっぱりあのトラヴィスなりの表現であそこまでやっちまったんだなぁ・・。 9点(2002-12-19 01:18:46) |
5. アナザヘヴン
映画だけ見た。最初は謎を追及していく様が面白かったけど、最後のほうでは飽きてたな~~、みんなの言うとおり。設定とかシナリオ的に映画にするほどの魅力がなかったんじゃないかな。 3点(2002-12-19 00:09:16) |
6. アウトブレイク
とりあえず、ストーリーとしてバランスよくできてると感じた。当時映画館で見たときは、ウイルスが敵ってのが自分にとっては新鮮で、見えない恐怖みたいなものがあった・・。なんか感染系って怖い。ドナルド=サザーランドの悪っぷりは相変わらず良かった。 8点(2002-12-19 00:04:11) |
7. マイノリティ・リポート
映画自体の発想と設定は良かった気がするけど、ストーリーがいまひとつなんじゃないかなぁ?たしかに、おっと思う展開はあったけど、細かい部分でツジツマをあわせてくれてないような気がする。それに、陰謀としてのレベルが作品全体の雰囲気と豪華さについていけてないかなぁ・・・。ようするにあのジイちゃん一人の悪巧みでしょ?もったいないなぁ・・。それだったらそれでもっと人間ドラマを盛り込んで欲しかった・・。世界観は好きだったけど・・。 6点(2002-12-18 23:58:28) |
8. CUBE
《ネタバレ》 やっぱりこの映画は、あの警官のおっさんなしでは語れないんじゃないかな~・・・。一番強気で勇気あるタイプ。最初はこのおっさんがみんなを最後まで引っ張っていくと思って疑わなかった・・・。でも、結局一番足を引っ張ってたのは彼だった・・・。死と隣り合わせの極限状態のなかで、なぜ自分がそこにいるのか、どうやったら脱出できるのかもわからない・・・。知的障害の男は自分を危険にさらすし、医者の女はウルサイ。しかも、その実験的殺人迷路を作った人間の一人がそばにいる。そんな状況のなかではハリウッド式に約束されたタフガイの強さも有り得ない。そんなある意味でのリアルな人間のリアクションが、ちょっと新鮮だった。これがなかったらこの映画、たんなるB級で終わってた気がするなぁ・・・。 8点(2002-12-18 23:45:35) |