ローリング・サンダー(1977) の ドラえもん さんのクチコミ・感想

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ローリング・サンダー(1977) の ドラえもん さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ローリング・サンダー(1977)
製作国
上映時間95分
劇場公開日 1978-05-13
ジャンルアクション,ドラマ,サスペンス,戦争もの,犯罪もの,バイオレンス
レビュー情報
この時期に多く製作された、いわゆる“ベトナム後遺症モノ”の中でも異色中の異色作。主人公は空軍将校。長く苦しい捕虜生活から解放され帰国した彼を待ち受けていたのは、お座なりの歓迎と待っている筈の妻の夫への裏切り。失意の中、やがてならず者に妻子を殺され、自らも右腕を失ってしまう運命に。ベトナムで負け戦を強いられ、帰郷しても生きる気力を無くしかけていた彼が、復讐を果たすことで見せる男としての最後の意地。それは自らのアイデンティティを確かめる闘いでもある。脚本が「タクシー・ドライバー」のP・シュレイダーということもあり、本作もクライマックスの凄まじいバイオレンス・シーンに力点が置かれていて、我慢に我慢を重ねやがて怒りを一気に爆発させるというシチュエーションは、まるで日本の仁侠映画のようであり、かつての戦友(若き日のT・L・ジョーンズ)を従え、売春宿へ弔い合戦に向かう姿などはまさにそれ。軍服に身を包み、義手に銃身を短くカットしたショット・ガンを構えたW・ディベインには強烈なほどの凄味を感じたもので、そういう意味でも彼の代表作だと言える。
ドラえもんさん 8点(2003-09-28 17:29:05)
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