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《ネタバレ》 1945年、第二次世界大戦末期のライン川にかかる橋をめぐる、ドイツ軍とアメリカ軍の攻防を描いた秀作です。ロバート・ヴォーン演じるドイツ軍少佐と、ジョージ・シーガル演じるアメリカ軍中尉との駆け引き(というか、シーガルががむしゃらに橋を目指すのを待ちかまえるだけなんですけどね)を描いたと、一般的には言えるんでしょうが、その背景に描写される、ベン・ギャザラのアメリカ軍軍曹やハンス・クリスチャン・ブレヒ演じるドイツ軍大尉(元学校の校長先生)などがいい演技で脇を固めています。橋の防衛に失敗したヴォーンが処刑されるシーンで、ちらっと空を眺める演技に泣かされます。上述の通り、戦争末期ですから人材も不足し、学校の先生までが軍人として徴用されることになり、その彼が故国を守るという使命と戦争に嫌気がさして悩む役を見事にこなしています。「史上最大の作戦」ではトーチカの中から連合軍の大艦隊を発見して電話をかける慌てぶりだけでしたが、この映画では大出世です。彼を観るだけでも価値のある映画だと思います。ただ、「パットン大戦車軍団」などの例に漏れず、この映画も戦車の資源にはトホホとなってしまいます。M24がシャーマンというのは形状が違いすぎですね(苦笑)。余談ですがあの舞台になった橋は、東欧だかにあった解体する橋を使ったそうですね。だから本物の橋を爆破したわけです。
【オオカミ】さん 8点(2003-11-16 23:54:30)
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