魔女の宅急便(1989) の マーチェンカ さんのクチコミ・感想

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魔女の宅急便(1989) の マーチェンカ さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 魔女の宅急便(1989)
製作国
上映時間103分
劇場公開日 1989-07-29
ジャンルドラマ,ファンタジー,アニメ,青春もの,小説の映画化
レビュー情報
「確かにこれは子供向けでしょうね。ある程度の大人なら、見るのはちょっと退屈かも知れません」・・・これは今から3年以上前に投稿したレビューの最初の2行ですが、今は僕はそう思いません。確かに物語は明らかに、「13歳(特に女の子)」に向けて作られていますが、内容は大人にも十分訴えるものも持っていると、今はそう感じます。

これから働こうとしている人としてキキが描かれている限りで、この作品はキキと同年代の(そう遠くない将来に働くことになる)子どもたちへの「応援歌」であると同時に、働き始めて仕事上の苦難に遭遇し、周りの暖かさに支えられてそれを乗り越えていくキキの様子に注目すると、これは現在働いている人たちへの「応援歌」とも言えると思います。

生きている限り、人は必ず自立し、働くことになります。僕はこの作品に、そういう「これから働くことになる人、そして現に働いている人」たちを、静かな説得力でもって力づけてくれるような暖かさを感じます。

「神様か誰かがくれた力なんだよね。おかげで苦労もするけどさ」・・・ウルスラがこうつぶやくまでのあの一連のシーンを見ると、いつも僕は、「働くこと」、しかも「自分の能力を生かして働くこと」が、何か特別な、まさに神秘的なもののように感じます。

<追記>母親のホウキを使って、特に何も考えずに飛んでいたキキが、深刻な挫折の後に、仕事のため、そして友を助けるためという自立した意志を持って、ホウキの代わりにデッキブラシで飛ぶ・・・今回見直してみて、このキキの変化にとても興味が湧きました。デッキブラシは荒々しく、キキの乗りこなしも不器用です。しかしキキは、それでも一生懸命にデッキブラシにしがみついている・・・もしかしたら監督は、このようなキキの姿に、自立し始めた若い人たちの荒々しさ、不器用さ、そして一生懸命さを投影させているのではないか、そう思いました。
マーチェンカさん [地上波(字幕)] 9点(2002-02-11 17:01:21)
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投稿日付邦題コメント平均点
2023-03-19シン・仮面ライダー8レビュー5.47点
2022-02-13ゴーストバスターズ/アフターライフ8レビュー5.80点
2018-12-13ボヘミアン・ラプソディ8レビュー7.38点
2018-02-07スター・ウォーズ/最後のジェダイ9レビュー5.79点
2016-12-25ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー8レビュー7.09点
2016-01-03スター・ウォーズ/フォースの覚醒8レビュー6.85点
2014-08-10思い出のマーニー9レビュー6.06点
2014-01-02劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語5レビュー5.61点
2013-11-24かぐや姫の物語10レビュー7.19点
2013-10-18じゃりン子チエ9レビュー7.75点
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