初恋のきた道 の しったか偽善者 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ハ行
 > 初恋のきた道
 > しったか偽善者さんのレビュー
初恋のきた道 の しったか偽善者 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 初恋のきた道
製作国,
上映時間89分
劇場公開日 2000-12-02
ジャンルドラマ,ラブストーリー,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 本作はいまやチャン・ツィイーのアイドル映画的に語られることが多いみたいですが(たしかに本作の彼女は新鮮な衝撃だったですけど)、映画館でボロ泣きした私としてはただそれだけの軽い映画ではないと声を大にして言いたい!(単なる思い込みですけど・・・)。思うに、人間誰しもかけがえのない想いというか、心の中でずっと大切にしているようなものがあると思います。それはもしかしたら独りよがりの誇大妄想や他人から見ればくだらないものである場合も多いでしょう。たしかに本作の一途な恋というのはストーカー的に痛いと私は思うし、ベタベタな恋模様には失笑する要素があるかもしれません。しかし、チャン・ツィイーの姿が滑稽なほど真剣であるからこそ彼女の姿は愛すべきものです。そうした一途な想いを他人に理解してもらうこと以上の喜びはなかなかないでしょう。自らの想いが自閉・自己完結せず他人に理解された様子を描いたのが棺を運ぶ行列のシーンであり、息子の授業シーンではないでしょうか。あれは泣けます(泣く自分こそナルシーで滑稽でしょうけど・・・)。自分はとくに最後の授業のシーンで滅茶苦茶泣いちゃいました。一人の人間を人生かけて愛しぬく姿・・母親のそういう姿を理解し、母の想いを大切に守ろうとする息子。こうしたいまやありえないと思えるような人間関係にかけがえのなさを感じ、それは眩しいほどに美しかったです。世代を超え過去や未来に連なる人間の営みというものが美しく描かれています。えせフェミニストの自分は「こういう男女の描き方(そしていかにも男が喜びそうなヒロイン)はどうもなあ・・」とも感じますが、それはともかく本作は決して古臭い映画ではなく、現在から未来へ向けた社会や人間関係についてのメッセージであると思います。私は本作をあまり恋愛映画的に見てないかもしれませんが、まあ、チャン・ツィイーに萌えたのは確かです。カワイイ。本作は我らの時代の愛すべき傑作としてもはや古典でしょう。褒めすぎ?。
しったか偽善者さん [映画館(字幕)] 10点(2003-11-27 19:08:06)
しったか偽善者 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2011-04-05真夜中の弥次さん喜多さん5レビュー5.32点
2011-01-19神曲9レビュー8.00点
2011-01-19ゆれる6レビュー6.78点
2010-12-11レイクサイド マーダーケース7レビュー5.07点
2010-07-05シークレット・サンシャイン10レビュー7.17点
2010-06-16告白(2010)6レビュー7.03点
2009-05-07おくりびと5レビュー7.03点
2009-05-02グラン・トリノ10レビュー7.87点
2009-04-24スラムドッグ$ミリオネア10レビュー7.09点
2009-04-11レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―8レビュー5.96点
初恋のきた道のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS