キル・ビル Vol.1(日本版) の ひのと さんのクチコミ・感想

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キル・ビル Vol.1(日本版) の ひのと さんのクチコミ・感想
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今までの作品で映画ファンや業界関係者からの信用を築いてある程度の金と権力を手にしたオタクが「うふ、そろそろやっちゃおっかな」とスケベ心を出し調子に乗って、純粋な自分の趣味世界に走って作った作品。ウォシャウスキー兄弟が「暗殺者」や「バウンド」で信用を売り、本当にやりたかった「マトリックス」にまでこぎつけた、というのとある意味被る。だが、この独自世界を観客が追えるのかというのはかなり疑問だ。このあまりにも奇妙な日本描写はもちろん思いっきり確信犯なのだろうが、でもやはりあのアゴにょにょーんの変てこなアメリカ人は、自分が思っているほど日本通ではない。彼が知っているのはやっぱりどうしてもB級映画の日本で、好きなのは外人受けしそうな奇妙で独特なノリとオリエンタリズム。それ以上の歴史的なものや深い精神性などには興味がないのだろう。この作品で描かれるのも、いわば日本のどこにもなく日本人誰もが知らない日本だ。パラレルな日本。そのノリを楽しめる人にはこの作品は最高だろう。日本のB級映画に対するオマージュが満載なのだから。私はと言えば、ウィークエンダーのキュゥ~ン♪キュゥ~ン♪が鳴り始めた時は完全にツボに入ってしまい、笑いをこらえるのが必死だった。その掴みから最後までは一気に楽しみながら観てしまった。ある意味観客不在のところで進行する映画だが、運良くそれに感応出来たので楽しめた。滅茶苦茶な好き放題映画。いいですよ。愛を感じます。偏愛ですが。ただ、2度はこの手は使えない。タラにはもう2度とこんな映画を作らせてはいけない。厳重注意。
ひのとさん 9点(2004-01-12 14:42:18)(良:2票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2008-04-22300 <スリーハンドレッド>4レビュー6.07点
2006-12-03アワーミュージック7レビュー7.27点
2006-07-14隣人13号7レビュー5.46点
2006-06-08ショーン・オブ・ザ・デッド6レビュー7.18点
2006-06-08レプリコーン2レビュー3.00点
2006-06-03LOVELY RITA7レビュー5.00点
2006-06-03ケイナ2レビュー2.85点
2006-06-03EUREKA ユリイカ6レビュー6.05点
2006-05-15mute ミュート(2001)7レビュー5.66点
2006-05-15美しき冒険旅行9レビュー6.50点
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