歌行燈(1943) の no one さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ウ行
 > 歌行燈(1943)
 > no oneさんのレビュー
歌行燈(1943) の no one さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 歌行燈(1943)
製作国
上映時間93分
劇場公開日 1943-02-11
ジャンルドラマ,モノクロ映画,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
映画を見てこれほど日本の伝統芸能の美を強く感じたのは初めて。能の舞台とか生で見たくなりましたから。能を映像で観た経験はないわけではないのだけど、正直今までたいしていいとは思えなかった。しかしこの映画では現代のJポップ(つまり僕が普段聴くような音楽)からはかけ離れた歌声が、素直に美しいと感じられる。その文化に馴染みのない人間まで感動させるというのは、生半可なことではありません。  とくに終盤、お袖の舞がきっかけとなって離れ離れになっていた人々が運命的に結び付けられるシーン。震えましたね、寒気がして。いつもとぼけている次郎蔵が突然真剣な目になって鼓を構えるのもかっこよかった。喜多八の「真に努力して身につけた芸は人の心を打つもの」(←うろ覚え。絶対間違ってる…)という言葉、その通りです。芸に身を捧げる人の想い、映画という芸(?)に込められた成瀬監督の想いを感じました。美の追求の果てに生まれた作品は、時代を超えて胸を打ちます。
no oneさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-04-25 23:31:55)(良:2票)
no one さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2009-12-25セブン7レビュー7.62点
2009-09-29サンセット大通り7レビュー7.63点
2009-09-08ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!7レビュー7.23点
2009-09-06恋人までの距離(ディスタンス)8レビュー7.50点
2009-09-05ダーティハリー6レビュー7.53点
2009-09-01カリートの道7レビュー7.78点
2009-08-27M:i:III6レビュー6.60点
2009-08-27その土曜日、7時58分8レビュー6.75点
2009-08-27スペースバンパイア7レビュー5.55点
2009-08-17ジャージの二人8レビュー6.19点
歌行燈(1943)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS