愛情物語(1956) の naosuke さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ア行
 > 愛情物語(1956)
 > naosukeさんのレビュー
愛情物語(1956) の naosuke さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 愛情物語(1956)
製作国
上映時間123分
ジャンルドラマ,実話もの,音楽もの,伝記もの
レビュー情報
この当時、ジャズ、ポピュラー音楽家の伝記映画が多く出来た。ベニーグッドマン、グレンミラー、レッドニコルス、そしてこの映画の主人公、エディ・デューチン。どれも良く出来ていてストーリーも夫婦や子供への愛情あふれる映画だった。まだ、麻薬、セックス、暴力などとは無縁な健全なアメリカだった。

 「愛情物語」は僕がこの頃ピアノを習っていたので特に感動した映画です。エディ・デューチンと言う人は日本ではほとんど知られていない人だったんですが、戦前上流階級向けのダンスバンドのリーダーだった人です。息子のピーター・デューチンもあとにパリ音楽院に学び親父さんと同じく上流階級向けのダンスバンドのリーダーとなったようです。
息子のほうも日本ではほとんど知られていませんが(レコードも確か昔一枚ほど出ただけでしたし)アメリカではそれこそ超上流階級のパーティなど専門に演奏してたようです。
 以前読んだアメリカのミステリー小説の中でも「俺たちもピーター・デューチンのバンドで踊れるような身分になりたいもんだな。夢だけど。」なんてせりふがありました。
 映画に戻って、この映画は娯楽映画の傑作です。配役も良いですね。タイロン・パワー、キム・ノバクも役柄にピッタリですし。タイロン・パワーは代々舞台俳優の家の生まれで映画の撮影の合間にはすすんで舞台にも立っていたそうです。それも信じられない安い出演料で。「美男」と言うだけの評価に抵抗してたのかもしれませんね。
 陰のピアノを弾いているのはポピュラーピアニストとして信じられないほどのテクニシャンで、甘くそして華麗にまさに夢の世界に引きずり込む演奏のカーメン・キャバレロ。彼の日本公演は何回行ったかわかりません。最近、ビデオやDVDに彼のクレジットがないのは不可解。この映画の何分の1かは彼のピアノ演奏のおかげで傑作になったと思います。僕も「ツー・ラブ・アゲイン」はレコードを聞いて真似してよく弾きました。
映画と関係のない事で長く書きましたが、映画については皆様と同じく感動してこれ以上言う事がありません。
 たまにはテレビ放映もして欲しいです。こういう映画はいつまでも後の世に伝えたい。
もちろん満点。
naosukeさん 10点(2004-03-28 23:52:00)(良:2票)
naosuke さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2005-04-04ロッキー5/最後のドラマ8レビュー4.97点
2004-11-19華麗なるヒコーキ野郎7レビュー7.46点
2004-04-02シド・アンド・ナンシー9レビュー6.41点
2004-04-02キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン10レビュー7.06点
2004-04-02哀愁7レビュー7.43点
2004-04-02北京原人 Who are you?1レビュー1.25点
2004-03-28愛情物語(1956)10レビュー7.93点
2004-03-22カサブランカ10レビュー7.23点
2004-03-22永遠のマリア・カラス10レビュー6.39点
愛情物語(1956)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS