制服の処女(1931) の よし坊 さんのクチコミ・感想

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制服の処女(1931) の よし坊 さんのクチコミ・感想
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《ネタバレ》 自分の古い映画、名作志向に関しては少なからず視野の狭さを自覚しているが、どうしても1930年代を中心とした映画が肌に合ってしまうことは、自分自身如何ともし難いと思ってもいる。そして本作のように時代も国や文化も、まったく異なる作品に酔いしれると、そういう思いは殊更に強くなってしまう。ましてやこの映画は、女しか出てこない、女の世界の物語なのだ。僕は日常から切り離され、この独特のトーン、世界観に好奇な目で引き付けられていく。そして絶対的な権力者が、一夜にしガラガラ・・・と失墜していく様を、鮮やかな演出とスリルを持って描かれるクライマックスの盛り上がりの中で堪能し、このような自分とかけ離れた“世界”の物語に、“人間”としての共感を覚えてしまう。更に少しでもこの“世紀の悪役”と言える校長先生の立場が頭を過るだけでも、鑑賞後の余韻をより格別なものへと変えていくように感じる。
よし坊さん [DVD(字幕)] 8点(2008-09-20 21:18:20)
よし坊 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2012-06-10ミッドナイト・イン・パリ7レビュー7.00点
2012-04-26アーティスト7レビュー6.63点
2010-07-22羊たちの沈黙7レビュー7.85点
2010-07-11男と女(1966)7レビュー7.34点
2010-07-04奥様は魔女(1942)5レビュー5.62点
2010-06-12ウエスト・サイド物語(1961)7レビュー7.13点
2010-05-30エデンの東(1955)5レビュー7.25点
2010-05-23スタンド・バイ・ミー9レビュー8.12点
2010-05-18シェルブールの雨傘7レビュー7.57点
2009-02-15キートンの大列車追跡8レビュー7.53点
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