愛の神、エロス の にじばぶ さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ア行
 > 愛の神、エロス
 > にじばぶさんのレビュー
愛の神、エロス の にじばぶ さんのクチコミ・感想
作品情報
レビュー情報
『若き仕立て屋の恋』は勿論素晴らしいが、やはりアントニオーニの『危険な道筋』でしょう。

何かと批判されがちな本作のアントニオーニ短篇ですが、個人的にはかなり気に入っています。
まず映像が綺麗。
そして、アントニオーニ色が、そこかしこに散りばめられていて、思わず目を細めてニンマリしてしまいました。
車が三叉路を戻ったり、支柱すれすれに通ったりする何気ない(意味のない?)シーンに、アントニオーニの香りを感じました。

それと、男性が女性の住むお城を訪ねる際に階段を登った時、不自然な風が吹きますが、あれを観て私は『欲望』を思い出しました。
『欲望』の公園に吹いたあの不自然な風。
あれを想起させませんか??
え?想起させない??
いや、そんなことはないですよ。
想起させますよ!
いや、絶対に!!

ところで傑作間違いないウォン・カーウァイの「若き仕立屋の恋」ですが、本作の魅力を女性諸氏には理解できないのでは?という不安が沸き起こりました。
なぜならば、男性側から見た非常に直接的な性的欲求が根本に横たわっているからです。

そして、自慰的行為として青春時におぼえる「手」による行為。
その流れから、憧れの女性の「手」というものは、女性から見た単なる「手」とは異なり、感動的で純愛的な感触を生む。

「手」という器官を通して伝わる男性の純愛的な性的欲求。
これがまさに本短篇の副題に掲げられた“純愛”を指すわけなのです。

それにしても主演のコン・リーは色っぽい!
にじばぶさん [DVD(字幕)] 7点(2007-10-12 16:35:36)
にじばぶ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-05-15リビングの女王1レビュー1.00点
2024-05-14ミラノの奇蹟5レビュー6.71点
2024-05-12還るばしょ4レビュー4.00点
2024-05-11アワーミュージック6レビュー7.27点
2024-05-11ゆけゆけ二度目の処女6レビュー6.50点
2024-05-11今晩は愛して頂戴ナ4レビュー6.00点
2024-05-08Please Please Me6レビュー6.00点
2024-05-07掠奪された七人の花嫁3レビュー6.46点
2024-05-06回復タイム6レビュー6.00点
2024-05-06ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争3レビュー3.00点
愛の神、エロスのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS