四谷怪談[前篇/後篇](1949) の にじばぶ さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ヨ行
 > 四谷怪談[前篇/後篇](1949)
 > にじばぶさんのレビュー
四谷怪談[前篇/後篇](1949) の にじばぶ さんのクチコミ・感想
作品情報
レビュー情報
四谷怪談と皿を数えるアレと混同していた。
顔がただれたお岩さんというのは知っていたが、物語の詳細は知らなかったので、楽しむことができたが、題名に「新釈」とあるので、多少はアレンジがなされているのだろうか。

それはさておき、本作は木下惠介の作品らしく、実に卒のない完成された作品であった。
名優たちの演技も手伝って、重厚な愛憎劇と相成っている。

そして、みんな驚くほど若い!
上原謙もかっこいいし、田中絹代もまだそれほどおばさん臭くないし、杉村春子はお色気を売る役を演じているし、加東大介もまだそれほど太ってはいない。

だけど、例外が一人いた!
飯田蝶子だ。
この人はいつの時代の作品を観ても、常におばあさんだ。
まるで笠智衆の女版である。

「怪談」と聞くと、さぞかし怖いんだろうなぁ、と少し気合いを入れてから鑑賞を始めたが、現代からみれば全く怖くないし、しかもそんなに怖い場面すら多くはない。
それよりも、愛憎劇といった人間性を描いた部分が深く掘り下げられていて、それが物語りの奥行きを深めている。

160分弱の尺の長さもそれほど気にならず、ムダの少ない完成度の高い作品であった。
にじばぶさん [ビデオ(邦画)] 7点(2009-09-24 01:44:40)
にじばぶ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-05-11アワーミュージック6レビュー7.27点
ゆけゆけ二度目の処女6レビュー6.50点
今晩は愛して頂戴ナ4レビュー6.00点
2024-05-08Please Please Me6レビュー6.00点
2024-05-07掠奪された七人の花嫁3レビュー6.46点
2024-05-06回復タイム6レビュー6.00点
2024-05-06ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争3レビュー3.00点
2024-05-06台北暮色8レビュー8.00点
2024-05-02今夜新宿で、彼女は、6レビュー6.00点
2024-05-01新東京行進曲4レビュー4.00点
四谷怪談[前篇/後篇](1949)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS