ピアッシング の かたゆき さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ヒ行
 > ピアッシング
 > かたゆきさんのレビュー
ピアッシング の かたゆき さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ピアッシング
製作国
上映時間81分
劇場公開日 2019-06-28
ジャンルサスペンス,犯罪もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 男は、生まれたばかりの自らの子供にアイスピックを突き刺したい衝動に駆られていた。女は、生きづらい世の中に絶望を感じると自らの太腿にハサミを突き刺すという自傷行為を止められずにいた。内に潜むそんな抑えきれない衝動に悩む彼らはある夜、場末のホテルで客と娼婦として出会うことに。殺人願望を抱えた男と自殺願望を抱えた女――。出会ってはならないそんな二人が顔を合わせたとき、身も凍るような惨劇の幕が切って落とされるのだった……。社会のルールからはみ出してしまった男女のそんな文字通り命を懸けた駆け引きをサスペンスフルに描くサイコ・スリラー。原作は、泣く子も黙る現代日本文学の重鎮、村上龍。私、原作本ははるか昔に読んだ記憶があります。この本が出た90年代の村上龍って、そのシャープで切れ味鋭い文体とエロとグロをふんだんに取り入れながらもあくまでスタイリッシュさを失わない世界観とを武器に、ひたすらワンアイデアで新作を量産していたころ。なんか金に困ってんのかなってくらい毎年大量の本を出していたので、もちろん傑作と呼べるものも幾つかあるのですが、中には駄作と断言できる酷いものまでさまざまでした。そしてこの『ピアッシング』は、ギリギリ駄作ではなかったかなという印象。で、そんな本を映画化したという本作。ま、こんなもんじゃろって感じでした。やはり彼の本を映像化するとグロさが勝っちゃうんですよね(最後の乳首に針を突き刺すシーンはあかん!)。映像や脚本にも何のセンスも感じられなかったし、最後まで観るのが結構しんどかったです。変な虫が出てくる幻想シーンにだけ、ほんの少しセンスを感じました。以下余談。本作を本サイトに登録したのは私なのですが、きっかけは近所のツタヤのツタヤ先行レンタルコーナーに並んでいるのを見かけたから。「あ、原作読んだことあるし僕のお気に入りのミア・ワシコウスカも出てるしいつか観よう」と思うもわざわざ新作料金で借りるのもなんだし、旧作になるまで待って先に登録だけしとこうって思ったんです。でも、いつの間にかそのツタヤからはなくなってしまいました。近くの店舗にもないし、わざわざ取り寄せてもらうほどでもないし、いったいなんでないんだって思いつつもずっとレビューできずにいました。今回ネットフリックスでようやく鑑賞できたわけですが、いったいなぜツタヤからなくなってしまったんでしょう。もしかして、あまりに酷い内容だったからかな(笑)。
かたゆきさん [インターネット(字幕)] 4点(2021-11-29 07:15:23)
かたゆき さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-05-15終わらない週末8レビュー8.00点
2024-05-10REBEL MOON パート2 傷跡を刻む者6レビュー5.50点
2024-05-10ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語4レビュー6.50点
2024-05-04REBEL MOON パート1 炎の子7レビュー6.50点
2024-05-01ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE7レビュー7.37点
2024-04-26ザ・キラー7レビュー6.40点
2024-04-26バービー(2023)5レビュー6.73点
2024-04-20ブラックアダム5レビュー6.72点
2024-04-13エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス3レビュー5.72点
2024-04-10すずめの戸締まり7レビュー6.55点
ピアッシングのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS