《改行表示》6.《ネタバレ》 鑑賞直後の不思議なほど清々しい気分といったら! 前半でいかにジャスティンが常軌を逸していて、健常な人から見るといかに不快な女であるかを、不快なくらい長時間見せつけて観客をイライラさせるテクニックが良い。そして人類全体にメランコリア(ここは鬱病と解釈したい)が忍び寄るにつれて、健常だった人々はまさに鬱の症状を呈し、鬱病のジャスティンは全てを悟り健常に…。 そうか、鬱病ってもしかすると自分だけが苦労しているとか、不幸であるとかいう孤立感から引き起こされるのかも。だからジャスティンは人類はこの地球上にしかいない、そしてそれがもうすぐ根絶やしになると悟って生き生きとして、人類代表のクレアと旦那(と執事?)は鬱へと進んでいくんだね。 真実はどうなんだろうか…自分も人類は地球上にだけしかいないような気がします。 そして有史以来ずっと孤立していた人類が生み出した大きな大きな鬱がメランコリアとなってやって来たのかも。 【HAMEO】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-04-17 16:21:14) |
《改行表示》5.《ネタバレ》 監督はジャスティンに救済の最期を与え、クレアに苦痛と恐怖の最期を与えた。うつ病のジャスティンに、自分自身を投影したのかもしれない。でも僕は、ジャスティンなりに勝ち取った最期だったのではないかと感じる。 風邪をひいて熱が出る。なぜ熱が出るかというと、悪い菌を殺すためだ。怪我をして傷ができると、白血球が集まってきて膿ができる。ストレスを感じたら、酒を飲んだりスポーツしたりブログ書いたりして精神を安定させようとする。このように、生命を安定的に維持させようとする我々は、なんらかでそれが脅かされたとき、バランスをとろうとして何かを作動させる。 つまり、うつ病ってのももしかしたら、傷ついたメンタルに対してバランスを保とうとする機能なのかもしれない。 だとして、ラースフォントリアーはその機能を自己肯定するために、ジャスティンに安らぎを与え、対照的なクレアには恐怖を与えたのだ。 |
《改行表示》4.《ネタバレ》 実は試写会で一足先に鑑賞しました。 何て言うか、私にはただただ退屈な時間でしかなかった。 冒頭の映像は神秘的で美しい。 だが、それも長すぎて『え?まだ本編に行かないの??』と、冒頭からイライラ。 見終わった後は『やっと開放された!』という気持ちしかなかった。 とても観客を選ぶ作品だと思う。 私には良さを見つけることは出来なかった。 【ななのじ】さん [試写会(字幕)] 1点(2012-03-11 14:14:57) |
《改行表示》3.《ネタバレ》 ラース・フォン・トリアーの鬱病映画第二弾ということで前作「アンチクライスト」と対を成すような作りです。 前作の閉鎖的でジメジメとした空気感はやはり鬱の苦しみが反映されていたのでしょう。 それに対し今作はある種の悟りを開いたような穏やかさが感じられました。 あらゆる不安や苦しみを内包し、すべてを受け入れるようなラストシーンは悲劇的でありながら、同時に開放感を感じさせます。 これはいままでのラース・フォン・トリアーの作品にはなかった清々しさであり、感動でもあると思います。 病を受け入れ、向き合い、乗り越えることで人間の在り方を再発見し、 創作者としての新たな地平を見つけた喜びが感じられると言ったら大袈裟でしょうか。 この弾けるような感情を地球の滅亡という極上のカタストロフィーで表現してしまうところにこの監督の才気を感じます。 惜しいのは第一部の退屈さくらいなのですが、これが自分的には結構きつかったです。 映像の美しさは折り紙つき! ラース・フォン・トリアー印の溜息の出るような美しい画をシネコンの大スクリーンで観れるなんて恐らく最初で最後じゃないかと思います。 (案の定)お客も入ってないみたいだし、すぐに打ち切りになりそうなので気になる方はぜひ今のうちに! 【8bit】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-02-23 21:29:25) |
2.《ネタバレ》 冒頭8分間の映像、ある程度予備知識があったにせよこれが最後まで続くのかと思ったら何か笑えてしまったのですが、それ以降は一応映画としての体をなしていて一安心。全部見て解ったのですがあれは「メランコリア」を8分で見たら的なダイジェスト版でこの監督さんはあれだけが撮りたかったのか?。このオープニングにどんなラストで落としてくれるのかと思いきや、ちょっと拍子抜け。それとサザーランドさんも信じられません。前半義妹に対し「信じられない」と散々ぼやいていた彼の最後の行動、有り得ない。妹編、姉編の2部構成ですが、よくあるシュチュエーションでの異常な妹、まともな姉の置かれた有り得ない状況の対比が面白かったですが、他人に勧められるかといえばビミョーな映画でした。 【ハチロク】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-02-20 22:33:14) |
《改行表示》1.《ネタバレ》 なんか、すごかったです。 映画の仕立てとしては全くリアリズムのない作品で、そういうSF映画ではないというのは一目瞭然。 そもそも、前半(乱痴気ウェディングパーティー)のほうが後半(惑星衝突)より登場人物が多いなんてちょっと笑っちゃうぐらいですよね。マスコミによる報道も完全にスルーだし。 でもだからこそゾクリとさせられる。 確かにどんなに多くの人に囲まれていようが正確な情報を逐一得ていようが、それらが全く意味無いものになるという絶望的状況が、逆説的に描いているからこそより切実に迫ってくるのかもしれません。 また、あえて「生命の完全なる死滅」を主人公に語らせるなんて容赦ない無慈悲さ加減にも… それでも最後の最後には……?と思い続けるなんて私が甘っちょろいってこと? もっともあのラストは、 前半のアンニュイで不毛なやりとりを我慢して見続けていた価値あったと思えるものでしたが。 今日になって、この監督が「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を撮った人だと知りました。 ……なるほど、ですな。 またもガツンとやられた感じですが、前回よりは後味よくやってもらえたようです。 好感触。 【ぞふぃ】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-02-20 17:18:53) |