1.《ネタバレ》 コロンビアの麻薬事情にも麻薬王パブロ・エスコバルにも全く興味がないんですけど、評判がいいので観てみたら、なんすか、これ?第1話目からめちゃくちゃ面白いんですけど。1話目だけで、まるで良質の映画1本を観たほどの充実感。てゆーか、これで1話目?1シーズン観たほどの気分なんすけど。この充実感が、あと10話まで続くのかいなと逆に心配になるほど。でもそれはいらぬ心配で、気が付きゃ一挙に5話目くらいまで観てしまい、やばい、明日、仕事できひんと自制して寝ましたけど、ほっときゃ10話まで連続で観てしまうほどのめり込んじゃいました。ドラマはとてもテンポが良く、時に緊張感あふれるサスペンス風に、時にテンションがあがるエンターテイナー的に描かれ、さらにチョクチョクはさまるマーフィー麻薬取締捜査官の独白てゆーか解説により、ストーリーや各キャラがものすごくわかりやすくなっており、また本物の映像なんかもチョクチョクはさまっていて、観やすくなおかつ迫真にせまる勢いがあります。爆破、暗殺、なんでもありのパブロを倒そうとするDEAのメンバーや、コロンビアの政治家とかを観てると、いくら正義のためとはいえ、なんでそこまで命を懸けるのか、頭が下がります。だって、街中でも平気で銃でバンバン、警官ですら大量に殺すし、バズーカ撃ってくるし、政府の建物ですら爆破して、怖すぎ。こんな奴をやっつけようってんだから、当局側もすごいっす。時代も戦い方もキャラも違うけど、エリオットネスとアルカポネの戦いを描いた映画アンタッチャブルをなんとなく思い出します。また、パブロの敵は当局だけでなく、他の悪党なんかもいて、さらに怪物を追う当局ですら怪物にならざるをえず、ドラマはドンドン恐ろしくなっていきます。ちなみに吹替えで観たんですが、パブロをはじめコロンビア側はほとんどスペイン語でしゃべり、字幕付きになっており、字幕で観てるのと大差ないように思えます。あとパブロのお話はシーズン2までで、シーズン3は違う麻薬組織を描いており、語り手もマーフィー捜査官からペーニャ捜査官に変わります。それとシーズン2の終わりに登場するニュースを見てる2人の老人は実際のマーフィーとペーニャです。