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181.  鳥(1963) 《ネタバレ》 
20年ぶりくらいに再見。鳥が突然人間に牙を向くというストーリーは、鳥が身近にいる動物だからこそリアリティーが感じられるもので、ひょっとしたら現実にあり得ることかもというのと、然したる理由もわからないままというのにこの映画の怖さがあり、実際鳥が本格的に人間を襲い始める後半部分はドキドキしながら見ることができるのだけど、前に見た時も思ったが前半が少し冗長に感じる。序盤からその後の鳥の襲撃を予感させるシーンがあるものの、前半のラブコメ調と後半のホラー調の構成がうまくいっているとはいえず、前半と後半でそれぞれがほとんど独立してしまっている印象。明確な結末を描いていないのはヒッチコックの何かしらの意図が感じられるのだが、やはりモヤモヤする終わり方ですっきりしない。それでも、そこそこ面白いと思ってしまうのは最初にも書いた設定のリアリティーと恐怖演出の見事さ。でも、やっぱりもう少し構成をうまくやってほしかったというのはあり、そこが惜しい。(2013年12月5日更新)
[DVD(字幕)] 6点(2023-09-06 17:54:50)
182.  この胸いっぱいの愛を 《ネタバレ》 
主人公のエピソードに的が絞られすぎで一緒に過去へやってきた登場人物たちのエピソードが薄いし、出演してる役者陣がなんかもったいない。せっかくの設定なんだから普通に群像劇として描いたほうが面白くなった気がする。でも全体的な雰囲気は良かったのでまあまあかなと思ってたらラストの丹波哲郎が出てきそうな大霊界シーンがそれまでの余韻を吹き飛ばされるくらいに余計で全くもって不必要。これで1点マイナス。ミムラを見るのは初めてだったけど、なかなか好感の持てる演技で良かった。
[ビデオ(邦画)] 4点(2023-09-03 15:01:19)
183.  間宮兄弟
芦屋雁之助の「裸の大将」シリーズのファンだった僕としてはリメイク版が放送されると聞き、不安がよぎった。そこで主演の塚地武雅が出演しているこの映画を見ることに。おにぎりを食べているシーンやランニングシャツを着ているシーンの塚地が本当に山下清を演じる芦屋雁之助に驚くほどそっくりだったので見ながらこれなら大丈夫だろうと思った。映画のレビューだけど、今まで見た森田芳光監督の映画の中ではとくにつまらないってわけでもなく、だからといって特別面白いというわけでもない言ってみれば平凡な印象だっだなあ。
[DVD(邦画)] 5点(2023-09-02 17:54:22)
184.  笑の大学
思っていたよりは楽しめたけど、映画としては二人芝居で2時間もあるというのが非常に長く感じられ、途中にこれはコントなのかと思うシーンもあり、かなり間延びしているように思う。こういうのはやっぱり映画で見るより、原作の舞台をそのまま見たほうが楽しめるだろうな。
[ビデオ(邦画)] 5点(2023-09-02 16:44:40)
185.  爆竜戦隊アバレンジャー DELUXE アバレサマーはキンキン中! 《ネタバレ》 
スーパー戦隊シリーズ2003年の作品である「爆竜戦隊アバレンジャー」の劇場版。テレビシリーズも見ているが、そちらは子供向けらしい作劇の中に時折かなりシリアスな話もあってわりと面白く見たのだが、その劇場版となる本作はテレビシリーズの明るい雰囲気そのままの感じで、けっこう安心して見れた。テレビシリーズに登場する怪人は三つを合成したものなのだが、今回は劇場版ならではの特別感を出すためか、六つを合成したものになっているのはめちゃくちゃ単純だし(その怪人の声を担当している高田由美が懐かしい。)倒されても巨大化しないのもなんかかませ犬的なギャグ要因っぽい。中盤でこの怪人を倒してしまい、どうするんだと思っているとゲストヒロインが新たなる敵の変身であったという展開だが、ここからの方が劇場版らしい派手な見せ場となるが、やはり見どころになるのは今までテレビシリーズに出てきた爆竜たちが全員登場するシーンだろう。また、この後半の敵であるガルヴィディの声を翌年の戦隊である「特捜戦隊デカレンジャー」でナレーターをやっている古川登志夫が演じているのも面白い。(「デカレンジャー」では遊馬のような落ち着いた柔らかな口調なのに対して本作ではピッコロのようなドスの利いた口調なのはさすがである。)テレビシリーズでは羽田健太郎を中心とした番組のためのユニットが音楽を担当しているが、本作は羽田健太郎が単独で担当している。おそらく本作は彼が劇伴音楽を担当した最後の映画作品ではないだろうか。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-08-31 18:47:54)
186.  特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ!
スーパー戦隊シリーズ第36作の劇場版。テレビシリーズも見ていて、(けっこう凝ったストーリーでわりと面白く見ている。)流れでこの劇場版も見てみたわけだが、上映時間はテレビ版の一話分と変わらず、印象としてもそこまで違わないものの、やはり劇場版となるとストーリーよりもイベント重視の作りになっていて、ちょっと物足りなさが残る。(子供向けの映画にこう言うのも我ながら野暮ったいが。)東京タワーでロケをしているのは「ゴーバスターズ」らしいリアルさを求めた結果のようだが、それが劇場版らしいスケールの大きさを出すのには成功していると思う。そういえば東京タワーって怪獣映画とかでは名所のようになっているのに、等身大ヒーローが主役である東映の特撮ものではあまり舞台になってるイメージがないなぁ。
[DVD(邦画)] 5点(2023-08-27 00:50:15)
187.  翔んだカップル オリジナル版 《ネタバレ》 
相米慎二監督のデビュー作で、鶴見辰吾とダブル主演をつとめる薬師丸ひろ子にとっても初主演となる映画だが、アイドル時代の薬師丸ひろ子=角川映画というイメージなので本作が角川映画ではないことにまず驚く。内容としては話はアイドル映画にありがちなラブコメ青春映画なのだけど、力のあるワンシーンワンカット演出が効果的に使われていて、とても映画的な作品になっているし、これによってデビュー作の本作から相米監督の個性が既に確立してしまっているのがすごい。とくに俯瞰映像での長回しシーンが強烈に印象に残る。それだけではなく、鶴見辰吾演じる田代も、薬師丸ひろ子演じる圭も活き活きとしていて、ここにも相米監督の演出のうまさを感じるし、この監督はただ長回しだけではなく、きちんと主演のアイドル(女優)を魅力的に魅せることのできる監督なのだと今更ながらに改めて思う。圭が田代に向かって言う「私、キレイ?」というセリフがとても印象的なのだが、これに圭の田代に対する気持ちがすべて込められているようで見ていて切なさが込み上げてくる。クジラのアドバルーンが何の脈略もなく出てくるシーンのシュールさも好きだが、やはりラストのモグラたたきのシーン、正面から長回しで撮影していることもあってこれもどことなくシュールに感じるものの、既に書かれている方もおられるが、そこに流れるメインの4人の微妙な空気感がよく出ていたのがうまい。出演者のクレジットは鶴見辰吾が薬師丸ひろ子よりも先に出ていて、実際視点は圭よりも田代にあるのだが、たぶん角川でやっていたら逆なんだろうなと考えてしまった。(だからどうこう言うわけではないけど。)本作は2バージョンが存在していて、20年前にも一度見ているが、その時見たのも初公開版ではなくこの「オリジナル版」だったかもしれない。(2022年8月29日更新)
[CS・衛星(邦画)] 7点(2023-08-26 17:51:27)
188.  ドラミちゃん アララ♥少年山賊団! 《ネタバレ》 
ドラミちゃん映画シリーズ第2作。原恵一監督の劇場映画としても2作目となる本作だが、ドラえもん関連映画には珍しく戦国時代が舞台になっているあたりは新鮮。40分の中編なのだが、年貢を取り立てる領主と山賊団を結成した少年たちの戦いにドラミちゃんとアララが巻き込まれるという内容もドラミちゃんとアララの存在を除けば普通にテレビ時代劇にありそうな感じで、原監督ののちの「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」のような重厚さはさすがにない(しかし片鱗を感じる部分はある。)ものの、娯楽時代劇として手堅くまとまっていて面白かった。のび太同様にドジで弱虫だったのび平がドラミちゃんから普通のメガネをもらい、自然に勇気を出すのはなんか今なら分かる気がする。クライマックスのスネ丸と領主のピンチを救おうとするのび平たちにドラミちゃんがあえて道具を出さないのが良い。真面目なドラミちゃんらしい部分でもあるが、原監督らしさもここに出ていると思う。(2023年3月2日更新)
[DVD(邦画)] 7点(2023-08-23 18:24:31)
189.  宮本武蔵(1944) 《ネタバレ》 
溝口健二監督による「宮本武蔵」で、加藤泰監督のものと同じく松竹の作品だけど、原作は吉川英治ではなく、「地獄門」や「真珠夫人」で知られる菊池寛なんで、お通や沢庵和尚などは登場しない。もろに戦時中の作品ということもあってかやや退屈に感じる部分が多かったし、正直言ってストーリーがよく分からなかった。しかし、溝口監督お得意の長回しや映像の美しさといったものがこの作品でも感じられるのはやっぱりさすがと思う。一方で戦意高揚映画という枠の中で作られたゆえかあまり演出に余裕というものが感じられず、全体的な出来としては凡作という印象が残った。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2023-08-23 08:24:57)
190.  男はつらいよ 私の寅さん
今回のマドンナは岸恵子だが、ちょっとこのシリーズには合わない人選だったみたい。寅さんシリーズ好きだけど、これは出来も良くなかったと思う。岸恵子が好きなのでサービスで5点にしておく。
[地上波(邦画)] 5点(2023-08-19 22:41:51)
191.  来る 《ネタバレ》 
久しぶりに見る中島哲也監督の映画、あまり期待してなかったけど、中島監督らしい映画になっていてけっこう楽しめた。ホラー映画でタイトルからして化け物系っぽいのだが、前半は子供を授かった夫婦(妻夫木聡、黒木華)の本性がだんだんと露わになっていくくだりがひたすら胸糞悪く描かれ、(周囲に対して良きイクメンパパを演じながら実は自己中でしかなく、自分が注目されたいために子育てブログの更新に夢中になり、実際は妻に子供の面倒を任せきりの夫、イライラを子供にぶつけるだけならまだしも、夫の死後に育児放棄して遊び呆ける妻。)実際にもこういう夫婦はいそうで、こうやって最初はなんでもない夫婦が徐々に我が子虐待に走るのねと思わず納得してしまう怖さがあり、もうこれだけでじゅうぶんな気さえしてくる。(特に下の方も書かれているが妻が夕食の支度をしているそばから夫が電話をかけてきて外食に誘い、オムライスが食べたいと言い出した子供に妻がキレてしまうシーンは本当に見るに堪えない。)一応、「アレ」と呼ばれる何か(原作小説(未読)にははっきりと名前が書かれている。)が文字通り「来る」のだが姿は見せないのでこの夫婦の心理的な幻覚か何かだと思ってしまえるほど「化け物よりも怖い人間」というものがよく描けていて非常に面白かった。だから妻が死んだ後、本当に「アレ」を除霊する展開になったのはこれはこれで退屈せずに見れたけど、この終盤はホラー映画らしいといえばそうなのだが、なにかこれまでの話とうまくつながっていないし、はっきり言って余分だったような気がしてならず、すごく惜しい。見た後で調べると原作にある「アレ」に関する部分は大幅にカットされたとか。だったらなおのことこの部分はない方が良かっただろうと思えてくる。でも、やっぱり前半部分が本当に面白かったので甘めに7点。(本当にここだけでも良かったような気もする。)最後の子供の見ているオムライスの国の夢のシーンがカラフルに描かれているのも中島監督らしく、つい「下妻物語」や「嫌われ松子の一生」を思い出した。
[DVD(邦画)] 7点(2023-08-16 17:26:11)
192.  日本やくざ伝 総長への道 《ネタバレ》 
マキノ雅弘監督、高倉健主演の任侠映画。予告を見ると「シリーズ第1作」と銘打たれていてシリーズ化が予定されてたみたいだけど、これ一作で終わっている。それは時期が東映任侠映画最末期だったとかいろいろ事情を察することができるが、マキノ監督の映画としても引退作の一つ前の作品となるわけで、だからというわけではないが、マキノ監督の演出に彩が感じられず、至って普通の任侠映画という感じで確かにドラマとしては高倉健と若山富三郎の野川由美子をめぐる三角関係など面白くなくはないし、最後の殴り込みシーンは仕掛けるのがその高倉健と若山富三郎のコンビという珍しさはあるものの、全体的にマキノ監督らしい盛り上がりがあまり感じられずに、逆にマキノ監督、疲れてたんじゃないかと少し思ってしまったのがちょっと残念でなにか見ていて乗れない。冒頭に近衛十四郎が出ていたと思ったら、中盤あたりに松方弘樹が出てきて、一緒のシーンはないものの、この親子共演がけっこう印象に残った。調べると松方弘樹は本作で大映から東映に復帰したとのことで、近衛十四郎の出演はそれを祝うためだったのかもしれない。
[DVD(邦画)] 6点(2023-08-11 23:02:59)
193.  キューポラのある街 《ネタバレ》 
川島雄三監督の助監督だった浦山桐郎監督のデビュー作で、同じく川島監督の助監督だった今村昌平監督が一緒に脚本を担当している。吉永小百合の人気を決定づけた映画として知られる(今考えたら吉永小百合主演映画の脚本に今村監督が参加しているのはかなりの異色に感じる。)が、内容はこれがデビュー作とは思えないような重厚さのあるいかにも社会派監督らしい作品になっていて、浦山監督の映画はこれ一本しか見ていないが、既に作風が確立しているような気さえする。物語はもちろん吉永小百合演じるジュンのエピソードを中心に描かれていて、今の目からすると古臭く感じたりする部分もあるのだが、けっこう退屈することなく見れたし、この映画で吉永小百合がブレイクしたというのもとくにファンではない目からしても頷ける。でも、なんか貧乏な家の娘には見えず、役柄的にはその辺がアンバランスに感じる。昔初めて見た時もそうだったのだが、本作はそれよりも脇のエピソードであるサンキチ一家が帰国事業で北朝鮮へ渡るというくだりはやっぱりインパクトがありすぎてほかのエピソードが霞んでしまう。この部分は当時、日本において在日朝鮮人の北朝鮮への帰国事業というものが本当に身近で普通に行われていたことがよく分かると同時に今見るとやっぱりとても怖い部分でもあり、フィクションとはいえ、あの一家の行く末を思わず案じてしまうのだ。ほかの出演者について少し書かせてもらうと、ジュンの担任教師を演じている加藤武が良い味を出していて印象的だった。それからタカユキ(市川好郎)の最後の成長ぶりが目をみはるが、この子役が大人になって東映ヤクザ映画の常連になろうとは本作の彼からは微塵も感じられない。(2023年6月18日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2023-08-11 09:54:57)
194.  チンプイ エリさま活動大写真 《ネタバレ》 
「チンプイ」も小学生の頃に好きでよく見ていた(確か裏番組が「ジャングル大帝」だったっけ。)ので久しぶりに見るこの劇場版も懐かしく見た。「チンプイ」は小学生の女の子であるエリがある日突然マール星のルルロフ殿下のお妃候補になってしまうというものだが、本作ではそのマール星でエリの伝記映画が作られることになるというストーリーで、言ってみれば映画撮影の舞台裏を描いた内容になっていて、そのおかげか思い出補正を抜きにして楽しむことができた。中盤あたりのエリの家にやって来たリリンが彼女と入れ替わる展開も面白かった(食事を終えたリリンがエリと入れ替わり、エリが食事を始めるシーンに爆笑。)が、やはり興味深いのはメインとなる映画撮影の部分で、ピルーカス監督はそのこだわり様とチンプイのセリフから名匠監督なのかとつい推察してしまうのは子供の頃ならなかったことだと思うし、映画監督(に限った話ではないが)はその映画の脚本がどんなに駄作でも情熱を持って取り組むという姿勢がこのピルーカス監督を通してよく描かれているし、撮影中の事故でリリンが負傷したとき、映画製作に反対していたエリがリリンの家族からの手紙を見て、自ら代役を買って出るシーンは感動的であるだけでなく、どんな映画でもそれを楽しみに待っている人がいることをも描いているのは作り手となる本郷みつる監督以下スタッフもそういう気持ちを持って作っているのだということが分かるし、何よりスタッフの映画愛が感じられるシーンとなっていて、とても良かった。こういうの好きだなぁ。(2023年3月18日更新)
[DVD(邦画)] 8点(2023-08-07 22:30:27)(良:1票)
195.  STAND BY ME ドラえもん2 《ネタバレ》 
フル3DCGによるドラえもん映画第2作。前作はテレビアニメシリーズや原作の短編エピソードで構成されていたが、それに対し今回は「おばあちゃんの思い出」に前作でやった「のび太の結婚前夜」の後日談をオリジナルエピソードとして絡めて脚色した一本の長編ストーリーになっていて、よくここまで話を広げられたなと思うものの、その脚色がうまく溶け込んでいて違和感はなくよくまとまっている。とはいえ、(監督二人も言っているように。)やはり前作の予想外のヒットを受けて作られた続編ということで、かつ、「のび太の結婚前夜」の続きでもあるので、先週に見た前作と合わせて考えると無理を感じる部分もあるのがちょっと残念だし、何よりものび太のダメぶりを強調したことで、前作のしずかちゃんの父のセリフの感動が薄れてしまったように感じてしまったのはちょっと悲しかった。でも、そんな欠点があまり気にならなかったのは、タイムトラベルSF作品としての伏線の張り方やその回収の見事さによってその面白さがきちんと出ている(山崎貴監督はやっぱりSFの人と感じる部分でもある。)からだと思うし、話の発端となる「おばあちゃんの思い出」の部分がやはりこの映画でも秀逸で、ここだけでもじゅうぶん良いと思えるのに、ラストで過去からやってきたおばあちゃんがのび太の結婚式を見ているシーンは不覚にもグッとくるものがある。一本のストーリーになっていることで前作と違っていつもの長編ドラえもん映画に近い印象ではあるものの、いつものように悪役や異世界などの非日常が登場しない長編ドラえもん映画という点が異色に感じるのだが、こういう作品がシリーズで一つはあっても良いと思うし、山崎監督もそういう思いがあったのではと感じずにはいられない。見る前は酷評ばかり目にしてたのもあって不安な面が多かったが、いつもとは少し違う長編ドラえもん映画として素直に楽しめたし、前作よりドラえもんらしさもあって面白かった。でも、評点数は控えめに。
[DVD(邦画)] 6点(2023-08-07 22:21:21)
196.  酔いどれ天使
若い三船敏郎がすごくギラギラしていて、後の映画で見せる渋みがかった芝居とはまた違った魅力がある。しかし、やはり全盛期の黒澤作品と比べてしまうとやや物足りなさもある。
[ビデオ(邦画)] 7点(2023-08-07 20:09:44)
197.  ゴジラVSビオランテ
平成ゴジラシリーズで一番面白かった。
[ビデオ(邦画)] 7点(2023-08-07 20:06:48)
198.  十一人の侍 《ネタバレ》 
「十三人の刺客」、「大殺陣」に続く工藤栄一監督の集団抗争時代劇。タイトルからどうしても「七人の侍」を連想してしまうのだが、それは製作陣も分かっているようでクライマックスの大雨の中での決闘をはじめ、ところどころで意識しているのが分かる作品となっているが、「七人の侍」のようにメンバーそれぞれに個性を持たせる描き方でなく、メインとなるのは主人公である仙石(夏八木勲)ら数名というのは「十三人の刺客」とほぼ同じ。暗殺の標的となるのが菅貫太郎演じる将軍の弟・松平であるなど話としては「十三人の刺客」の焼き直し感が強くなっている(音楽を担当しているのも同じ伊福部昭だが、オープニングの音楽がものすごく「十三人の刺客」っぽい。)が、この松平が「十三人の刺客」のような強烈なインパクトがなくなんか薄い感じがして物足りないし、少し無理やり感のある展開も多く、全体的には凡作の域を出ていないように思うものの、十一人のメンバーの中に女性がいるのが新鮮だったし、最終的にメンバーの中で生き残るのが西村晃演じる浪人ただ一人というのが先に「十三人の刺客」を見ているとまた最後の最後で死なないのかと疑ってしまったが、本作では本当に最後まで死ぬことなく終わって一安心。そして、森での待ち伏せ作戦が中止になったあとの馬の足音だけを聞かせるワンショットがものすごく印象に残り、ここだけでも本作を見た価値はあったと思う。
[DVD(邦画)] 6点(2023-08-07 17:51:22)
199.  ザ☆ドラえもんズ ゴール!ゴール!ゴール!! 《ネタバレ》 
ドラえもんズシリーズ最終作となる第7作。ドラえもんズ(ドラえもん除く)がアチモフ軍団とサッカー対決をするという内容は明らかに日韓ワールドカップに便乗したものと思うが、10分未満の短編でほぼ試合のシーンしかなく、ストーリーも無いに等しいのでいくら子供向けのドラえもんズシリーズとはいえこれはちょっとなあという感じが否めない。でも、全編セリフ無しのサイレントというのは挑戦的ではあった。本作でドラえもんズシリーズも終わりなのだが、全7作でドラえもんズのメンバーも7人なら1作ずつでメンバー1人ずつに主役が回ってくる構成でも良かった気はする。
[DVD(邦画)] 5点(2023-08-06 19:58:26)
200.  極道VSまむし 《ネタバレ》 
「ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー」や「マジンガーZ対デビルマン」、それに東映ではないが最近では「ルパン三世VS名探偵コナン」といったようにアニメや特撮ヒーローものでは時々作品の垣根を越えたコラボレーション作品が製作されることがあるが、中島貞夫監督の本作は東映の2大シリーズである若山富三郎主演の「極道」と菅原文太と川地民夫主演の「まむしの兄弟」のコラボ企画。「マジンガーZ対デビルマン」の翌年の作品ということで、アニメだけではなく、自社の人気映画シリーズどうしの共演作も作ってしまうのがいかにも東映らしいところだと感じる。双方のシリーズを一本も見たことがないのでどうかなと思っていたが、ストーリーは結構しっかりしていてシリーズを知らなくてもそこそこ楽しめたし、若山富三郎の喜劇俳優ぶりも見ていて楽しい。しかし、かたちとしては「極道」シリーズに「まむしの兄弟」シリーズの主人公二人がゲストで登場という体裁のためか、イマイチ「まむしの兄弟」の魅力が伝わってこず、逆に若山富三郎と菅原文太、川地民夫の格の違いを見ているようで、なかなか両者対等にとはいかないなと感じる部分もあったのが本当のところだ。でも、この二つのシリーズに興味がわいたことは確か。
[DVD(邦画)] 6点(2023-08-01 18:40:25)
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