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121.  男はつらいよ 寅次郎かもめ歌
今回のマドンナは夜間学校に通う伊藤蘭。今回は寅さんの恋という要素が薄いのでなんだか物足りない。マドンナの恋人役の村田雄浩が若いねえ。
[地上波(邦画)] 5点(2024-01-14 13:48:34)
122.  どん底(1957)
期待しぎたのかあまり面白いとは言えなかった。最初のボーン、ボーンという寺の鐘のような音が印象的。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2024-01-13 22:27:11)
123.  STAND BY ME ドラえもん 《ネタバレ》 
話題になっていた公開時はあまり興味がなかったのだが、同じ山崎貴監督が手掛けていた「ルパン三世 THE FAST」を見たこともあり、本作も見てみることに。見る前はやはりルパンの時と同様に「ドラえもん」をフルCGアニメでやる意味とかを考えてしまったものの、実際に見始めると悪くないし、そこまで違和感も感じなかった。ストーリーとしてもいつもの劇場版のように冒険譚ではなくテレビアニメシリーズのエピソードのリメイクになっているのが、今となっては異色に感じられるものの、安心して見ていられる。でも、最初のほうでのび太に簡単に道具を出しまくる(学校に遅刻しそうとかの理由でどこでもドアを出していたり)ドラえもんにちょっと違和感を感じて、この映画大丈夫なのかと思ってしまったし、ドラえもんがのび太のところにいる理由の一つである本作オリジナル設定である成し遂げプログラムもちょっと説明過剰な感じがした。(でもこれがあることで終盤の「のび太の結婚前夜」と「さようならドラえもん」という本来無関係なエピソードをうまくつないでいる。)後半は大山ドラ時代末期の同時上映作品である感動短編シリーズでも使われたエピソードが登場し、確かに知ってる話故か分かっていてもやっぱりいいなと思うのだけど、30分一本の独立した短編としてならともかく、一本の映画の中でまとめて見せられると少しあざとさも感じる。逆に「雪山のロマンス」のエピソードは全く覚えていなかったので、ここだけは新鮮に見る事ができた。でも、しずかちゃんが意識を失ってからはいつもの劇場版のような感じになってしまったように思えたのは本作に限ればちょっと残念に思えたし、強引さも感じてしまった。それに一本の映画としてドラえもんとのび太の出会いから始めたのであれば、別れでキレイに終わってほしかった気もして、そのあとに「帰ってきたドラえもん」のエピソードをやったのはけっこうな蛇足に感じた。しかし、思えば山崎監督はデビュー作「ジュブナイル」でもドラえもんネタを盛り込んでおり、一度はドラえもんを自分で監督してみたいという思いもあったのかもしれない。当初はこれ一本で終わる予定だったようでドラえもんでやりたいことを思いっきりやったからこその結果が本作なら本人は満足だったんじゃないかな。
[DVD(邦画)] 5点(2024-01-13 12:43:05)
124.  おろしや国酔夢譚 《ネタバレ》 
佐藤純弥監督が「敦煌」に続いて井上靖の歴史小説を映画化した作品。鎖国の時代に仲間とともにロシアに漂流した実在の男が、日本に帰国するまでの8年間を描いているのだが、確かに長い年月の物語を2時間ほどで駆け抜けるため、大河ドラマの総集編でも見ているかのような印象で深みは感じられないし、いきなり遭難シーンから始まっているせいか、主人公たちの望郷の念にイマイチ感情移入できないのが難なんだが、まあ、思ったよりは面白かったかな。冒頭の嵐のシーンとかちゃちさを感じさせるところも多いが、ロシアロケ部分はなかなか見ごたえがあり、そりで雪の中を行くシーンは見ているだけですごく寒そうというのが伝わってきてリアルだっだし、初めて映画のロケに使われたという宮殿も(ちょっと観光PRのような気がしないでもないが。)まさにこの時代のロシアの栄華が伝わってくる。しかし、仕方がないとはいえ、エカチェリーナ2世に謁見したその日に帰国を許されるのはちょっと急ぎすぎな気がする。ドラマとしても物足りなさが残り、最後もあれで終わりなのかよーという感じなのだが、そんな中で凍傷にかかり、片足を切断した西田敏行演じる庄蔵のエピソードは印象的だった。
[DVD(邦画)] 5点(2024-01-12 22:20:23)
125.  ダイナマイトどんどん
期待しないで見たが、とてもテンポが良くて面白かった。ただこの内容で143分はちょっと長すぎるかも。途中でほんの少しダレてしまった。「仁義なき戦い」のプロデューサーに菅原文太主演で監督が喜八というのもちょっと違うような気もするが、楽しめたからいいか。
[ビデオ(邦画)] 7点(2024-01-09 07:57:15)
126.  男はつらいよ 柴又より愛をこめて 《ネタバレ》 
栗原小巻が二度目のマドンナ役で登場。前回は満男の通う幼稚園の保母だったが、今回は島の小学校の先生。同窓会のシーンが「二十四の瞳」のパロディーになっており、プレゼントとして自転車が出てきたときには思わず笑ってしまった。
[地上波(邦画)] 5点(2024-01-08 16:37:13)
127.  野良犬(1949)
和製バディ・ムービーの元祖として非常に面白い。終戦直後のドサクサした雰囲気も本当にその時代に作られているので当然リアルに描かれている。「酔いどれ天使」同様ギラギラした三船もいい。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2024-01-05 23:35:31)
128.  ローレライ 《ネタバレ》 
娯楽映画と割り切れば楽しめないことはない映画だと思うが、個人的にはもっと真面目な戦争映画を期待してたのでかなり荒唐無稽な設定にはガッカリ。下の方も書かれてるけど、原爆投下という実際にあった悲劇を娯楽映画のネタに使うのは非常に違和感を感じるし、このような設定ならば別に第二次大戦下が舞台でなくても成立する話ではないかとさえ思ってしまう。というか、こんなシステムが当時本当に実在したら日本は戦争に負けることはなく、軍国主義が未だに続いているかもしれないと考えると本当に恐ろしい。とにかく日本の戦争映画を見ていてこれほど違和感を感じたのはこの映画だけだ。あと英語のセリフをしゃべっているシーンで白い背景をバックに白くて薄い字幕を出されると読めないのでやめてほしい。
[ビデオ(邦画)] 4点(2024-01-04 18:04:45)
129.  007/ドクター・ノオ 《ネタバレ》 
15年ぶりぐらいに見たが、前半はミステリータッチで、シリーズ1作目ということもあってか、ボンドカーや荒唐無稽の兵器の数々も登場せずリアルなスパイ映画という気がしないでもないが、突っ込みどころが多く、タイトルになっている敵役ドクター・ノオの最期もあっけなさすぎて、全体的に見てB級アクションの域を出ていない作品と感じる。低予算で作られているが、脚本をもうちょっと練ればもう少し面白くなったのではないか。お馴染みのテーマ音楽がやたらとかかりまくるのは1作目の時点で既にシリーズ化を念頭に入れていたからかなあ。(2012年3月27日更新)
[DVD(字幕)] 5点(2024-01-04 17:56:26)
130.  大勝負
片岡千恵蔵、大川橋蔵、大友柳太朗の三大スター共演による時代劇。井上梅次監督のオールスターものといえば大映の「女と三悪人」がすごく面白かったのだけど、この映画は「女と三悪人」と比べると普通の出来で、ストーリーもなんか「用心棒」みたいで無難に作られてる印象。千恵蔵と橋蔵が中心で、大友柳太朗が出番が少なく見せ場らしきシーンもないのが残念。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2024-01-02 16:37:24)
131.  男はつらいよ 寅次郎恋愛塾
80年代に作られた寅さんシリーズは70年代に比べてつまらない印象があるけど、もうこのへんになってくるとかなりやっつけ仕事の感が拭えず、この回も前年の「夜霧にむせぶ寅次郎」ほどではないが面白くない。個人的に樋口可南子にあまり魅力を感じないのも原因かもしれないが、平田満はけっこう好きな役者なのでもうちょっとうまく料理してほしかった。
[地上波(邦画)] 4点(2024-01-01 18:50:12)
132.  ゴジラVSスペースゴジラ
これも映画館で見たゴジラ。なんかあまり印象にないが、たぶん当時は面白かったんだろう。 松村邦洋と小堺一機が出ていたことは覚えている。
[映画館(邦画)] 5点(2024-01-01 14:34:21)
133.  青島要塞爆撃命令 《ネタバレ》 
第一次大戦を背景にした古澤憲吾監督の戦争映画。岡本喜八監督の「独立愚連隊西へ」に出演していた加山雄三と佐藤允が共演しており、内容も「独立愚連隊」に更に娯楽性を加えたようなアクション映画となっていてとても面白かった。ストーリーはちょっと「ナバロンの要塞」っぽいのだが、円谷英二特技監督によるラストのスペクタクルシーンや、古澤監督が「ホラ吹き太閤記」の合戦シーンで見せた空撮によって映像に迫力を出す演出などもされていて見ごたえじゅうぶん。展開もスピーディーで、途中からダレ気味だった「ナバロンの要塞」よりも面白かったと思う。飛行機の重量を軽くするために捨てられた煉瓦などの荷物を攻撃と勘違いして慌てふためくドイツ兵たちが驚いて大声をあげるシーン(このシーンが笑える。)で字幕が異様に大きくなるところはいかにも古澤監督という感じがした。
[DVD(邦画)] 8点(2023-12-31 18:46:46)
134.  士魂魔道 大龍巻 《ネタバレ》 
娯楽時代劇としては確かにそこそこ面白いものの、全体的に見れば凡作という印象しか残らない感じで、可もなく不可もなくというところか。冒頭とラストの円谷英二監督によるスペクタクルシーンは見ごたえがあり、タイトルにも出ているラストの竜巻のシーンはいかにも円谷英二時代の東宝特撮らしいが、その竜巻のシーンがちょっと無理矢理感があって強引に感じられるのが残念。タイトルに「大龍巻」と出すならもっとストーリーに絡めても良かった気がする。でもここがやはりこの映画最大の見せ場であることは確かで、繰り返しになるが、ラストのこのシーンは東宝特撮陣の腕前をじゅうぶん堪能できる。
[DVD(邦画)] 5点(2023-12-31 18:32:01)
135.  忍びの国 《ネタバレ》 
最近、中村義洋監督の映画をよく見ていて、最新作である本作を思い切って劇場で見た。(時間が空いたので、というのも大きいが。)主演が嵐の大野で、嵐のファンじゃないと厳しいかもと思いながら見始めたのだけど、大野演じる主人公の無門が唐突にカメラ目線をするというアイドル映画であることを意識させる演出はあるものの、あまりそこは気にならなかった。でも、「ゴールデンスランバー」などでシリアスなストーリーの中にユーモアを入れることの多い中村監督だが、本作では少しふざけすぎている気がして映画としてどっちつかずの印象になってしまっているし、大野演じる無門がちょっと強すぎてあまりピンチに陥るようなシーンがないのもアクション映画としてのカタルシスに欠ける気がする。またこの無門が主人公としては人間的魅力に欠ける人物に描かれているのはどうなのよという感じであまり好きになれない。同じ和田竜原作の「のぼうの城」の主人公は魅力的に思えたのだが、これは単に役者だけの問題ではない気がする。無門とヒロイン・お国(石原さとみ)のドラマが弱すぎるのだが、何も考えずに見る映画としてはこれでいいのかなと思っていると、ラスト近く、お国が殺されるシーンに至って急に泣かせモードになるのには正直呆れた。ここで泣かせに走るならこの二人のドラマをきっちりと描いておかないとダメだろう。中村監督はこういうドラマ部分を描くのもうまいという印象があるんだけど、どうしたのだろうか。無門役の大野は中村監督の希望だったそうだが、この役に大野が合っているのかそうでないのか見ても正直よくわからなかった。お国を演じる石原さとみは「シン・ゴジラ」のエージェント役よりは良かったと思うものの、あまり時代劇が似合う顔立ちでもない気がする。出てきてすぐに死ぬ役に國村準や満島真之介を起用しているのはなにか勿体ない気がした。(とくに國村準がすぐに死ぬ役なのはちょっとビックリ。)その中であにやんさんも書かれているように鈴木亮平と伊勢谷友介の存在感は光るものがあったと思う。個人的には特につまらなかった映画というほどではないが、やはり和田竜原作なら「のぼうの城」のほうが面白かった気はするし、まだこれが見るのは6本目くらいなんだけど、中村監督の良さもあまり出ていないような気がする。
[映画館(邦画)] 5点(2023-12-31 17:57:46)
136.  男はつらいよ 旅と女と寅次郎
都はるみがマドンナ役で出演している。本人同様演歌歌手の役(役名も京はるみ)なので全編都はるみのプロモを見ているようだった。
[地上波(邦画)] 5点(2023-12-30 18:41:52)
137.  黒い十人の女 《ネタバレ》 
見たのは6年くらい前。当時、市川崑の映画を見たのは「四十七人の刺客」に続いてこれが2本目。全体的にお洒落な雰囲気でかなり面白かった。山本富士子の使う「そうざんしょ」、「あら、あーた。」などの言葉まわしが印象的。岸恵子をこの映画で初めて見たんだけど、日本にこんなかっこいい女優がいたのかというくらいカッコよかった。中村玉緒は猫のようなイメージで今現在の姿が嘘のようである。岸田今日子も「学校の怪談2」でやっていたろくろ首の印象が強かったので、あまりの若さに驚くばかり。ラストの船越英二は可哀想すぎる。2002年に市川監督自らがリメークしたテレビドラマも見たけど、やはりこっちのほうが面白いと思う。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2023-12-30 18:38:23)
138.  陸軍中野学校 《ネタバレ》 
戦時中に実在した日本のスパイ養成所である陸軍中野学校を舞台にした増村保造監督の映画で、雷蔵晩年の現代劇での代表作となるシリーズの1作目。雷蔵演じる三好(常盤)次郎が本当にクールでカッコよく、増村監督が脚本に参加していた「ある殺し屋」でもそうだったけど、時代劇だけではなく現代劇でもじゅうぶんに魅力を感じることのできる俳優だとあらためて思う。モノクロというのも効果的で、これが映画全体の緊張感と重厚感を高めていて、中野学校の講習シーンなどどこかドキュメンタリータッチのような雰囲気を出すことに成功している。増村監督らしさもよく出ていて、クライマックスの次郎が恋人の雪子(小川真由美)を殺すシーンはもちろんだが、なんといっても女性のマネキンを使っての講習とかいかにもな感じの描き方をしていて、個性がちゃんと出てるのが良い。一方でその後の芸者を使っての実習シーンは彼らをスパイに仕立て上げる中野学校の中心人物である草薙中佐を演じるのが加東大介のためか、どことなく社長シリーズを思い出してしまい、少し浮いて見えてしまったのはちょっと残念。でも、この中佐役の加東大介自体は思ったより違和感がなかったのは良かった。(でも確かに少しこの俳優の人の良さが出てしまってる気はするが。)次郎の中野学校での生活と並行してヒロインである雪子が次郎を捜すストーリーが描かれていて、雪子視点で見るととても悲しい結末なのだが、出来ればこの部分をじっくり見たかった気がして、今になって見るとむしろその方が増村監督らしさはもっと出たのではと思ってしまうし、小川真由美には悪いのだが、やっぱりこのヒロイン役は増村作品の顔である若尾文子の方が合ってるかなと自分も思う。(2023年5月13日更新)
[DVD(邦画)] 7点(2023-12-30 18:36:27)
139.  BALLAD 名もなき恋のうた 《ネタバレ》 
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」を実写化した山崎貴監督の映画。アニメを実写化する場合、多くはそのアニメの最初からというパターンが多いと思うのだが、この映画はシリーズの中でも人気と評価の高い劇場版の作品を実写化しており、アニメの実写化の着眼点としてはけっこう悪くない感じはする(でも山崎監督なら鉄人兵団を実写化した方が向いてそう。やってほしくないけど。)のだが、あえてオリジナルを久しぶりに見返してから本作を見るとやっぱりかなり厳しいと言わざるを得ない出来になっていて、既に散々書かれているが、「クレヨンしんちゃん」のアニメだからの一言で済まされる部分がそのまま実写化されていて不自然な部分が多く、また本来子供向けであるはずが大人が見ても唸るようなリアリティと見ごたえのある作品になっていたオリジナルと比べても合戦シーンなどにリアリティがなく、子供向け、いや子供だまし感が強く、見ていて少し退屈。それにオリジナルで好きだったシーンがけっこうカットされてたのも残念。その中でも原恵一監督がタイトルにしようとまで拘ったという又兵衛の異名のひとつである「青空侍」が登場しないのが非常に残念で、これによってラストシーンが変更されているが、このラストが非常に弱く、余韻が残らない。せめて「青空侍」は残しておくべきだったのではと思う。オリジナルよりも又兵衛と廉姫の恋愛に重きを置いているためか、もう一つのドラマである少年と又兵衛の友情を描いた部分もすごく薄みに感じる。(恋愛部分も深みは感じないが。)と良いとこなしの映画のように書いているが、ひろしに相当する人物の職業をカメラマンに変えたのは正解で、敵陣にうって出る前の夜にみんなで写真を撮るシーンはけっこう良かったし、印象的で、又兵衛の「これで生きた証が残せた。」というセリフも心に残る。ここだけは本当にあざとさを感じず素直に良いシーンだと思った。それからもう少し書かせてもらうと、又兵衛に仕えることになる野武士ふたりはオリジナルで声を担当していた雨上がりをそのまま起用していても良かったような気がする。
[DVD(邦画)] 5点(2023-12-29 15:46:48)
140.  異人たちとの夏 《ネタバレ》 
大林宣彦監督のファンタジー映画と言えば尾道三部作など若者を主役にした作品を思い浮かべがちだが、本作では40歳の脚本家を主人公に彼が体験するひと夏の不思議な出来事を描いていて、尾道三部作などとは一味違った雰囲気ではあるが、同時にそれとは違った魅力もあり、いかにも大林監督らしいメルヘンチックな大人のファンタジーになっていて、20年ぶりに見たが、やはり良い映画だと思った。主人公の原田(風間杜夫)が出会う死んだはずの両親(秋吉久美子、片岡鶴太郎)が幽霊であることを最初から明示しているのはやがて別れが来るということも示していてその時点で切なさがあるし、初めて見たころはあまり感じなかったが、今見ると現在主人公と同じ40歳である自分があと両親と過ごせるのはどれくらいだろうとか、亡くなったあとにこの映画を見たらどう感じるだろうかということをつい考えてしまう。原田が両親と会っているシーンはどこかノスタルジックな雰囲気で描かれているのも良く、父親と野球をするシーンや、母親の作ったアイスのくだりなど、そういう両親とのやりとりが見ていて微笑ましく、思わず顔がほころんでくる。しかし、それだけにやはりすき焼き屋での別れのシーンは分かっていても泣けてくる。消えゆく両親が息子にかける言葉にも泣かされるが、両親が消えてしまった後の「ちっとも食べなかったじゃないか」という息子の呟きがなんとも切ない。両親役の秋吉久美子と片岡鶴太郎の演技が素晴らしく、本作はまさにこの二人あっての映画だろう。平行して描かれる原田と桂(名取裕子)のエピソード。とくにクライマックスの桂が正体を現すシーンはさっきまでの雰囲気とガラリと変わってしまうこともあり、初めて見た時は違和感が激しかったのだが、今見るとそうでもなく、桂は両親とは対照的に呪縛霊のような描かれ方をしているが、頻繁に両親に会いに行く原田を見守るような存在として描かれていたのではと考えると、このクライマックスの桂の見せ方のハデさもあまり気にならなくなり、(やり過ぎ感はやっぱり感じてしまうけど。)意図としては見せ方の違いはあれど両親と同じような感じを狙っているのではと感じるようになった。そう考えると賛否両論ありそうなこのクライマックスも悪くなかったかもしれない。ちなみに原田と桂が話しながらテレビで見ている映画は木下恵介監督の「カルメン故郷に帰る」。本作の脚色は市川森一だが、原作は木下組出身の山田太一なので、(未読なので原作に「カルメン故郷に帰る」が出てくるかは分からないのだが。)思わずオマージュだと感じてしまった。(2022年7月18日更新)
[DVD(邦画)] 8点(2023-12-25 00:35:12)
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