1481. 夕凪の街 桜の国
前半、泣きました。 原爆の悲惨さを直接的に描いた作品は数多く見てきたけど、原爆のその後という構成に心を動かされるものがあります。 特に銭湯のシーンは興味深かったです。 現代パートに移行して僕の涙腺も一段落といった感じでしたけど、話が進むに連れてやっぱり泣きました。 映画としては、麻生久美子と田中麗奈の2枚看板ということで製作されているのだろうけど、小池里奈と粟田麗が演じた京花の人生に強く感銘を受けた。 原爆の悲しみを乗り越えて出産を決意した彼女の強さに敬意を払いたい。 [DVD(邦画)] 9点(2008-07-24 23:56:29) |
1482. 蛇イチゴ
状況的にはかなり深刻なはずなんだけど、暗くなり過ぎず適度なユーモアを交えて魅せてくれる。 独特の演出でリアルな会話を表現しようとしていたのだろうけど、何を言ってるのかわからないところがちょっと気になった。 ラストは想像通りではあったけど、やるせない物語の着地点としては救いがあって良かったと思う。 [DVD(邦画)] 7点(2008-07-23 04:48:43) |
1483. 顔(1999)
こういった人情話には弱いので別府のラストは泣けた。 そこに至るまでの経緯もそれなりに見所はあったし、よく出来た作品だと思うんだけど、最後の島はいらなかったような気がする。 なんだか物語が一気に茶番化してしまったような気がする。 せっかくいい役者を揃えて濃密な作品に仕上がってるのに最後で駄目にしちゃった感じ。 [DVD(邦画)] 6点(2008-07-22 03:34:38) |
1484. ライラの冒険/黄金の羅針盤
映像的にはよく頑張っているとは思うけど、肝心の物語がつまんない。 キャラの魅力も薄い。 ペットもいまいち活躍しない。 でも、シロクマはよく働く。 余分な登場人物を全部省いて、シロクマの冒険にしたらいいと思う。 [DVD(吹替)] 4点(2008-07-18 16:01:15)(笑:1票) |
1485. アジアンタムブルー
映像の端々に才能を感じられない平凡な作品。 あまりにも捻りがなくてストレートに物語が進んでいくので、逆に斬新さを覚えた。 もう駄目だろうなって雰囲気は早々に感じられて、手の施しようがない感じに萎れて行く。 正にアジアンタムブルーでした。 [DVD(邦画)] 4点(2008-07-18 15:53:15) |
1486. オリヲン座からの招待状
日本版ニュー・シネマ・パラダイスといったところでしょうか。 しみじみと心に染み入るいい映画でした。 シナリオとしては起伏の少ない平凡なものかも知れないけど、役者の演技力で魅せてくれます。 この2人の物語をもう少し見ていたいと思ったけど、映画にはどうしても終わりがあるんですよね。 ラストシーンを迎えて、なんだか寂しくなって泣いてしまいました。 [DVD(邦画)] 9点(2008-07-12 00:34:39) |
1487. 机のなかみ
前半はコメディ。 そのまま終わっても成り立ったかも知れないけど、それを踏まえた後半が秀逸。 着地点がわかっているだけに切ない。 しかも、前半のラストの続きがまた切ない。 余りにも可哀想で泣いちゃいそうだったけど、鼻血を見て笑ってしまった。 その後の展開に救いがあったのも良かった。 [地上波(邦画)] 8点(2008-07-11 03:58:26) |
1488. once ダブリンの街角で
《ネタバレ》 登場人物の心の内を曲に乗せて語るという手法は一種のミュージカルとも言えるけど、ミュージッククリップのような演出によって斬新な印象を受けた。 じっくりと歌詞を紐解いてみると実に切ない恋愛の形が見えてくる。 お互いの立場もよくわかるし、惹かれ合う気持ちも理解できる。 一線を越えそうで越えないもどかしさのようなものが心に残った。 彼女がチェコ語で何と言ったのかちょっと気になったけど、この作品における通常の台詞には意味はないんだよという演出なのかなとわからないまま納得することにした。 さて、僕はこの作品を字幕と吹き替えの両方で見てみた。 そうすると、字幕と吹き替えでは微妙にニュアンスが違うことに気付く。 字幕では彼女の最後の台詞は『意味ないけど』となっているのに対して、吹き替えでは『意味はないけど』となっている。 微妙な違いではあるけど、意味が大きく違ってくるような気がする。 僕は吹き替えの『意味はないけど』に心を締め付けられた。 なんだかとても切ない台詞に聞こえて仕方がなかったから。 [DVD(吹替)] 9点(2008-06-28 20:58:31) |
1489. ALWAYS 続・三丁目の夕日
前回よりも面白かったような気がするので、+1点です。 ちょっとやり過ぎかなという過剰な演出はあったものの、それなりに笑えたし、最後は泣けました。 それから、僕もデリカシーが欲しいです。 [DVD(邦画)] 8点(2008-06-27 23:53:06) |
1490. やかまし村の春・夏・秋・冬
前作に比べてショッキングな出来事が増えた。 作品の冒頭でやかまし村特権が発動されるわけですが、どう見ても猛吹雪です。 下手すると死んじゃうかも知れないくらいで、作風とは合わないような気がした。 まあ、死なないことは想像が付くわけですが、この子たちに生死を分けるような試練は必要ないような気がする。 それでも、全体を通しての雰囲気は健在で、なんだかよくわからないけど癒されます。 内容的に新味はないけど、嫌いではないです。 [DVD(吹替)] 6点(2008-05-15 13:54:21) |
1491. やかまし村の子どもたち
一歩間違えると退屈でつまんない作品になってしまいそうだけど、なんだかよくわかんないうちにこの素朴な世界観に嵌ってしまいました。 無邪気な子供たちではあるけど、意外と残酷な一面も持ち合わせていたりするところが面白かった。 動物たちも可愛くて良かったです。 犬のエピソードでは妹が噛まれちゃうんじゃないかとハラハラしたけど、そういう方向性の物語じゃないところがまた良かった。 [DVD(吹替)] 8点(2008-05-13 18:55:01) |
1492. ボルベール/帰郷
へ?それで終わり?ってな感じのラストでしたが、全体的にはいい雰囲気の作品でした。 シリアスな物語の割にコミカルな演出で深刻になり過ぎないのが良かった。 登場する女性のすべてが何らかの問題を抱えていて幸せとは思えないのだけど、なんだか力強さを感じさせられました。 レストランを始めたときは、てっきり料理して食べさせちゃうのかと想像したけど、さすがにスペイン人もそこまで野蛮ではなかったようです。 [DVD(吹替)] 7点(2008-05-12 11:20:47) |
1493. ペイ・フォワード/可能の王国
僕は作品の中に隠れている伏線を探すのが好きだ。 そんなところに繋がってくるのかぁって感じの気持ち良さがあるんだけど、この作品の伏線は後味が悪すぎる。 そんなところに繋がないでください。 それなら、いっそのこと交通事故で繋がった方がマシだった。 まあ、でも、良いことも悪いことも巡り巡って繋がってしまうんですね。 悲しいけど、これって映画なのよね。 作品の中でも多くの人がそうであるように誰かに受け渡すというのは本当に難しいことで、だからこそこの少年も挫折してしまうわけだけど、僕はそれが全くの無駄だったとは思わない。 心の中に誰かに受け渡さなくちゃという思いが少しでもあれば、そのチャンスが巡ってきたときに一歩を踏み出す勇気を与えてくれるような気がする。 勿論その勇気がこの作品のような不幸を招くこともあるんだろうけど、それはきっと正しいことだったんだと思う。 僕は今までの人生の中で誰一人として救ってはいないけど、死ぬまでにせめて1人くらいは救って死にたいものだと思いました。 [DVD(吹替)] 8点(2008-05-09 16:38:12) |
1494. ヘアスプレー(2007)
音楽もダンスも最高です。 内容的にも小ネタがいちいち笑える。 特にペニーを悪魔の子と罵るペニーのお母さんが滑稽で良かった。 美人だけど性格の悪いアンバーと太っちょさんだけど性格の良いトレイシーの対決と見せ掛けておいて、チャーミングで性格も最高のペニーが最強ということを再認識させられました。 というか、アマンダ・バインズは恋するマンハッタンのホリー役の印象が強かったので、随分と成長したなぁって感慨深かったです。 まあ、それでもやっぱり高校生の役なんですね。 [DVD(吹替)] 8点(2008-05-09 13:25:55) |
1495. ゲド戦記
終始退屈で盛り上がりに欠ける作品でした。 とりあえずシナリオの構成が陳腐で成り行きに興味が湧かない。 登場するキャラクターにも魅力が無くて、思い入れが沸かない。 過去のジブリ作品の中にも駄作はあったように思うけど、なんとなくキャラの魅力だけはあったりしたものですが、この作品においては全滅に近かった。 最後アレンがパクッと食べられるくらいのサプライズがあれば、馬鹿映画として違った評価も生まれたかも知れないけど、最初から最後まで何もない無益な作品となってしまいました。 [DVD(邦画)] 3点(2008-05-08 15:22:44)(良:1票) |
1496. プロヴァンスの贈りもの
邦題がこれほどマッチした作品は珍しいんじゃないだろうか。 まさにプロヴァンスの贈りものといった感じの作品。 イギリス人とフランス人とアメリカ人の価値観のズレが滑稽な雰囲気を醸し出していて面白かった。 ラストは予想した通りのハッピーエンドだったけど、そこから始まる何気無い日常の風景をもうちょっと見ていたかった。 [DVD(吹替)] 7点(2008-05-08 12:21:54) |
1497. ブラックブック
戦争映画ではあるけど、サスペンスとしての構成がよく出来ていた。 死なないことがわかっている2人の女性が真逆の処世術を披露するのが滑稽で実に面白かった。 ラストは後味の悪い感じになるのかなと嫌な予感がしたんだけど、なんだか味のあるいい殺し方だったので清々しかった。 まあ、殺された方にしてみれば、あれ以上の苦しみは無いのかも知れないけど、それだけのことをしたんだから仕方ないよね。 あと、おっぱいが綺麗だった。 [DVD(吹替)] 8点(2008-05-07 18:29:52) |
1498. レミーのおいしいレストラン
意外に面白かった。 ストーリーとしては在り来たりで新鮮味はなかったけど、素材が良かった。 料理に注がれる想像力が映像を通して感じられて説得力があった。 機会があったら、僕もラタトゥーユを食べてみたいと思う。 [DVD(吹替)] 7点(2008-05-07 15:31:22) |
1499. ネバーランド
まさにファンタジーといった感じの作品。 現実と空想の境目が曖昧な演出に好感が持てた。 舞台の開演にワクワクさせられつつ、お母さんの容態も心配でハラハラ。 欲を言えば、もう少し舞台のシーンを多く織り交ぜて欲しかった。 というか、この舞台を是非見てみたいです。 当時の舞台装置のままでね。 [DVD(吹替)] 8点(2008-05-03 13:53:26)(良:1票) |
1500. ザ・シンプソンズ MOVIE
映画版だから特別おもしろいかと言うと、そういうわけでもない感じ。 普段のテレビシリーズと似たようなことを時間掛けてやっているだけかも。 寧ろ尺の長さが仇となって、終盤はちょっと飽きてきた。 やっぱりテレビサイズの方がテンポよくて気持ちいいね。 わざわざお金を払って見るほどの作品ではないのかも知れない。 [DVD(吹替)] 5点(2008-05-02 10:39:19) |