1881. 猿の惑星
この作品は猿が言葉を話すというオカルトをパラドックスによって肯定してしまう。その説得力は凄まじいとしか言いようがない。衝撃的である。 9点(2004-04-05 06:06:46) |
1882. たそがれ清兵衛
主人公や彼に関わる人たちの気持ちを感じ取り、情感を膨らませていく作品なだけに、いちいち差し挟まれるナレーションがどうにもいらない。言われなくてもわかるから黙ってて欲しい。ラストもちょっと余分に感じたし、再編集したバージョンがあれば、名作に成り得るんじゃないかと思う。宮沢りえが良かっただけに残念な作品。 6点(2004-04-05 05:27:35) |
1883. WASABI
《ネタバレ》 どうしてもジャン・レノと広末涼子に血の繋がりがあるとは思えない。フィクションではあるが、そこまで無理しちゃいけないと思う。 3点(2004-04-03 11:49:25) |
1884. PiCNiC(1994)
監督が伝えようとしたメッセージはよく理解できた。普通はそこに到達する手段として物語を用意し、前進して行くわけだが、この作品に物語はない。代わりに主人公たちが塀の上を前進する。それが良いのか悪いのかは好みの問題だろうけど、斬新ではあった。その先に何があるのか興味をそそられるのは確か。そして、やっぱりそのメッセージというのは衝撃的だった。面白いという作品ではないが、見る価値はあると思う。 6点(2004-04-03 11:41:49) |
1885. ACRI
序盤の人魚伝説の件に名作の予感を漂わせながら、話が進むにつれてどんどん迷子になって行く。残念ながら、迷作と言わざるを得ないだろう。過大評価するならファンタジーというジャンルに入れてあげられなくもない。恐らく制作意図もその方向性だったのだろう。でも、完成してみたら、単なるオカルト映画だった。誰が悪かったのか責めるまでもないが、浅野忠信にご苦労様と言ってあげたい。 3点(2004-04-03 11:29:51) |
1886. 毛ぼうし(OV)
これを映画として評価するのは無理があるけど、跨ぐ伊藤歩に6点あげます。損はなかった。ちょっと得してるくらいだ。まあ、他人に薦めはしないけどね。 6点(2004-04-03 11:13:32) |
1887. 生きていた信長 完全版
確かにこれも映画でしたね。まあ、短いからこそ見られる作品で、それなりに面白いとは思う。見て損はないだろうけど、わざわざ他人に薦めようとは思わないかな。 6点(2004-04-03 11:07:29) |
1888. お引越し
親子や夫婦のあり方を考えさせられる異質なヒューマンドラマ。 中井貴一と桜田淳子の水準以上の演技は当然として、これがデビュー作となる田畑智子の天才振りが作品の質を底上げしている。 天才とはよく言ったもので、まさに天賦の才能。 それ以上にも、それ以下にもならない。 その後の田畑智子の微動だにしない演技力の平行線には驚かされる。 とは言うものの、この作品の素晴らしさが失われるわけではないだろう。 おめでとうございます。 [ビデオ(邦画)] 9点(2004-04-03 10:55:47)(良:1票) |
1889. 台風クラブ
衝撃的なシーンがあったり、理解に苦しむ狂った行動があったり、妙な空気感の漂う作品ではあるが、物語として特に何かあるわけじゃない。ストーリーを説明しろと言われると非常に困る作品。 5点(2004-04-03 10:35:12) |
1890. 黄泉がえり
《ネタバレ》 非常に残念な作品。 黄泉がえりの症例を広く浅く描いてしまったことによって、焦点がぼけてしまった。 アイデアは良かったが、脚本が駄目だったというところだろうか。 黄泉がえりの謎を追う主人公とヒロインの悲恋物語を重点的に描いて、 尚且つヒロインが死んでしまっていたことをラストで知る展開が理想だったろう。 伏線から観客が気付くのは良いが、当人たちが知ってしまったのは残念だった。 死んだと分かってから心変わりしても感動は薄くなるわけで、 お互いの気持ちを重ね合わせてきちんと心の移り変わりを描いていたなら、 ラストでヒロインが消えていくことで悲恋物語として昇華したのではないだろうか。 4点(2004-04-02 20:17:04) |
1891. ラストソング(1994)
才能、愛情、未来、 そんなあやふやでよくわからないものに翻弄され葛藤する2人の男と1人の女の物語。 音楽を通じて出会った3人が次第にあやふやな存在の意味に気付かされていく。 それは残酷な、そして誰もが一度は辿ることとなる道程。 やがてそれぞれがそれぞれの辿りつくべき場所を見つけ歩き出す。 万感の想いを込めて奏でられるラストソングが心に沁みる。 7点(2004-04-01 21:25:51) |
1892. ポストマン・ブルース
理不尽な全力疾走コメディ。皮肉な笑いを散りばめつつ、きちんと物語としても成立している。救いようのない出来事の数々を哀愁漂うラストに上手く繋げていると思う。よく出来た作品である。 [地上波(邦画)] 8点(2004-04-01 18:48:54) |
1893. 鮫肌男と桃尻女
バカ映画。コメディという位置付けは如何なものか???物語として成立してると思えないので、喜劇とは呼べないかも・・・。とは言うものの、映像的には見所満載で、作品としての存在意義を否定するものではない。悪趣味ではあるが、意表を突くバカ演出の連続技に圧倒される。万人受けする作品ではないだろうけど、こういうのもあっていいと思う今日この頃。 7点(2004-04-01 18:35:01) |
1894. 魔法の天使クリィミーマミ ロング・グッドバイ
TVシリーズを見てない人にとっては無意味な作品なので、その辺りは敢えて無視します。TV版に比べると作画の質が格段に高く、音楽も素晴らしい。ファンサービスとしては大成功してると思う。素直に好きです。何度も見ました。 8点(2004-04-01 03:37:49) |
1895. バンパイアハンターD
既存のアニメ作品に慣れ親しんだ者にとっては、このキャラデザインはかなり高いハードルだとは思う。僕も当初は躊躇った。しかしながら、乗り越えてしまえば寧ろ味のある良い作風に思えてくる。それはやはり作品の内容が素晴らしいということの証明なのかも知れない。原作ファンも納得の内容でありながら、原作を知らない人が見ても感動できる話に仕上がっていると思う。物語の終盤、レイラがちょっとした心変わりを見せるわけだが、自分も一緒になって応援していたことに驚かされる。見事に心を動かされてしまいました。 9点(2004-04-01 03:13:22) |
1896. ブラックマジック M-66〈OVA〉
映画ではないけど、映像作品としてかなり高いレベルにある。話自体も短い尺の中でそれなりに上手く纏められており、エンターテインメントとして成り立っているが、やはり特筆すべきはその動きであろう。アクション物という言葉では言い表せないほどの独創性を感じた。後の作品に与えた影響が大きかったであろうことは容易に想像できる。 8点(2004-04-01 03:05:28) |
1897. 劇場版 フランダースの犬
年代的にTVシリーズで感動した口なので、リメイク版と聞いてちょっと粗探しでもしてやろうかと思ってたところもあるが、まんまと感動させられた。丁寧な作りの作品で、劇場版独自の構想もあり、全体的に纏まりが良い。名作と呼ぶに相応しい作品に仕上がっている。悲しい物語ではあるが、ルーベンスの絵の美しさに癒されて、単なる悲劇ではないような気がした。絵画がそうであるように、この作品もまた時代を超えて人々の心の中で生き続けるのだろう。 9点(2004-04-01 02:52:00) |
1898. AKIRA(1988)
スケールの大きな世界観やダイナミックな映像表現など、特筆すべき点は数多くある。独創的な音楽も作品世界に馴染んでいて好感を覚える。物語としては、やや収まりの悪さを感じるが、それなりに上手く纏めたと言えなくもないだろう。ひとつの時代を築いた作品でもあるし、ジャパニメーションの原点として評価できる。 8点(2004-04-01 02:37:18) |
1899. PERFECT BLUE
アニメは美少女やロボットばっかりでつまらない。 そんな既存アニメに対するアンチテーゼとでもいうか、今までのアニメになかったジャンル・サイコスリラーをやろうという意気込みに感心させられる。 もちろん、アニメならではの手法も取り入れられており、既存アニメの全否定ではなく、きちんと作品として成り立たせている。 惜しまれるのは作画の質だろうか。 その点を除けば、ほぼ完璧。 あなた誰なの? [DVD(邦画)] 8点(2004-04-01 02:15:55) |
1900. 銀河鉄道の夜(1985)
制作スタッフの宮沢賢治に対する敬愛を感じる丁寧な作りの作品。登場人物を猫として描いたことに関しては、宮沢賢治ファンならば納得というところだろう。もちろん、この作品ではじめて宮沢賢治作品に触れる子供たちにも、受け入れ易さを与えていると思う。 8点(2004-04-01 01:55:27) |