みんなのシネマレビュー

生きる

ikiru
1952年【日】 上映時間:143分
ドラマ医学ものモノクロ映画
[イキル]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-08-04)【イニシャルK】さん
公開開始日(1952-10-09)


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監督黒澤明
助監督堀川弘通
田実泰良
広沢栄
キャスト志村喬(男優)渡辺勘治
小田切みき(女優)小田切とよ
伊藤雄之助(男優)小説家
金子信雄(男優)渡辺光男
関京子(女優)渡辺一枝
千秋実(男優)野口
藤原釜足(男優)大野
日守新一(男優)木村
左卜全(男優)小原
小島洋々(男優)市職員
千葉一郎(男優)警官
瀬良明(男優)
田中春男(男優)坂井
中村伸郎(男優)助役
浦辺粂子(女優)渡辺たつ
清水将夫(男優)医者
木村功(男優)その助手
本間文子(女優)陳情のおかみ
村上冬樹(男優)新聞記者
三好栄子(女優)陳情のおかみ
深見泰三(男優)
渡辺篤(男優)患者
菅井きん(女優)陳情のおかみ
山田巳之助(男優)斉藤
丹阿弥谷津子(女優)バーのマダム
加東大介(男優)ヤクザ
宮口精二(男優)ヤクザ
永井智雄(男優)新聞記者
南美江(女優)家政婦
小堀誠(男優)渡辺喜一
市村俊幸(男優)ピアニスト
堺左千夫(男優)ヤクザ
広瀬正一(男優)ヤクザ
小泉博(男優)ジャズバーの客
向井淳一郎(男優)映画館の客
勝本圭一郎(男優)
加藤茂雄(男優)防疫係受付職員
谷晃(男優)飲み屋のおやじ
榊田敬二(男優)区画整理受付職員
津田光男(男優)都市計画部受付
出雲八重子(女優)陳情の主婦
青山京子(女優)女学生
宇野晃司(男優)
本木荘二郎ナレーション(ノンクレジット)
脚本黒澤明
橋本忍
小国英雄
音楽早坂文雄
作曲中山晋平「ゴンドラの唄」
撮影中井朝一
斎藤孝雄(撮影助手)
製作本木荘二郎
配給東宝
美術松山崇
村木与四郎(美術助手)
編集岩下広一
録音矢野口文雄
照明小島真二(照明助手)
その他野上照代(記録)
キヌタ・ラボラトリー(現像)
あらすじ
市役所に勤務する渡邊は、真面目だけが取り柄の市民課長。その渡邉が、自分が胃がんであることを知った時、彼はその絶望をどう受け止めたのか…。がん即ち死であり、家族の神話が生きていた時代の黒澤の傑作。黒澤のベスト1に押す人も多い。

みんな嫌い】さん(2004-10-18)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想】

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224.昭和27年の文化背景が垣間見えるのは面白い。この頃からパチンコはあったんだなあとか、「メフィスト」は話に突然出てきて通用するくらい知られていたのかとか。
ただ、声が聞き取りづらくてセリフがよくわからないのが多々ある。特に主人公のセリフが一番わかりづらい。その分、表情が言葉以上に物語っていて、そういいった迫力は伝わってきた。 もんでんどんさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2017-05-18 14:39:58)

223.《ネタバレ》 学生時代に一度見たが、その時はなるほどこれが名画というものかと思った程度だった。
今回見ると、まずハッピーバースデーまでがとにかく長く、その間主人公がジタバタするのが非常に見苦しい。自業自得だろうと突き放したくなる一方、息子のためにこうしてきたというならそれでいいだろうがとも思う。生きる意味などそれぞれ気の持ちようなのでどうにでも納得できるはずで、特にこの時代なら、とりあえずここまで生き延びて子孫が残るだけでもいいではないかと思うが、それをあえて否定して、個人の生きる意味を求めたのがこの映画ということなのか。しかし現代ではその個人の部分だけが重視される一方で少子化が進んでいくのは皮肉ともいえる。

その後の通夜の場面では、一転して他者の視点から主人公の行動を明らかにし、印象操作や誤解を排した全体像を皆が共有していくのが面白い。警官の述懐は、いわゆる最後のピースがはまったようにすっきり感じられた。
またこの部分で語られる役所の組織体質は興味深い(笑う)。何もしない決まりがあるというよりは、行動様式として目の前に来た案件を捌くのが基本だから主体的に動く発想がないのだろうし、そういうのは江戸時代のままではないかという気もするが、わずかな体面のために自分の領分への干渉を許さないとか、執拗な相対化で個人の功績を薄めようとするなどは小役人というより日本人の気質ではないのか。記者の言う「プロモーター」はいかにも新しい言葉に聞こえたが、当時などほとんど理解されていなかったのではと想像する。
そこで何かしようとした場合、主人公に関してはたまたま本当に役に立つ仕事がその辺に転がっていたからよかったが、動機が不純だと自己満足だけで愚にもつかないことをやらかす恐れもある。そもそも自分のために仕事をするなど公僕のやることかと言いたいところだが、ただし工事現場で倒れた主人公を、周辺住民が寄ってたかって助けた場面は少し泣けるものがあった。要は実のある仕事かどうかかが真の問題であって、それが同時に当人の生きた意味にもつながりうることは示されていたように思う。今さら他人に言われる筋合いはないと反発を覚えながらも、人生悔いのないようにという思いは否応なしに残る映画だった。

ちなみに劇中の小田切とよは、近場に本当にこういう人物がいるので妙に親近感を覚えた。どうでもいいことだが。 かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 7点(2017-04-05 20:36:14)


222.こんなに後からじわじわとくる映画も珍しい。黒澤が描くヒューマニズムの代表格であり間違いなく不朽の名作。
無気力に生き坦々と過ごす日々の人間にある日死の宣告が訪れる。余命をどう生きるか。誰もがいつかは死ぬわけではあるが、こんなに人生の意味を考えることはないんじゃないか。きっと同じ立場であれば強烈な不安に襲われる。そのなかで明日をどう生きるか。深く考えさせられた。
また、志村喬が迫真。何が凄いって、全体的にボソボソと話すのだが会話要らずの眼の演技。絶望、不安、生命力を眼で表現してる。
エンディングは夕焼けが印象的。モノクロではあるが生き抜いた達成感と哀愁に映え色彩があるようだ。ブランコを見る際、恐らくずっとこの生きるが頭によぎるだろう。それだけの映画。
mighty guardさん [DVD(邦画)] 9点(2017-01-11 19:34:06)(良:2票)

221.通夜の席で主人公の頑張りが回想されるという作りは興味深いですが、そこまでが冗長で退屈なので
高得点はつけられません。主人公の声が終始ボソボソして聞き取りにくいのもマイナスです。志村喬氏の最高傑作は黒沢作品ではなく「日本のいちばん長い日」だと思います。 次郎丸三郎さん [DVD(邦画)] 4点(2016-11-24 19:50:36)

220.《ネタバレ》 この映画は基本的にコメディであろう。それも風刺の効いたとびきり上質なブラック・コメディ。とかく感動的な人間ドラマの最高峰と捉えられがちな本作だが、例えばもしこれから本作を初めて見るような若い世代の方がいれば、「なんだか、最後にほろっと出来るコメディ映画らしいぞ」と言うくらいの心持ちで観た方が、「重厚な泣ける映画なんだって」と思いながら見始めるよりも格段に良いだろう。黒澤明もそのつもりで作っているだろうし、それを証拠に「俺は生まれ変わったつもりで頑張る!」と言っていた新課長が場面が変わると結局今まで通りと言う流れは、「生まれ変わる」という宣言が大きなフリになっており、これはお笑いの基本的な構造そのものである。本作にはそうしたお笑いの構造を用いられた場面がいくつもあり、明らかに笑わせる事を優先して作られている。さて「死んだように生きるのか、それとも死にものぐるいで生きるのか」というのは「現代人」にとって永遠のテーマであり、「ショーシャンクの空」でも「Get busy living or get busy dying」でそのまま触れられている。そういった重厚なテーマを扱いながらもクスクス(時にはゲラゲラ)笑わせながら、考えさせる映画というのがこの作品の本質だろう。ちなみにお葬式のシーンでの役所の方々の立ち振る舞いをみながら、小田切さんの付けたあだ名の主が誰か?と想像するのも楽しい。 rain on meさん [映画館(邦画)] 9点(2016-09-29 14:59:46)

219.《ネタバレ》 東宝創立50周年の時に見て以来ですから、久しぶり。いやぁ、これはうまい。面白いとか感動的という以前に、うまさが目立つ。中でも「ハッピー・バースデー」にはやられましたなぁ。あえて言うなら、技巧に走ったところが欠点になっています。本作では役所の体質に対する風刺もありますが、それよりもやはり「生きているというのはどういうことなのか」という点がポイントであり、正直役所批判はおまけのように思えました。そういう意味では、とりあえず一度は見ておいた方がいい映画だと思います。現在では癌は必ずしも治療できないわけではないし、役所の体質も変わっているでしょうが、生きることに対する本質は生きていると思います。 アングロファイルさん [映画館(邦画)] 9点(2016-09-22 20:52:25)

218.《ネタバレ》 ヒューマニズムが評価されることが多い作品ですが、お役所仕事を痛烈に皮肉っている点を私は最も評価します。葬儀シーンでの演出はお見事としか言いようがありません。確かに彼らは口だけだし、渡辺の影響などまるでなさそうに見えます。しかし、彼らの心には渡辺という男が死の間際に何を残したのかという記憶は残るのです。いつか何かのきっかけで登場人物の誰かが渡辺のように目覚めるかもしれない。それも人生の面白いところだというメッセージもあるのかな。 カニばさみさん [DVD(字幕)] 9点(2016-02-16 02:31:13)

217.七人の侍同様、志村喬の声が小さくてボソボソ喋っているので、何を言っているのか聞き取るのに困難な映画ではある。
雰囲気や展開などである程度は理解することができるが、それが逆に「生きる」の味なのだろう。
「人に歴史有り」とはこの映画で学べるだろうが、ある程度の人生経験がないと、この映画の面白さは絶対に理解することはできないだろう。
人の一生とは何かを明確に映像化できる作品は、生きるを除いて殆ど無いと言えるだろう。 カムイさん [DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2015-11-28 22:39:10)

216.《ネタバレ》 巧みですね。
脚本も演技も。
ミイラのように働いていた男が、自らの死期を悟って、生きる意味を見いだしていく。
って、書きゃ、一行の話を、効果的に見せてくれます。
多少長い感じもするけど、構成がうまいですよね。
ホント感心します。 ろにまささん [CS・衛星(邦画)] 9点(2015-08-31 15:20:55)

215.《ネタバレ》 自分が胃がんだと知り、落ち込むのは分かる。仕事も行く気になれず飲み歩いたり、若い女性の奔放な生き方にあこがれるのも分かる。分かるが、前半のうじうじしたシーンは観ているこっちもいらいらしてくる。これが黒澤の戦略なのか。自分にもやれることがあると気づいて仕事に復帰したと思ったら、いきなり5ヶ月後になり通夜のシーンに飛ぶ。この通夜の席で主人公の活躍が明かされていくのだが、こういう緊張感のある展開はさすが黒澤だ。この緊張感、爽快感のためにやはり前半があったのだろう。そして、ブランコに揺られて死んだ主人公が淋しげでなくむしろ嬉しそうだったときいて誰もがハッとする。ここは泣けた。見事にやれることをやり遂げたのだ。こうした真実に触れ、意気を新たにしていた小役人どもが翌日からまた旧態依然のやり方に戻ってしまっているラストがまた考えさせられる。好み40/50、演出13/15、脚本12/15、演技6/10、技術7/10、合計78/100→8/10点 chachaboneさん [DVD(邦画)] 8点(2015-07-02 23:12:38)

214.《ネタバレ》 独特の視点で人の生き方を問う深い作品。人それぞれ何らかの転機は訪れるとは思うのだけども、 病気発覚を機にお役所仕事にドップリつかった自分を反省し、公園づくりに取り組む主人公を志村喬が迫真の演技で表現しています。最後の通夜の場面での職場の同僚・上司・上役を通じて語られる回想は一つ一つ紐解くかのようで、彼の執念ともいえる生き方がよく見えていきます。彼の動きはお役所の垣根を越え人を、組織を動かしてゆく。そして最後は自らの人生の投影した公園で死んでゆく。残り少ない人生を精一杯生き抜いた男の生きざまを見せられた印象です。ある意味直球なタイトルの少し極端な方向性のお話しでしたがとても良かった。かなり昔の映画ですが、そこらへんが苦手な方にもこれは勧められるとオモイマスハイ Kanameさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2015-06-04 11:59:54)

213.《ネタバレ》 自分は黒澤の大ファンであるが、この作品は世間が評価するほどいい映画と思わない。テーマであるヒューマニズムが観念的で、シナリオも瑕疵が多いように思う。たとえば主人公の生き方の転機となった役所の部下の若い女の子はいかにもストーリーの都合上作り出した登場人物……なのはいいが、未消化のまま動かされてるという印象を持った。あんなに楽しそうに主人公と遊びながら後日はつっけんどんな態度に豹変する。そんな態度の中での自分のオモチャ工場の仕事について「日本中の赤ちゃんと友達になった気がする」という台詞は、やや不自然であった。凝った構成として評価されている後半の葬式からの回想シーンも、主人公が公園建設に立ち回るという具体的展開を見せるのが難しいと考えたので(実際主人公は他の部署に頭を下げ回っているだけである)、断片、抽象的で済む回想シーンに切り替えたという印象を持った。どちらにせよこの回想シーンへの突然のスイッチは「生きる」から役所、及び惰性人間への批判へとズレた感があり、今までの積み上げをもったいなくしている。またその葬式のシーンで、ただひとり主人公の行動を真摯に受け止める青年がいるが、彼はラストシーンで視点役にもなっているのだから、もっと前から出すべきではなかったか、あるいは出さないでよかったのではないかと思えた。唐突な人物が最後に視点者になることで、主人公の時間を共有していたはずの鑑賞者から主人公の余韻が拭い去られてはいやしないか。全体的に、死ぬことを知った人間が今までのダメ人間から生きがいに生きる人間になるというヒューマニズム……というよりアイデアが先行している堅苦しさを感じた。 シンさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-05-25 01:31:59)

212.《ネタバレ》 雪降る中のブランコ。
パーティーで通りすぎるHappyBirthday。
少し明るく映された主人公は改めて生まれたんだと。
自分はどう生きるか、平凡ながら考えた作品。 えこーさん [ビデオ(邦画)] 9点(2015-03-01 19:12:11)

211.い~のぉちぃ~みぃじ~かしぃ~、こぉい~せよぉおとめぇ~~~♪ キーコキーコキー...... movie海馬さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-02-06 20:35:45)

210.《ネタバレ》 黒澤明はアクション時代劇派な俺にとって、本作はあまり好きじゃない。

確かに良い映画ではあると思うけど、こんな暗く息苦しい映画が黒澤の傑作として語られるのは気がひける。ヒューマンドラマ押しでも「赤ひげ」は好きだけどさ。

感動できるだあ?オイオイ、何でこんな変な映画で泣かなきゃならないんだ。
いやね「何を成し遂げ、何を成せなかった」かそれを突き詰めて行く様は凄いよ。
公務員の矛盾に満ちたシステムをあんな風に描いたのはビックリ。
たらい回しと無限ループ。すげえ解りやすい。
いきなり主人公が「アレ」になって「えっ?」ってなったけど、そこから少しずつ生き様を語っていく流れは良かった。良かったけど、主人公の執念に満ちた感じが強すぎる。
その執念が主人公を突き動かしてもいたし、最後まで目的を遂げられたんだろうけど「自然な執念」じゃないんだ。
まるで誰かの復讐のために異常に自己暗示をかけてるみたいで、辛く感じる以前に違和感を拭えなかった。
住民に感情移入したワケでもなし、信用していた息子にも半ば捨てられた。
自分の人生は何だったのだろう、こんなはずじゃなかったのに、どうしてこうなっちまったんだろう。病が明らかになり“死ぬと解った”から主人公は答えを探す事をはじめる。
「公園を作れる男になりたい」か、「おまえは公園作って死ぬような人生送るの?」か。
だが男は「どうせ死ぬんだ、公園でも何でも作ってやるぜえ!」
ヤクザもそんな気味の悪い男を見て「何だコイツ」状態。
男は公園を作った“だけ”。それ“だけ”のために死ぬ事を決めた。
悪臭の沼地を無くして住民に感謝されたいだの、公務員本来の仕事をして他の仕事仲間を刺激したかっただの、息子たちを見返してやりたかっただのそんな考えは微塵もなかった。
男は“何も考えず我武者羅に働く”喜びを思い出しただけだと思う。誰のためでもない、自分のためだ。
それが巡り巡って誰かのために“自然と”なるのだろう。
だから「誰かのために働いても何の感謝もされねえじゃん」じゃなくて、「自分のためにひたすらやってたら何故か感謝された。よく知らんが嬉しい」という事が、本当の喜びなんだぜという事を黒澤明は言いたかったんだろう。だとしたらすげえ回りくどいなソレ。 すかあふえいすさん [DVD(邦画)] 8点(2014-12-11 05:42:07)

209.《ネタバレ》 黒澤明が生きるをテーマに描いた作品。
お役所で事なかれ主義を30年間続けてきた志村喬演じる渡辺が死を間近に感じることで生きる意味を見出す。
ただ怠惰な生活を送っているだけでは命はあっても生きるとはいえない。
生きるとはどういうことか、それを知り実行し、完遂した渡辺がブランコを漕ぎながらゴンドラの唄を歌うシーンは涙を誘う。
これだけ重く難しいテーマを完璧に使いきった黒澤明は流石である。
そして志村喬の演技があるからこその作品であり、三船をあえて使わなかった理由というのもよく分かる。
傑作である。 こしちさん [DVD(邦画)] 9点(2014-08-07 21:38:08)

208.《ネタバレ》 ぜったい黒澤映画は時代劇じゃない方がおもしろい aimihcimuimさん [DVD(字幕)] 10点(2014-08-03 19:55:29)(良:1票)

207.自分にも、心臓が脈打っていることを確信させてくれる映画でした。
cogitoさん [映画館(邦画)] 10点(2014-07-30 19:16:04)

206.本当に素晴らしい作品でした。作品の題名のとおり「生きる」とは一体何なのだろうと考えさせられる作品です。
胃癌により余命幾許もない主人公。家族からも邪険にされ、市役所での立場もぱっとせずただお飾りのような「課長」らしく判子を押す退屈でどこか孤独な日々。
しかし、僅かな命で見出すことができた「生きる」という意味、そして本人がようやく手に入れることの出来た自身の輝かしい「価値観」は本当に素晴らしいものであったと思います。
むしろ、主人公のような人間こそが日本の現代社会に必要な気がしてなりません。
舞台はあくまでも市役所ですが、登場人物たちや職場環境は現代の市役所以外の一般企業でも十分にあるであろう雰囲気。特に日本の社会では主人公のような行動をとると、どうも邪険にされ「出る杭は全て打ってしまえ。」の下で個性やモチベーション、方向性を潰される社会。この時代の映画作品で現代でもあるような描写がなされているわけですから、これは黒澤監督の将来に亘る警鐘なのかも知れません。この作品こそ、現代に生きる人たちに観て欲しい作品であり、同時に自分自身の「生きる」意味を再確認して欲しいと考えております。 功聖良さん [DVD(邦画)] 10点(2014-05-03 22:00:48)

205.《ネタバレ》 お役所仕事のいい加減さには思わずイライラ。
主人公自身もそうした人間の一人だったが、死に直面して生まれてきた意味を見つめ直す。
男手一つで育てた息子の無理解な言動に、何のために自分を犠牲にしてミイラのような干からびた人生を送ってきたのかという空しさに駆られる。
人は誰しも生きた証しを感じたい。
家族の愛情が確かであればそこに生きがいを見出したかもしれないが、それが期待できないならば仕事しかない。
溌剌と生きている元部下の若い女との会話をヒントに生き方を変えた場面では、ハッピーバースディの歌の演出。
生まれ変わったように役所で働く姿は感動的で、こういう公務員が増えてくれればと願うばかり。
通夜の席での幹部役人の腐れっぷりが実状に近いだろうけど。
渡辺に感化されて熱く語っていた人たちも役所に戻ればすっかり元通り。
役所のセクショナリズムや形式主義、手柄の横取り、無責任さへの痛烈な批判がにじみ出ているが、役所だけに限らず社会全体への警鐘に取れる。

黒澤映画はエンターテイメント性を前面に押し出したものよりも、こうして人間をじっくり描いたもののほうがいい。
誰もが自らを振り返って考えさせられるテーマがあった。
その普遍性が時代を超えて多くの人の共感を得るのだろう。
生きることを始めて今まで気づかなかった夕焼けの美しさに感動して足を止める主人公。
他部署の酷い扱いに「こんなに踏みつけにされて腹が立たないんですか?」と部下に問われ、「人を憎んでなんかいられない。わしにはそんな時間はない」と答えていたのが印象的。

気になったのは、セリフが聞き取りにくい、ナレーションで語りすぎ、主人公に生き直すきっかけを与えた若い女がその後出てこないなど。
なので、完璧な映画だとは言い切れないが、欠けた部分を補うだけのものがあった。
この時代に日本でもこれだけの作品ができたことを加味しての満点。 飛鳥さん [ビデオ(邦画)] 10点(2013-07-21 22:25:11)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 244人
平均点数 8.03点
000.00% line
100.00% line
210.41% line
331.23% line
483.28% line
5166.56% line
6166.56% line
74016.39% line
84217.21% line
95622.95% line
106225.41% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.04点 Review21人
2 ストーリー評価 8.33点 Review27人
3 鑑賞後の後味 8.18点 Review27人
4 音楽評価 7.90点 Review21人
5 感泣評価 7.92点 Review25人

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