みんなのシネマレビュー

氷菓

2017年【日】 上映時間:114分
ミステリー学園もの小説の映画化
[ヒョウカ]
新規登録(2017-09-06)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2020-10-20)【イニシャルK】さん
公開開始日(2017-11-03)


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監督安里麻里
キャスト山﨑賢人(男優)折木奉太郎
広瀬アリス(女優)千反田える
小島藤子(女優)伊原摩耶花
岡山天音(男優)福部里志
佐々木萌詠(女優)
眞島秀和(男優)
貫地谷しほり(女優)(特別出演)
本郷奏多(男優)関谷純
斉藤由貴(女優)糸魚川養子
脚本安里麻里
音楽林祐介
撮影月永雄太
製作KADOKAWA(「氷菓」製作委員会)
ポニーキャニオン(氷菓」製作委員会)
制作角川大映スタジオ
配給KADOKAWA
美術西尾共未
録音藤丸和徳
照明木村匡博
その他IMAGICA(ラボ)
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【クチコミ・感想】

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4.日常の些細な出来事を推理で解き明かすというコンセプトは面白い。
火災報知器の点検というなんでもないようなことから始まって、過去の火事に繋がっていく構成が秀逸。
前半の疑問が後半の謎を解き明かす鍵になっていて、よく出来た脚本に感心した。
全体的に辛気臭い雰囲気なのがちょっと残念で、登場人物もいまいち魅力的じゃない。
このクオリティの脚本で、もう少しキャラが立っていれば名作になっていたかも知れない。
せっかく高校が舞台なんだから、青春物語といった感じの爽やかさが欲しかったね。
あと、ラストの弓道場がなんだったのか、ぼく気になります。 もとやさん [インターネット(邦画)] 6点(2022-11-15 16:04:49)

3.《ネタバレ》 本来、学生風情が刑事事件の捜査に携わるなんてアリエナイわけで、そんな“なんちゃってミステリー”より、日常の些細な疑問を考察と想像力を駆使して紐解いていく本作のスタンスの方が、遥かに現実的と言えましょう。ただし、証拠に基づく検証・推理ではなく、多分に自分たちに都合の良い仮説の披露に終始しているのはご愛嬌。もっとも主人公も大切なのは真実を明かすことではなく「千反田が納得するかどうか」とハッキリ言及しているあたり潔し。誰かを罰したり、断じたりするワケではなく、自分がスッキリするための「結論」には証拠は要りませんものね(ん?)。文集『氷菓』の秘密については、ネタを思いついてからストーリーを逆算した気がしないでもありませんが、殺人や傷害に頼らずとも、人生そのものが“スペクタクルなミステリー”との趣向は支持したいと思います。続編があるなら観たいです。 目隠シストさん [DVD(邦画)] 6点(2019-03-10 09:57:56)

2.《ネタバレ》 原作もアニメも抜きで映画から見た。公開中から大爆死とかいう評判だったが、これだけ見れば別に悪い映画には思われないので、人気のある原作やアニメ(特にアニメ?)に便乗しようとする企画姿勢が反感を買ったのだろうと思っておく。映画の最後はまだまだ先がありそうな雰囲気で終わっていたが、以後の映画化はなさそうで寂しい気もする。

内容としては、ミステリーにふさわしく彩度を落とした暗めの映像だが陰気でもなく、特に最初は結構ユーモラスな展開で、「ラッキーアイテム」のところの人物の動きとか顔のイラストなどには笑わされた。しかしそれで羽目を外すわけでもなく、学園もののイメージを保ちながらテンションを抑えた劇中世界を作っている。メインキャスト4人は高校1年生というには無理のある役者ばかりだが、それは他の映画でもよくあることで、この映画ではかえって落ち着いた雰囲気につながっている。
登場人物としては、個人的にはヒロインの「私、気になります」の顔がかなり好きだ。温和でおしとやかに見えても有無を言わさない迫力があり、自分も腕を掴まれて謎解きを強要されてみたくなる。もう一人の女子は高校生ながら可愛いとも断言できない微妙な役だが悪くない。また問題の人物は、高校時代の面構えがなかなかよかったが、失踪直前の物悲しい表情も心に染みる。
ストーリー的に変だと思ったのは昔の事件で、問題の人物が生贄にされた経過が不自然だったことである。しかしそのような理不尽に対してこそ団結して斗争すべきところ、全員が保身を図って沈黙したというのがリアルかどうかは別として、この頃の騒動などその程度のものだった、と見切ったような筋書きだったのは面白い。ちなみに江戸時代の民衆運動なら、代表者は本当に生命を失う覚悟が必要だったわけである(岐阜県内の例では郡上一揆)。

なお映画の後で原作(小説)を読むと、付加と省略はあったがかなり忠実に映画化されていたようである。映画にあった「千反田が納得することだ」という台詞は原作にはなかったと思うが、真に必要なことを端的に言い表しているという意味では悪くない。また問題の人物が今いる場所を推定してみせる場面が原作にはなく、これは「納得」の具体例として映画で付加したものかも知れないが、それ以前の場面であらかじめ失踪場所への言及がなかったため、主人公の発言が若干唐突に感じられたのは惜しい。 かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 7点(2018-04-30 23:58:10)

1.《ネタバレ》 凡作。アニメが良作だっただけにどうしても比較してしまう面はあるが、それを差し引いたとしても余計な改変がなされていたと思う。もう少しで佳作にはなっただろうと思うだけに、惜しい。【ネタバレ注意】いきなり段ボールに板を乗せてあるところで推測できたが、文集「氷菓」を探す場面で新聞部のシーンを割愛したのは尺の都合もあるのだろう。だが、終盤の展開は明らかに改悪。部員や糸魚川先生の掛け合いは、原作では(アニメでも)どれひとつとっても(緻密に計算されたであろう)自然な流れになっていたのに、オリジナルな設定が加えられたせいで、無理を感じてしまう。原作を知ってる人に意外な展開を見せたかったのかもしれないが、どうしても格が下がった気がしてしまうし、原作を知らない人には原作通りにやればよかっただけだろう。キャスティングは微妙だったが、高山の風景は懐かしかったし、部室や教室・廊下、外の風景などはいい感じに撮影されていた。爆死と言われる割に期待できる作品かと思っただけに残念だった。 mohnoさん [映画館(邦画)] 5点(2017-11-07 20:47:21)

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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 6.00点
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