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海の牙

[ウミノキバ]
Les Maudits
1946年
平均点:7.00 / 10(Review 3人) (点数分布表示)
ドラマサスペンス戦争ものモノクロ映画
新規登録(2003-07-21)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2003-12-25)【へちょちょ】さん
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監督ルネ・クレマン
キャストアンリ・ヴィダル(男優)医師ギベール
マルセル・ダリオ(男優)ラルガ
ミシェル・オークレール(男優)ウィリー
ヨー・デスト(男優)フォルスター
フローレンス・マーリー(女優)ヒルデ
脚本ジャック・コンパネーズ
ヴィクトル・アレクザンドロフ
ルネ・クレマン
撮影アンリ・アルカン
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1
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3.《ネタバレ》 おそらく、この映画はもっとも初期の潜水艦映画になるんじゃないでしょうか。Uボートという設定で当時のフランス海軍の潜水艦の実物が使われていますが、名カメラマンであるアンリ・アルカンの見事なカメラワークが潜水艦の内部を余すところなく捉えています。ドラマとしては逃げ出すことのできない空間に閉じ込められた人間たちの密室劇みたいな展開で、まるでヒッチコックの『救命艇』をスケール・アップさせた様な感じでしょうか。南米に逃亡しようとしている面々も、ドイツ人、スウェーデン人、フランス人、イタリア人と多彩な顔ぶれで、始めから人間関係がうまくいきそうもないのは明白。ドイツ側の連中が殺し合いを始め(なんと味方の補給船まで撃沈しちゃう!)全滅したUボートに、最後フランス人の医師が見捨てられひとり取り残される結末はちょっと意外な展開でした。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-12-01 19:15:02)
2.戦争終わってすぐなんて、レジスタンスが活躍する勇壮な映画がたくさん作られていた興奮期だと思うんだけど、なんかこれは視線が落ち着いてる、状況と距離を置いて眺めている感じ。なにしろファシスト側から描くなんて発想が出てくるのは「十年早い」んじゃないか、いや悪口じゃなくて褒めてるの。いままで強固だと思っていた地盤がぼろぼろと崩れていく寄る辺のなさが、潜水艦の密閉された空間に滲み出してくる。強固な鋼鉄の壁の中で、中身だけが徐々に腐敗していく感じ。最後まで千年王国を信じることにすがろうとするゲシュタポなんか、『日本のいちばん長い日』にも似たのがいたなあ、とシミジミさせられた。そのうつろな帝国と化した潜水艦から、現実の歴史という荒波に浮かぶボートに乗り移っていく場面の、ボートとともに揺れるドキュメントタッチのカメラが効いている。語り手となったフランス人医師だけがその帝国の残骸の潜水艦に残される皮肉。ああいう語り手を登場させた意図が十全に生かされていたとも思えないが(偽伝染病発生作戦の中途半端さ、あるいは南米で彼が目に出来なかったシーンが展開すること)、全体に距離をおいた冷静さが映画に生まれた。
なんのかんのさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-11-14 09:50:02)
1.《ネタバレ》 第2次大戦末期、オスロを極秘に脱出し南米へ逃亡を図った一隻のドイツ軍潜水艦の内部で繰り広げられる息詰まるような人間ドラマ。ドイツの敗報を機に互いのエゴを剥き出しにして対立を深める地獄絵図をクレマンは一切情緒に流されぬドライな所謂ドキュメンタリー・タッチで強烈に描く。艦内での権力を掌握したヨー・デスト扮するゲシュタポ幹部フォルスターが、嫌気がさして艦を脱出しようとする仲間を次々と無造作に殺す場面の静かな狂気。裏切り者のダリオを刺殺するオークレール扮するチンピラ・ウィリーの異様な殺気。フローランス・マリー扮するナチ高官の愛人ヒルデが、脱出し損ねて潜水艦と補給船に挟まれ圧死する場面の何とも即物的な処理。敗戦を受け入れず味方船舶に容赦なく魚雷を撃ち込ませる場面でのフォルスターの冷酷さは出色。大仰なセリフ回しも用いずに淡々と描写する事に徹したのが吉と出た形に。名カメラマン、アンリ・アルカンによる閉塞感に満ちた潜水艦内部のカメラワークも素晴らしい。原作も無しに、類似作品すらロクに出ず終いの秀逸なオリジナリティを打ち出したジャック・コンパネーズ&ヴィクトル・アレクザンドロフのシナリオも見事だが、それもクレマンの大胆にして緻密なディレクション&脚色あればこそココまでの迫力を得られたのは間違いない。ただ…矢張り、余りの重苦しさに個人的に1点マイナス。潜水艦モノにハズレなし!
へちょちょさん 9点(2003-07-24 04:16:29)
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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 7.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6266.67%
700.00%
800.00%
9133.33%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 5.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
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