88.《ネタバレ》 N・ケイジはこうゆう憎めない悪党を演じると実に巧い。ストーリーはなかなか面白いが ケイジが娘を全財産の入った貸金庫へ連れて行く所とか、鞄のすり替えがやけに早く発覚 する所などで最後の落ちが読めてしまう。最後は予想通りだったが希望を持たせた終わり方だったので後味は悪くない。注目のA・ローマンだが14歳の娘を演じて実に巧い。 ただ、A・ローマンがこのままハリウッド・スターになれるかと言うと一つ気になる点が ある。彼女は余りにも華奢で小柄過ぎる、女優にはある程度の肉体的魅力も必要と思う。 彼女が歳相応の女性の魅力を出せれば良いのだが、演技力は全く問題ないのだから。 全体として佳作だが、リドリー・スコット監督の作品としてはいかにも気分転換のために お手軽に作った「小品」と言う感じがした。 【ハナちゃん】さん 7点(2004-10-22 10:18:12) |
87.普通に面白い。配役・脚本の勝利ってとこかな。最後はきっちり騙された。それなりのハッピーエンドなところも良かった。 【Andy17】さん 7点(2004-10-20 21:12:03) |
86.完全にコメディと思い込んでいたので、いきなりサスペンスっぽくなってあの展開!驚きました。ニコラス・ケイジの作品は多く観ていますがここ最近では「天使のくれた時間」以来のはまり役だったと思います。それにしてもアリソン・ローマンってどうみても10代にしか見えなかった。最後にカーペット屋で出会ったときの彼女の姿に違和感を感じてしまったぐらいです。でも「ビッグ・フィッシュ」のときはそれなりの年齢に見えたのに・・・。不思議な人ですね。 |
85.監督か、ニコラスケイジが好きなのかどうか知りませんが、日本語を微妙に出しているところが我々日本人の心をくすぐりますね。なかなかいいストーリーだと思います。作品ごとに微妙に変わるニコラスケイジの頭髪の量が詐欺だと思うのは私だけでしょうか? 【バチケン】さん 7点(2004-10-02 12:08:58) |
84.《ネタバレ》 この結末をハッピーエンドと受け取るかバッドエンディングと受け取るかでこれ程分かれる映画ってなかなか無いと思います。私個人的にはハッピーだとはとても受け止められません。なんか非常にやるせない気分と後味の悪さが残りました。でも、映画としての質は高いと思います。これだけ感情移入させられるんですからね。ま、それもニコラス・ケイジの演技によるところが大きいのかもしれませんが。それはさておきストーリー上の(と言うかこの詐欺のシナリオ自体の)欠陥が1つ。別れた妻に絶対に連絡を取らないという確証はあったのでしょうか?むしろ親権獲得の裁判を起こす方向へ促していた向きがあったんですけど、それ、阻止しないとマズいんじゃ? |
【kasumi】さん 7点(2004-09-05 22:22:45) |
82.《ネタバレ》 数年の内に絶対カノジョがオスカー獲りますっ!(希望的断定)=そのアリソン・ローマン、出てきて間もなく、あまりの上手さに泣きそうになりましたぁ、うまいやんかうまいやんかぁ。劇中には怪しい人相やシーンがあちこちにあって、ホレっ!と得意気になってたんですが、、ありゃま、、ラストできっちり騙されました、やはり。意外にも結構ファミコメ人情系でしたねえ。私は、アリソンと食事してるニコラスの表情が好きです、いいシーンよね、、。 終盤にはそんなー!と呆れながらも、まあよかったかぁ、と微笑みました。私は詐欺稼業より、なんといっても嫁さんの設定とタイトルに唸りましたでぇ、ははぁまいりました~! 【かーすけ】さん 8点(2004-08-13 16:40:55) |
【k】さん 6点(2004-08-01 21:46:28) |
80.CMをみて気になったのですが、なるほど騙されましたそれも完璧に、2時間近くぶっ通しで。こんだけ騙されりゃぁ私も詐欺には気をつけないとね。 【PPOSSTU】さん 7点(2004-07-28 19:05:08) |
79.《ネタバレ》 ニコラスケイジが騙されるらしいというのは知っていたので、最初からパートナーや分析医は怪しいと思って見ていた。けれど娘は本当だと信じていたので驚きました。「みんな私を邪魔にするのね、母さんの恋人と一緒よ!」のあたりでは同情してたし。22才なのに14才に見える女優さんを探してきて正解でしたね、騙されました。 【なつもも】さん 7点(2004-07-21 15:02:17) |
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78.《ネタバレ》 あまりサスペンスと思わず見始めたのが良かった。ある意味、この「ドラマ仕立ての演出」こそが作品全体に仕掛けられた罠なのかも。序盤のやや退屈な展開の中で語られる「離婚して精神に失調を来たした詐欺師と娘の心の交流」という設定自体が、後半のどんでん返しの伏線になっている。 そしてそのサスペンスフルなどんでん返しの後には、再び暖か味のある人間ドラマが浮上する。虚構を真実に見せる詐欺師にとって、自分の中の「真実」を見つめ直すきっかけが、「信じた娘の詐欺行為による裏切り」というのは何とも皮肉な結果だが、だからこそ彼にとって自己を客観視する一大転機に成り得たとも言えるわけだ。そしてそれは騙した娘にとっても同じ効果を齎したからこそ、詐偽行為を止めたのだろう。 騙し、騙されることで始めて見えてくる、「お互いの心」という真実。サスペンスを下敷きに、見事な人間ドラマを描いた佳作。 【FSS】さん 8点(2004-07-20 02:57:44) |
77.やられましたな。しかしそれがちょっと後味悪い。オーラスの展開でもその後味の悪さを全回復はできませんでした。ニコラス・ケイジはもちろん、娘であるとか手口であるとか全部引っくるめて7~8点のつもりでしたが、この寂しい後味の悪さだけで6点にします。ちょっと残念。 【まつもとしんや】さん 6点(2004-07-20 00:14:08) |
76.《ネタバレ》 騙されました。「もう映画の残り時間少ないんにこんな展開になって最後どうなるがん?」(←そこで気付けよ)で、すべて嘘だって分かってしゃがみ込むニコラスケイジを見て「うっわーきっつー。まじかわいそー」で、『それから一年度・・・』「まだあんのかい!」見た感想は、蛇足。プロの詐欺師にとって、自分が騙されるというのは最大の屈辱なのでは?何でそんな心温まるテイストにするんだヨ。あれがなかったら(見てる方はきついとは思うけど)少なくともっとスッキリしていたと思う。 【キュウリと蜂蜜】さん 7点(2004-07-19 22:22:21) |
75.初めてやな・・・・ニコラス・ケイジに同情したのは。 【諸星わたる】さん 8点(2004-07-19 04:13:48) |
74.観ながら色々な“どんでん返し”が頭に浮かんでは消え…。でも、納得できるラストでした。ちょっと「ゲーム」を思い出したかな。あいかわらずニコラス・ケイジはうまい。自分と境遇が非常に似ているので、ものすごく感情移入できました。そして、アリソン・ローマンがとても可愛い。 【金子淳】さん 7点(2004-07-17 15:06:13) |
73.《ネタバレ》 さすがニコラス・ケイジ!さすがリドリー・スコット!と言う作品ですね。暴力を振るう訳でもなく、貧乏人からお金を騙すわけじゃないこんなスマートな詐欺師って、誰でも魅力を感じますよね~♪そこへ、あの神経質キャラ・・そして隠れていた父性・・・もうワクワクです。ロイ(ニコラス)と一緒になってやられた~~って愕然としました。好き好きあるかもしれないけど、アンジェラとのちょっと泣かせる再会や、どこにでもいそうなスーパーのお姉ちゃんとのハッピーエンドも、私は好きですネ! 【らふらんす】さん 7点(2004-07-15 18:24:00) |
72.《ネタバレ》 ニコラス・ケイジが例によってうまい。片目だけのまばたき、あれどうやってやるんだろう。ウィンクにならないのがスゴイ。ニセ娘は、変にからみつきながら泣いたりわめいたり被害者ぶってヤだね、と思ってたら案の定。けっこう最後まで健全に騙されて観た。コンゲームものは、詐欺ってもの自体が意識の表層で他人を操る作業だから、恋愛ものみたいに無意識に食い込む深い話にはなりにくい。騙したつもりが騙されるというどんでん返しと父娘関係への誤解をからめることで、確かに意外性(深さに似たモノ)は出せたけれど、少しコンゲーム映画のキモとは別物という感じがした。意外な人情ばなしということで納得しておくことに。 【哲学者】さん 7点(2004-07-12 00:50:08) |
71.何の知識も入れなかったのに、CMのせいで、ロイが騙されてるんだろうと思いながら観たら、その通りにストーリーが流れていく…。 冷めた眼でしか観れなかったのが非常に残念。ロイが騙されるのは既定路線だとしても、ロイの復讐のもう一転があると思ってたら、想像を越えた一転でしたね、ラストのクルマで見せた笑顔はちょっと良かったな。 一夏のパパを経験することで、人間らしさを回復し、家族と暮らす幸せを感じるようになる、たとえ騙されていたとしても自分にとって彼女は娘であり、自分を変えるきっかけになった、そしてラストでは本当の家族を持ち、本当のパパになっていく… なかなかいいストーリーだったと思います。 妊婦は、普通にレジ女性でしょう。実は、リドリーの騙しの狙いは妊婦は元奥さんかレジ女かを争わせる点にあるんでしょうか。レジ女には最初から好意を持ってたようだったし、娘の話とかすることで会話したり、自己紹介とかできるようになっていったので、自分の気持ちに素直になれたのかと思ったんですが。 |
70.ん?なんか変だなーと思ってから、イヤしまったぁーっと頭を抱えるまでの展開が手際よくて見事。ニコラスはやっぱり上手いね、娘役の子も良かった。 【Beretta】さん 7点(2004-06-23 00:07:17) |
69.《ネタバレ》 良くできた映画です。自分の殻に閉じこもる余りに詐欺師が詐欺師に騙されるなんて、憎い演出です。一貫してケイジ側の視点に立った作品のために、屋外シーンでも部屋のシーンを見ているような錯覚を与えるが、質が高いと思います。潔癖な性格で塵一つの汚れすら許さないケイジ、あるいは肌の触れ合いをも許さないケイジに、接近して来るのは別れた妻との間に出来た娘。彼女との触れ合いによって、ケイジは徐々に肌の触れ合いを許そうとしますし、いたいけな子供の侵入によって、部屋は穢れを持ってしまいます。むしろ、その触れ合いがケイジの心を開くし、屋外へ引き出させる誘引となる。ところが、ケイジは娘と生活を共にすることができなくなってくる。一方的にケイジ側の視点で作られたこの映画にとって、外部との接触にケイジを連れ込む娘は次第に邪魔になってくるからです。潔癖なケイジの、外気さえも許さぬ、屋外を屋内であるかのように擬似化するところの、自室の無機質空間には、しかし、娘の正統防衛の行為によって血液がぶちまかれることになる。しかも、血液を大量に部屋にぶちまけることによって、部屋には死体が転がることになります。ケイジの潔癖な性格で統一されたかに見えるこの映画でしたが、その性格がもたらしたかのように、娘が無機質の部屋を、取り返しのつかない外気で満たしてしまう。それが、母よりも父を求めた娘との交流で多少外気に触れつつあった矢先のことだっただけに、ケイジは潔癖さを台無しにされることで遂に心を開くことにしました。つまり、娘が自分を助けるために犯した殺人を、ケイジ自らが全面的に庇うことにしたのでした。そして今まで稼いだ金をソックリ娘にやりたいと言い出した。と、ここまで来ればチャンチャンなのですが、冒頭に書いた通り、詐欺師ケイジが詐欺師に騙される映画ですから、ケイジは信頼しきっていた全ての者に裏切られます。潔癖症について相談していた精神分析医、無二の詐欺の相棒、取調べをした警察官、殺人事件の被害者、そして実の娘にまで。ケイジの無機質部屋を血で洗い直すこと(その血は嘘であることが明かです)が、体と体を重ね合わせる自然な人間関係へのきっかけで、転換の大規模さを演出して描いている。女性とも長く関係していなかったケイジに、レジで出会った女性との結婚、妊娠が待っているというラストは、外気や血や抱擁の必要性をケイジに教えてくれます。 【はなぶさ】さん 8点(2004-06-20 23:46:53) (良:1票) |