脱走四万キロのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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脱走四万キロ

[ダッソウヨンマンキロ]
The One That Got Away
1957年上映時間:111分
平均点:8.00 / 10(Review 2人) (点数分布表示)
戦争ものモノクロ映画実話もの
新規登録(2004-11-04)【やましんの巻】さん
タイトル情報更新(2015-08-24)【S&S】さん
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監督ロイ・ウォード・ベイカー
キャストハーディ・クリューガー(男優)フランツ・フォン・ヴェラ大尉
コリン・ゴードン(男優)英陸軍尋問官
マイケル・グッドリーフ(男優)英空軍尋問官
テレンス・アレクサンダー(男優)英空軍将校
ジャック・グウィリム(男優)グライスデール収容所長
アレック・マッコーエン(男優)ハックナル空軍基地の当直士官
フレデリック・イエガー(男優)独空軍捕虜
ストラットフォード・ジョンズ(男優)(ノン・クレジット)
ノーマン・ロシントン(男優)(ノン・クレジット)
脚本ケンダル・バート
ハワード・クルーズ
撮影エリック・クロス[撮影]
特撮ビル・ウォリントン(ノン・クレジット)
美術ロバート・カートライト(ノン・クレジット)
ピーター・ラモント(ノン・クレジット)
衣装アンソニー・メンデルソン
編集シドニー・ヘイヤーズ
録音ゴードン・K・マッカラム
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1.《ネタバレ》 ロイ(・ウォード)・ベイカー監督と言えば、ジェームズ・キャメロンの『タイタニック』でもかなり“参照”されたとおぼしい『SOSタイタニック』や、あるいはハマー・フィルムのドラキュラ映画でご存知の方も多い(?)のでは。実を言うと、ある時期まで(いや、実は今なお)このベイカー監督の名前は、ぼくにとって、例えば同じイギリスのデヴィッド・リーンなんかよりもずっと“偉大(!)”だったんである…

この監督の映画は、「ドキュメンタリー的」な面と「ドラマ性」とが融合し、時には対立しながら、あるひとつの濃密な“劇的空間”を画面に構築していく。そして題材やストーリーによって、「ドキュメンタリー的」な要素が勝ったり「ドラマ性」が大きくなったりする、そのバランス感覚においても傑出してたんだと思う(…後年、ハマーのゲテ物ホラー映画を撮る頃には、そういったバランスなどほとんど“放棄”しているかのようだったが…)。

例えば、この『脱走四万キロ』だ。イギリス映画でありながら実在したドイツ軍パイロットを主人公とし、しかもまんまとイギリス軍の収容所から脱走するまでの顛末を描くという本作。冒頭の空中戦から、主人公が不時着して捕虜となるまでのくだりにおいて、実写フィルムを巧みに織りまぜながら見る者を一挙に「ドラマ」へと引っ張り込んでいく。その後は、何回も脱走を繰り返すパイロットの“一人舞台”となるのだけれど、特に後半、厳冬のカナダの収容所に送られた彼が、雪の平原や森、凍った河を逃亡する描写は、ひたすらロングに引いた苛酷な自然の中にポツンと映る主人公の姿を延々と追うだけでありながら(ほとんどセリフすらない)、本当に血沸き肉躍る、いっときも眼が離せない、スリリングな冒険譚になっているんである! …昨今の大げさな設定やらCGによるド派手な映像やらがなくても、この地味なモノクロ映画は、主人公の置かれた“状況”をキャメラで捉えるだけで、かくも濃密な「ドラマ」が描きうることを教えてくれる(そんなベイカー監督の才能が遺憾なく発揮されたのが、本作の翌年に作られた『SOSタイタニック』に他ならないだろう)。何も「ドキュメンタル」な撮り方だから良いんじゃない、その“状況”の描写力において傑出しているからこそ、素晴らしいのだった。

この監督をきちんと再評価してくれる評論家センセイ、誰かおられませんかねぇ…
やましんの巻さん 9点(2004-11-20 15:58:23)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 8.00点
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7150.00%
800.00%
9150.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
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