ミルドレッド・ピアースのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ミルドレッド・ピアース

[ミルドレッドピアース]
(深夜の銃声・偽りの結婚〈TV放映題名〉)
Mildred Pierce
1945年上映時間:111分
平均点:7.31 / 10(Review 13人) (点数分布表示)
ドラマモノクロ映画ミステリーロマンス小説の映画化
新規登録(2010-09-21)【S&S】さん
タイトル情報更新(2010-09-23)【S&S】さん
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監督マイケル・カーティス〔監督〕
キャストジョーン・クロフォード(女優)
ジャック・カーソン(男優)
ザカリー・スコット(男優)
イヴ・アーデン(女優)
アン・ブライス(女優)
ブルース・ベネット(男優・1906生)(男優)
原作ジェームズ・M・ケイン
脚本ラナルド・マクドゥガル
ウィリアム・フォークナー(ノン・クレジット)
音楽マックス・スタイナー
レオ・F・フォーブステイン(音楽監督)
編曲ヒューゴ・フリードホーファー
撮影アーネスト・ホーラー
製作ジェリー・ウォルド
ワーナー・ブラザース
配給ワーナー・ブラザース
美術ジョージ・ジェームズ・ホプキンス(セット装飾)
編集デヴィッド・ワイスバート
あらすじ
ある夜、没落した名士モンティ・ベラゴンが射殺される。モンティの妻ミルドレッドはそれまでの経緯を警察に語り出す。 4年前、平凡な主婦だった彼女は、浮気していた夫バートと別れる。モンティが所有していた建物を手に入れたミルドレッドは、レストラン経営を大成功させる。その間 下の娘ケイは病気で亡くなり、残った娘のヴィーダは贅沢な生活に明け暮れるようになる。
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2.《ネタバレ》 全盛期を過ぎてからのジョーン・クロフォードしか知らなかった自分が恥ずかしい、彼女が見せてくれた演技はそこまで言わせてしまうほどのすごい演技で、アカデミー主演女優賞90年の歴史でも十指に入ると確信しました。とても40年代の女優とは思えない現代でも通じる知的な演技とでも申しましょうか、意志強固ながらもどうしても隠すことのできない母性に運命が翻弄されてしまう女性像を、見事に演じ切っています。 監督がマイケル・カーチスですから臭いメロドラマかと舐めてかかってはいけません、見事に予想を裏切るストーリーテリングです。ミステリーとしても上質な出来ですが、「誰がベラゴン氏を射殺したのか?」という謎解きについては物語が進行してゆくにつれてどうしても感づいてしまうんですが、そんなことはこの映画の価値を下げることは全然ありません。ミルドレッドを取り巻く三人の男が、また大なり小なりろくでなしなんです。その中でもジャック・カーソンが演じる共同経営者が、ある時は善人ある時は小悪党という絶妙なキャラで、最後までミルドレッドに振り回される男を好演していました。そして忘れてならないのは甘やかされて育てられたおかげですっかり人間性を喪失してしまったような娘ヴィーダ役のアン・ブライスで、彼女にもオスカーを与えて欲しかったとしみじみ思います。 とにもかくにも、ジョーン・クロフォード一世一代の名演を得とご堪能あれ!
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2018-04-18 22:31:05)(良:1票)
1.《ネタバレ》 「深夜の銃声」または「偽りの結婚」の題でも知られるフィルム・ノワールロマンス。
カーティスの最高傑作は「カサブランカ」なんて退屈なメロドラマじゃない。
高密度でフルスピードの本作こそ、そしてジョーン・クロフォードにとっても最高の1本!
これが本当にあの臭い映画を監督した人間が撮った映画なのだろうか。信じられないくらい面白いのである。何故こんな傑作が日本ではVHSどころかDVDもまともな形でリリースされていないのだ!これほど頭にくる事はないぞ!

まず波と共に現れ波にさらわれていくオープニングクレジットからして面白い。

この映画は鏡の映画だ。
年頃の娘が見つめる鏡、下から女の表情を鏡のように映すもの、弾痕が刻まれる鏡、遊んだ後に結ばれた髪をほどく女を映す鏡。


摩天楼、銃撃からはじまるファースト・シーンの衝撃!女の名前を一言もらす最期、鏡に刻まれた弾痕。
走り去る車、波止場、橋の上を歩く女の悲しき表情、ミンクのコートは遠出を予定している証。

手すりを叩く音、窓を叩いて女を呼び止める男。


机の下に放置される男、乾杯、男のコップを叩き落として口づけをことわる、、螺旋階段、ドアを閉めて男を密室に閉じ込め“擦り付ける”、倒れた電燈によって発見される遺体、自ら電話線すら絶ってしまう。  

実に鮮やかな、見事なスタートダッシュから始まった12分間。

そこから警察署でめぐりあう知り合い、取り調べ、焦り 新たな男の登場と動揺。 


20分を境に始まるミルドレッドの回想。

初っ端から険悪な雰囲気、子供たちとのやり取り、写真、引き出しにしまわれた凶器。

肉欲を求める野蛮な訪問者、ローブの紐をやらしい手つきで触ったり引っ張る素振り。女はそれを嫌そうな表情で払いのける。口づけ、肩を撫で回す。 


二階には幼い娘と年頃の娘が二人、娘の尻を優しく叩く時の愛情とは大違い。  


娘たちのために仕事につく母親の姿、着替える仕草、胸元がちょっとはだけているだけなのにあんなにも色っぽい。クロフォードの素晴らしい演技。

「風と共に去りぬ」やジョージ・キューカーの「ザ・ウィメン」でも見たことのあるような黒人の女中(バタフライ・マックイーン(Butterfly Mcqueen)の方。ハティ・マクダニエルじゃなくて)。


スカートで膝を隠す一瞬、何度も交わされる口づけ、家族がいない間の情事、水着で他の男と泳ぐ、謎の音、男が見てしまった女の帰り際。

浮気の時に起こった悲劇、メーターが物語る命が消える瞬間。

女は悲しみを忘れるために前にも増して働く、プレゼントをゴミ箱に捨ててしまう野蛮人、注文で敷き詰められた回転からメモがなくなりお開き、見てしまったカウンターでの口づけ、何度も叩き落とされるグラス。


30分後には再び現代に戻ってくる。
また語られる過去、車、娘もどんどん破滅へと向かって歩みを加速させる、狂っていく娘の活き活きとした表情よ!

黒衣、女が破り捨てれば娘が頬をひっぱたく、亀裂の入る瞬間、列車、舞台の上で踊る目を疑う光景。

幼い娘の写真、一時の安息、誕生パーティーの裏で行われる蠢く黒い影、電話と決意・裏切りへの銃撃。家族を救うための身代わり、受話器の前でのやり取り・・・何もかも素晴らしい。
すかあふえいすさん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2014-05-13 22:42:13)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 13人
平均点数 7.31点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6215.38%
7753.85%
8215.38%
9215.38%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 8.50点 Review2人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review1人
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【アカデミー賞 情報】

1945年 18回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演女優賞ジョーン・クロフォード受賞 
助演女優賞イヴ・アーデン候補(ノミネート) 
助演女優賞アン・ブライス候補(ノミネート) 
撮影賞アーネスト・ホーラー候補(ノミネート)(白黒)
脚色賞ラナルド・マクドゥガル候補(ノミネート) 

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