ジュリアのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ジュリア

[ジュリア]
Julia
1977年上映時間:118分
平均点:7.20 / 10(Review 41人) (点数分布表示)
公開開始日(1978-07-03)
ドラマ政治もの実話もの伝記もの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-01-15)【イニシャルK】さん
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監督フレッド・ジンネマン
助監督アンソニー・ウェイ
キャストジェーン・フォンダ(女優)リリアン・ヘルマン
ヴァネッサ・レッドグレーヴ(女優)ジュリア
ジェイソン・ロバーズ(男優)ダシール・ハメット
マクシミリアン・シェル(男優)ヨハン
ハル・ホルブルック(男優)アラン
メリル・ストリープ(女優)アン・マリー
ドラ・ドール(女優)女性旅行客
モーリス・デナム(男優)葬儀屋
ランベール・ウィルソン(男優)ウォルター・フランツ
キャスリーン・ネスビット(女優)ジュリアの祖母
ジョン・グローヴァー〔男優〕(男優)サミー
リサ・ペリカン(女優)ジュリア(少女時代)
小原乃梨子リリアン・ヘルマン(日本語吹き替え版【LD】)
鳳八千代ジュリア(日本語吹き替え版【LD】)
中村正[声優]ダシール・ハメット(日本語吹き替え版【LD】)
小林勝彦アラン(日本語吹き替え版【LD】)
阪脩ヨハン(日本語吹き替え版【LD】)/アラン(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
藤田弓子リリアン・ヘルマン(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
奈良岡朋子ジュリア(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
久米明ダシール・ハメット(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
坂口芳貞ヨハン(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
玄田哲章ウォルター・フランツ(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
玉川紗己子少女時代のリリアン(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
鈴木弘子少女時代のジュリア(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
原作リリアン・ヘルマン
脚本アルヴィン・サージェント
音楽ジョルジュ・ドルリュー
撮影ダグラス・スローカム
ロビン・ヴィジョン(アシスタント・カメラ)
製作20世紀フォックス
配給20世紀フォックス
美術ジーン・キャラハン〔美術〕(プロダクション・デザイン)
カーメン・ディロン(プロダクション・デザイン)
ウィリイ・ホルト(プロダクション・デザイン)
衣装アンシア・シルバート
編集ウォルター・マーチ
録音ピーター・ハンドフォード(ノンクレジット)
字幕翻訳清水俊二
その他ジョルジュ・ドルリュー(指揮)
ジュリエット・テイラー(キャスティング)
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13.《ネタバレ》 フレッド・ジンネマン監督の「ジュリア」は、知的に美しく、見事な深度と品格を持つ、映画史に残る秀作です。

アメリカの代表的な女流劇作家リリアン・ヘルマンは、"女流"という特別扱いを拒否し、また、かつて悪名高い"赤狩り"の時代における、勇気ある行動でも知られる、いわば最高のインテリ女性だが、その彼女の自伝的回想の物語だ。

一人の優れた、魅力的な女性リリアン(ジェーン・フォンダ)の、生き方に、人格に、精神形成に、少女時代から関わった、女友達ジュリア(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)と、結婚の形をとらずに、三十余年の生活を共にした、愛人の探偵作家ダシェル・ハメット(ジェーソン・ロバーズ)の二人。

良き友情と、良き愛情に恵まれたヒロインの、いま老いて孤高の、だが寂寥の姿に、人生の重みが切々と迫って、深い感動に、目頭が熱くなってきます。

ユダヤ系の名門の大富豪の孫娘に生まれて、優雅と気品と理知と、勇気と感性で、幼い頃から、リリアンを心酔させた、親友のジュリアは、やがて、イギリスを経て、留学地のウィーンから姿を消す。

追われる反ナチ運動の闘士となったジュリアの、その潜伏先ベルリンに、今や売り出し中の劇作家リリアンが、命懸けで、反ナチ運動の資金五万ドルを運ぶことに--------。

全編のハイライトである、このヨーロッパ大陸横断列車の旅は、フレッド・ジンネマン監督の、ヒリヒリするような、息詰まるサスペンス醸成の演出が、実に見事だ。

この後、やつれ果てた、無惨な義足のジュリアとの再会のシーンは、ヴァネッサ・レッドグレーヴの名演技が、ある種の凄味さえ帯びて、圧倒されます。

そうした"ジュリア"とは、つまりは、リリアンという女性にとっての"幻の鏡"だ。
彼女の理念と情念の象徴なのだ。
そのリリアンが、ハメットの豊かな愛に包まれて見せる、女らしさが、とても愛おしい。

脚本のアルビン・サージェントと老匠フレッド・ジンネマン監督が、ジュリアを"心に抱く"リリアンに、透徹の眼差しを注ぐ、静かに熱い、女性讃歌が、痛いほどに私の胸を打ちました。
dreamerさん [DVD(字幕)] 9点(2021-06-06 08:45:41)
12.作曲Jドルリュ-の音楽が素晴らしい。弦楽のみで構成されるオープニングテーマは短いながら非常に印象的、ジュリアのテーマは深い感動を呼ぶテーマ曲で映画の主題曲とエンディング曲となっている。パリのリリアンのワルツ調はヨーロッパの当時の雰囲気を伝えている。70年代ドルリューの中でも屈指の名作と思います。
MINAMI1225さん [映画館(字幕)] 9点(2016-11-27 22:15:58)
11.緊迫感が後半から半端ではなかったです、ジェーン・フォンダの涙が自然で受け入れることができました。友人の壮絶な生き方を劇作家が真剣に受け止めているのが胸にしみました。
HRM36さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-03-18 12:00:22)(良:1票)
10.《ネタバレ》 ドイツへ行く列車内のシークエンスは、結末が何となく解っていても緊張感に圧倒されてしまいました。結局この映画で何か動きがあるところはこの部分だけで、それなのに全編に漲るサスペンスは見事です。ダシール・ハメットを演じるジェイソン・ロバーツが実にカッコよかったです。「フレッド・ジンネマン監督作品にはずれなし」です。
S&Sさん [ビデオ(字幕)] 9点(2009-02-02 21:23:38)
9.《ネタバレ》 完全に主人公リリアンの目からのみ描かれるタイトルロールのジュリア。彼女が実際何を為そうとしどんな危険と隣り合わせていたのかは、私たち観客もリリアン同様最後まで知ることはない。その謎だらけの描き方がかえってジュリアを究極の理想の彼方へ高めてくれる。私たちもリリアンと同化しジュリアの身を案じその魅力の夢中になっていくのだ・・・こうしたリリアンの「尋常ではないジュリアへの憧れと美化」にフィクションの匂いを感じながらも、それでもこの映画を好きにならずにはいられない、そんな女性はいっぱいいるだろう。
「心から尊敬し心酔する友の不在」
「やりがいのある社会的任務の遂行の難しさ」
「苦悩の中からも自分の才能を開花させる根気強さの欠落」
そんな現実を生きる私たちに浮世の辛さを忘れさせ明日への活力を与えてくれるこの映画は現代の女性のためのファンタジーだ。
もっとも実際、もしこんなすごい友達がいたら、私だったら劣等感ゆえきっと疎遠にならざるをえないだろうがなぁ。リリアンという人がそうならなかったのは彼女の偉大さや才能・自信の証ということなのだろう・・・もちろん全ては「この話が実話だとして」の話であるが・・・
ぞふぃさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-02-27 12:53:34)
8.学生のころ以来、観たのは2度目です。その後数限りなく映画を観ましたが、この作品に似たものを思い出せません。映画の中ではほとんど何も説明していないのに、1本の映画として完成しているところがすごいと思います。人間関係も、時代背景も、お話の結末すら、明確に説明するシーンもセリフもないのに、何なんでしょう、この緊張感は。普通なら、ここまで説明不足なら「意味不明な映画」で片付けてしまいそうなものなのに、観終わってもそんな印象は全くありません。計算しつくされてるとしか思えない。カフェでの再会シーンのレッドグレーヴが、とても強い視線で、終始何かを語りかけているような表情を浮かべているところは、彼女の感情や状況を具体的に何も想像できないのに、揺さぶられるような感動を覚えます。
かねたたきさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-02-22 19:52:12)
7.《ネタバレ》 フレッド・ジンネマン監督の丁寧な映画作りと真摯で謙虚な映画表現に敬意を表したい。やっとDVDで発売されました。早速購入し、改めてこの映画の良さを認識しました。
redmarshさん [映画館(字幕)] 9点(2008-02-22 01:01:26)
6.《ネタバレ》 前半はジュリアとの過去を一枚一枚回想していき、それが後半の一本のサスペンス・ドラマとして見事に結実している。その後半は、駅に着いて汽車に乗ってからカフェで無事目的を達して別れるまで、中途半端な盛り上げは一切ない。背景の説明もほとんどないし、言われた理由が本当かどうかも分からない。そのくせ、「箱を渡して」など、一言で彼らの真剣さと用意周到さを表現しきっている。一本の鋼線のような張り詰めた緊張感、各シーンにまったく無駄なし。ベルリンのカフェでのレッドグレーヴの演技には、神々しさすら感じる。
Oliasさん [映画館(字幕)] 9点(2004-06-05 02:55:32)
5.途中まで、メリルどこで出てるの? これちょっと同性愛系?なんて思っていた私、なんてバカなんでしょう。反ナチ運動家に捧げる女の友情、静かにしかしきっちりとこちらに訴えてくれました、一部は実話なのでしょうね。列車内のシーンはバクバクし続け、カフェの二人には胸が詰まりっぱなし、子供の名前のシーンはジェーンの私生活とダブってやっぱり泣かされました。観終わっても涙がなかなか止まらなかった。レンタルなくて諦めていました、サンTVさん放映ありがとうございます。ジェーンファンの私だけど、この77年オスカーは難しいわ(バンクロフト、マクレーン、メイソン、受賞がアニーのキートンさんやて)、凄い、仕方ない。
かーすけさん 9点(2004-04-03 22:22:54)
4. フレッド・ジンネマンは70年代に本作と「ジャッカルの日」の僅か2本しか撮らなかったが、2本とも傑出したクオリティだった。女流劇作家リリアン・ヘルマンの回想録が本作の原作だが、全てが史実ではない。ドキュメンタリー・タッチではあってもドキュメントそのものではないのだから映画的アレンジは当然である。殊に列車内でのサスペンスの見事さは娯楽のツボを外さない名匠ジンネマンの面目躍如たるモノがある。ベルリンでのジュリアとの再会も、そこに至るまでのタメが利いているので静かな描写の中にも悲痛なムードが漂い正に圧倒的。「マルタの鷹」等の原作者ダシール・ハメットに扮したジェースン・ロバーズ、ジュリアに扮したヴァネッサ・レッドグレーブが共にオスカーを受賞しているが、彼らの名演技を巧みに引き出したジンネマンの衰えぬ名伯楽ぶりに深く敬意を表し…9点進呈。
へちょちょさん 9点(2003-10-04 03:59:19)
3.すばらしい。本当にすばらしい。このレビューを書き忘れていたのは本当に不覚でした。バネッサ・レッドグレイブの素晴らしさはもちろんですが、私はジェーン・フォンダがすごくよかったと思う。観た当時、何かいつもと全然違ーう、と思いました。女性の友情を描いたいい脚本てそうそうないから、熱の入り方も違ったのではないでしょうか。いや、でもいかにもな「熱演」ではなく、むしろ淡々としてましたよね。二人が邂逅する場面の、独特の緊張感が忘れられません。実話であり、サスペンスでもあり、しかもこの時代の一側面を的確に切り取っています。問題提起とエンタテイメントと重厚さが入り混じっている点では、最高峰の1つと言えるのではないでしょうか。
おばちゃんさん 9点(2003-08-22 22:35:59)(良:1票)
2.名画座で何度も観ました。テレビで放映されたとき、小さい画面から濃厚な「映画の香り」が流れ、「本物」を実感しました。ジェーンは娘に「ヴァネッサ」と令名した記憶があります。本当にヴァネッサ・レッドグレーブを尊敬していたんですね。因みに、「ネル」のナターシャ・リチャードソン、「パトリオット」のジュエル(ジョエル?)・リチャードソンはヴァネッサ・レッドグレーブの娘です。不思議な光を放つ目が母親ソックリで、美しい姉妹です。
レクター博士さん 9点(2002-06-09 01:17:03)(良:1票)
1.友人ジュリアの遺体に添えられたメイル、ドイツへの緊迫した旅行、勇気への賛同、善を成そうとする者への加害、抑制されたしかし確固たる主張。歴史の尊重と青春の苦悩。成功への不安と友情。落ち着いた、しかし、緊迫した作品。シドニー・ルメット監督に相応しい、精巧な作品。必見と思う。
Russianblueさん 9点(2001-06-23 18:56:08)
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【点数情報】

Review人数 41人
平均点数 7.20点
000.00%
100.00%
212.44%
324.88%
424.88%
537.32%
6512.20%
7717.07%
8614.63%
91331.71%
1024.88%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review2人
2 ストーリー評価 5.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review2人
4 音楽評価 6.00点 Review2人
5 感泣評価 6.00点 Review2人
chart

【アカデミー賞 情報】

1977年 50回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演女優賞ジェーン・フォンダ候補(ノミネート) 
助演男優賞ジェイソン・ロバーズ受賞 
助演男優賞マクシミリアン・シェル候補(ノミネート) 
助演女優賞ヴァネッサ・レッドグレーヴ受賞 
監督賞フレッド・ジンネマン候補(ノミネート) 
撮影賞ダグラス・スローカム候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)ジョルジュ・ドルリュー候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞アンシア・シルバート候補(ノミネート) 
脚色賞アルヴィン・サージェント受賞 
編集賞ウォルター・マーチ候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1977年 35回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)ジェーン・フォンダ受賞 
助演女優賞ヴァネッサ・レッドグレーヴ受賞 
助演男優賞ジェイソン・ロバーズ候補(ノミネート) 
助演男優賞マクシミリアン・シェル候補(ノミネート) 
監督賞フレッド・ジンネマン候補(ノミネート) 
脚本賞アルヴィン・サージェント候補(ノミネート) 

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