女王陛下のお気に入りのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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女王陛下のお気に入り

[ジョオウヘイカノオキニイリ]
The Favourite
2018年アイルランド上映時間:119分
平均点:7.05 / 10(Review 20人) (点数分布表示)
公開開始日(2019-02-15)
公開終了日(2019-05-24)
ドラマコメディ歴史もの
新規登録(2018-12-10)【皐月Goro】さん
タイトル情報更新(2021-02-12)【イニシャルK】さん
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監督ヨルゴス・ランティモス
キャストオリヴィア・コールマン(女優)アン女王
エマ・ストーン(女優)アビゲイル・メイシャム
レイチェル・ワイズ(女優)サラ・チャーチル
ニコラス・ホルト(男優)ロバート・ハーレー
小林さやか〔声優・1970年生〕(日本語吹き替え版)
野島健児(日本語吹き替え版)
牛山茂(日本語吹き替え版)
KENN(日本語吹き替え版)
挿入曲エルトン・ジョン"Skyline Pigeon"
撮影ロビー・ライアン
製作ヨルゴス・ランティモス
衣装サンディ・パウエル
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2.絢爛豪華なイングランドの王室を舞台にしつつも、べっとりと全身に塗りたくられた“何か”の臭いが漂ってくるようだった。
その臭いの正体は、汚物交じりの泥なのか、吐しゃ物なのか、生臭い体液なのか、それとも嫉妬と愛憎に塗れた“怨念”なのか。
いずれにしてもこの映画が描き出すものは、実在の女王を中心に据えた煌びやかな史劇などでは全く無く、3人の女性のあまりにも生々しい「欲望」そのものだった。

情け容赦なく、無情なこの映画の物語性は、普通の映画づくりであれば、もっと鈍重に、ただただ陰惨に映し出されて然るべきだろう。
しかし、この“へんてこりん”な映画のアプローチはまったくもって異質で、まるで観たことがない映画世界を構築し、魅了する。
それは決してビジュアル的にヴィヴィッドな映像表現をしていたり、突飛な演出をしているわけではなく、重厚な史劇描写の雰囲気を保持したまま、時代考証の垣根を越えて、現代的な“軽薄”と“インモラル”を孕ませている。

そんな特異な映画世界の空気感の中で、3人の女優が演じる「女」たちが、見事なまでに怖ろしく、哀しく、息づいている。
オスカーのトリプルノミネートとなった主演女優3人の文字通りの「競演」が本当に素晴らしい。
既に女優賞ウィナーのエマ・ストーン、レイチェル・ワイズは無論素晴らしかった。
が、やはり特筆すべきは、本作で主演女優賞ウィナーとなったオリヴィア・コールマンの圧倒的な存在感と、表現力に尽きる。
彼女が演じたアン女王からは、重く悲痛な運命を背負った哀しみと、女性としての強かさと恐ろしさと醜さ、そして欲望に対する純粋な貪欲さに至るまで、ありとあらゆる感情や情念が文字通りねっとりと全身から溢れ出しているかのようだった。

圧倒的権力を持ちつつも、心身ともに脆く危うい哀しき女王は、幼馴染の聡明で美しい公爵夫人に身を心も委ねることで、何とか“バランス”を保てていた。
しかし、そこにもう一人の“女”が入り込んでしまったことで、バランスは脆くも崩れ、三者三様の欲望は渦となり、彼女たち自身を吞み込んでいく。

泥に塗れ地に堕ちた屈辱を胸に秘め、若き女は、悪魔になることも躊躇わず、ついに“兎”のように女王の寵愛を勝ち取る。
そしてはたと気づく、17匹の兎の寿命は短く、蠢く命の中から常に入れ替わっているだろうことに。
彼女自身、無限に続く「代用」でしかないことに。
鉄腕麗人さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2019-10-26 23:49:32)(良:1票)
1.《ネタバレ》 怖い。女の怖さ全開の何だか昔の昼ドラでも見てる様なドロドロした内容に釘付けになる。とにかく3人の女優の演技が凄い。アン王女(オリヴィア・コールマン)に対する2人の女優レイチェル・ワイズとエマ・ストーンの仁義なき女同志の戦い、嫉妬から始まるドロドロした戦いに一瞬足りとも目が離せません。王室を舞台に繰り広げられる女同志、男が絡んで来ての凄まじく醜い人間関係、出てくる女も女なら男も男でロクな奴が居ません。それだけに女3人がお互いの感情を爆発させる瞬間の怖さ、エマ・ストーン演じる侍女アビゲイルがやって来る前はアン王女に気に入られていたサラ(レイチェル・ワイズ)が見せるアビゲイル(エマ・ストーン)への虐め、いたぶりの凄さ、凄いと言えばエマ・ストーンのあれだけ散々、蹴られたり、馬車から落とされようが、本を投げつけられようが自分は間違ってないんだとばかりの態度、演技も素晴らしい。女ならではの嫉妬、凄まじき演技合戦、とにかく圧倒させらた。プライドとプライド、意地と意地の戦い、果たしてアン王女にとってのお気に入りとは何なのか?どの様にして展開していくのか?先が気になって仕方ない。ラストのアン王女の表情、この映画は英国の王室の舞台裏、色んな意味で日本人には無い英国ならではのドラマとして圧倒的な面白さと下卑で有りながらも美しいセット、イギリスの街並みなども見ることができる。一見、お堅い映画の様でブラックな笑い、不気味な音楽などに単なる王室のドラマではない一級品のエンターテインメント映画だ。
青観さん [映画館(字幕)] 9点(2019-02-15 18:16:01)
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【点数情報】

Review人数 20人
平均点数 7.05点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4210.00%
515.00%
6210.00%
7630.00%
8735.00%
9210.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.50点 Review2人
4 音楽評価 6.00点 Review1人
5 感泣評価 8.00点 Review1人
chart

【アカデミー賞 情報】

2018年 91回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演女優賞オリヴィア・コールマン受賞 
助演女優賞レイチェル・ワイズ候補(ノミネート) 
助演女優賞エマ・ストーン候補(ノミネート) 
監督賞ヨルゴス・ランティモス候補(ノミネート) 
脚本賞 候補(ノミネート) 
撮影賞ロビー・ライアン候補(ノミネート) 
美術賞 候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞サンディ・パウエル候補(ノミネート) 
編集賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2018年 76回
作品賞(ミュージカル・コメディ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)オリヴィア・コールマン受賞 
助演女優賞レイチェル・ワイズ候補(ノミネート) 
助演女優賞エマ・ストーン候補(ノミネート) 
脚本賞 候補(ノミネート) 

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