二十四の瞳(1954)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 ニ行
 > 二十四の瞳(1954)の口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

二十四の瞳(1954)

[ニジュウシノヒトミ]
(二十四の瞳 デジタルリマスター2007)
1954年上映時間:155分
平均点:8.01 / 10(Review 78人) (点数分布表示)
ドラマ戦争ものモノクロ映画学園もの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-01-09)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督木下恵介
助監督川頭義郎
松山善三
キャスト高峰秀子(女優)大石先生(大石久子)
田村高廣(男優)岡田磯吉(成人)
月丘夢路(女優)香川マスノ(成人)
井川邦子(女優)川本松江(成人)
小林トシ子(女優)山石早苗(成人)
三浦礼(男優)竹下竹一(成人)
天本英世(男優)大石先生の夫
夏川静江(女優)大石先生の母
笠智衆(男優)男先生
浦辺粂子(女優)男先生の妻
明石潮(男優)校長先生
小林十九二(男優)松江の父
草香田鶴子(女優)松江の母
高原駿雄(男優)小ツルの父
浪花千栄子(女優)飯屋の女将
清川虹子(女優)よろずや
原作壺井栄「二十四の瞳」
脚本木下恵介(脚色)
音楽木下忠司
撮影楠田浩之
製作桑田良太郎
配給松竹
美術中村公彦
編集杉原よ志
録音大野久男
西崎英雄(録音助手)
照明豊島良三
その他木下忠司(デジタル・リマスター版監修)
楠田浩之(デジタル・リマスター版監修)
橋口亮輔(Blu-rayオリジナル予告編監督)
あらすじ
壺井栄の同名児童文学の映画化。昭和三年、小豆島の岬の分教場に新しいおなご(女)先生、大石久子(高峰秀子)が、颯爽と自転車に乗って赴任する。久子は初めて担当する1年生12人の、自分を真っ直ぐにみつめて輝く『二十四の瞳』を決して濁らせてなるものかと強く思う。やがて不穏な時代の大きな波がこの小さな島にも訪れ、彼らを呑み込んでいく・・・。大石先生と子供たちは戦中戦後、この時代をどのように生きたのか。1953年度キネマ旬報ベストテン第1位。失われた昭和の日本の風景を丹念に描いた、叙情派木下恵介監督の真骨頂。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想(9点検索)】[全部]

別のページへ(9点検索)
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
13.《ネタバレ》 子供たちはよく歌うし、よく走る。観ていて童心に帰るような、浄化されるようなシーンが多数あります。大石先生は、明るく優しいだけじゃなく、信念を持っている高潔な人。波乱万丈な人生は、観ていて辛いものがありました。前半と後半で、印象ががらっと変わる映画です。
VNTSさん [インターネット(邦画)] 9点(2018-07-24 13:38:59)(良:2票)
12.《ネタバレ》 木下恵介監督の代表作にして紛れもない傑作。
小石先生が決して濁すまいと誓った二十四の瞳、彼等彼女等をあそこまで愛おしくキャメラに収めた時点でこの映画は勝ちだと思います。成長していくに従い、ある者は貧しさ故に将来の道を絶たれ、ある者は戦争に命を刈り取られる。少年少女時代の愛くるしい姿を見てきた者として、その無慈悲な結末には落涙せずにはいられません。極度の貧困や戦争がない時代に生まれた人達が如何に恵まれているか、再確認できる作品でもあるでしょう。木下恵介監督は数々の作品で、戦争に引き裂かれた家族・恋人を描きましたが、壺井栄さんの原作『二十四の瞳』は正に彼にとって望んできた作品だったのではないでしょうか。これ程、原作者と監督の資質がピタリと重なり合った映画化作品も珍しい。
一つの街や村を舞台に数十年を描くのは木下恵介監督の得意とする手法ですが、本作の主演である高峰秀子の演技はとりわけ素晴らしいと思いました。約20年の歳月を経て、新米教師から母親になり老教師となる姿を、全身を使って演じ分けていました。
民朗さん [DVD(邦画)] 9点(2013-12-27 23:21:31)(良:2票)
11.《ネタバレ》 確かに古い映画だし、音声もかなり聴きとりにくいし映像も荒い。しかし輝いた美しい二十四の瞳は純粋で無垢だ。間違いなくこの時代にしか撮れない美しさがこのモノクロフィルムに記録されていますね。もう皆様が言い尽してしまっているが、小石(大石)先生をお見舞いに行くといって泣きながら歩いていく姿に涙してしまった・・・・これに泣かない人っているんだろうかね(苦笑)。子どもたちの成長後の姿がそっくりで、何年後かに撮ったのか(んなことはないと思いつつ)とか思って観てたが、顔の似ている子供を探してきたという事を知りビックリ。昭和初期から終戦後までの激動の日本と重なる二十四の瞳とうつくしい高峰秀子。もぅ先生は後半泣きっぱなしだけど、いやぁそりゃぁ泣くよ。ちょいと長いかなぁとは思いつつも、とても印象深い映画でゴザイマシタ
Kanameさん [DVD(邦画)] 9点(2013-09-09 15:44:26)(良:1票)
10.あれだけ二十四の瞳を輝かせたんだ、キネ旬で「七人の侍」を上回ったのも理解できないこともない。自分にとっては最大級の賛辞のつもり。また、個人的には成瀬の高峰秀子より木下のそれの方が好み。
monteprinceさん [DVD(邦画)] 9点(2013-03-25 01:10:30)
9.《ネタバレ》 嗚呼高峰秀子、高峰秀子!
どれだけ涙を絞り取るつもりなのか。例えば大阪に奉公に出された筈のかつての教え子松江に、修学旅行先の高松の丼飯屋で偶然にも再会した大石先生。積もる話もあるのだろうに、店の女主人の浪花千栄子(上手い!)の手前、ほんの挨拶しか出来ずに後ろ髪を引かれる思いで店を出る先生。離れた場所で俯きながら佇んでいた松江は、咄嗟にか意を決してか直ぐに追いかける。しかし通りで、嘗ては一緒に机を並べた、本当なら今日も一緒に旅行しているはずのクラスメートが、屈託なくはしゃぎながら先生を囲んでいるのを路地から見つけた松江。どうして顔見せが出来よう。流れる涙を必死に拭う松江とかつてクラスメートのはしゃぐ声との対比! これに泣かぬ者があろうか。
終戦後、先生の末っ子の一人娘が柿の木から落ちて死ぬ。二人の息子と墓参りをする大石先生の台詞「お腹をすかした小さい子供が柿の木に登って何の罪がありましょうか。お腹すいていたんだね。青い柿握って・・・」嗚呼、この時の高峰秀子の表情、台詞回しの、優しさに満ちた母性がこぼれんばかりの美しさよ。これに泣かぬ者があろうか。
日本的情緒、優しさに満ちた叙情性を完璧に表現した高峰秀子に感嘆する。
「何もしてあげられないけど、一緒に泣いてあげる」貧しさや、戦争や、病気や、挫折に遭遇したとき、涙を流すことで癒し、慰めてくれる母親や教師が今どれだけいるだろうか。又それをこれだけの演技で表現できる女優がいるだろうか。
高峰秀子はフィルムの中で永遠に輝き、生き続けるだろう。日本国民必見の作品。
高畑カムバックプリーズさん [DVD(邦画)] 9点(2011-01-22 02:09:19)(良:2票)
8.《ネタバレ》 妻投稿:図書館で鑑賞■自分の家族や自分より年下の人たちが、国家や社会の事情で死んでいく。この状況に対して個人に残された道は2つしかない。■1つは「自分の大切な人が、強い人間の事情で殺されたり暴力をふるわれたり強姦されたりという事は人間世界の摂理として至極当然」と考え、何を奪われ続けても自分の命を奪われるまでは大切な人たちの為に戦い続けるという選択。これ、私の旦那がどっちかというとそのタイプだ。私の旦那は妻である私を含めてどちらかというと所謂池沼の仲間が多く、社会に「運動」という形で何かを主張要求するタイプではないが、「自分たちが殺されたり殴られたりしても文句を言う資格はない」という現実を背負う覚悟を決めた野郎だ。■もう1つはひたすらその不条理を憂い泣き続けるという大石先生タイプ。これはこの映画を見ていただければわかるであろう。■まあ、グループわけは非常に極端であって、実際その当事者はその折衷で生きて行く場合が多いという事は当然として、旦那タイプは悲しみから、大石先生は「現実を背負う事」からある意味「逃げた」とも言える。そしてどちらのタイプが正しいのか、強いのかを判定するのは「家族や年下の大切な人」が不条理に死んでいく悲しみを経験していない市民だったりする。■そしてこういう結論を出す私が一番卑怯なのだとも思うが、「救いのない現実」の前には、絶対旦那タイプと大石先生タイプの両方が必要なのだと思う。その両方あってこそ「陰惨な現実」の果てに「優」を見いだせるのではないかな。片方だけだったら「呪」「卍(の逆バージョン)」になっちゃう。■とにかく、この映画は現代では「戦争はこんなにかわいそーだよー」という「反戦映画」になっちゃうが、1954年当時(ゴジラが初めて現れた年だ!!)は、きっと別の意味が成立していたはず。戦争が終わって9年(殺人の時効は15年)、きっと当時は「これは反戦映画?」と裁定する余裕さえなかったんじゃないかな。
はち-ご=さん [レーザーディスク(邦画)] 9点(2010-04-11 14:56:40)
7.《ネタバレ》 終盤の先生の歓迎会、皆が無言になり流れる”浜辺の歌”、そしてラスト、自転車と美しい風景をバックに流れる”仰げば尊し”、無言の中に感じ取ることのできた戦争の傷跡、悲しみ、すばらしかったです。
maemaeさん [DVD(邦画)] 9点(2006-12-04 21:11:43)
6.先生は立派な職業です。大変だろうが、やりがいもあり、誰に対しても誇れる。今は心からそう思う。実は、一時期、一流企業のほうが給料はいいのになあ、と思ったことがあった。息子よ、すまん。そんな父を許せ。
パセリセージさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2006-08-15 23:59:00)
5.題名は知っていたのですが、どういう話なのかは知らず、瀬戸内海の小島の、のどかな学園物なのかなあと思ってたら、こんなに切ない話だとは・・・。教員とは子供の成長と変化を期待して行う職業だと思うが、男子の殆どを戦争で失う辛さを考えると、現代においても一部の教員が君が代斉唱・国旗掲揚に過剰反応するのも、わからないでもない。ラストでバスが走る脇を、雨の中自転車通勤する先生の姿は嫌味がなく、それまでの背景・経緯を思い起こせば素直に感動できる。「スクールウォーズ」と並び賞されるべき先生物の傑作だと思います。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-12-05 23:44:36)
4.新米教師への世間の目や世相の移り変わりによる教師の立場など最低限の言葉や映像ながらしっかりと伝わってくる。盲目になった彼が見えずとも写真が手に取るように見えているというのが実に上手く、おそらく戦地で毎日故郷を想って眺めていただろうと想像を掻き立ててくれます。普通は戦闘シーンを見せたり、玉音放送を聞かせたりして判り易く戦争を見せるわけですが、戦争とはかけ離れた風光明媚でのどかな小豆島に全篇に渡り誰もが慣れ親しんだ唱歌が流れ、公開当時はそれぞれの戦争体験を持った観客に対して敢えて辛い戦争を見せずとも感じさせるだけで十二分に涙を誘う、木下恵介監督の抜群のセンスを感じる映画です。
亜流派 十五郎さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-22 18:46:10)
3.《ネタバレ》 にっこり微笑み「タナベです」(←だったと思うけど。)・・三十数年前?このCMを見て私の母は「今でもかえらしなぁ(=若く美しく愛らしい)」と言っていた。
(私にとって永遠の処女なるイメージはこの高峰さんだったのですが、善三夫人ときいてショックを受けた覚えがあります。純だったなぁ。)
そのかえらしデコちゃんに木ノ恵&♪木ノ忠コンビなんてたまらんっ。鬼の目でさえも涙、涙ですね。 
今日の正午になぜ高校野球を中断して黙祷するのかさえ知らなかったウチの子に「お母さんに大雨洪水警報発令~」とはやされる始末。自分の世代まではわかるのに、この子たちにはもはや通用しないのかなぁ? 子育てを反省し、責任を感じる本作でもあります。
かーすけさん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-08-15 23:14:40)(良:1票)
2.平和と子供達を心から愛し、戦争と意味のない死を心から憎んだ、高峰秀子演ずる主人公。そんな彼女の優し過ぎるほど温かい心は、僕の心にも強く、そして深く残った。
ボビーさん 9点(2005-03-13 16:42:46)
1.今の若い人が観るとお涙頂戴な映画だと言われるかもしれないが、これは泣けます。特に、高峰秀子が自転車に乗ってる姿を延々と横移動で追ったカメラワークが、はっきり言って、私は大好きだあ。
なるせたろうさん 9点(2002-12-29 17:32:57)
別のページへ(9点検索)
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 78人
平均点数 8.01点
000.00%
111.28%
211.28%
311.28%
411.28%
578.97%
645.13%
71114.10%
81417.95%
91316.67%
102532.05%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review4人
2 ストーリー評価 8.11点 Review9人
3 鑑賞後の後味 8.25点 Review8人
4 音楽評価 8.00点 Review9人
5 感泣評価 8.75点 Review8人
chart

【ゴールデングローブ賞 情報】

1954年 12回
外国語映画賞 受賞 

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS