蜘蛛女のキスのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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蜘蛛女のキス

[クモオンナノキス]
Kiss Of The Spider Woman
1985年ブラジル上映時間:120分
平均点:7.19 / 10(Review 36人) (点数分布表示)
公開開始日(1986-07-26)
ドラマ刑務所もの政治もの同性愛もの小説の映画化スパイもの戯曲(舞台劇)の映画化
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タイトル情報更新(2020-05-05)【イニシャルK】さん
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監督ヘクトール・バベンコ
キャストウィリアム・ハート(男優)モリーナ
ラウル・ジュリア(男優)ヴァレンティン
ソニア・ブラカ(女優)蜘蛛女
脚本レナード・シュレイダー
配給日本ヘラルド
字幕翻訳清水俊二
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8.《ネタバレ》 非常に濃厚なホモ映画にして、一つの美しい愛の物語。2人が信頼し合っていく過程はかなり丹念に描かれ(刑務所での2人きりの会話劇というのがここで非常に効いている)、ラストの幻想的で切ない感動を誘う。序盤、ごついオカマにしか見えないモリーナだが、終盤死にゆく場面では、私には彼(彼女)は美しい女性にしか見えなかった。2人の会話の内容として語られる映画の場面がふんだんに挿入される構成も、閉鎖空間での会話劇に目先を変えられるシーンをもたらしている点で非常に巧みで効果的だと思う。総じて、マイベストに近い恋愛映画。
Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 9点(2019-11-21 22:33:13)
7.《ネタバレ》  刑務所の独房の中で革命家の一員と同性愛者の心の結びつきがメインストーリーだが、字幕スーパーや解説で政治犯を「テロリスト」とし、同性愛者を「ホモ!」と訳すことで日本人の解釈はよくも悪くも偏見も加えて変わってくる。
 二人の世界感は過去に観た映画の話を語り合う内にお互いが現実に抱えた課題に変化していき、主人公の同性愛者は出所後の生きる方向まで見出していく。
 物語は同性愛者の視点から描かれているので、社会情勢や同僚の抱えた問題はあえて視点をぼやかしている。
 それだけに彼が革命家の問題に巻き込まれた後にも同僚の物語の続きがあるのが、とても皮肉めいたものに思えてならない。なんだかホモの彼が可哀想過ぎる…
 仮に独房で二人が語り合う内容が映画の話でなかったとしたらどうだろう?
 例えばプロ野球や競馬の結果を「ああでもない、こうでもない」という話しだとしたら…。
 映画を語り合いながら「愛」や「ロマン」を語り合うという行為は本当に素晴らしいとは思いませんか?
 この映画、日本でも頻繁に舞台化されたようだが少々気になることがある。
 もしも映画のイメージシーンをなくして、二人だけの会話劇にしたらとても退屈なものになってしまうだろう。
クロエさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-02-28 05:24:01)(良:1票)
6.《ネタバレ》 前半は刑務所内での舞台劇を観るような二人の囚人の対話が続きます。途中で明らかになりますが、刑務所長からモリーナは政治犯バレンティンをスパイする役目を負わされています。モリーナがバレンティンに語る空想の映画のストーリーは、バレンティンを裏切ることを命じられている自分の姿を投影しています。空想の中でしか生きられないホモの男と、現実を変革することに命をかける政治犯という全く対照的な二人が理解しあえるようになっていくのが素晴らしい。モリーナはバレンティンから獄外の同志への連絡を頼まれ苦悩の末引き受けますが、当局には密告せずおとりとして釈放されて前半とは打って変わって激動のラストへ突き進んでいきます。私はゲイの映画は苦手ですが、ウィリアム・ハートが演じる身を呈して真実の愛を貫こうとするモリーナの悲劇には圧倒されました。映画史上もっとも切ないオカマの演技です。
S&Sさん [ビデオ(字幕)] 9点(2009-02-17 23:19:29)(良:1票)
5.《ネタバレ》 うわー、暗く、悲しく、後味悪く、だけどとても素敵な映画でした。ゲイと政治犯が監房の中で過ごすうちに、少しづつ心の糸を結び合う過程が描かれています。ゲイのモリーナ役、ウィリアム・ハートが特に秀逸で、落ち窪んだ目の囚人が、最後は愛のために走るレジスタンスに成り代わっていて、私にはとても美しく見えました。二人で房で語り合うシーンが多いのですが、モリーナの優しさやにじみ出てくるような悲しさが、刑務所という暗くて厳しい、硬い背景を和ませていました。二人の魂はどこに行ったのでしょうね。最後、空想の世界に旅立つバレンティノが愛しい女性と手をつなぎながらも「モリーナは?」と振り返るところがひどく印象に残っています。
のはらさん 9点(2004-02-07 19:36:40)
4.原作がとにかく好きで何度も読んだけど、映画の方も内容が濃くてとても良かったです。ウィリアム・ハートとラウル・ジュリアの演技が素晴らしすぎます。
ウッフアラネージュさん 9点(2003-11-18 19:29:59)
3.モリーナは女として純粋にバレンティンを愛してしまったのですね。とても切ない気持ちでいっぱいになりました。同性愛といっても、ベタベタしていず、本当に女性ではと思ってしまうくらいのハートの熱演であった。そして又、ラウルの演技もよかった。これは見た後で、じわーっと切ない思いが心に残る作品だった。
fujicoさん 9点(2003-11-07 22:34:27)
2.ハート良し!
kenzo☆さん 9点(2003-01-26 02:28:36)
1.質の高い脚本、役者が揃った傑作。とにかくウィリアム・ハートが凄い。密度の濃いドラマ。
ななさん 9点(2002-03-15 12:30:41)
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【点数情報】

Review人数 36人
平均点数 7.19点
000.00%
112.78%
212.78%
325.56%
425.56%
512.78%
625.56%
7513.89%
81130.56%
9822.22%
1038.33%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 7.00点 Review1人
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【アカデミー賞 情報】

1985年 58回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞ウィリアム・ハート受賞 
監督賞ヘクトール・バベンコ候補(ノミネート) 
脚色賞レナード・シュレイダー候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1985年 43回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)ウィリアム・ハート候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)ラウル・ジュリア候補(ノミネート) 
助演女優賞ソニア・ブラカ候補(ノミネート) 

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