パレードのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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パレード

[パレード]
parade
2010年上映時間:118分
平均点:6.00 / 10(Review 30人) (点数分布表示)
公開開始日(2010-02-20)
ドラマサスペンスミステリー小説の映画化
新規登録(2010-03-06)【LORETTO】さん
タイトル情報更新(2018-11-02)【イニシャルK】さん
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監督行定勲
助監督増田伸弥
キャスト藤原竜也(男優)伊原直輝
香里奈(女優)相馬未来
貫地谷しほり(女優)大河内琴美
林遣都(男優)小窪サトル
小出恵介(男優)杉本良介
竹財輝之助(男優)
野波麻帆(女優)
中村ゆり(女優)
キムラ緑子(女優)
石橋蓮司(男優)
正名僕蔵(男優)占い師
桃瀬美咲(女優)
森崎ウィン(男優)
原作吉田修一「パレード」(幻冬舎刊)
脚本行定勲
音楽朝本浩文
津島玄一(音楽プロデューサー)
撮影福本淳
製作WOWOW(「パレード」製作委員会)
ショウゲート(「パレード」製作委員会)
キングレコード(「パレード」製作委員会)
ハピネット・ピクチャーズ(「パレード」製作委員会)
制作ホリプロ
配給ショウゲート
美術山口修
大庭信正(装飾)
編集今井剛
録音伊藤裕規
照明市川徳充
あらすじ
マンションの一室でルームシェアをしている若者たち。彼らは、自分たちの暮らす部屋を「ネットの掲示板やチャットのようなもの」だと言う。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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1
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10.《ネタバレ》  これは久々に「怖い」と思わされた映画です。

 正直に言うと、終盤までは退屈で仕方ない。
 夜の遊園地にて、女性が子供時代のトラウマを語るシーンの演出なんかはベタベタで、話の途中で相手の男が目を瞑っているのに気が付き「何だ、寝ちゃったのか」と呟く件なんて、もう観ているコッチが恥ずかしくなるくらい。
 だた、このシーンにて「途中で寝ちゃった」はずの男性が、そっと目を開き、寝た振りをしていた事が明かされるのですよね。
 (出会って間もないのに、いきなりヘビーな話されて困ったから、聞かなかった事にしたのかな……)と、軽く受け流していたのですが、まさかそれがラストの伏線とは、恐れ入りました。

 連続通り魔の犯人が、ルームシェアしている若者達四人の中にいる事は、大体予見出来る範囲内だと思います。
 その正体が、藤原竜也演じる直輝であったという点についても「一人だけ夜中に出歩いていて、アリバイが無い」という事を鑑みれば、意外とは言えない。
 衝撃的な犯行シーンに差し掛かっても、観客であるこちらとしては(まぁ、そうだろうなぁ)という感じで、然程驚きは無かったのですが、そんな風に心が緩んだ隙を突くようにして、映画は「本当に怖い」ラストシーンに流れ込むのです。

 偶々犯行を目撃してしまった、新たな入居者のサトル。
 諦めきった表情で「警察に突き出される事」「自分を慕っていた同居人の皆にも犯行がバレてしまう事」を覚悟する直輝に対し、サトルは事も無げに、こう言い放ってみせる。
「もう、みんな知ってんじゃないの?」
 この一言にはもう、完全に直輝と心境がシンクロしてしまって、心底から吃驚。
 そして、何故知っているのに止めなかったのか、その理由が既に作中で明かされていた事に気付いて、二度驚く訳です。

 恐らく彼らは「重い話を聞く事」が「面倒臭い」のだと思います。
 だからトラウマを抱えた女性を相手にしても、寝た振りをしてやり過ごす。
 同情したり、慰めたり、励ましたり、怒ったり、一緒に泣いてみせたりするのは、疲れるし、やりたくない。
 同居人が殺人犯じゃないかと勘付いても、それが確定してしまったら面倒なので、踏み込まない。
 観客が知りたいと願う「犯行の動機」に関しても、一切詮索したりはしない。
 自分にとって「都合の良い人物」「皆の頼れる最年長者」でありさえすればいいという、怠惰な利己主義。
 作中で長い時間を掛けて、彼らは「問題を抱えているけど、基本的には良い奴ら」として描かれていただけに、その衝撃は凄かったですね。

 そんな人間関係の中で、直輝だけが一方的に「重い話を打ち明けられる事」が多い。
 しかし、直輝にとっての悩みである「自分が殺人犯である事」は、誰にも打ち明けられない。
 信頼出来る人格者として扱われている為、仲間から打ち明けられた秘密を、他の仲間に話す事も無い。
 あまりにも便利な相談役。
 だからこそ、他の住人にとっては直輝が必要だったのでしょう。

 ラストシーンにて、泣き崩れる直輝に「皆で旅行に出掛けよう」と誘う一同の、冷たい表情。
 そこからは、親しみに見せかけた究極の無関心というか「大切なのはアンタがどういう人間なのかじゃなくて、アンタが私の仲間として役に立ってくれるかどうかだ」という要求が窺い知れて、本当に背筋が寒くなりました。
 日常にて何気なく使われる「空気を読めよ」という言葉なんかも、本質的には彼らの要求と同じではないかと思えたりして、何ともやりきれない。

 全編に亘って楽しめる内容とは言い難いのですが、とにかくラストの衝撃に関しては、折り紙付き。
 こういった事が起こり得るからこそ、途中まで退屈な映画でも、最後まで諦めずに観なきゃいけないんだな……と、再確認させてくれました。
ゆきさん [DVD(邦画)] 6点(2016-07-03 07:34:31)(良:1票)
9.苦手な藤原竜也さんが私に初めて見せた普通の演技。『下妻物語』の深キョンのヤンキー演技くらい意外でビックリした。お話もなかなかでしたよ。
movie海馬さん [地上波(邦画)] 6点(2012-07-18 01:08:36)
8.《ネタバレ》 全体的な雰囲気、脚本もよかったと思います。
演者のそこはかとない悲しみも伝わってきて…。
ただ最後の衝撃は必要だったかなぁ?
物語の結末なんだから、そりゃぁ必要なんでしょうけど、あのエピソードの正体。
『衝撃』はこの映画のテーマには必要ないんじゃないかな。
ある種の娯楽感が余計な方に作用しちゃったかな。
ろにまささん [DVD(邦画)] 6点(2011-11-11 01:47:33)
7.吉田修一の映画化という比較では悪人よりはマシかな。肝は登場人物の各々のズレなんだが、原作を知った上で見るとギリギリ表現できているかな?というレベルで、何も知らない人が見たらどうなんだろうなという疑問はある。映画ではどうしてもシーンというか場が共有されてしまうので、劇中の台詞にあるように、映画そのものがチャット・掲示板化してしまう。そもそもズレてたらストーリーにならないし。まあ映画化には悪人以上に不向きな作品だと思うが、なんとか脚本化したという感じ。役者の演技は総じて平坦かな。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-10-23 11:30:17)
6.《ネタバレ》 評価するのが非常に難しい。最後の冷たい視線が凄かった
osamuraiさん [DVD(邦画)] 6点(2011-08-02 22:34:31)
5.自分、原作つきの映画を見ていまいちだった時、まず原作を読んでみることにしてるんだけれど、この映画の場合もそうで、原作は実に面白かった。で、あらためて映画を見直してみると、これがつまらない。やはり他の多くの人がおっしゃってるように、小説で描かれた登場人物の内面を描写することにほとんど失敗してるから。あと、具体的な人物関係、設定、これも実は原作はかなり丁寧で分かりやすいのに、映画の場合非常に不親切で掴みづらい。この作品を映像化しようとした意気込みは買うけれど、やはり無理だったのでは?もうひとつ、一部原作のイメージと全く違うキャスティング(琴美とか)の意味が分からない。
rhforeverさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-05-26 09:19:42)
4.非常に実験的。
詳細を語らないので想像のみで観客を引っ張るにはチト演出がキツいように思えた。舞台劇のようだが映画でしか表現できないシーンもあり映画としては成立している、しかし多くのシーンである室内が暗く画質の荒さが気になるような照明はいただけない。
話は以外に面白く、犯人探しよりも人間関係を重視し、ラストに関係を逆転した上であの見下すような目から窓以外黒で引いて行き、タイトル、は結構凄い演出。
嫌だけどもっとベタに演出したら当たった映画かも。

カーヴさん [DVD(邦画)] 6点(2011-03-30 09:05:28)
3.見終わった後に色々と考えさせられる作品。しかし、共感できるかどうかは個人の経験によると思うので、人を選ぶ作品かもしれない。上辺だけの付き合い、ぬるま湯に浸かっているような心地よさとそこから脱しようとする葛藤、人には多面性があり、誰もが知っている面など存在しないということ…そのようなテーマを“リアルっぽく”描こうとした作品。
Sugarbetterさん [DVD(邦画)] 6点(2011-02-12 00:17:51)(良:1票)
2.何故にあえてこれを映画で?といった感じ。全てが、ぼや~とした印象のまま終わってしまいました。他の方のレビューを読んで、理解できた点もありましたが。なるほど、原作の小説があるのですね。やっぱり、小説の緻密な内容を2時間の映像にまとめるのって困難なのでしょうか・・・。登場人物一人ひとりの背景が気になるので、原作を読みます。原作を読んでみたい気にさせてくれたので、プラス1点します。
おおるいこるいさん [DVD(邦画)] 6点(2011-02-01 12:13:17)
1.《ネタバレ》 他人とひとつ屋根の下で暮らすんだから潤滑油として多少のうわべも必要だろうしそれが本当の自分ではないとか言うんだったら、じゃあ本当の自分って何って思う。
人格や個性って他人との関係の数だけ多面的に成り立っていて、
たとえば家族、友達、恋人、同僚。それぞれの関係において見せる自分は同じではないはず。
すべてひっくるめた総体としての自分はあっても
個々の関係においてはそれぞれ意識的、無意識的にも使い分けてるもんだと思う。
原作を読むと登場人物たちの内面を説明した上で、それぞれの関係の妙と危うさを描いている。それを外から俯瞰するのが部屋主の直輝で、5人の共同生活の群像が、
「実在」しない道化たちのパレードに見えたという話。
映画では今どきの若者の人間関係として描いているからピントがズレてしまっている。
キャスティングがいいので原作の雰囲気だけは伝わってきた。
michellさん [DVD(邦画)] 6点(2010-04-09 08:59:05)(良:3票)
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【点数情報】

Review人数 30人
平均点数 6.00点
000.00%
100.00%
200.00%
326.67%
426.67%
5516.67%
61033.33%
7723.33%
8413.33%
900.00%
1000.00%

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