メランコリアのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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メランコリア

[メランコリア]
MELANCHOLIA
2011年デンマークスウェーデン上映時間:136分
平均点:6.06 / 10(Review 34人) (点数分布表示)
公開開始日(2012-02-17)
ドラマSF
新規登録(2012-01-16)【8bit】さん
タイトル情報更新(2014-09-24)【ESPERANZA】さん
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監督ラース・フォン・トリアー
キャストキルスティン・ダンスト(女優)ジャスティン
シャルロット・ゲンズブール(女優)クレア
アレクサンダー・スカルスガルド(男優)マイケル
ブラディ・コーベット(男優)ティム
シャーロット・ランプリング(女優)ギャビー
イェスパー・クリステンセン〔男優〕(男優)リトル・ファーザー
ジョン・ハート(男優)デクスター
ステラン・スカルスガルド(男優)ジャック
ウド・キア(男優)ウェディング・プランナー
キーファー・サザーランド(男優)ジョン
田中敦子〔声優〕クレア(日本語吹き替え版)
幸田直子ギャビー(日本語吹き替え版)
大木民夫デクスター(日本語吹き替え版)
楠見尚己ジャック(日本語吹き替え版)
てらそままさきジョン(日本語吹き替え版)
脚本ラース・フォン・トリアー
配給ブロードメディア・スタジオ
あらすじ
ある日、メランコリア星が地球に接近し、地球は突然、滅亡の危機を迎える。しかし失意に沈んでいたジャスティンは、地球が滅亡に近づくにつれて、反対に生気を取り戻していく。その理由は・・
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8.《ネタバレ》 「ネタバレのイントロダクションなど不要!」と言いたいところですが、『100日後に死ぬワニ』方式の演出と捉えれば納得できます。何気ない日常も「まもなく地球が消滅する」枕詞が付けば別物に変わる。実際ジャスティンの態度は一般的なマリッジブルーの症状と何ら変わりなく、彼女が抱えていた「憂鬱」の正体を知らないままでは、詫びも寂びもあったものではありません。真実を見通せる能力を持つ彼女いわく、地球は宇宙で唯一生物が存在する惑星とのこと。我が身可愛さで嘆くような次元の話ではなく宇宙規模の大事件。「イチからゼロ」に変わる運命の瞬間が迫っているのだとしたら憂鬱度も一層増すというものです。とはいえ地球が消滅しようと自分だけが死のうと、自意識レベルの結末は同じ。たぶんジャスティンは「大して変わらない」と思い、クレアは「全く違う」と認識している気がします。人間らしいのはクレアの方。一方ジャスティンは「悟りの境地」とも言えますが、真実を誰とも共感し合えない孤独の先に行き着いた心境でもあり、どこか哀れに思えます。彼女が最後に考えたキャッチコピーが「無」というのも、さもありなん。
終末世界を描く映画の中では刺激度はかなり低めだったと思います。暴動や略奪、集団自殺なんて物騒な描写はありません。これは民衆に破滅が予告されていなかったせいです。もちろん天文学者がこの結末を予想できないはずがなく、各国政府が事実を隠蔽していたと推測されます。しかしこれは「嘘も方便」の類。こんな時に「知る権利」が発動していたら地獄絵図は不可避でした。唐突に、抗う術がないから救われる。それが「死」の本質という気がします。ここから尊厳死の意義について考えるのは飛躍し過ぎでしょうか。木の枝で組んだ魔法陣は気休めの象徴。大した覚悟も無く迎える最期というのも悪くないのでは。
私が今まで観てきたラース・フォン・トリアー監督作品の中では、最も「観易い」映画でした。鬱度はさほど高くありません。ただこの監督の場合、これが誉め言葉にはならないのがユニークなところ。貶しているつもりはありません。でも些か冗長だったとは思います。大監督が制約無く創った芸術作品とでも申しましょうか。歓迎すべきなのでしょうが、多少制限があった方が客観的に「良いもの」が出来たりして。「名作は2時間超が当たり前」の風潮ですが、2時間以内に収めてくれていたら8点でした。
目隠シストさん [インターネット(字幕)] 7点(2023-11-28 19:29:49)
7.《ネタバレ》 前作「アンチクライスト」を輸入Blu-rayのモザイク無しで見た後、その見た人の精神をえぐるようなダメージを前にして、もうこの監督の作品からは遠ざかろうと思っていたにもかかわらず、今作の予告編のスーパースロー映像に衝撃をうけてまたまた見てしまった(笑) 結果から言うと前作ほどのトラウマ感は無い しかし最初にパート1「ジャスティン」とタイトルが出た時に「アンチクライスト」の章で別れているドラマを思い出して嫌な予感がした はたしてパート1はやっぱり嫌な感じ ヒロインも嫌いだし、出て来る人物もことごとくイライラさせる 如何にも嫌な奴の母親 いい歳してチャラい父親 むかつく上司 なによりもこの監督の毎度の事だが、鬱病のヒロインが嫌い 自分はグロよりもこの精神病をテーマにした映画が苦手だ ヒロインのキルスティン・ダンストはスパイダーマンもそうだが存在が不可解 どの辺がいいんだろうか不思議だ しかし後半のパート2「クレア」篇では徐々に近づくメランコリアを不気味に、しかし静かに描く エンディングでは冒頭で描かれたスーパースローの衝撃がもう一度展開されるのかと期待したが、それは無しでむしろ冒頭のシーンはただの終末イメージである事が分ってちょっとがっかりした ここではパート1で気に入らなかった連中の終末を、ことごとくスーパースローで見せてくれれば、前半のストレスから一転して最大のカタルシスを得たのにと思ったが、鬱病のラース・フォン・トリアーにそれを求めるのはお門違いである このラストの衝撃をヒロインの妄想であるとする見方もあるようだが、それだとこの作品そのものが監督の矮小な妄想世界と言う事になるので、そう言う見方は私には出来ないな しかし全体を通して不安を呷る揺れるカメラや荘厳なワグナーの「トリスタンとイゾルデ」がこの作品を重く見応えがある物にした
にょろぞうさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-04-19 10:04:40)
6.《ネタバレ》 妹思いの姉、カッコイイ旦那、祝福してくれる友人や親族たち。こんな立派な屋敷で豪華絢爛な結婚式・披露宴をやれるなんてホント幸せものですよ。でも、そんな周囲の気持ちとは裏腹に、ありがたみすら気づかず問題行動ばかりする主人公ジャスティンは紛れもない重度の欝病です。良識ある人が見れば普通はイライラします。
特に冷めた言動の母親然り、この母にしてこの子有りっていう感じですが、この結婚式の前半部分がとりわけ秀逸であり、長丁場とも言えるこういう伏線がじっくり描かれてるから故に、終末的な後半部分をより引き立てています。前半ではいたって正常であった姉の旦那。天体望遠鏡をみながら惑星が衝突するのを知ってか知らずか一抹の希望を打ち砕かれた瞬間、その直後信じられない行動をとるわけですが、人間ってのは何がきっかけで豹変してしますかわからない、まかに感情を持ち得た生物だと言わしめている。また、これまで冷静だった姉も取り乱しはじめるあたり、ジャスティンとの気持ちの揺れが逆転しちゃってる点も狙いなのだろうか?
冒頭の地球滅亡のシーンと後半のクライマックスあたりはシンクロしているわけですが、幻想的なシーンはとくかく美しい。幸せとは格も儚く崩れ去ってゆくものなのか…と絶望すら感じてしまい、何とも言えぬ重苦しいの展開なのにも関わらず、一瞬たりとも目が離せないのは、すでにその人物に感情移入しているからに他ならない。それは誰しもがもっている感情を上手くフィードしたラース・フォン・トリアー監督の演出力なのかもしれない。現実と非現実とは紙一重とはよく言ったものだ。
シネマブルクさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-12-25 21:27:39)(良:1票)
5.《ネタバレ》 相変わらずの鬱病監督、ラース・フォン・トリアーの比較的メジャー(ハリウッド俳優を多数起用)な最新作。それでも、内容は相変わらずの悶絶鬱映画で、人類なんかみんな滅びてしまえばいいのに、という鬱特有の寂寥感溢れる結論でありました。でも、やっぱりこの監督は悔しいけど才能があるんだよね。前半のぐだぐだな結婚式では、鬱な花嫁が健常な人々から侮蔑の念で見られていたのに、後半、人類が滅びると分かったとたん健常者が次々と絶望に追いやられて狂っていく。そして反対に鬱な主人公は健やか心で現実を受け入れる。初めから希望なんかなければ、絶望なんかしない。とても暗鬱な美しさに満ちた作品でした。死にたくなるけど(笑)。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 7点(2012-12-18 19:42:38)(良:1票)
4.《ネタバレ》 舞台設定といい、画や音楽の使い方といい、明らかにタルコフスキーの再来の印象。

■確かに非常に美しいのだが、特に前半部分が長いのが明らかにマイナスに出ている。「一般人の期待/鬱の主人公」の期待の対比はいいのだが、あれはダラダラしすぎ。スパッと印象的カットで決めてしまって、後半につないだ方がよかった。後半はいい展開と描写をしているだけに残念
θさん [DVD(字幕)] 7点(2012-11-02 00:53:01)
3.《ネタバレ》  ラース・フォン・トリアーは相変わらずイカれてることは良くわかりました。でも、これなら、日本ではもっと凄いイカレっぷりを富野由悠季が「伝説巨神イデオン」で見せてくれてるんですよね。(ちなみにイカれてるは褒め言葉です)

 まあ、とにかくかなり私小説的な物語の世界の狭さと惑星が地球に激突するという設定のスケールの大きさのギャップが、美しすぎる映像に引っ張られていて非常に興味深い魅力を産み出しています。

 ただ、第1部のグダグダな展開はもう少しカットできるような気がしましたね。第2部後半の終末に向かう緊迫した展開が良かっただけに勿体無いと思いましたね。
TMさん [DVD(吹替)] 7点(2012-09-27 23:43:01)
2.『メランコリア』とはズバリ鬱病のこと。重度の鬱病を患う天才監督による鬱病をテーマにした映画ということで、大変興味深い仕上がりとなっています。。。
この映画はかなりシンプルな構成となっており、ラース・フォン・トリアー監督作品としてはわかりやすい部類に入るのではないでしょうか。第1部で描かれるのは、結婚式という人生の一大イベントの中で奇行を繰り返す鬱病患者の姿。第2部で描かれるのは、人類滅亡という狂気の日を迎え、完全に理性を失ってしまう一般人の姿。第1部における主人公ジャスティンの姿にはかなりイライラさせられるのですが、第2部との対比によって鬱病患者の置かれた状況がよく理解できるという面白い構成となっています。。。
鬱病患者にとっては狂気の世界こそが日常であり、普通の人たちの輪の中に入れられ、普通に振る舞うことを強要されるということは激しい混乱を生むようです。愛する花婿と二人っきりの冒頭では幸せいっぱいだったジャスティンですが、大勢の客人の前に引きずり出されるとその笑顔は曇ってしまいます。家族が良かれと思って設けた宴なのですが、状況は彼女の許容範囲を完全に超えてしまっていたのです。結果、制御不能となったジャスティンは奇行を重ねるのですが、それは彼女に無理を強いた周囲に責任があったはず。にも関わらずすべての人から責められたのはジャスティンであり、愛する花婿も、生き甲斐だった仕事も失ってしまいます。。。
第2部は、「今日で世界が終わります」と告げられた一般人の物語。常識人だったジョンは妻と息子への義務を放棄して服毒自殺を図り、残された妻クレアは息子を連れて右往左往するのみ。人類滅亡という状況は秩序の中で生きる一般人の許容範囲を超えてしまっており、混乱した彼らはひたすらに奇行を繰り返すのみなのです。結婚式という場に引きずり出されたジャスティン同様に。鬱病患者は好んで奇行に走るのではなく、彼らにとって受け入れがたい環境に置かれたことによる避けられない反動として奇行が表れてしまうということを、監督は訴えているようです。。。
一般に、精神病患者を社会に戻すことが”治療”と言われていますが、我々とはまったく違う世界に生きる彼らを無理矢理に我々の世界に引き込むことが本当に正しいのか?この映画はかつてない構図でそのことを訴えてきます。この監督の圧倒的な構成力には相変わらず恐れ入りました。
ザ・チャンバラさん [DVD(吹替)] 7点(2012-08-10 14:42:17)(良:3票)
1.《ネタバレ》 なんか、すごかったです。
映画の仕立てとしては全くリアリズムのない作品で、そういうSF映画ではないというのは一目瞭然。
そもそも、前半(乱痴気ウェディングパーティー)のほうが後半(惑星衝突)より登場人物が多いなんてちょっと笑っちゃうぐらいですよね。マスコミによる報道も完全にスルーだし。
でもだからこそゾクリとさせられる。
確かにどんなに多くの人に囲まれていようが正確な情報を逐一得ていようが、それらが全く意味無いものになるという絶望的状況が、逆説的に描いているからこそより切実に迫ってくるのかもしれません。
また、あえて「生命の完全なる死滅」を主人公に語らせるなんて容赦ない無慈悲さ加減にも…
それでも最後の最後には……?と思い続けるなんて私が甘っちょろいってこと?
もっともあのラストは、
前半のアンニュイで不毛なやりとりを我慢して見続けていた価値あったと思えるものでしたが。

今日になって、この監督が「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を撮った人だと知りました。
……なるほど、ですな。
またもガツンとやられた感じですが、前回よりは後味よくやってもらえたようです。
好感触。
ぞふぃさん [映画館(字幕)] 7点(2012-02-20 17:18:53)
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【点数情報】

Review人数 34人
平均点数 6.06点
012.94%
125.88%
212.94%
312.94%
412.94%
525.88%
61029.41%
7823.53%
8514.71%
912.94%
1025.88%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.50点 Review2人
2 ストーリー評価 4.40点 Review5人
3 鑑賞後の後味 4.00点 Review5人
4 音楽評価 6.75点 Review4人
5 感泣評価 2.33点 Review3人
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