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ボビーに首ったけ

[ボビーニクビッタケ]
1985年上映時間:44分
平均点:2.67 / 10(Review 3人) (点数分布表示)
公開開始日(1985-03-09)
ドラマアニメ小説の映画化
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タイトル情報更新(2021-10-17)【イニシャルK】さん
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監督平田敏夫
野村宏伸野村昭彦(ボビー)
根津甚八木田
塚本信夫野村保
村田博美中原咲美
清水まゆみ野村佳子
堀川亮久保田幸雄
原作片岡義男「ボビーに首ったけ」
脚本石森史郎
音楽奥慶一
高桑忠男(音楽コーディネーター)
石川光(音楽コーディネーター)
作詞松本隆「ボビーにRock'n Roll」
挿入曲野村宏伸「ボビーにRock'n Roll」
撮影石川欽一(撮影監督)
製作角川春樹
りんたろう(プランナー)
角川春樹事務所
プロデューサー丸山正雄
岩瀬安輝
制作マッドハウス
配給東映
KADOKAWA(2021年リバイバル)
作画真崎守(設定)
編集尾形治敏
録音柴崎憲治(音響効果)
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1.《ネタバレ》 実に興味深い映画だった。どうしてこれほどの作品がDVD化されないのだろう。誰か出してくんねえかな~。

霧の中で点滅する灯、それを頼りに疾走する車、轟音をあげるバイク。

ヘルメットをかぶり(それまでノーヘルだったのか…)、画面の奥から迫り来るように走り去っていく。そこからこの中編は始まる。

この作品は実験的趣向に溢れており、特に「光」やそれが強調する「黒い影」の動きが印象的だ。

女のモノローグ、机の上に置かれた「もの」によってそれが手紙の内容だということを観客はさとる。
シャッターを上げた先に拡がる空間に貼られたバイクの写真、ラジカセ、白い光の中から駆け寄る者。

黙々とバイクの整備を続ける黒いシルエット、その周りで舞い踊るように語り掛ける少女。男はそれに淡々とした喋りで応え続けるが、座席にベッタリ寝そべっても怒らないくらい親しい間柄なのだろう。

逆光、人形のようにギコチナイTVの中の人間たち、それを見つめる光の無い眼、視線も交えない冷えた親子の関係。

回想の中でページをめくる女の影、いくつもの写真が男の過去を語り、次の旅先を想い描く瞳。

どっかの漫画から切り抜いてきたかのような止め絵、止め絵、止め絵、行く先々で視線に飛び込む単車、単車、単車というロマンの塊。

雨にあたる銅像のように固まった肉体、干された片靴、TVを見続けるのは顔を背ける・向かい合えないからだろうか。それとも声だけが響き続ける手紙の差出人に夢中だから、それを見つけるため、現実から逃げるためにバイクに乗るのだろうか。「手紙」だけで繋がる、傘を楽しそうに回す「憧れ」を求めて…。

真後ろのナンバープレートから真上に移動して捉えられる疾走、振り払い詰め寄り平手打ちを浴びせるシルエット、その影から逃げ去るように旅立っていく。
闇の中を揺れ動く光、光、光、逃げ込む場所。その瞳は自由を得たように灯を帯びる。
バイト、労働、心地よい疲労、喜び。楽しそうに家族の近況と「あるもの」を届けに来てくれる妹。彼女がいるからこそ親を放って出ていけたのかも知れない。

友人が残した「家族」の世話をするためにも増々帰るに帰れない。
道の向こうから接近し、地面を削り取るように砂を撒き上げ見事なターンを決める黒いライダー。マスター渋すぎるぜ…。

その「誘い」に心を弾ませるようにバイクを飛ばして追いかける。照り付ける日差し、風に揺れる服と豊かな口髭、横切っていく影。

辿り着いた先で跳んで跳んで飛び交うバイクの群、土煙をあげ、土砂に身を投げ出しながら鎬を削り競い合うバイク乗りたちの集う場所。

声をかける店の常連・顔見知り。
瞳の輝きが増すのは「求めていた」ものの一つに巡り合えた嬉しさから。そして、交わし続けた「約束」を思い出したかのように瞳はさらに輝きながら眩い太陽を見つめる。

木漏れ日が差し込む木々、行く先を照らすように白く輝く道、流れ落ち降り注ぐ光の線、うねり、縫うように、抜け出すように、「色」が消え去り、風を切り、延々と走り続けた先…。

その後どうなってしまったのか、気になる終わり方だった。
すかあふえいすさん [ビデオ(邦画)] 8点(2017-02-08 00:50:08)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 2.67点
0266.67%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
700.00%
8133.33%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review1人
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