トゥモロー・ワールドのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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トゥモロー・ワールド

[トゥモローワールド]
Children of Men
2006年上映時間:109分
平均点:6.24 / 10(Review 137人) (点数分布表示)
公開開始日(2006-11-18)
ドラマサスペンスSFアドベンチャー小説の映画化
新規登録(2006-08-23)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2019-02-05)【Olias】さん
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監督アルフォンソ・キュアロン
助監督テリー・ニーダム
キャストクライヴ・オーウェン(男優)テオドア・ファロン
ジュリアン・ムーア(女優)ジュリアン・テイラー
マイケル・ケイン(男優)ジャスパー
キウェテル・イジョフォー(男優)ルーク
チャーリー・ハナム(男優)パトリック
ダニー・ヒューストン(男優)ナイジェル
ピーター・ミュラン(男優)シド
エド・ウェストウィック(男優)アレックス
堀内賢雄テオドア・ファロン(日本語吹き替え版)
深見梨加ジュリアン・テイラー(日本語吹き替え版)
大塚周夫ジャスパー(日本語吹き替え版)
小山力也ルーク(日本語吹き替え版)
川島得愛パトリック(日本語吹き替え版)
内田直哉ナイジェル(日本語吹き替え版)
辻親八シド(日本語吹き替え版)
坂本真綾(日本語吹き替え版)
片岡富枝(日本語吹き替え版)
原作P・D・ジェームズ「人類の子供たち」(早川書房刊)
脚本アルフォンソ・キュアロン
ティモシー・J・セクストン
音楽ジョン・タヴナー
挿入曲キング・クリムゾン"The Court Of The Crimson King"
ディープ・パープル"Hush"
撮影エマニュエル・ルベツキ
製作ユニバーサル・ピクチャーズ(共同製作)
マーク・エイブラハム
エリック・ニューマン〔製作〕
イアイン・スミス[製作]
東宝東和(共同製作)
製作総指揮トーマス・A・ブリス
アーミアン・バーンスタイン
配給東宝東和
特殊メイクニール・ゴートン
特撮ダブル・ネガティブ社(視覚効果)
フレームストアCFC(視覚効果)
美術ジム・クレイ〔美術〕(プロダクション・デザイン)
ジェフリー・カークランド(プロダクション・デザイン)
衣装ジェイニー・ティーマイム
編集アレックス・ロドリゲス〔編集〕
アルフォンソ・キュアロン
スタントデレク・リー
ロッキー・テイラー
あらすじ
西暦2027年。原因不明により人類には18年間、子供が誕生していない。世界各地では暴動が横行し、人々は絶望の中にいた。息子を失い、社会への関心も失せている男、セオ。ある日彼は、かつての恋人ジュリアン率いる移民による抵抗組織に拉致され、移民の少女キーの護送の手引きを強要される。しかしこの少女こそ、世界に希望をもたらす存在であったのだ。イギリス陸軍と抵抗組織の激しい攻防の中、セオは決死の逃避行を決意する。近未来SFアクション。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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1
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20.《ネタバレ》 ちゃんとした形があった物を2,3太刀入れてバッサリと切ったような作品。
ゲームを買って来てケースを開けたら説明書がB4の紙切れ1枚だけでプレイしながら覚えていくしかないような作品。
しかし、そのような見せ方がとても気持ちが良かったです。
余計な情報が無い分、返ってカフェの爆破テロからトゥモロー号に辿り着くまでの濃密な内容だけに集中出来ました。

ダビデ像、ゲルニカ、バターシーの豚、階段の下の倒れた乳母車(なんでこの時代に…)等の象徴的芸術作品の見せ方や音楽の使い方で作品自体はそれ程重厚ではないものだと認識出来ます。
『子供の生まれない世界』も映画のテーマではなく要素の1つとして見た方が良いかもしれません。
話の内容、映像の迫力、映像のギミック、個性的な登場人物等によってシーンごとに見せ所が目まぐるしく変わる為に見ている側を飽きさせない演出は見事です。

子供が出来なくなる為に種の存続が出来なくなり希望を失った人々が刹那的に生き退廃的な社会になるというロジックで作中のような世界になるという可能性は選択肢の1つとして有ると思います。
そう考えると世界の秩序を保っているのは警察でも軍隊でも思想家のイデオロギーでもなく、子供達ではないのかと言う事が出来るかもしれません。
ファロンがキーと子供を探して廃墟ビルの3階まで上がる途中には泣き叫ぶ住人や活動家と軍隊の激しい攻防の混沌とした中を進んでいくのに対して、保護した2人と降りて行く時には立場が違い殺し合っていたそれぞれの人達の間に争いが無くなり秩序が生まれ、しかも彼等は勿論の事ファロンとキーも理由を完全に理解し切っていないこの情況は人としての本能のなせる業(わざ)として説得力を感じさせてくれる映像になっていました。
しかし、ルークやシドのように自分達の思想や私欲の為に利用しようとするのも人間の業(ごう)として確実に存在するものとしてバランス良く描かれているのには好感が持てます。

作品は単純に逆境の中を母子が「トゥモロー号」まで辿り着いた事を描いているのであって彼等がヒューマンプロジェクトに救いを求めたことが正しかったのかは見ている側も彼等自身も判断出来ません。
いきなりブラックアウトして終わってしまうラストカットを見てもそこに手放しで受け入れられる希望を映し出していない事は明らかです。
しかし、邦題の「トゥモロー・ワールド」は明らかに船の名前とリンクさせて『明日』という言葉を強調させており勝手に希望を抱かせるようなミスリードをさせています。
配給会社の担当者が自分の勝手な解釈で、しかもセンスの欠片も無いような邦題をつける事は、素人の私が勝手に読まれているかどうかも分からない映画評をしているのとは重みが違う行為なので止めて貰いたいと思いました。
しってるねこのちさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-07-05 18:17:48)
19.《ネタバレ》 事の背景なり詳細といったことはびっくりするくらい省き切っているのだが、その前提で大風呂敷を広げるだけ広げ、そして強引につじつまを合わせて収束するという突っ走りぶりは、そんなに嫌いではない。で、長回しは個人的に大好きなので、当然、点は甘め。●再見して気づいた点。(1)めちゃくちゃ主役っぽく登場するジュリアン・ムーアを、ものの30分で退場させる力技。こんなに早かったんだ。(2)やたらと各シーンで動物があれこれ登場するのも、ちゃんと意味があったんですね(空飛ぶ豚=そのものずばり「アニマルズ」もその一環?)。(3)これだけいろいろ詰め込んだら、普通はいくらでもダラダラ長くなってしまうんだけど、きっちり110分に収めている技も凄い。ということで1点プラス。
Oliasさん [DVD(字幕)] 8点(2014-11-24 03:51:17)(良:1票)
18.未来社会の一般的なSF映画をイメージしていましたが、映像的には殆ど現代と変わらない人間ドラマでした。表現されている世界観は違和感だらけですが、人類滅亡が迫る危機的状況の中で種族保存の至上性が伝わってくるような所は大いに共感できます。サスペンス感あふれるシナリオと臨場感あふれる映像(長回しという撮影技法だそうですが)も見応えがありました。
ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-11-13 17:32:58)
17.つい、どっちが味方でどっちが敵か、なにが正義でなにが悪か、という単純二者択一論法で観てしまいますが、これはそんな単純なものではなかったし、そんなことは途中からどーでもよくなった。なに、このリアルさは?出産シーンはどうやって撮った?戦闘シーンはなにがセットでなにがCG?カメラマンはどこにいる?映画館で観たかった。あと、邦題からCG駆使した量産SF映画と思われて絶対損しているよ。
la_spagnaさん [DVD(字幕)] 8点(2014-10-19 15:13:34)
16.設定はSFだが極めてヒューマンな作品。主人公は至って普通の常識人(過去は活動家だったようだが)で、ここでの「子供」という存在が文字どおり神々しく何事にも替えられない存在で、 その「人類の子供」を目の当たりにすると、それまで凄まじく繰り広げられていた戦闘(殺し合い)が一瞬でも収まるシーンは脳裏に焼き付いて消えそうにない。ラストも良い。
ちゃかさん [地上波(字幕)] 8点(2013-10-15 13:40:19)
15.《ネタバレ》 こんなに赤ちゃんが輝いている映画は初めてだ。
さん [DVD(字幕)] 8点(2009-10-25 00:26:04)
14.《ネタバレ》 原作とは、かなり、相当、全然違うので、あくまでもこの作品を観ての感想です。

映像的には、一言で言えば「良くぞ撮った!」という感じ。長回しも確かに凄いけれど、巨大なセットを使った戦闘シーンは臨場感満点。グレー主体の淡い色調が、上手い具合に全体に統一感を与えています。
ストーリーは、2時間にも満たない尺の関係からか、かなり説明を端折っているけれど、それがかえって無駄のない表現を生み出しているとも思えるし、背後関係とかについて想像を膨らまして観ることで、かえって作品を楽しめるかも。
そして肝心のテーマ。人間だけが生殖能力を失くし、犬も猫も羊も鶏も馬も鷗も…他は普通に種の存続が出来てる。その中にあって理由はともかく生まれて来た赤ん坊。子どもを失った悲しみから妻と仲違いした男が、その出産に一人立ち会うばかりか、見よう見まねで赤ん坊を取り上げる。そして、出産のため、赤ん坊の命を守るため、次々に命を投げ出す大人たち。赤ん坊の泣き声、姿を目の当たりにして、跪く難民たち、そして兵士たち。全てがひとつの「命」に向かって吸い込まれていく。
表現出来ていると思いますよ。主人公が、何かにつけて動物たちに好かれているのも象徴的。
観終わって、妙に納得してしまった1本でした。

それにしても、この邦題は困ったもんだなぁ…。
タコ太(ぺいぺい)さん [DVD(字幕)] 8点(2009-04-26 18:52:42)
13.タルコフスキー映画のような沈んだ映像トーンとストーリーの進行、詳しい状況説明も一切ない…人によっては退屈の限界かもしれない。
だが、20年後(架空の)に迷い込んだかのようなこのリアリティ、臨場感はなんだ!劇場で見なかったことが悔やまれる。
なにかの問題が勃発し、主人公が成長しながらその問題を解決していくといったハリウッド流の話法とは全然違うところで成り立った、まさに体感する近未来。様々な点で『ブレードランナー』に比肩しうる秀作と言ってよいのではないだろうか。
ととさん [DVD(字幕)] 8点(2008-11-10 18:47:16)
12.これはもう中盤のジュリアン・ムーア絡みの長回しだけで高得点確定。
プロジェクタ&サラウンド等のそれなりの環境で見ると、
寒気すら感じる臨場感だ。
映画だけでしか味わえない興奮をくれたので、8点!
ヒックス111さん [DVD(吹替)] 8点(2008-03-13 22:51:06)
11.《ネタバレ》 「テロリズム」の背景を丹念に描いています。貧困、プロパカンダ、政治の無策、家族の崩壊、言葉の壁、妬み、不信。SF映画ですが、今日的な状況をよく表しています。映画は主人公の視点を中心とし背景説明がほとんどありませんが、そのことが閉塞感を強調します。驚異的な長回し、キング・クリムゾンなどのロックの名曲が臨場感を盛り上げています。それにしても、世界を救うのは子供たちなんだ、ということをつくづく考えさせられました。
爆裂ダンゴ虫さん [DVD(字幕)] 8点(2007-12-23 01:27:02)
10.《ネタバレ》 タイトルがアレなものでスルーしてたのだが、意外な高評価を知り鑑賞。これって近未来SFの新たな傑作でしょう。タイトルシーンが抜群に格好良い(原題がドーン!と出る)。人が死ぬシーンをこれほどリアルに痛々しく描いた作品も珍しい。ひとりの赤ん坊のために何人もの人間が命を落とす。しかし、それほどの価値のあるものなのだ。新たな命とは。昨今の痛ましい事件の報道を見る度にこの映画を思い出す。子は宝。
フライボーイさん [DVD(字幕)] 8点(2007-10-23 09:07:19)
9.《ネタバレ》 空飛ぶ車もレーザービームも出てこない未来。見て取れるのは、カーナビの進化くらい。現在のペースでテクノロジーが進めば、驚きの発明や進化にお目にかかれそうなもの。しかし世界は薄暗く、貧困ばかりがクローズアップされます。人々は活力を失っている。生きる力が無いから進歩もないということ。その理由は、子が産まれないからだという。日本のみならず先進国と言われる国が皆抱える少子化問題。その究極のかたちと言えます。ですから設定には、リアリティがありました。子がいないIfの未来。世界で一番若い18歳の少年は、スーパーアイドルで人間国宝級。歌いも踊りもしないのに。人々は正気を失っている。もし新たな赤ちゃんが誕生したらどうなるか。法王クラスか、はたまたメシアの再来か。その子が持つパワーと利用価値は計り知れません。母子が逃げる理由には説得力がありました。主人公と母子の逃避行。その緊張感は“凄まじい”の一言に尽きます。守るべきものがある恐怖。内戦の中、母子を探す場面の臨場感に身が震えました。赤ん坊の泣き声ひとつで兵士達が戦いを止める。表現としては陳腐かもしれません。でも心を打たれます。そもそも赤ちゃんの鳴き声や子供の笑顔には、それだけの力があると思う。愛や母性という言葉で説明してもいい。『利己的な遺伝子理論』を持ち出してもいい。いずれにしても、人の心はそうプログラムされていると感じます。私たちには、次の世代に“大切なもの”を受け渡す責任を負わされている。それは逃れられない事実だと思います。“大切なもの”はDNAだけではありません。知識、知恵、文化、思想もそう。喜びや悲しみ、感動だって伝えたい。私たちは、途方もない数の命と、想いと、願いを受けて生きています。だから命は尊い。他人のことは知らない。私が死んだら世界は終わり。そういう価値観も否定しません。でも “繋がっている”と考えると、穏やかな気持ちになれると思う。誰かの手を握るだけで安心するように。伝えたいものがある。託す相手がいる。そのことに感謝したいです。物語は一応ハッピーエンド。しかし銃声は鳴り止まず、トゥモロー号は深い霧の中。希望の光が照らす明日は見えません。だから思う。失ってから気付くのでは遅いと。本作の設定は一例に過ぎません。世界を終わらせるのは、そう難しいことじゃない。今のままで、明日がやって来るのか。私たちは問われていると思う。
目隠シストさん [DVD(字幕)] 8点(2007-10-03 18:14:18)(良:2票)
8.《ネタバレ》 これまでに多々挙げられているように、ワンカットの長さが印象的で、まるで映画の世界を体験しているかのようだった。映画のストーリー自体も、主人公が映画の時間内で知り得た情報のみが観客に与えられるという形式だったので、余計にその感が強かったように思う。その分消化不良になるのは致し方ないところだけど、テーマが面白いだけにちょっと残念だったりも。何気にかなり特殊な映画。
ご乱心 jet cityさん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-24 23:49:19)
7. どうせ荒唐無稽のトンデモ映画だろうが娯楽にはなるだろうと、期待もせずに借りてきたが、それがどうして画面の異様な迫真感にたちまち引きこまれてしまった。たしかに話には無理があるとはいえ、この画面作りはたいしたものがあった。くわえてキング・クリムゾンの『宮殿』もうれし懐かし。この監督はただ者でないと見た。
goroさん [DVD(吹替)] 8点(2007-07-21 03:52:04)
6.《ネタバレ》 この作品のテーマは一言でいうと、「意味のあるものとはなにか」であります。昨今、現代社会は意味を喪失した、「意味に餓える社会」であります。劇中、美術品を収拾する男に「これらの骨董品を見る世代がいなくなるのに、なんの為に集めるのか」と主人公は問う。あるいは、奴隷から時計を奪う警官、街のいたるところにある動く広告、台詞の端々にまで、いろんなところに「物欲主義」というキーワードが垣間見える。人がいなくなるってのに、なぜこの人たちはこんなにも物欲に溢れてるのか?何の意味も無い。そして絶望的なまでに無意味な反乱、戦闘、殺し合い。ラストの長回しは、単に「長回し」だけが売りにされてるけど、この長回しにはちゃんと意味がある。そこらへんがデ・パルマとは違う(ファンの方、失礼)。まさに無意味な殺し合いの中、ただ一つ、赤ん坊を救う為に、ひたから駆け抜けていく主人公。最後に人々が目にしたのは、赤ん坊という名の「意味」であったのです。何の為に生き、何の為に社会があり、何が人類にとっての価値なのか。その赤ん坊が
、全ての意味を表している。それを手にしたとき、トゥモロー号のごとく、現代社会を導く「明日への指針」となるでしょう。
あろえりーなさん [インターネット(字幕)] 8点(2007-07-05 14:37:19)
5.《ネタバレ》 なんといってもワンカットでのシーンは凄い。最初気づかなくって、「あれ?なんか今のシーン迫力ある・・」って思ってました。で、2回目の長回しシーンの時に気付いて、その臨場感に本当にドキドキ。ラストの戦闘のシーンなんか、本当に自分がセオの後に付いていってる感じ。エキストラの人に至るまですべて計算されてるんだろうなぁ・・。赤ちゃんを守るために死んで行く人々の多さに悲しみと矛盾を感じながらも、それでも生まれた赤ちゃんに対する人々の喜びと、優しい眼差しに胸が熱くなりました。たしかに、説明不足のところは多い。それでもこのテーマと展開は面白かったです。あと、すごく簡単な事だけど赤ちゃんが生まれない、つまり人類はあと100年程度で絶滅して、そして文明も滅んでしまうっていう流れに、最初気づけなかった。見る人がいなくなってしまったら価値を成しえない芸術品の収集は無駄なことになってしまうけれど、それでも芸術の喪失を嘆き救えるだけ救っていた人に感動しました。
ネフェルタリさん [DVD(字幕)] 8点(2007-06-12 21:54:11)(良:1票)
4.先に小鮒さんが書かれていることに尽きると思う。出てくる登場人物の死に方が残酷でしかもあっけなく、それが生まれてくることの尊厳を際立たせてる。犬やネコはちゃんと生殖できているのに、人間はできない。どんな専門家でも原因を究明できない。人間には家畜にはない理性や知識がありながら、歴史を反省せず、殺戮を相変わらず繰り返している。善悪の区別がつくにも関わらず、他者を排除しようとする。それがいけないことだと知りながら認めたくないので肯定してしまう。そういう意味でこの映画、先進国の少子化がテーマでありつつ、一方で人が人を殺すという行為を痛烈に批判してると思う。赤ちゃんの泣き声を聞くと、第一印象で「あぁ、うるせぇな」と誰しもが思うはず。そのやかましい泣き声が、生命の輝ける息吹であるという演出は上手いと思いました。移民問題も取り上げており、国や経済や肌の色にいたる全てにおいて、格差や差別をなくすのは理想通りにならないと厳しい現実を突きつけた上で、人間とは何ぞや?という問題を提起している映画だと思います。観て良かった。
どんぶり侍・剣道5級さん [DVD(吹替)] 8点(2007-04-19 00:05:27)(良:1票)
3.《ネタバレ》 色んな意味で答えは出てない疑問の残る作品。なのになぜか不満は残らない。圧倒的な戦闘シーンの迫力と赤ちゃんの静かな登場。なんで涙がでたんだろ
レッドホークさん [DVD(字幕)] 8点(2007-04-16 19:32:24)
2.《ネタバレ》 この映画は「子供が生まれない」という設定は大事でも「何故子供が生まれないのか?ヒューマンプロジェクトとは何か?」と言う部分は余り重要ではないのかもしれません。
その辺りに突っ込みをいれず目に入ってくるものだけを見ていたら赤ん坊の泣き声を聞いた兵士達が射撃を止めるシーンで普通に感動しました。
レンタルが開始されたらもう一度見てみようと思います。
AIRSさん [映画館(吹替)] 8点(2006-12-27 16:04:03)
1.《ネタバレ》 なかなかの力作だった。長回しもそうだが、とにかく窓を使いたいらしく、窓の奥では暴徒が暴れていたり(暴れるから暴徒か・・・)、陰謀が進行していたりと、空間における奥行きのみならず世界観の厚みも効果的に表されていた。ただ、見せすぎである。この監督が好きなタルコフスキーも、とにかく見せるのが好きだ。見せることはそんなに重要か。フレーム内に何でもかんでも入れてしまう姿勢はどうかと思う。確かに冒頭のワンカットにせよ、ラストの銃撃戦にせよ、まあ驚きはするけれども、厳密さに欠けている(プロットを描いた画面に過ぎない)と思った。キーがお腹を出すシーン、マイケル・ケインが最期に妻と話すシーン等の見せ場も同様。しかしこの映画は音が良いと思った。画面の外から聞こえる祈りの声や移民たちが喋る字幕に映らない言葉、ラストの赤ん坊の泣き声なんかも素晴らしい。森の中の風のざわめき、鳥の鳴き声、またこの時代からすれば古い時代の音楽であるロックも。総合的には話の面白さもあり、十分に楽しめた。真っ直ぐな映画だと思う(ジュリアン・ムーアのあっけなさには苦笑だったが)。ところでこの終末観、特に最後で船が出る辺り黒沢清の「回路」が頭をよぎったが、この映画の予算で「回路」を作り直したら、「トゥモローワールド」100本分の価値が・・・なんていっても仕方ないか。
Qfwfqさん [映画館(字幕)] 8点(2006-12-04 00:21:54)
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【点数情報】

Review人数 137人
平均点数 6.24点
021.46%
132.19%
253.65%
3128.76%
4128.76%
5118.03%
62216.06%
72618.98%
82014.60%
9118.03%
10139.49%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 3.31点 Review22人
2 ストーリー評価 5.54点 Review22人
3 鑑賞後の後味 5.54点 Review22人
4 音楽評価 6.40点 Review20人
5 感泣評価 5.44点 Review18人
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【アカデミー賞 情報】

2006年 79回
撮影賞エマニュエル・ルベツキ候補(ノミネート) 
脚色賞アルフォンソ・キュアロン候補(ノミネート) 
脚色賞ティモシー・J・セクストン候補(ノミネート) 
編集賞アルフォンソ・キュアロン候補(ノミネート) 
編集賞アレックス・ロドリゲス〔編集〕候補(ノミネート) 

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