自転車泥棒のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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自転車泥棒

[ジテンシャドロボウ]
Bicycle Thieves
(Ladri di biciclette)
1948年上映時間:93分
平均点:7.44 / 10(Review 121人) (点数分布表示)
ドラマモノクロ映画
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2021-08-30)【イニシャルK】さん
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監督ヴィットリオ・デ・シーカ
キャストランベルト・マッジォラーニ(男優)父 アントニオ
エンツォ・スタヨーラ(男優)息子 ブルーノ
此島愛子(日本語吹き替え版)
石井敏郎(日本語吹き替え版)
松島みのり(日本語吹き替え版)
富田耕生(日本語吹き替え版)
原作ルイジ・バルトリーニ
脚本チェザーレ・ザヴァッティーニ
スーゾ・チェッキ・ダミーコ
音楽アレッサンドロ・チコニーニ
撮影カルロ・モンテュオリ
製作ヴィットリオ・デ・シーカ
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未見の方は注意願います!
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12
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27.《ネタバレ》 「ひまわり」と同じ監督なんだ。
虐げられた人々に対する視点が、今回も痛い。
サッカー場から出て行く人々は、数えきれないほどの自転車の中から、我先にと自分の自転車に乗って帰って行く。
しかし父親が目をつけるのは、街角にポツンと置かれた一台の自転車の方。
悪いことできない人なんだよ、この人は。
群衆に追われる父親を見たブルーノ、悲しかっただろうに。
ブルーノに手を繋がれる父親、情けなかっただろう。
せめてマリアには、二人を温かく迎えてやってもらいたい。
roadster316さん [DVD(字幕)] 8点(2019-07-20 22:59:54)
26.《ネタバレ》 多分、100人がこの映画を観たとして、97人位は主人公とストーリーを共にするうち「ああーっ自転車盗んだ奴許せねえっ」と憤慨し、ヤケクソで高い食事をする父親の切なさに「わかる、わかるよ」と心寄り添い、ラストに一台ぽつりとそこにある他人様の自転車に良からぬ考えを抱いて心がざわざわしてしまうはずなのだ。人にみな共通の心の弱さだったり、人生の理不尽さが無慈悲に展開し、ワタシの心はすっかりかき乱された。チキショー、つらいなあ、お父さん。飲みに行きましょう、おごりますよ。
tottokoさん [地上波(字幕)] 8点(2014-04-12 00:27:15)(良:1票)
25.おかしくなってゆく父親を現実に引き戻すのが子供。ブルーノ、ブルーノ!
Balrogさん [DVD(字幕)] 8点(2013-08-24 23:54:48)
24.《ネタバレ》 学校行事の芸術鑑賞で観たときは、名作だかなんだか知らないけどなんでこんな地味で古い映画を見せるんだと不満たらたら。
ところが、ずいぶん後になって観直してみると、感想は全然変わっていた。
子供の頃から買ってもらったばかりの変則ギア付き自転車をはじめ何度も盗まれた苦い経験がある。
盗難にあったときのハラワタの煮え返る思いが、自然と主人公へ感情移入。
盗み返したことは一度もなかったけど、この男の立場なら同じ行動を取らない確信はない。
親としては一番子供に見られたくない醜態。
いろいろと残念なダメ親父ではあるけど、切なくてやりきれない。
でも、深く傷ついた父子のつないだ手の温もりが癒しになるはず。
飛鳥さん [DVD(字幕)] 8点(2013-07-20 23:37:54)(良:1票)
23.《ネタバレ》 中学生だったかな、体育館に集められ体育座りで観た映画。まぁ授業よりはいいかって具合に観始めて、どんどんと引き込まれて行ったことを記憶しています。当時は漠然と貧困を生む「社会」が悪いんだということ以上に整理できなかったけど、言葉にならない問題意識は残りました。文部省(当時)の思惑通りですな。
その後、大学時代にも一度観ているのでストーリーは分かっているのだけど、それでもやっぱり辛くなりました。なりふり構わずミサを妨害し、怪しい予言おばさんにも縋る。息子の前で盗みを働き、捕まって息子の前で小突かれる。これこそ「ああ、無情」ではなかろうか。彼はどうすれば良かったのか。いや、自転車にカギを掛ければ良かったってことじゃなくて。たかが自転車のために、というのは21世紀のニッポンに暮らす者の溜息です。あの親子に、アドバイスできる言葉はひとつもありません。まさに八方塞がりで、相変わらず「問題意識」だけが残りました。安易な希望を見せない放り出し方を高く評価します。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-03-14 23:53:05)
22.《ネタバレ》 重たい映画でした。たんたんとただ事実のみを見つめるカメラがこの親子を捉えます。その中で主人公の父親は執念の自転車捜索をしますが普通なら子供は連れて歩かなくてもいいように思います。しかしこの映画にはこの親子がまたいいのも事実。ところでこの親子を演じた二人は素人だとのことですが、素晴らしい演技でしたよ。
さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2013-02-17 00:13:06)
21.切ない、いたたまれない、そういう映画をあげるならば、多くの人がこの映画をあげるに違いない。戦争が悪い、貧困が悪い、政府が悪い、社会が悪いなどと言ってもどうにもならない。あの親子に救いはあるのだろうか。悲しい、二度と見たくないと思っても、心を打つ良い映画だったことには変わりはない。
ESPERANZAさん [映画館(字幕)] 8点(2012-03-22 09:30:31)
20.《ネタバレ》 自転車一台をめぐって話が展開していく非常にシンプルなストーリでした。その中で、真面目そうな男が徐々に感じの悪い男に変わっていく変化がよくわかりました。もちろん、それは明日食っていくのも大変な時代背景ゆえにですが、そのため視野が狭くなっていく主人公の姿が印象的でした。結末を楽しみにしていましたが、私にとっては予想通りでちょっと残念でした。ただ、そのまま最悪な結末にならなかったことに救われました。戦後の混沌とした時代を描いた作品が、戦後の混沌とした時代にすでに公開されていたことに感服します。
午の若丸さん [DVD(字幕)] 8点(2010-04-18 20:39:33)
19.《ネタバレ》 冒頭の職を求める人々が群がる様子に生きるために次々と質屋に列を作る人々。敗戦後のイタリアの庶民の窮状をこれでもかと描く。そしてただひたすら盗まれた自転車を探して親子が街を彷徨うが見つかる訳も無く万策尽きるまでを見せていく。
僕はどんな辛い話の映画にも最後には僅かでもいいので希望を見せて欲しいし、見出したいと思う。最初に自転車を盗んだ、恐らくはそれを売り飛ばしている常習犯の男とは違って善人が急に悪い事をしようとしても上手くはいかない。そんな不条理さを感じつつも、この希望が見出せなかった作品の一番最後に描かれた人情に救われたような気がしました。それは観る者にとっても、この親子にも。
そして主人公のアントニオにはそれでも頑張って生きていかなければならない理由であり心の支えであるいい家庭がある。仕事を得て制服を着た姿に誇らしげな冒頭の夫婦の姿や自転車を探して彷徨う中、随所に描かれる父と子の深い愛情。ここにこの非常に厳しい親子の姿を描いた本作の中に希望を見出したいと思いました。
とらやさん [DVD(字幕)] 8点(2010-02-13 17:45:37)
18.《ネタバレ》 これからの人生を左右するほどに重要な自転車を盗まれてしまった父親の怒りと焦りは察するに余りあります。父親が追い詰められた末にとった行動は決して致し方ないでは済みませんが、見逃してもらえたのは何ともやるせない展開の中でのせめてもの救いでした。
TAKIさん [DVD(字幕)] 8点(2009-12-23 20:50:43)
17.《ネタバレ》 ラスト、群集に迫られる父を追うブルーノの鋭い眼差しにやられた。俺なら、警察がいるとはいえ集会場前に停められた大量の自転車の中からおひとつ、あふれ出てきた人並みにまぎれて盗むなぁなどと考えてしまった。 許されたアントニオにかけられる「神に感謝しろ」というセリフに、宗教や社会に対し強烈な皮肉が含まれているように思う。
njldさん [DVD(字幕)] 8点(2008-10-23 01:39:57)
16.《ネタバレ》 人間の感情は今も昔もそう変わらないので、社会や環境が変わっていても、この映画には普遍的な感動がある。戦後イタリアにおける自転車は、今の時代の車や携帯電話、パソコンといった物だろう。それがあるかないかで仕事にありつけるか否か、といえば今で言う資格みたいなものでもあろう。富裕層との差をまざまざと感じながらも生きていかなければいけない。ブルーノにはわかっていたのだろう。自転車を盗まれるという被害者から一転して加害者になってしまう、なんとも暗くて、虚しくて、切ない話だが、息子の前で警察に連れて行かれるという最悪の展開だけは免れた辺りは、監督の優しさであり、主人公たちにとっての救いではあろう。しかし、行く末の見えない後姿のエンディングは強烈なインパクトを残し、社会への大きなメッセージとなっている。今先進国でも、これに似た暮らしをした人はいくらでもいるわけで、自分がそうなるかもしれないと思うとこの状況を早く何とかしてほしいと切に願うばかりである。
TOSHIさん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-23 10:16:35)
15.《ネタバレ》 泥棒行為の背景にある、敗戦による庶民の疲弊した暮らしぶりの描写は当時のイタリアのありのままの姿なのでしょう。親子の自転車追跡の過程での世間の非情さもありのままの姿なのでしょうか。万策尽きた父は泥棒をしてしまいます。「逃げ切れ」と願いましたが、本作はそれを許しませんでした。唐突なエンディングで理不尽さに不愉快になりました。しかし、考えてみますと、監督は父の背に「悪条件に負けて自らが罪を犯してはいけない、苦しくても前向きに生きよ」と言っているのであり、その事を学んだ幼い息子の大きな財産にもなったのです。嫌な人物ばかりの中で、警察に突き出す事を堪忍してあげた武士の情けを知る者がいた事は救いでした。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 8点(2006-12-11 00:35:27)
14.《ネタバレ》 見た後落ち込む、という予備知識を持って見ましたが、それほどではなかった。むしろ理不尽な社会に対する怒りや絶望をこんな昔から分かってくれてた人がいたんだ、と癒された。盗もうかやめようかを葛藤する終盤の演技が秀逸。
ラーションさん 8点(2004-02-27 21:48:17)
13.つらい、つらすぎるよ・・・。一体あの親子が何をしたというんだ。ただ、精一杯毎日を送っていたのに、なんであんな仕打ちを受けなければならないんだ。自転車を盗まれた経験のある人なら誰もが感じるであろう、このやるせなさ。理不尽だが、現実はあくまでも厳しいものだ。
きのすけさん 8点(2003-10-10 12:42:52)
12.本当に何でもない話なんですよね。予定調和みたいなものもない。ただ精一杯生きている姿を、ズバっと切り取って、容赦なく突き付けてきます。単にトーシロ(その言い方やめなさい)を起用しただけではこれだけの説得力は出ないでしょうね。デ・シーカの人間観察力のスゴさ。ここで示される人生のキビしさを、普遍的なテーマとして受け止めることができます。
鱗歌さん 8点(2003-07-21 11:20:38)
11.追跡の途中で、レストランに入って息子にどうにかなるさと強がってみたり、そうかと思えば馬鹿にしていた占いのところにまで行ってわらにすがろうとしたり、庶民の心理と世の中の不条理さがリアルに切り取られています。最後の FINE の文字を見たとき え! マジ これでおしまい! と叫んでしまいました。
oxoさん 8点(2003-07-13 16:39:24)
10.《ネタバレ》 大好きな映画です。この映画では家族の愛というものが描かれていたように思います。お母さんは家族のために大事なシーツを売り、お父さんはそのお金で自転車を買うけれど盗まれてしまい、やむにやまれず自転車泥棒をし、これはもちろん家族に食べるものを買うためにしたんだけど、全て愛する人を思っての行動です。子供も皆になぐられているお父さんをかばう。そして最後に寄り添うように歩いていく。強い愛情で結ばれている関係なんだなと思いました。今の日本人は物質的には豊かだけど、このような強い愛情関係で結ばれている人はどのくらいいるのでしょう。こんな強い愛情で結ばれている家族が羨ましく思いました。愛する人、愛される人がいるからきっと大丈夫、うまくいくよと思わず後ろ姿に声をかけたくなるラストシーンでした。
tocchanさん 8点(2003-07-08 17:51:17)(良:2票)
9.いい作品ではあるが、ただただやるせなく悲しい気分が尾を引く映画。敗戦国・イタリアの戦後貧しく誰もが生きるのに必死だった日常が、同様の状態だった日本に重なって見え、そのどん底貧乏ぶりがリアルで悲しい。自転車を盗んだ犯人もまた生活困窮者で、苦しい者同士で生存競争を繰り広げているのがなお悲しい。子供に免じて見逃してもらえたものの、あの終わり方ではあれからどう生きていくのだろうと考えてしまった。
キリコさん 8点(2003-06-22 17:13:10)
8.後味、悪いですか?私はそう思わなかったんですけど。なんか、ラストもすきですよ。人生の悲哀、もちろんそれは感じますけど、やはり息子との絆も描かれていて、希望のない救いのない映画とは思えなかった。名作だと思います。
みんみんさん 8点(2003-04-05 20:39:34)
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【点数情報】

Review人数 121人
平均点数 7.44点
010.83%
100.00%
200.00%
310.83%
421.65%
586.61%
62117.36%
72923.97%
82722.31%
91613.22%
101613.22%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.22点 Review9人
2 ストーリー評価 8.09点 Review11人
3 鑑賞後の後味 6.53点 Review13人
4 音楽評価 7.11点 Review9人
5 感泣評価 7.91点 Review12人
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【アカデミー賞 情報】

1949年 22回
脚色賞チェザーレ・ザヴァッティーニ候補(ノミネート) 
外国語映画賞 受賞特別賞

【ゴールデングローブ賞 情報】

1949年 7回
外国語映画賞 受賞 

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