わたしを離さないでのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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わたしを離さないで

[ワタシヲハナサナイデ]
Never Let Me Go
2010年【英・米】 上映時間:103分
平均点:5.83 / 10(Review 46人) (点数分布表示)
公開開始日(2011-03-26)
ドラマSFラブストーリーロマンス小説の映画化
新規登録(2011-04-04)【枕流】さん
タイトル情報更新(2014-08-02)【+】さん
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監督マーク・ロマネク
キャストキャリー・マリガン(女優)キャシー
アンドリュー・ガーフィールド(男優)トミー
キーラ・ナイトレイ(女優)ルース
シャーロット・ランプリング(女優)教師 ミス・エミリー
サリー・ホーキンス(女優)教師 ミス・ルーシー
エラ・パーネル(女優)ルース(子供時代)
アンドレア・ライズブロー(女優)クリッシー
ドーナル・グリーソン(男優)ロドニー
弓場沙織ルース(日本語吹き替え版)
弥永和子教師 ミス・エミリー(日本語吹き替え版)
山像かおり教師 ミス・ルーシー(日本語吹き替え版)
竹内順子トミー(子供時代)(日本語吹き替え版)
原作カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」(早川書房刊)
脚本アレックス・ガーランド
音楽レイチェル・ポートマン
ランドール・ポスター(音楽スーパーバイザー)
編曲レイチェル・ポートマン
ジェフ・アトマジアン
撮影アダム・キンメル
製作アンドリュー・マクドナルド〔製作〕
製作総指揮アレックス・ガーランド
カズオ・イシグロ
配給20世紀フォックス
特殊メイクウォルド・メイソン
美術マーク・ディグビー(プロダクション・デザイン)
ネタバレは禁止していませんので
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123
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26.《ネタバレ》 とある医術革新によって、人間の平均寿命が100歳を超えた世界。しかしその裏側では、ただ臓器を提供するためだけに生まれてくるクローン人間たちという残酷な現実があった。世界から隔離された寄宿舎学校ヘールシャムのなかで、クローンであるキャシー、トミー、ルースという3人の若者たちもまた、普通の人間と同じく恋をし、悩み、傷付きながら青春を過ごしていた。だが、卒業とともに過酷な運命はそんな彼らを容赦なく呑み込んでゆく――。カズオ・イシグロの、そんな儚く絶望的なお話なのに何故か読み終えたあとは切ない気持ちにさせてくれる原作が大好きだったので、映画化された今作もかなり期待して鑑賞してみました。でも、DVDに記された収録時間100分という情報を知って、「あの濃厚な世界をたった100分で大丈夫なのか!?」と一抹の不安を覚えながら観始めたのだけど、残念ながら僕のそんな懸念は見事に的中してしまいました。何が不満かといえば、原作では3分の1を占めていたヘールシャムの描写が大幅にカットされてしまったこと。おかげで彼ら3人の関係がいまいち分かりづらく、後半の展開にまったく活かされてこなかった。もっと長くなってもいいから、原作の美点であるヘールシャムでの今にも壊れそうな主人公たちの瑞々しい青春の日々ををもっと濃厚に描いて欲しかったですね。そしたら後半の、自らに課せられた使命感と愛する人と共に幸せになりたいという誰もが願う平凡な希望との狭間で葛藤する彼らの心理がより浮き彫りになったであろうに。詩的で静謐な雰囲気は上手く表現できていただけに残念です。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 5点(2013-08-10 10:44:42)
25.原作に比してかなり食い足りないな、説明不足、鑑賞者置き去りな印象です。なんか、雰囲気とか情感に訴えるものはあるけれど心に響くかと言われればそうではないと感じます。キャリー嬢も口が曲がってるのが気になって・・・。こういう作品をわかったようなこと、理解できたように書くことはできないので点数低いです。あと30分長くして原作に忠実に描いた方が良かったかと。
たかちゃんさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-01-16 20:31:24)
24.《ネタバレ》 大きな嘘をひとつかまして世界観を構築するのがSFだと思います。本作は「もしも、臓器提供だけを目的に生を受けたクローンがいたら」と云うことですが、それでは足りない。「もしも、臓器提供で死ぬことに疑問を持たない教育を施されたクローンがいたら」からスタートしているSFでした。似たような設定にも見える「アイランド」などとは全く違う種類の映画で、静謐なテーマを掲げていると思います。
29歳で余命1年と99歳で余命1年の違いは分かり易い。でも、29歳で余命1年と10歳で余命20年の違いは直ぐに実感できません。本作は、それを表現しようとした映画だったと思います。若くして死を受け入れた少年少女が、少しでも長く生きたいと願うのはどんな時か。それは大切な人が出来た時でした。すでに2回の「提供」を経た後で、本来の鞘に納まるようにお互いを認識した二人は「延長」を申請します。死を受け入れている彼らは逃げたりしませんが、その状態を少しでも長く享受しようとするのでした。「生」への執着とは、生きているうちに何をするかと云うことより、その状態を少しでも持続させたいと願うこと。まぁ、そんな理屈より、この哀しさの深さにやられました。
原作は未読ですが、優れた作品であることが容易に想像できました。さらに、映像化による工夫も見て取れました。終始、日が射さない風景を連ねて重たい宿命を暗示します。砂浜に打ち上げられた難破船も同様。潮さえ満ちれば漕ぎ出すことも叶うけど、その海に潮が満ちることは無い。閉塞した状況描写の中にテーマを語る、稀有なSF映画だと思います。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-01-13 02:25:36)(良:2票)
23.《ネタバレ》 ジャンルとしてはSFなんだろうけど時代設定が過去になってるので映像的に落ち着きがあり、ほんとにこんな学校ありそうというリアリティを感じられる。
但し、細かい設定は曖昧で適当な部分も多い。
例えば、厳重に健康管理をしてるのに何故か摘出手術を何回も分けてやる馬鹿馬鹿しさ。
どう考えても1回ですべての臓器を摘出した方が健康な状態で移植できるし、合理的なんだけど、何回も手術をして残された臓器がどんどん弱っていく。
人の命をテーマにして何か考えるというよりか、そういう設定を利用して面白い物語を作ろうとしてるだけに感じる。
1回で終了じゃストーリー的に盛り上がらないしね。
そんなわけで正直テーマに関してはアホらしくてどうでもいい感じなんだけど、ラブストーリーとしては興味深く観賞できました。
やっぱり三角関係というのはラブストーリーの王道で、どんなに馬鹿馬鹿しい設定の世界であっても面白いもんですね。
冷徹で嫌な感じの校長先生がちょっといい人だったのも印象的です。
ほんとは倫理観を盾に子供たちを守ってくれてたんですね。
まあ、学校は閉鎖されちゃったらしいけど。
逆にいい人のようだった新任の先生は空気を読まず残酷な現実を伝えようとする偽善者だったのかな。
この設定の世界でそれを言っても仕方ないでしょって感じですかね。
子供たちの方がよっぽど悟りを開いてて大人の対応するのが滑稽で良かったですね。
もとやさん [DVD(吹替)] 7点(2013-01-03 18:21:47)
22.《ネタバレ》 あえて舞台設定を未来にせず、過去に設定。つまりこれはSFではありません。クローンは、わずかしか生きられない人間のメタファーになっていることに気が付いてください。だから、「整形して逃げればいいじゃん」だとか「人権弁護士に助けを求めろよ」だとか、そんなことを言っても意味はないのです。テーマは「生」です。では「生きる」とはなんでしょうか?坂本竜馬はこう言った。「この世に生を得るは、事を為すにあり」つまり、生まれたからには、何かでかい事をやってみろよ、と言う意味です。さらに自意識の強い若者はこう言う。「僕は何のために生まれたの?生きる価値って何かなぁ?」 この映画で、限りある生のなかで、必死で生きている3人の姿をみてください。そして気が付いてください。生きているということは、ただそれだけで素晴らしいということを─。何も成し遂げなくてもいい、ただ生きているだけで嬉しい─、その実感こそが、幸せと呼べるのではないでしょうか?悲しいことに、人間は、死が目の前に迫らないと、生を実感できない。1つ説明したいことがあります。新任の女教師が、義憤から真実を子供に打ち明けるシーン。「あなたたちは臓器を提供するために生まれてきた」 校長は女を追放する。真実を隠そうとする悪そうな校長に見えますが、彼女は、クローンにも魂があることを証明したかった、ゆえに子供に絵を描かせていた。校長にとって、生きる、ということは、表現することだった。子供に真実を打ち明けることは、「あなたたちは人間ではなく、人間のために育てられている家畜なのです」と宣告することに等しかった。その時点で子供は、「ニンゲン」であり続けることに、挫折していただろう。ヘールシャム寄宿学校は、当初は悪魔の巣だと思った。だが、じつは人間と認められないクローンを、唯一人間として教育してきた場所だった。3人はそこで感受性豊かな人間として育てられ、恋をして、むしろ本当の人間より、生を実感していた。子ども時代のトミーはひどかった。しかし、大人になった彼は、自分を表現できるようになった。彼から絵を見せられた校長は辛くて嬉しかったに違いない。そしてこれがこの映画の最大のメッセージなのだ。トミーはまぎれもなく人間だった。いや人間以上に人間だった。かなしいくらいに素晴らしい映画です。
花守湖さん [DVD(字幕)] 10点(2012-10-23 22:35:55)(笑:1票)
21.《ネタバレ》 クローン人間製造やら臓器移植やら、設定が嫌な感じの「ないハナシ」系の映画で、形式面に触れる気さえしない。こんな映画さえも臓器移植の正当化につながるのだろうか。
ひと3さん [DVD(字幕)] 1点(2012-07-25 23:37:32)
20.《ネタバレ》 「オレンジと太陽」を暗部に持つ英国の、フィクションながら巧妙でシステマティックに構築された世界。 亜人間の発想は昔からあったが、現実感のある設定が目新しい。 字幕では意識的にある言葉を使わずにいるが、音声では聞こえるから隠しようもなく、へールシャム時代からあったある疑いが確信に変わるにすぎない。 主演はキャリー・マリガン、ルース役のキーラの「プライドと偏見」では妹の一人にすぎなかった彼女だけれども、こういうこともあるのだ。 子役も雰囲気が似ており青年期への移行も円滑。 タイトル"NEVER LET ME GO"はキャシーがカセットに入れた曲、「わたしを離さないで」というより「わたしを行(逝)かせないで」か。 意味もなく暗い映画は好みではないけれど、カズオ・イシグロらしく諦念に満ちた静謐な世界は嫌いではなく、繊細な映像も美しい。 「ぼくのエリ」よりも同情的になれるのも、彼らが奪う側ではなく奪われる側だから。 逃げようともしないのが異質でそこまで洗脳されているのが哀れであっても、「映画は希望に向かって走らなければならない」との考えもアメリカ映画に洗脳されているかもしれない。 この場合は、折角生を受けながら自分の体が自分のものでなく、自分の人生を生きることもできない人の心に入り込み、その気持ちを知ることができるだけでも十分じゃないかと思う。 嵐が目前に迫ったキャシーの投げかける疑問が、彼女にできるただ一つの抵抗なのだ。 かつてのユダヤ人差別にも思いおよび、校長シャーロット・ランプリングの冷徹な眼差しが効果的。
レインさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-07-08 07:00:03)(良:1票)
19.《ネタバレ》 人類の平均寿命が100歳を超えたという架空の世界を舞台に、その裏にある悲しい物語=死を待つだけの人生を受け入れた人々が描かれる。その弱さが歯がゆい。隔離された施設で、それなりの教育を受けて育てばキャシーらのようになるのかもしれないが、大人になって社会に出ているわけだし、愛する人のためにもっと抗ってほしかった。いずれにしてもこのような境遇にある人は現実には存在しない訳だし、人類が同様の過ちを犯すとも考えづらい。「提供者」を通して「生」について考えさせられる面はあるが、非現実的である分、邪魔が入る。何だか微妙だった。しかし、俳優陣は大方良かったかな。アンドリュー・ガーフィールドのアホ面も多分意図的なんだろうし…。キャリー・マリガンはだんだんトリンドル玲奈に見えてきたな~。
リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-06-15 23:46:36)
18.《ネタバレ》 題材はすごく面白そうだしキャストも良いのにも関わらず全然面白くなかったです。みなさんのレビューを見る限り原作はとてもよさそうなのでこれはただ単に監督がへたくそなせいなんだろうと思います。純愛ものとしてもSFとしてもどちらも中途半端な感じ。主人公がトミーを愛し続けているのはわかるが、対照的にトミー側の描写が浅すぎるために、あっさりルースに心変わりしたり、そこまで主人公のことを思い続けてたようには見えないので終盤の展開には全く感情移入できなかった。この映画のキモとなる部分なのでもうちょっとここら辺はしっかり丁寧に描いて欲しかったかな。SFとしても大切なドナーのハズなのに監視も全くされてない状況でSEXもし放題なんってありえない。強力なマインドコントロールでもされてない限りこんな状況ならみんな普通に逃げるでしょ。うーん、期待してた分だけガッカリ感が非常に大きかったので自分は3点です。
映画大好きっ子さん [DVD(字幕)] 3点(2012-06-08 23:22:01)
17.凹んだ。設定が非道だから、てっきり逃亡劇になると思ったら、そんな非道な運命を受け入れていることが前提だもんで、物哀しいことこの上ない。原作読もうかしら。ちょっと後半駆け足に感じた。
すべからさん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-09 22:49:11)
16.《ネタバレ》 もしブラックジャックがこの話の中に登場していたら、「わたしにゃあ関係ないね」といういつもの冷めたセリフですましていられなかっただろう。何しろ彼は、整形手術にしろ健康な体にメスを入れるのが大嫌いだから。
tonyさん [DVD(字幕)] 8点(2012-03-29 14:35:50)
15.綺麗な映像と音楽を淡々と見せてくれます。少し現実味に欠けた気もします。
*まみこ*さん [DVD(字幕)] 5点(2012-03-06 01:04:58)
14.《ネタバレ》 予備知識なし。もちろん原作も知らずに鑑賞。あまりにも美しい映像とチェロの音色に、せつなさが溢れる。特に
キャリーマリガンに惹かれた。「死亡」ではなく「終了」と訳された言葉がステンレスのように冷たい。
ブタノケ2さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-01-05 02:45:33)
13.《ネタバレ》 ストーリー自体は変に過剰な演出がないため映画自体の持ち味を壊すことはない。台詞やその意図もけっこう重みがあった、しかしながらそこまで。クローン(?)が主役のくせに技術の進んだ近未来の描写が全くない、そして臓器移植を受ける側の人間像が全く出てこないため客観的考察ができない。

ユアン・マクレガー主演のアイランドの方が話の展開も舞台背景も適切だったように思える。題名から逃避行のような抵抗を連想してしまったので評価がちょっと低め。
シバラク・オバマさん [DVD(字幕)] 2点(2012-01-03 18:07:07)
12.《ネタバレ》 内容をよく知らないで観たのだが、こんなSF的な映画だとは思わなかった。やや突飛な印象を受ける設定だが、この独特の世界観には魅かれるものがある。これはもうひとつの『ブレードランナー』とでも言うべき作品ではないだろうか?レプリカントたちは叛乱を起こしたが、本作の少年少女たちはただただ運命を受け入れることしかできない。「私たちが救う命と私たちと何が違うのか?」そんな問いを発しつつも、それは虚しく波の音に吸い込まれてしまう。こんな哀しくて美しい映画は観たことがない。カズオ・イシグロの原作も読みたくなった。
フライボーイさん [DVD(字幕)] 7点(2011-11-09 23:31:32)
11.自分の将来や人生を自ら決めることができないなんて悲しすぎる。。
こんな話あるわけないだろうと思いながらも、いったんこのお伽話のような設定に乗ってしまうともう息もできないような世界へ連れてゆかれる。
猶予がもらえる噂を信じていた2人が真実を知った時のあの絶望感は想像すらできないし、もし仮に自分が逆の立場で居合わせたとしても、かける言葉もみつからない。それだけ彼らの感受性はあまりにもリアルでピュアだったんだと思う。
命を提供するために生まれてきて、どれだけ長生きできるかを競い合いしてるかのごとく、
若い命が散ってゆく様は本当に悲しく切ない。
しかしながら、心の底から真に胸に突き刺さるものがなかったのも事実。幼少から青年・少女時代の描き方があざとく淡泊であったり、また展開が早いため観ている側の考える時間も少なく余韻が残らないのも原因のひとつ。そしてそれ以上に残念なのは、命を提供する宿命であるという設定が冒頭から分かってしまっているのが勿体無い。そういう設定はあえて隠したり、最後でタネ明かし的なシークエンスを入れたりした方が衝撃度は遥かに違ったと思います。
それでも尚救われるのは他ならぬ名演技があったからこそ。アンドリュー・ガーフィールドはいい役者になると思う。
シネマブルクさん [DVD(字幕)] 7点(2011-11-08 21:54:39)
10.《ネタバレ》 臓器を提供するためだけの存在であること受け入れる提供者、その提供者に教育を受けさせる制度、その制度に対する反対する組織がないことなど、物語の設定自体にリアリティが欠如しているとしか言えない。
あるがまま受け入れるなんて人生はつまらないだろうに。人生は戦ってこそ意味がある。
ちなみに原作未読。
あきぴー@武蔵国さん [DVD(字幕)] 3点(2011-10-30 18:30:10)
9.いつの話なのか。どういった世界なのか。原作はそのことに触れずに淡々と進み、何かが違うという漠然とした違和感を抱かせながら進んでゆく。我々となんら変わらぬ青春の1ページに同居する違和感は不安となり不安が的中したときにはその「我々となんら変わらぬ」が我々に迫ってくるのだ。映画はまずこの世界の説明を最初にする。驚いた。この映画はどうせこの世界がどういったものかを出し惜しみしたサスペンスなのだろうと思ってたから。仮にそうでなくても、ここを出し惜しみしないというのは娯楽映画としてどうなんだろうと。でもこの映画を作った人たちは賢明であった。そんな子供だましよりも、普通でない状況の中で普通に生きる少年少女たちの姿を奇をてらわずに見せることに注力する。そのことで原作にあった切なさを見事に再現しているのだ。透明感のある主要人物たちといい、実に原作の世界観をうまく作り上げていると思う。だからこの映画は素晴らしい、ということにはならない。映画と原作は別物。映画として傑作の域に行くには原作の世界観をこそ壊さなきゃならんのかもしれない。 特に原作が傑作の場合は。
R&Aさん [映画館(字幕)] 6点(2011-09-30 15:31:07)
8.《ネタバレ》 寄宿学校以外の世界を知らず、また精神の存在自体を問われる設定の主人公として、児童期から青年期を繋ぐキャスティングは重要なポイントとなるが、その点とくにキャシーを演じるイソベル・メイクル=スモール(少女期)とキャリー・マリガンの相似とキャスティング・リレーはほぼ完璧といって良いのではないか。

両者共に、意思的でありながら柔らかな佇まいにおいても通じ合い、一見淡白な身振りの中に秘めた思いを滲ませている。

二人の女優が、それぞれベッド上で想いを押し留めるように胸に手を当てながらプレゼントのカセットテープを聴くシーンの切ない情感がいい。

劇中、ヒロインを唯一照らし出す陽光は黄昏の残照のみ。
鉄線に絡みついたビニル片が風に揺れる、夕暮れの丘。
廃船が一隻打ち上げられている鈍色がかった海岸線。

共に、世界に抗うことの出来ない小さな存在を象徴するアイテムとして原作にもあるが、その忠実な視覚化という意味でロケーションの貢献も大きい。
ユーカラさん [映画館(字幕)] 7点(2011-06-19 20:40:23)
7.《ネタバレ》 原作読了しています。読んでいる最中は物語の中に引きずり込まれるようでした。映画については、原作が金城鉄壁でどう頑張っても越えられない、と言ってしまえば簡単だけれど、やはり観ている私たちを別世界に連れて行くパワーが足らなかったと思います。複雑な話で、物語の中にあるもう一枚の扉を開けて入っていかないとなかなか見えてこないものが多いのですが、映画ではだいたいを端折っているのであっさりと時間ばかりが過ぎていくようでした。画の色は優しく、こちらに忍び寄ってくるような美しい緑とアイボリーの空は原作のイメージそのままでした。彼らにいつも纏わり付く恐怖を表す涙も、なんの前触れもなくあふれ出す様に切なさを感じました。A・ガーフィールドは今後も注目していくべき俳優だと確信しましたが、キーラ・ナイトレーも良い女優に育ってきたと思います。
のはらさん [映画館(字幕)] 6点(2011-06-06 21:42:56)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 46人
平均点数 5.83点
012.17%
112.17%
212.17%
324.35%
4817.39%
536.52%
61123.91%
7919.57%
8817.39%
912.17%
1012.17%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.66点 Review3人
2 ストーリー評価 4.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 5.00点 Review2人
4 音楽評価 4.33点 Review3人
5 感泣評価 3.33点 Review3人
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