カノンのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 カ行
 > カノンの口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

カノン

[カノン]
SEUL CONTRE TOUS
1998年
平均点:6.69 / 10(Review 48人) (点数分布表示)
ドラマ
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2004-01-24)【亜流派 十五郎】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督ギャスパー・ノエ
キャストフィリップ・ナオン(男優)父(元馬肉屋)
ブランディーヌ・ルノワール(女優)シンシア
脚本ギャスパー・ノエ
撮影ギャスパー・ノエ
製作ギャスパー・ノエ
ルシール・アザリロヴィック
編集ギャスパー・ノエ
あらすじ
前作『カルネ』の続編。その後、男はカフェの女の家に居候になる。仕事がなかなか得られない男。冷えた夫婦。耐え切れなくなった男は自らのモラル、金持ちのモラル、女のモラル、娘のモラルに敢然と立ち向かう(フリをする)。男が最後につかんだモラルとは。 ちなみに原題の意味は「周りはみんな敵」
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想】

別のページへ
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
123
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
48.《ネタバレ》 「このオッサン、終わっとる。」というのが正直な感想だが、ダメだ、こんな感想じゃ…と、がんばって鑑賞後の気持ちを文章化してみる。

前作を観ていないので、オッサンへの評価がフェアじゃないのかもしれない…。が、過去がどーだろうと、いまのオッサンはやっぱりダメだ。
オッサン自身の発言「生きる目的が性欲だけ」なんて、人間でいる意味がないだろう。動物どころか虫でいいくらいだ。そんでもって、産まれる前の子どもは自分の子どもじゃないから、平気で母体ごと暴行して殺す。だって母体の女がうるさいから……って、老齢に近いいい年のオッサンのくせに、やることが十代のヤンキーと変わらないとはどーゆうコト。無駄に年だけ取っている。虫以下だ。

社会に還元する能力がない、自分の欲望だけしか興味がない、自分の思うようにならない世の中に腹だけ立てて努力しない、友人もいない、趣味もない、酒を飲んでセックスをするだけ。セックスするにも金が要るので、最後には娘とセックスだ。
自分の生きる意味が必要で、娘の存在にすがりついている。
すがりつくだけならまだしも、ない頭でモラルについて考えつつ、娘とセックス。女とコミュニケーションするのに暴力とセックス以外の方法を知らないオッサンだから、殺さないなら犯すだけだ。

圧倒的に、弱い。

精神的に弱い。人間社会で生きて行くのに必要なものが足りなさすぎる。そしてそれを補う努力をしなさすぎる。
社会性のなさと視野の狭さ、頭の悪さと衝動の抑えられなさ、なのに年だけくって、もうオッサン。
お、おしまいだ……終わってる…。

でも生物としては強いから、殺されない限り彼は生きて行く。
娘にすがりつき、娘とセックスし、娘を自分の生きる理由にしたてあげ、自分のためだけに生きて行く。

なんだかなー。やっぱり終わってるわ、このオッサン。
観ていてオイオイと突っ込むところは満載だったが、最後まで観ても別に哀しくもないし、やれやれという気持ちになった。一寸の虫にも五分の魂。しかしオッサンの魂は……あんのかなぁ?ない方が世の中のため、て感じがしました。

別に教科書的な見方をするつもりはないんだけど、しょーもないオッサンの人生の一幕というだけの作品でした。
りりらっちさん [DVD(字幕)] 3点(2016-10-28 21:24:37)
47.ショッキングな映像は思っていたよりもなかった。どちらかというとダメ親父の戯言が永遠に続いていく。ゴダール的な前衛さとトリファーの不条理さを足した映画。
xnoranoraxさん [DVD(字幕)] 6点(2013-03-23 21:42:46)
46.《ネタバレ》 語り口でテンポ良く展開していく序盤は好き。一般受けしないであろうドンヨリとした描写は嫌いではないが、もうちょっと映画は気軽に観たいのでこの点数。
afoijwさん [DVD(字幕)] 6点(2012-07-08 02:56:34)
45.《ネタバレ》 カノンが流れる場面では正直泣かされました。

けど最後に娘の乳揉んでるシーンにはもう笑うしかなかったっす。
ぺろぽねそすさん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-16 12:37:47)
44.《ネタバレ》 主人公のオッサンは自分の気持ちに素直だ。思うとおりにならないしイライラして家を飛び出して仕事も決まらないし。ダメダメだけどいっちょ前に性欲だけはさかん。同時にその下品さが非常に人間的。結局ラストでは生き甲斐を娘に見出して引き取るけど、娘と暮らすことが本当に愛しすぎてるゆえなのか、それとも一生秘密裏に性の玩具に利用できるからなのか分からない所もなんともキモチワルイ。結婚して年頃の娘を持ったら一瞬でも男はそういう気持ちになるのだろうか?価値観が違いすぎるので嫌悪感を抱くのは仕方ないのかもしれないけど。しかし良くも悪くも作品に独特の力があるので、ブオン!とかバーン!とか驚かせるような音や、30秒以内に劇場を出ましょうみたいな注意(脅し演出?)は不要じゃないかとも思う。あと9割以上がオヤジのナレーションなのもなんか安易に楽な方向に逃げてる気がして説教くさいですね、もっと映像として目に訴えかけてくるような強烈さが欲しい。ボロクソ書きましたが完全男性目線でむちゃくちゃパワフルな雰囲気は素直に凄いと思うので6点です。
まさかずきゅーぶりっくさん [DVD(字幕)] 6点(2009-11-15 20:33:48)
43.よくできているとは思うが、心動かされることはなかった。同時に、この映画に心動かされない自分に対して、少々、残念に思った。
みんな嫌いさん [DVD(字幕)] 7点(2009-08-29 01:32:05)
42.《ネタバレ》 “デブババア”と“臭いバアサン”の二人との同居生活が語られる冒頭から、かなり引き込まれた。
流れる様なダークストーリー。
いや、ダーティストーリー。

どんどん落ちぶれ、精神的に崩壊し、閉塞していく様がリアルに、そして流れる様なリズムで語られる。
これは面白い!

と思っていたのも束の間、後半はかなりグロテスクな映像を交えての、陰鬱なモードへと突入する。
ネガティブでしつこいモノローグには閉口した。
そして、首から血がドクドク流れ出たり、脳が飛び出るシーンを繰り返ししつこく流す。
これは観る者を不快にさせるのが目的なんじゃないだろうか。

前半の流れがとてもリズム良く、そして映画的な楽しさに満ちていたのに対し、後半はネガティブ一色、それも表現がしつこくて悪意に満ちていた。
気に入った部分と不快に感じた部分との振れ幅が非常に大きく、評価するのがとても難しい。

ラストはなかなかうまくまとまっていた様な気がする。
理にかなっているというか。
にじばぶさん [DVD(字幕)] 7点(2009-08-03 02:31:43)
41.《ネタバレ》 さんざんと語られる利己的な不平不満の数々や鏡に向かって銃を向けるシーンがタクシードライバーのトラビスとかぶってみえました。それにしてもこの主人公はほんとにモラルのかけらも本能に忠実な男ですね。ラストの嗚咽しながら娘と抱き合うシーンには一瞬感動してしまったが、あらびっくり、娘を子としてではなく女として愛したんですね。
しっぽりさん [DVD(字幕)] 8点(2009-05-05 18:25:57)
40.ギャスパー・ノエの作品はとことん濃いですなぁ。僕はモノローグ中心で進むこの手法はむしろ新鮮で、堕ちた男の心の渦をそのままえぐり出していて見応えがありました。まぁ好き嫌いは人によってはっきり分かれる映画でしょうね。
おーるさん [DVD(字幕)] 9点(2009-01-17 12:02:36)
39.《ネタバレ》 惨めなおっさんの独り言(愚痴)を、ひたすら聞かされる映画。それほど過激なシーンはないけど、嫌悪感で目をそらしたくなる場面も・・・。ミヒャエル・ハネケ監督の「ファニーゲーム」が好きな方は、そこそこ楽しめると思います。(笑)
たけたんさん [DVD(字幕)] 4点(2009-01-08 03:36:14)
38.《ネタバレ》 最低な男ですね!サイテーです!「人間にはモラルがある」意味が分りません。
でも僕にはこの「最低」が楽しめました。
皆さんに怒られると思いますが、愛すべき最低なのです。
僕は本当に最低な人間ですから、この男の最低な部分と重なる部分もあります。
だからその最低な部分が楽しかったです。
糞な僕はこの男に共感せずにはいられません。
(とは言っても、妊婦の腹を殴るなどの暴力行為は許せませんが、妊婦の腹は生理的にダメでしょう)
この男の世間に対する見方も好きです。捻くれていて(でも中途半端じゃないんです)。
言葉使いも好きです。
映像もかっこよかったです。
この作品が最低と酷評される理由がちょっとだけ分かったような気がします。
最低に落ち込んでいるときにまた観たい作品です。
ゴシックヘッドさん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-15 03:49:31)
37.《ネタバレ》 この主人公は本当にどうしようもない奴ですね。見ているこっちまで暗くなるくらいのこのどうしようもなさっぷりの描写は、ある意味すごいと思います。また、個人的にはモノローグの多用はあまり好きではないのですが、ここまでくると逆に清々しいですね。実際に喋っているシーンは数える程で、あとはもう本当にほぼモノローグ!!ある意味人間という生き物は、頭の中ではどんな腹黒い事を考えているのか分からないぞ、ということを見事に表現しているともいえます。細かいところでは、悪口にやたらと「ホモ」が使用されているのがちょっと笑えました。フランスでは「ホモ」ってそんなに屈辱的な言葉なんですかね。そしてこの作品で特筆すべきなのが、なんといってもあのラスト。正直、あの場面でカノンは反則でしょう(笑)あれだけどんよりした雰囲気で進んできた中で急にあれですからね。ちょっと都合がいいんじゃないの、とも思いましたが、さすがの主人公も本当に愛する人の前では毒が吐けなかったんですね。この作品は見る人によって本当に評価が分かれると思いますが、個人的には、絶望の中にほんのちょっとだけ希望が見える、そういった不思議なインパクトを持った佳作でした。 しかし、邦題は安直過ぎますね…。
hum7en-j%:?#?さん [DVD(字幕)] 6点(2008-07-29 17:15:39)
36.《ネタバレ》 徹底して、人間の醜い部分を映し出している映画です。
モラルとエゴ、正義の本質が暴き出されていると言ってもいいでしょうか。

映画のほとんどが、主人公のオヤジの独白です。早口なので、字幕だと疲れます。愚痴を延々聞かされている感じですね。

好き嫌いが激しく分かれる映画でしょう。
系統で行くと、「時計仕掛けのオレンジ」がもっとも近いでしょう。次が「ありふれた事件」になるのかなぁ。
あとは、「ファニーゲーム」や「殺人についての短いフィルム」、「レクイエム・フォー・ドリーム」、ある意味で「CUBE」などがこの部類でしょう。
こうした映画が嫌いな人は見ないほうがいいと思います。


個人的には最後のまとめ方は腑に落ちません。
大体、夢みたいな地平でまとめるべき映画とは思えない。最後が美しそうでダメな方向になってしまったように思われます。
θさん [DVD(字幕)] 5点(2008-04-15 20:05:01)
35.カノンをかけるタイミングがいい!
Yoshiさん [ビデオ(字幕)] 6点(2008-03-12 03:15:27)
34.自分の娘に欲情する、無職になったどうしようもないおっさんの話。凝った映像、演出は面白いが、ストーリー内容と展開のダルダルさにうんざり。ほとんどが、根暗で独善的で絶望的なおっさんの独白と妄想。つきあってらんないっす。
すべからさん [DVD(字幕)] 3点(2008-01-31 12:04:12)
33.父の娘に対する愛情に溢れた心温まる物語ですね。
僕もあんな娘が欲しいです。じゅて~む♪
もとやさん [DVD(字幕)] 5点(2007-02-16 03:22:47)
32.毒がこんなに面白いとは。笑いました。親父、最低で最高。
名無しDさん [DVD(字幕)] 9点(2006-12-22 22:33:29)
31.《ネタバレ》 バッフェルベルのカノンの音楽をバックにして、泣きながら抱き合う父娘のシーンは、男に愛情があったことを証明しているのではないと思います。あれは男の、動物としての本能的な「性欲」を表していました。 父が娘の乳房を揉み続けるラストは、「これから近親相姦が実行されますよ」と監督が暗示しているのです。これが我々に挑んだ監督の狙いでしょう。人間は動物です。 モラルというものは、人間が動物とは違うという証明のような類だと考えます。 もし父親が、実際に近親相姦後に、娘を殺し、自分も自殺していたならば、彼はモラルを犯したことに耐えられなかったということになります。 しかし現実的には、彼は娘を女として愛し、なおかつ、これからも生きていこうと考えている。つまり彼はモラルを完全否定し、動物である自分を肯定したのです。 すべてを本能に委ねたのだと思う。 私たちは動物とは違って精神性が高いので「心で人を愛する」ことができると考えがちですが、愛する相手は必ず異性です。男は女を愛し、女は男を愛する。それじたいが、動物的な本能ではないでしょうか。
花守湖さん [DVD(字幕)] 0点(2005-12-31 19:38:51)
30.けっこう前にビデオで見ましたが、すげーおもしろかった。カルネ、アレックスも見たけど、これが断然上。
アンダルシアさん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-30 03:36:13)
29.実際に娘を持ってみないと実感が湧かないですが、言わんとしていることは何となく分かります。人間のモラルなんて、所詮その人自身に本質的に備わっているものじゃなくて、「こんなことをしたら人から白い目で見られる」といった世間体とか「これをやったら犯罪者になってしまう」という抑制だけで成り立ってるんだよ、というようなことを、このオッサンを通して訴えかけているような気がしました。それはさておき、映画のかなりの部分をこのオッサンの独り言(凄い早口)が占めているので、字幕を追いかけるのに疲れました。
(^o^)y-~~~さん [DVD(字幕)] 5点(2005-11-27 22:44:07)
別のページへ
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
123
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 48人
平均点数 6.69点
024.17%
100.00%
200.00%
348.33%
424.17%
5510.42%
6816.67%
7816.67%
8510.42%
9816.67%
10612.50%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review4人
2 ストーリー評価 5.80点 Review5人
3 鑑賞後の後味 5.16点 Review6人
4 音楽評価 7.83点 Review6人
5 感泣評価 6.75点 Review4人
chart

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS