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東京の宿

[トウキョウノヤド]
An Inn in Tokyo
1935年上映時間:80分
平均点:6.44 / 10(Review 9人) (点数分布表示)
ドラマサイレントモノクロ映画
新規登録(2003-10-15)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2011-10-31)【イニシャルK】さん
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監督小津安二郎
助監督原研吉
石川和雄
キャスト坂本武(男優)喜八
突貫小僧(男優)富坊
飯田蝶子(女優)おつね(かあやん)
岡田嘉子(女優)おたか
笠智衆(男優)警官
原作ウィンザァト・モネ
脚本池田忠雄
音楽伊藤宣二(指揮)
堀内敬三(音楽監督)
作曲伊藤宣二
撮影茂原英雄
厚田雄春(撮影補助)
配給松竹
美術浜田辰雄(美術監督)
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9.《ネタバレ》 たぶん小津作品で一番貧窮した人たちの話。そのせいか屋外シーンの比率の高さでも、一番じゃないか。そして犯罪が描かれた最後の作品だろう。『東京暮色』で警察は出るけど。子どものシーンはやっぱりうまいなあ。帽子買っちゃうとこ。思わず買ってしまった帽子が重荷になっていく感じ。父のとこに戻るときは弟にかぶせてんの。「ちゃん怒るぞ」と言いながら兄弟が歩いていく感じ。ふっと振り返ったのをきっかけに、ワーッと走り出していく。あるいは風呂敷包みを互いの責任にして道に置き捨ててきちゃうとこ。意地の張り合い。あそこらへんの子どもの心理はなかなか描けないもんですよ。ぺこぺこしてる親に「あんな守衛殴っちゃえばいいんだよ」と子どもは言う。『生れてはみたけれど』の視線。岡田嘉子は突然画面を横切って登場するんだな。けっきょく喜八は人のいいおっちょこちょいなわけで、女に「落ちぶれてはいけない」と諭しつつ自分が盗みに行ってしまう(ほとんど寅だけど、寅は犯罪にまでは踏み切れない)。『出来ごころ』的な“いいかっこしい”の場面もあり、その裏には、かあやんへの甘えがある。ここらへんの関係の作り方がうまい。『自転車泥棒』より10年以上も前の作品なわけだ。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 8点(2010-04-25 11:59:28)
8.まあ、内容としては小津サイレントの中でも平凡なレベルでしたね。
しかし、本作が小津最後のサイレント作品とは!
つまり、これで視聴可能な小津サイレント作品のほとんどを観たというわけです。(まだ数本、未見のものがありますが)
これには感慨無量です。
にじばぶさん [ビデオ(邦画)] 6点(2008-01-12 17:23:42)
7.小津安二郎、最後のサイレント映画。この時期になると周りが全てトーキーに移行し、残された小津もトーキーへの移行を見据え試行錯誤していたようなことを読んでみたりすると、いかにも画面から、もはやトーキー後に聞き慣れた坂本武や飯田蝶子の声が聞こえてくるような感覚になったりもします。原っぱででんぐり返しする突貫小僧たちや、風に髪が緩やかに揺れる岡田嘉子が印象的。飯屋の軒先で雨宿りする父子のシーンが美しい。
彦馬さん [DVD(邦画)] 7点(2006-12-12 22:38:40)
6.小津監督の作品のなかでもかなり鬱な気分にさせられた作品かも。いつも遠景で見られるガスホルダー、その前で金は無くとも明るく逞しく生きるいつもの坂本武と突貫小僧、原っぱでのやり取りはとても微笑ましい。水商売をする岡田嘉子に「そんな金で子供が喜ぶかい!」なんて叱る姿も喜八っつぁんらしい。ところがここからが「どうしちゃったんだよ、なんでだよ、喜八っつぁん」と思わず叫んでしまいたくなる。喜八のような男までおかしくなるほど当時の不況は深刻だったのだろうか。「街の灯」を意識しただけって事はないだろう。
亜流派 十五郎さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-04-25 00:02:46)
5.荒涼とした原っぱに立ち並ぶガスタンクが強く印象に残る。そんな風景の中で幼い兄弟二人が朽ち果てたケーブル・リールの上にちょこんと乗って岡田嘉子親子を待つ絵がとてもいい。それにしても、あの兄弟二人はチャンのした行為を理解して許すであろうか?あの後二人は世間から後ろ指を指され、可なりキビシイ人生を歩むであろうと予想される。それでも私は彼らは理解して許すと思います。そんな切なく優しい映画です。時折、寂しい微笑を浮かべて疲れた艶っぽさを湛えている岡田嘉子が素晴らしい。惚れちゃった。
水島寒月さん 6点(2004-05-08 10:53:03)
4.ここのシーンは当時きっと、館内大爆笑だっただろうなあ、と想いを馳せるのが、小津映画を観る時の習慣になってしまった。それほど小ネタが(たぶん戦前の作品のほうが)多い。これなどは、彼の作品群の中でも人気の無いほうだと思うが、それだってもう70年近く前のものだし、テーマが現在とそぐわないのも、いたしかたないところでしょう。「何年(生)?」「〇〇!」などは、個人的にさりげなくいい感じでツボを押すのです。
水の上のハイウェイさん 5点(2004-03-12 16:03:19)
3.なんとなく見て、なんとなく観終わったかな?
キダムさん 6点(2004-02-07 20:53:57)
2.確かに当時の不況を反映して、暗いトーンではありますが、だからこそ突貫小僧ともう一人(ごめんなさい、名前が分からない・・・)の子供の無邪気な姿に胸打たれます。親子三人が「ごっこ」で御飯を食べたりお酒を飲んだりするシーンではしみじみさせられました。ラストの原作者ウィンザァト・モネ(というのは架空の名前で小津のペンネーム)の言葉にはハッとさせられます。
ぐるぐるさん 7点(2004-01-17 16:05:59)
1.全体的に悲壮感というのか暗い感じがする作品。喜八ものなんですが、今まで見た小津作品とは違った印象。お酒を飲むふりや飯を食べるふりをするシーンとかはかなりきついですね。1935年頃ってなんかあったかな。誰かが言ってたけどやっぱ衣食住は食住衣の順だなぁと思いました。
バカ王子さん 6点(2004-01-16 01:58:04)
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【点数情報】

Review人数 9人
平均点数 6.44点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5111.11%
6444.44%
7333.33%
8111.11%
900.00%
1000.00%

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