ダウト ~あるカトリック学校で~のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ダウト ~あるカトリック学校で~

[ダウトアルカトリックガッコウデ]
Doubt
2008年上映時間:105分
平均点:7.18 / 10(Review 55人) (点数分布表示)
公開開始日(2009-03-07)
ドラマミステリー学園もの戯曲(舞台劇)の映画化
新規登録(2009-03-11)【尻軽娘♪】さん
タイトル情報更新(2019-06-18)【Olias】さん
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監督ジョン・パトリック・シャンレー
助監督ジョン・ラスク
キャストメリル・ストリープ(女優)シスター・アロイシス校長
フィリップ・シーモア・ホフマン(男優)ブレンダン・フリン神父
エイミー・アダムス(女優)シスター・ジェイムズ
ヴィオラ・デイヴィス(女優)ミラー夫人
アリス・ドラモンド(女優)シスター・ヴェロニカ
原作ジョン・パトリック・シャンレー『ダウト 疑いをめぐる寓話』
脚本ジョン・パトリック・シャンレー
音楽ハワード・ショア
編曲ハワード・ショア
撮影ロジャー・ディーキンス
製作スコット・ルーディン
製作総指揮セリア・コスタス
配給ウォルト・ディズニー・ジャパン
特撮ランドール・バルスマイヤー(視覚効果スーパーバイザー)
衣装アン・ロス〔衣装〕
ヘアメイクJ・ロイ・ヘランド
編集ディラン・ティチェナー
字幕翻訳松浦美奈
その他セリア・コスタス(ユニット・プロダクション・マネージャー)
ハワード・ショア(指揮)
あらすじ
ニューヨーク、ブロンクスのカトリック系教会付属学校の校長、シスター・アロイシスは、厳格な信仰心と封建的な信念をもって学校を運営していた。対して、進歩的で生徒の身になって物事を考え行動するフリン神父。そして、純真無垢な新任教師のシスター・ジェームズ。神父と一人の黒人生徒との関係にシスター・アロイシスが疑念を抱いたことから、信仰と信念を賭けた闘いが始まる。メリル・ストリープ、フィリップ・シーモア・ホフマンの熱演が光る。
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35.《ネタバレ》 演技を上回る話の流れで,すばらしいです。

神父の始めの説教のもとネタが,
話の最後の校長の「疑い」である点が分かったときには,
ブラボー,でした。
オドリー南の島さん [DVD(字幕)] 9点(2011-05-08 07:34:31)
34.派手な映像がなく、登場人物も少ないんで、舞台劇のようだなあ、と思って見てた。
あとでDVD特典見たら、やっぱり元はそうだった。
主演級は三者三様、自分は誰の味方にも敵にもならずに見てたけど、多分それで合っているんだろう。
そういった意味では完全に大人しか見れない映画でもある。
自分はキリスト教信者じゃないから、イマイチ状況を理解しづらかったけど、論争に迫力があって退屈はしない。
ただ、いい映画とは思うけど、もう1回見たいとか、他人に薦めたいとかいう気にはならないんで、この点数で。
まかださん [DVD(吹替)] 5点(2011-04-23 16:24:47)
33.《ネタバレ》 主要キャストが揃ってオスカーにノミネートされたことも納得いくほどの演技合戦は大変見応えがあります。みんな上手いです。そして、その中心に立つメリル・ストリープはとんでもなく上手いです。あまりに上手すぎてハナに付くくらいに上手い。デ・ニーロやパチーノといった同世代の名優達が過去の栄光を切り売りして小銭を稼ぎ、マジメに仕事しなくなっている21世紀において、これだけ真剣に演技に取り組む姿には尊敬の念すら覚えました。そして、そんなストリープを相手にするホフマンも上手い。この人はちょっと変わった脇役として存在感を示す程度の役者さんだったのですが、本作では一方の主役を務め、重厚感すら漂わせる超一流の演技派俳優に成長しています。主役二人のホットなやりとりを見るだけで、アクション映画数本分のスリルを味わうことができます。さらに、脚本の出来も上々です。本作は善悪の判断を観客に投げかけるタイプの作品であり、見終わった後にもテーマを咀嚼し、自分なりの答えを探すという楽しみが残されています。対立する校長と神父はどちらも正しいし、どちらも間違っている。物語上は校長側の言い分が勝ち、神父が身を引くという形で決着がつけられましたが、そもそも神父は悪いことをしていたのか?彼は少年を無理に犯したのではなく、相互に愛情を育んでいました。人種的にも性的にもマイノリティという究極の孤立無援状態にあった少年にとっては、神父は彼の生きる世界で唯一の理解者であり、また鉄板のように強力な保護者でもありました。神父からの愛情が少年を救い、その人生を良い方向へと導いていたのです。確かに、神父は未成年の生徒と深い関係を持つという重大なルール違反を犯しましたが、彼のルール違反は誰かを傷付けているどころか、被害者とされる少年に良い影響を与えていたのです。対する校長の言い分は額面上は正しいものですが、少年から神父を奪うことが本当に正義だったのかは疑問です。また、結果的には校長の持った疑いは正しかったものの、その疑いの発端は真実の究明ではなく「考え方の合わない神父のアラを探す」という点にあったことから、図らずも校長の浅ましさが露呈される結果にもなっています。正しい行いとは何なのか、清廉潔白な生き方とは何なのかを考えさせられる非常に優れた作品だったと思います。
ザ・チャンバラさん [DVD(吹替)] 8点(2011-04-08 22:18:33)(良:1票)
32.《ネタバレ》 事実上二人芝居を観たことになるなあ。どちらの演技も素晴らしかった。メリルの厳格かつ粘着的な、またフィリップの寛容かつ冷静の演技。クライマックスは両者のプライドをかけたかのような演技合戦。素晴らしかった。キリスト教の素地がないと理解が浅くなるかもしれないけど、それでも堪能できた。冒頭の神父の説教、そしてラストエンド。しみじみ味わいながら、余韻にひたれた。この手の設定の映像やロケーションはさすがにハリウッド毎度上手いなあと納得した。
タッチッチさん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2011-02-07 14:40:48)
31.《ネタバレ》 最後まで、どこをポイントにして見ればよいのかわかりませんでした。結局旧い人と新しい人の対立、となるのでしょうか。しかし対立を描くにしては、校長が悪役すぎる。二人を対等の立場として扱わなければ、対立そのものを味わえません。あの校長は、信仰や学校を愛していていても、生徒を愛していない様子ですからねぇ。どうしても、生徒を(広い意味で)愛している神父の方に肩入れしてしまいます。旧弊なもの=悪、進歩的なもの=善というのが露骨すぎるのです。終わり方は非常によかっただけに、残念でした。
それにしても、生徒から取り上げたラジオに嬉々として聞き入る校長が自分に厳しい? ご冗談を!
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-11 21:40:30)(良:1票)
30.《ネタバレ》 高慢ちきな校長の鼻をへし折るラストを期待したけど、白黒つかない灰色の決着でスッキリせずに気持ち悪い。でも、娯楽大作大好きでミーハーな私がこの手の地味な映画を最後まで一気に観れたのは、やはり主役ふたりの演技に尽きるのでしょう。それにしても、あの校長は理不尽すぎるだろ。今思い出しても腹がたちますよ。
ぽじっこさん [CS・衛星(吹替)] 6点(2010-12-14 19:55:04)(良:1票)
29.《ネタバレ》 ラストシーン、「I have a doubt...」と泣き崩れるメリル・ストリープの言葉と表情、涙にどれだけのものを表現できるか、がこの映画の焦点。そしてその点において一厘の疑いもなく成功している映画。
Balrogさん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-05 23:46:44)
28.《ネタバレ》 名演技とは何でしょうか?俳優たちは大声を張り上げて、ツバを飛ばして、汗だくになって、時には涙や鼻水まで出して熱演する。熱演=名演技。いわゆるNHKの大河ドラマ系の演技が名演技だと言われます。たしかに激情の感情を表現するのは、見ている観客に分かりやすくてインパクトがあります。そこでメリルとシーモアも大声を張り上げます。やはりそうきたか、と思いましたが、大声を出したらいつも電球が切れるところが面白い。大声を出す演技は評価されやすい。しかし大声を出して対決しているクライマックスシーンをみて迫力がある名演技が観られた、というのは違う気がする。名演技の本質とはやはり役作りにあると思います。女優メリルが演じるシスターは、他人に厳しいので人から嫌われるタイプだが、自分にはもっと厳しい禁欲主義者。誠実だが悪く言えば堅物。男優シーモアが演じる神父は、他人に対しては優しく鷹揚なので人から好かれるタイプだが、自分に対しても甘く快楽主義者。ちゃらんぽらんだが柔軟なモノの考え方ができる人。2人の性格、価値観、ライフスタイルは一切言葉で説明されていないが、映画がはじまってすぐに観客は2人が演じる役の人間性を理解することができる。これぞ役者の実力。2人の人間性を理解できるから、2人が対立することに説得力が生まれる。証拠もないのになぜシスターは神父を追い詰めるのか?そんな疑問すら意味がない。ダウト(疑惑)すら本当は存在しなかったのです。2人が戦わずにはいられないことは、2人の生き方・信念、価値観の違いから明白でした。ある意味でシスターはヤクザのように理不尽な因縁をつけて、わざと神父を戦いの場に引きづり込んだ。なんという嫌な女でしょうか。この映画の後にマンマミーアを御覧なさい。メリルが裸の男たちに囲まれてはじけまくっている姿をみればすべて分かる。彼女は天才的な女優なのです。そしてラスト。あのシスターの涙。ダウトを自ら作り出した己の罪を自覚した涙。しかし神父が冤罪だったかどうかなど関係がありません。真実が明らかにならないのはそのためです。誰が悪いわけでもないのです。2人は違いすぎたのです。戦いはダウトによって生まれたわけではありません。それは必然だったのです。
花守湖さん [DVD(字幕)] 10点(2010-08-12 20:27:59)(良:2票)
27.《ネタバレ》 エンターテイメント性は無いが、どこか哲学的なとても考えさせられ、見ごたえある映画でした。個人的にはあの校長みたいな規則に厳しい原理主義者で、ガチガチ頭のクソばばあは大嫌いです。時代そして場所によって価値観は変わると思うし、快楽だって必要だと思う。
たとえ悪いことをしたとしても、司祭の言っていること、考え方の方がが共感が持てる。
のははすひさん [DVD(吹替)] 7点(2010-08-01 22:25:44)
26.《ネタバレ》 最初の説教は「疑い-ダウト-」だった。疑いは確信と同じくらい強い絆になり得る、と神父は言った。猜疑心が孕む負のオーラを打ち消すことが出来るなら、その精神は健全さと強さを獲得する、と云う意味合いだと思う。それは深くて余韻を残す説教だったが、本作のストーリーには皮肉として効いてくる。滅多に見ない猜疑心の塊りがど~んと居座るから。神父の中盤の説教は「噂話」で、これは校長のアクションに対するあからさまな牽制だった。そして、神父が説教ネタとしてメモっていた「不寛容」こそが全体のテーマでしょう。私も少年の母親と同じで、神父がやったことの真相などはどうでもよかった。それを追及する校長の意図が理解出来なかった。追及する側の心が狭量としか思えない。これは、信仰と猜疑心の関係といった高尚な話ではなく、ある女性の偏執的な潔癖性向を批判した映画と観るのが素直な視点だと思います。もの凄く下世話な感想になるが、あの校長みたいな女性とは何度か出会ったことがある。自分が法律にでもなったかのような勘違いをしている人。往々にして見かけは正論で、その正論が及ぼす周囲への悪影響を関知しない神経の太さと強さを持っている。それは典型的な独り善がりだと思うが、本人は信念を持ってやっているから始末が悪い。過去に出会ったそんな方々が脳裏をよぎり、「不寛容」は悪徳と云う以上に思考が進まなかった。メリル・ストリープの演技には凄まじい説得力がありました。世間が評価するほど好きな女優ではないが、本作の彼女には脱帽です。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-08 23:42:23)(良:1票)
25.《ネタバレ》 最後の濁し方がなんとも言えない。

神父は結局、どうして出て行ったのか。
実際に前歴があったのか、または、事が大きくなってドナルドが傷つかない為か。
ドナルドの嫌なことを忘れさせる為にワインを飲ませたが、ワインを飲ませたという点では真実であり、そこに付け入れられれば敗北が確定すると思ったからか。
はたまた、ドナルドの「性質」を哀れに思い、関係を持ったのか。

あまりにも多くの真実が隠されてる為に、多くの「doubt」が生まれます。

うやむやにした方が良いこともあるし、そうでないこともある。
信仰と猜疑心は相反するもので、疑い、そして嘘を証拠とした時点で、校長は自らの信仰を否定した事になる。
それに、ドナルドの為と言いつつも、彼の「性質」を母から聞いても、なお執拗に追い続け、
あげくに、神父を追放する為だけに神父の口から真実を絞り出そうとする。
仮に神父から罪の告白があっても、それを赦そうという姿勢が無い時点で、信仰を持っていない点を露呈しているが。


隅々まで人物の描写を観ていたつもりだが、結局答えは見つからず、伏線を残したまま。
最後の迫力の口論シーンで真実が明るみに出るかと思えば、そうではなく。
そのことにふつふつと怒りが込み上げてくる部分もあれば、うやむやで良いと思ってる自分もいる。


ある意味、自分の抱いた疑惑に盲目的に確信(信仰)を持った校長は、神よりも自分を信じる現代人の鏡とも言えなくもない。







タックスマン4さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-05-24 03:28:53)
24.《ネタバレ》 確かに熱演ですね。才能と才能のぶつかり合いとも言えましょうか。映画的エンターテインメントとは少し異なる趣です。
結局、真実はどうだったんでしょうね?私は神父は正しかったのでは、と思えてなりません。シスター・アロイシスは決して勝ってはいない。むしろ、そこには敗北が見えてなりません。でも、それこそ神父の思う壺?う~ん、これって難解?
ただ、現実って何でも難解。ストレートに、現実は理屈では語れないよ、って言われてるような気もする1本でした。
タコ太(ぺいぺい)さん [DVD(字幕)] 7点(2010-04-10 20:22:15)
23.《ネタバレ》 これはおもしろい!俺は最後の最後まで、メリルストリープ校長に対して敵対心を抱いていた。「死ねクソババア」と眉をひそめ続けていた。けれどあの雪が積もったラストシーンにて、校長を一瞬で赦すことができた。映画が終わるのと同時に、校長も許そうと思った。要はまじめな人なんだ。最後の神々しい聖歌が、疑い深い人間の心理のささくれをやさしく撫でる。
この余韻を得るために、神父の真相は迷宮入りでなければいけない。
no_the_warさん [DVD(吹替)] 9点(2010-03-16 02:27:24)
22.《ネタバレ》 全体的に地味な印象で、前半はちょっとダルいなぁ・・・と思いながら見てましたが、疑いがもたれ始めたあたりからちょっと引き込まれていきました。
結局疑いは疑いのまま終わるので、白黒ハッキリつけたい性格の私としては、ちょっと微妙な感じでした。疑いをハッキリさせず、見てる人に考えさせるのがこの映画の狙いなんでしょうけど。
かすおさん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2010-02-01 21:11:52)
21.教皇が変わり、カトリックの世界が新しい時代を迎えつつあった頃。開かれた教会を目指す神父と、ガチガチの古い価値観に縛られたカトリック学校の校長の対立から、“疑惑”が生まれ、争いへと発展していく。後半のトークバトル(?)は手に汗握るほどで、見ごたえあり。こりゃほとんど“エクソシスト”の世界ですね。どっちが悪魔? それはワカラナイ(いや、一応ワカルけど)。演出で、雨、風、雷といった自然アイテムに頼り過ぎる点(頼り過ぎると言って悪ければ、人工的過ぎる。さすがに滑稽に見えちゃイカンよね)がちょっと気に食わないのだけれど、それでもラストの雪景色は、美しいと同時に、すべてが一変したコトを見事に象徴しており、この後の「オチ」とともに非常に印象的です。本当に苦しんだのは誰なのか。疑惑。いや“不信”というべきかもしれません、この“不信”という病・原罪に縛られ続ける、人間というものの存在の哀れな姿を浮き彫りにします。
鱗歌さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2010-02-01 02:13:09)
20.《ネタバレ》 冒頭で神父が「確証が無い時、どうするかー信じるのか、疑うのか」という説教をする。この説教がこの作品の大きなテーマの一つだった訳ですね。疑惑に対し疑う事からスタートする校長とそんな校長とは対照的に疑ってかかる事に否定的な若い教師。この対照的な二人のシスターに、ある疑いを持たれる神父。その演技の真剣勝負が凄い。

特に終盤の校長室で校長と神父がその疑惑に関し対決する場面でもあり、メリルとホフマンが演技で対決する場面でもある最高の見せ場があるのですが、これは本当に見応えがありました。疑惑に関する答はハッキリとは分かりません。メリル演じる校長の「嘘の電話」で更に神父に疑いを持つのも分かる。しかしホフマン演じる神父の感じさせる人間味も信じたいと思う。観る者にも「確証が無い時、どうするかー信じるのか、疑うのか」が問われているようでもありました。

そして全体的に暗い雰囲気が作品を支配する中、エイミー・アダムス演じる若い教師の透明感のある存在感が本作のいい清涼剤になっていました。そしてメリル。日本流に言えばもう還暦を過ぎているのですが、どんな役を演じていても全く年齢を感じさせず、ますますパワフルさを増しているようにすら感じられる最近の彼女の演技の凄さには観る度に驚かされます。
とらやさん [映画館(字幕)] 8点(2010-01-29 22:16:06)(良:1票)
19.【大いなる陰謀】や【マンマミーア】で見たメリルストリープに対しては、ただ普通の優等生演技でなんら感情も抱かなかったのだが、このメリルはすごい。悪女させたら右に出るものは無い。ホフマンとの会話劇は見応えが有、確かに地味ではあったが、最後まで飽きさせない。最後のメリルの告解で終わる流れも含みを持たせてある終わり方で考えさせられ好き。
はりねずみさん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-26 23:33:18)
18.《ネタバレ》 理想と現実のギャップに苦しみ真実を追究することから逃れようとする若いシスター。
ただ子の幸せを願う母。
この学校で生きるためにはそうすることしかできなかった生徒。
生徒の弱さに漬け込んだ神父。しかし生徒からの信頼は厚く寛容である。
校長の生徒を思うが故の厳しさや言及か、ただの自分の好き嫌いによる執拗なまでの疑いか、それとも神に従える故の倫理観か。しかしそこに至る過程で生まれる神の教えに反する疑念。嘘。不寛容。
それぞれが悩んだ末にも、はっきりとした真実は明かされない。誰が正しく間違っているとは言い切れない、人間のアンバランスさがとても丁寧に描かれていました。
ちゃじじさん [DVD(字幕)] 6点(2010-01-26 02:15:15)(良:1票)
17.最初の説教で神父が「疑惑によって人は連帯できる」ってなことを言う。カトリックの大統領が暗殺された翌年という設定。なんかベルイマン的な神の沈黙ってテーマに降っていくのか、と思っているとそうでもなく、マイノリティ差別と戦う神父の社会派ものなのかな、と思ったらそうでもなく、「人は何によって確信に至るのか」ってなあたりに向かった。たしかに興味深い問題ではある。人は信念を持ったり確信を得たりするが、それを分析していってみると、好き嫌いが根元にあって、単にそいつの爪が長すぎる、ってことだったりする。神父の弁明で若いシスターはすぐに納得するが、校長は「それは楽したいからでしょ」ってなことを言い、ある意味では真理で、人が確信に至るのは、疑惑の宙ぶらりん状態に耐え切れないからかも知れない。宗教学校を舞台にしたのは、宗教というものが無条件の信頼を前提としている世界だからだろう。歴史の悲惨の多くは信念と信念の対立から来るもので、最初の神父の説教のように「疑惑による連帯」っていう打開策は有意義だ。でもそういうところを言ってる映画と決めつけるにはもひとつ全体がモコとしており、「確信」に至れないところがもどかしかった。そのモコぶりが多義的に読み取れる豊かさ、っていうより焦点を絞らないズルさに受け取れて。
なんのかんのさん [DVD(字幕)] 6点(2009-12-16 12:06:47)
16.《ネタバレ》 おっかない女校長メリルさんの頭がおかしいのか、善人っぽい神父さんがショタコン変態野郎なのか、予測のつかない一対一のトークバトルはなかなか見応えありますが、結局スカっとしないんだよなー。地味ですが、退屈はしませんでした。
すべからさん [DVD(字幕)] 6点(2009-11-01 23:46:07)
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【点数情報】

Review人数 55人
平均点数 7.18点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
535.45%
61323.64%
72138.18%
81018.18%
959.09%
1035.45%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.20点 Review5人
2 ストーリー評価 8.28点 Review7人
3 鑑賞後の後味 7.42点 Review7人
4 音楽評価 8.75点 Review4人
5 感泣評価 6.20点 Review5人
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【アカデミー賞 情報】

2008年 81回
主演女優賞メリル・ストリープ候補(ノミネート) 
助演男優賞フィリップ・シーモア・ホフマン候補(ノミネート) 
助演女優賞エイミー・アダムス候補(ノミネート) 
助演女優賞ヴィオラ・デイヴィス候補(ノミネート) 
脚色賞ジョン・パトリック・シャンレー候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2008年 66回
主演女優賞(ドラマ部門)メリル・ストリープ候補(ノミネート) 
助演女優賞エイミー・アダムス候補(ノミネート) 
助演女優賞ヴィオラ・デイヴィス候補(ノミネート) 
助演男優賞フィリップ・シーモア・ホフマン候補(ノミネート) 
脚本賞ジョン・パトリック・シャンレー候補(ノミネート) 

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