萌の朱雀のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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萌の朱雀

[モエノスザク]
1997年上映時間:95分
平均点:6.15 / 10(Review 39人) (点数分布表示)
公開開始日(1997-11-01)
ドラマファミリー
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2021-10-17)【イニシャルK】さん
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監督河瀬直美
助監督萩生田宏治
キャスト國村隼(男優)田原孝三(父)
尾野真千子(女優)田原みちる
脚本河瀬直美
音楽茂野雅道
撮影田村正毅
河瀬直美(8ミリ映像部分)(クレジットなし)
製作バンダイビジュアル
WOWOW
プロデューサー仙頭武則
小林広司
柘植靖司
配給ビターズ・エンド
編集掛須秀一
録音滝沢修〔録音〕
あらすじ
過疎化が進む奈良県吉野村。ここで夫の孝三、妻の泰代、母の幸子、そして孝三の姉の子供栄介、孝三と泰代の子のみちるの5人が暮らしている。(この家族構成を最初に理解しましょう♪)夫の孝三はちょっぴりうつ気味だが、毎日平凡な日常生活が続く・・・しかしある日、突然孝三が姿を消した。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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12
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39.《ネタバレ》 面白いかといえば、面白くはないが、この作品はストーリー展開ではなく、穏やかな時間の流れや自然の雄大さ、そこに住む人々の静謐な暮らし等を堪能すべき作品ではないかと思われます。
それらの余韻を楽しみ、それにどっぷりと浸れば良いのだと思われますが、いかんせん面白くない!
これは尾野真千子の初々しさをもってしても、如何ともし難かった。
にじばぶさん [インターネット(邦画)] 4点(2021-08-02 08:16:09)
38.《ネタバレ》 三度目の鑑賞。
確かに家族構成は分かりづらい。台詞が聴き取りにくい。
が、説明しちゃダメなんだと思う。國村さん以外ほぼ素人のキャスティングなのもうなずける。
食卓の背景の開け放たれた山並みと澄んだ空気、度々現れるトンネルが暗示的で印象的。
切ない、温かい、悲しい、そして美しい。そして何より初々しい尾野真千子が素晴らしい。
ラストの縁側のおばあちゃんの静かな最期と、父親の撮った8ミリ映像が沁みて来る。
ブタノケ2さん [DVD(邦画)] 9点(2015-05-11 21:22:23)
37.《ネタバレ》 とりあえず予備知識なしに見始めたので、ちょっと衝撃的過ぎました。
近親相姦というだけでもハードル高いのに親子丼まで行っちゃうのかと焦りました。
そりゃお父さんも失踪するわと同情します。
まあ、結局は食わないし、近親ではあるもののギリギリセーフの従兄妹という設定だったらしい。
それにしても、台詞は聞き取り難いし、必要最小限の説明すらないので、想像で物語を追うしかなくて、僕のような被害者が出るのも仕方ない構成だったかと思います。
ストーリー的にそれほど面白い作品とも思えないので、寂れた山村の雰囲気をまったり楽しむ作品といった感じでしょうか。
もし北欧とか言葉も風習もわからない遠い国が舞台だったら、名作と感じたかも知れないけど、どうも素人臭い台詞とかが気になってしまって素直に作品世界に入り込めませんでした。
もとやさん [DVD(邦画)] 5点(2012-07-30 17:04:45)
36.こういう会話が少なく、雰囲気で見せる映画は嫌いではないし、好きな方ではある。しかしこうも会話が少なくシーンが断片的になると、物語のつながりを捉えるのがむずかしい。いやその前に人物像や人間関係を捉えるのもむずかしく、その人が何をどう思っているか、憶測するほかない。後で関連のHPを見て、ある程度は理解はできたが・・・。
この映画は國村隼さん以外は、素人に毛が生えた程度の役者さんと地元の住民らしい。自然の良さは出ているが、少ない会話がまた聞き取りにくいし、大事な部分も聞き逃しそう。女の子がとてもかわいいと思ったら、後にカーネーションで主役を張った尾野真千子さんと知りびっくり。
ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 5点(2012-05-03 08:49:26)
35.西吉野というところは、同じ吉野と名がついていても、生活圏的には吉野郡の中心部とは別エリアであり、また、世界遺産の数々を誇る吉野とは対照的に、賀名生の梅林と皇居跡を除けば、さしたる観光地も見当たらない。そんな西吉野という地域に着目した時点でその慧眼は称えたいが、しかし、描写としては、ボソボソした単調なやりとりが延々と続いているだけなんだよなあ・・・。
Oliasさん [DVD(邦画)] 3点(2011-08-11 23:20:42)
34.西吉野村。現在では五條市に編入されました。梅で有名な賀名生地区、一度は観梅に行きたいと思いつつも遠いのでまだ行けてません(ついに春が来たとばかり、毎年梅ばかり熱心に観に行ってたりする)。五新鉄道。五條と新宮を結ぼうという、トンデモない鉄道計画、こんなの出来てたら、世界遺産に認定されたかどうか? 工事跡が映画の中で印象的に登場。映画では鉄道の代わりに国鉄バスが走ってますが、今では我らが奈良交通がバスを走らせているらしい。なお、この路線の傍には、日本最長路線である「八木駅~新宮駅」路線が走っており、ウチの親が最近、コレで本宮まで行ったけど、意外に快適だったとか(私は本宮~新宮間しか乗ったことありませんが)。映画に出てくる光景の中では、洞川温泉が懐かしい。二度行ったことがあるけど、うち一度は新婚旅行。海外か国内かなんて聞かないでよ、県内旅行なんだから(笑)。・・・・なーんてことはすべて、この映画には実はあんまり関係なかったりするのです。もっと普遍的な、何か。いや確かに明らかにこれらの実在の場所や史実と重なる部分はあるのですが(しかも奈良県が一生懸命「奈良の映画」として持ち上げてたりするのですが)、もっと、どことも知れぬ舞台、いつとも知れぬ舞台の映画、ですね。登場する素人の出演者がこの上もなくイイ味出してて、まるで関西電気保安協会のCMみたい(みたことない人はHPで確認してください)。で、豊かな自然と、その自然の一部であるようなイイ味の地元民の皆さんの中で、プロの役者たちが、明らかに作り物である“演技”を繰り広げる。その間の溝は決して埋まることがありません。映画のストーリーとしてのドラマの外側に、「映画を作る」というドラマが、はっきり描かれる訳ではないけどはっきり感じ取ることができる、そこから生まれる不思議な感慨。ああ、そういう手があったのか、そこからこんな不思議な感覚が生まれるのか。物語が終わり、映画の製作が終わっても、この自然と、この人々の生活は、存在し続ける。しかも実は意外に近くにあるんだ、同じ県内なんだから。やっぱり、いつか、行ってみよう。
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-08-07 01:10:05)(良:1票)
33.オープニング(景色から台所の流れ)の美しさに、久しぶりに最高の邦画に出会えるか と期待を膨らませたのだが・・・
初回観賞では、恋愛シーンぐらいにしか感情移入出来なかった。

敢えて抑揚を廃し、台詞も少ない、そんな映画はむしろ個人的には好みなのだが、
この映画は重要な台詞でさえ聞き取りづらく、しかもそれを聞き逃すと後の展開の理解に苦しむ。

リアリティの徹底から、まさに日常会話のような演出をしたかったのだろうが、何を言っているのか解らないのではリアリティも映画の中、監督の中だけで完結、観る側は蚊帳の外のような気分にさせられてしまう。
そして、家族構成や父親の内に秘めていた思いは、最低限丁寧に描くべき部分であるはず。
観る側の感性が試されるとかそういった解りづらさではなく、単純に最低限の説明すらしなかったための悪い意味での解りづらさ。

実際観賞後、この映画の情報を調べ把握してから2回目を観賞してみると、素直に美しさや空しさ、切なさを感じ取る事が出来た。

キャストは本当に素晴らしかったため、何とももったいないというか。
若い監督が作る映画の未完成な「荒さ」は僕は大好きなのだが、この映画の「荒さ」は完全な手落ち。残念。

前情報ありきで、人物像を把握して観れば、深く感情移入出来る良い作品だと思います。
おーるさん [DVD(邦画)] 4点(2009-07-31 16:57:24)
32.《ネタバレ》 ひとことでいえば愚直で純粋な映画。フランスの慧眼によって表舞台に出てこなければ一生お目にかかることができなかった映画。観客のノスタルジーを刺激する映像がとても美しかった。私のように今でもこういう場所の近くで住んでいる人間にとっては、かなり痛い映像でもある。ちょうど文化大革命期の中国において、反革命分子の子が再教育のために、奥深い山村へ飛ばされる、そういう場所の映像を思い出してしまった。都会の人間にはさぞかし癒される光景だろうが、実際にそこに暮らす人々にとっては、吉幾三の歌ではないが切実な問題なのです。過疎化は過去の遺物ではない。スズムシの泣き声は都会暮らしの人間にはさぞかし風流だろう、しかし私の住む場所では、スズムシだけではなく、近くの田んぼでカエルまでがゲロゲロ鳴いている。ちょうど「カサブランカ」という映画において、兵士たちがドイツ国歌とフランス国歌を張り合うように歌う名シーンがあるが、それと同様にスズムシとカエルが競い合うようにハーモニーを奏でている。嫌になってくる。家族構成も新鮮だった。無職で無気力なダメオヤジと、すぐに逝ってしまいそうなバアさんがいる。これで老人がボケたら目も当てられない大惨事になるのは火を見るより明らかだ。都会ならば一瞬で家族崩壊であろうシュチエーションでも、田舎ではそう簡単には壊れない。俳優陣は9割が素人。まったく演技せず、素で喋っているので、もごもご何を言っているのかよく分からないけど、特に理解する必要もないとおもう。そういう映画じゃない。なにかを感じる映画です。鉛色の空色や、食卓の場面で開けた障子の合間に見える山々の頂が目線の位置にあること、充分に共感できた。久しぶりに見ごたえがある映画と出会えたと思っている。
花守湖さん [DVD(邦画)] 9点(2008-09-15 20:30:58)(良:1票)
31.《ネタバレ》 炊事場の正面の窓の光や障子の眩しいくらいの白がとても美しく、常に映される大自然が人工の光を自然の光に化けさせる。新人監督のコントロールできないところで「照明」と「撮影」が映画を飛び越えて美しすぎる映像を作り上げる。作品を超越してしまったその技がかろうじて、そして奇跡的に河瀬監督のこれまでの生い立ちと短編ドキュメンタリーで培われた独自の視点との融合を成している。劇映画としてはたしかに説明不足な感はあるかもしれないが、男の子と女の子が兄弟ではないことは途中でわかるし、それ以上の関係性の説明など、さして重要だとは思えない。この家族は窓を開ければ常に山が見えるところに住んでおり、どこへ行くにも、どこへ行かなくとも、この山々とともに生きてきた。それがわかればいいのだ。家族の崩壊は、この山々とともにあった生活とのお別れへと直結するのだから。容赦なく時は流れ、けして流れに逆らうことはできない。崩壊の摂理の無常さがよく描かれていると思う。
R&Aさん [DVD(邦画)] 7点(2007-09-07 10:12:14)(良:1票)
30.《ネタバレ》 下調べ無しで見たので家族構成がわかりにくかった。泰代(最初、若く見えた)は孝三の娘だと真ん中あたりまで思い込んでいて、父親と並んで寝るのって変!て気持ち悪がっていた私。オイと夫婦の娘も兄妹だと思ってた。致命的なのはこのごろの邦画に多いセリフの聞き取り辛さ。製作サイドは頭の中にいやっていうほど叩き込まれているけど、見てるこっちは初めてなんだから。リアル志向かなんだかしらないがボソッと言われてもなんにも伝わらない。ストレスだけ積もって見てる時は苦痛だった。終わって時間がたつと映画全体のみずみずしい印象が記憶に残っていたけど。気持ちの優しい青年に家族は癒されていたのだろうと思った。子供の頃はともかく成長するにつれ何も発散できない過疎の村でウチにウチにこもりがちな家族にとって。
木村家の娘さん [ビデオ(邦画)] 5点(2007-06-16 01:41:32)
29.何度も観たが、本当に瑞々しい感動を覚える名作。90年代の日本映画ではマイベスト5に入るほど。尾野真千子も最高。惜しむらくは、人間関係が判りづらいこと。説明過多もいけないが、説明が無さ過ぎるのも困る。
丹羽飄逸さん [ビデオ(邦画)] 9点(2007-06-11 21:55:34)
28.田舎の風景を適当に撮っておけば、それなりに郷愁みたいなものを感じることができるということが分かった。その点で、素人さんを大勢使ったことは、この映画に関してはプラス材料だろう。内容は、たいしたこと無い上に超難解。映画としては完全に失敗作だが、主演の子の可愛さと田舎の風景に7点。あげすぎ。
太郎さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-04-25 11:34:28)
27.「萌」っていうから、アニオタの映画かと思ったら違うんですね。話はよくわからんかったけど、むせ返るほどの緑の映像とピアノの響きが私には心地良かったです。
parabenさん 6点(2005-01-14 00:57:00)
26.これは映画ではないですよね?
りゅみぇ~るさん [ビデオ(邦画)] 0点(2004-09-21 19:22:39)
25.話自体はそれほど面白くはないんだが…この雰囲気が好きですわ。
田舎の風景に淡い恋心…なんとも言えない懐かしさを感じることができます。
ふくちゃんさん 6点(2004-06-30 20:31:47)
24.随所に挿入されるノスタルジックな田舎の風景とかは、古い時代の日本を忍ばせて良いのですが、いかんせんメリハリがないです。叙情的といえば聞こえは良いかもしれませんが、ちょっと淡々としすぎなんじゃないでしょうか。
虚学図書之介さん 3点(2004-05-20 15:02:03)
23.《ネタバレ》 この映画が高い評価を得たのは、やはり田村正毅の美しいカメラワークに拠る所が大きいと思う。難解な話ではないけれど、説明が最小限、というか不足なので話の筋は捉え難い。僕なんぞはアホなもんで、劇中で時間が経過したことに気づかず、「あり?あの男の子と女の子はどこいっちゃったの?」とずぅーっと考えてたし、家族構成も一回観ただけではよく分かりませんでした(最初エイスケとミチルが兄妹だと思ってたのだけれど、エイスケはお父さんの姉の子供、つまり従兄妹同士なんですな。エイスケの母親は、自分のわがままで息子をほったらかしにして大阪に行ってしまったらしい)。なので、この映画に関しては、まず粗筋を捉えてから観た方が良いと思います。で、色々欠点も多い作品ではあると思うけれど、演出におけるドキュメンタリー的手法を部分的に取り入れた試み(あくまで「試み」であって「完成形」ではない←おっ、なんかこーゆー物言い、まるで【STING大好き】さんのようだ)は、とても刺激的でした(他にも、是枝和裕監督が似たようなことをしていますね)。それに、ラストで流れる「懐かしい、あの頃」を映した8ミリの映像、そしてミチルの台詞が被さり、エンドロールへとつながる所では、不覚にも涙がこぼれてしまいました。月並みな言い方ですが、今後の作品が楽しみな監督の一人だと思います。
ぐるぐるさん 7点(2004-03-19 15:38:41)
22.カンヌもろくでもない、、、と気づくきっかけになった映画のひとつです。
コーラLさん 3点(2004-02-02 12:27:04)
21.《ネタバレ》 ええっと…結論から言うと、アタシはどっちかっていうと苦手だったわ。 っていうか違うの。 アタシ、こういう雰囲気は好きなのよ。 抑えた感じの展開も、美しい日本の田舎も、切ない別れも、心の機微も、全部アタシの好きな要素なんだけど、なんで苦手なのかというと…アタシ、映画ってやっぱりエンターテイメントでなければいけないと思うの。 映画は見る人あってのもの、この映画ももう少し観客に親切でもよかったんじゃないかしら。 もちろんなにもかも説明しろ、なんて野暮なこと言ってるんじゃないのよ。 でもせめて家族構成がすんなりわかる程度のヒントは必要じゃないかしら。 心理描写も稚拙で(狙いであえて抑えてるというよりは何もしてないだけのような気がするの)、見てる側の想像力に頼りすぎてる感じがするわ。 監督さんも若い方みたいだし、ひとりよがりな映画になってしまったのはある意味仕方のないことなのかもしれないけど、もう少し観客のことを考えられるようにならないとダメだと思うわ。 でも世界観は好きだし、方向性はアタシ好みなので、今後に期待って感じかしら。 この作品も何年か経ったら原作を読んでからもう一度見てみたいわ。
梅桃さん [地上波(邦画)] 5点(2004-01-30 22:15:18)(良:1票)
20.ひたすら淡々と流れていく日々の中で何気ない言葉や動作に心動かされた。こういう映画は良い意味で珍しいと思う。ただ、二回以上観ようとは思わないかな・・・。映画の舞台が生まれ育った場所なので感慨もひとしお、という感じでした。
コーヒーさん 8点(2004-01-22 05:53:54)
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【点数情報】

Review人数 39人
平均点数 6.15点
012.56%
112.56%
225.13%
337.69%
437.69%
5512.82%
6410.26%
7717.95%
8512.82%
9410.26%
10410.26%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 Review0人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人
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