女の防波堤のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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女の防波堤

[オンナノボウハテイ]
1958年上映時間:88分
平均点:4.00 / 10(Review 1人) (点数分布表示)
ドラマモノクロ映画小説の映画化
新規登録(2013-11-09)【S&S】さん
タイトル情報更新(2013-11-11)【S&S】さん
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監督小森白
キャスト小畑絹子(女優)田口ふみ子
細川俊夫〔男優・1916年生〕(男優)
鮎川浩(男優)杉田
長田健二(男優)深井
荒川さつき(女優)藤井由子
筑紫あけみ(女優)島田清子
万里昌代(女優)朱実
三原葉子(女優)ユリ
宮田文子(女優)井口の女房
広瀬康治(男優)由子の叔父
音楽古賀政男
撮影岡戸嘉外
製作大蔵貢
配給新東宝
美術鳥居塚誠一
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【クチコミ・感想】

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1.《ネタバレ》 新東宝の映画の中では、『九十九本目の生娘』ほどではないけどかなりカルト的な存在なんだそうです、この映画。 太平洋戦争終戦直後、空襲で家族を失い焼け出された小畑絹子と親友の荒川さつきは、進駐軍相手の慰安所である特殊慰安施設協会(RAA)に採用されて慰安婦になります。同僚には戦争未亡人もいましたがほとんどはもともとその道のプロの女ばかりで、米兵相手に慰安所は大賑わいです。小畑絹子はNO.1の売れっ子になりますが上司の課長の愛人になったおかげで福生の進駐軍クラブの歌手になり、これはちょっと楽な仕事でした。ここで空軍将校と知り合いめでたく結婚、ところがここから波乱万丈の転落人生に拍車がかかってゆくのです。 お約束通り夫は生後間もない娘を残して戦死、次はギャングの情婦になってヤク中になり、中毒を治療するために入院したら主治医に惚れられて結婚、慰安婦の過去がばれて離婚され自棄になって有楽町のガード下にたむろする街娼にまで落ちぶれる、映画の後半40分はもうジェット・コースター状態です。 小畑絹子は新東宝にはもったいないほどの美人なんですが、裏社会でぐれているときの演技と時折おとずれる平穏な生活の時の淑女ぶりとの落差があまりに大きくて、笑ってしまいました。この映画の呼び物は三原葉子がリンチされる『肉体の門』に出てくるようなシーンだと思いますが、別にヌードを見せるわけじゃないけどなかなか迫力がある肢体です。もっとびっくりしたのは荒川さつきが脳梅毒で文字通り狂死するシーンで、あのリアルな死にざまは子供が観たらトラウマになること間違いなしです。あと特筆すべきはあの古賀政男が音楽を担当していることで、劇中流れるギターのメロディーも古賀政男がつま弾いています。 製作年代はちょうど売春防止法が施行された頃で、こういったことは大きな社会問題だった時代だったことを考えると、新東宝らしい題材であることは確かです。正統派の監督が取り組めばとてつもなく重くなりそうなテーマなのに、新東宝らしくエロを強調したおかげで単なるジェット・コースター・メロドラマに仕上がったという感じでしょうか。 ラストで「もう二度と戦争をしてはいけない」という小畑絹子のセリフがあるんですが、とってつけた様な白々しさが漂い偽善の極みでした。
S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2013-11-11 21:30:03)
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【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 4.00点
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200.00%
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41100.00%
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 4.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 3.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
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