赤い航路のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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赤い航路

[アカイコウロ]
Bitter Moon
1992年上映時間:140分
平均点:6.47 / 10(Review 19人) (点数分布表示)
公開開始日(1993-02-06)
ドラマサスペンスラブストーリーミステリー小説の映画化エロティック
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-03-01)【イニシャルK】さん
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監督ロマン・ポランスキー
キャストヒュー・グラント(男優)ナイジェル
クリスティン・スコット・トーマス(女優)ナイジェルの妻 フィオナ
エマニュエル・セニエ(女優)オスカーの妻 ミミ
ピーター・コヨーテ(男優)作家 オスカー
ストッカード・チャニング(女優)ビヴァリー(ノンクレジット)
池田秀一(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
山像かおり(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
堀勝之祐(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
勝生真沙子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
脚本ジェラール・ブラッシュ
ロマン・ポランスキー
音楽ヴァンゲリス
挿入曲ジョージ・マイケル〔歌手〕"Faith"
撮影トニーノ・デリ・コリ
製作ロマン・ポランスキー
アラン・サルド(共同製作)
コロムビア・ピクチャーズ
配給日本ヘラルド
美術ウィリイ・ホルト(プロダクション・デザイン)
字幕翻訳古田由紀子
その他アラン・サルド(presenter)
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1
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19.《ネタバレ》 ポランスキーがいかに映画的な意味で変態かがよく分かる作品。ごく普通の船上客の夫が、変なオッサンの自分語りを延々と聞かされるという構成なのだが、その構成自体もその内容も制作側の変態ぶりが堂に入っていて、潔さすら感じさせる。しかし、昔話が展開していくうちにいろいろ変化してきて・・・という流れを期待していたのに、結局終末近くまでそのまま聞かされるだけで、あまり奥行きが感じられないし、また例えばK・S・トーマス扮する真面目そうな妻こそが一番の鍵になりそうなのに、そこにもアプローチできていない(最後にいきなり一線は越えますが、それまで何も変化がないので、妙に唐突です)。何か、せっかく設定はいい感じなのに、いろいろバランスが悪くてもったいないまとまり方でした。
Oliasさん [DVD(字幕)] 5点(2019-11-27 00:30:59)
18.《ネタバレ》 ヒュー・グラントがあまりにいい面の皮なんで、笑えた。
爺さんと若い美女のなれそめから倒錯の愛に陥るまでを延々と聞かされ、美女にクラッとし、それでも一歩を踏み出せずにグズグズしていたら一瞬で妻に先を越され、結局なんもいい思いをできずに指をくわえたまんまで終わる、という。
最後のクレジットで爆笑するなんて久しぶり。この情けない気の毒な夫役にあまりにヒューが適役で、彼の情けない顔を思い出しただけでまだ笑える。

最後に夫婦が抱き合って終わるけど、一般に男って自分の妻や恋人が別の男と浮気すると頭に血が上るクセに、女と浮気されるのは平気だよね。
たぶん、男は潜在的に自分の「男らしさ」に不安を抱えていて自信がないから、別の男と浮気されると自分が男として失格の烙印を押されたように感じてショックなんだろう。まあこのヒューが演ずる夫は、妻が男と浮気しても許しそうなくらい軟弱だが。
反対にミミの夫の爺さんは、ミミが女性とセックスしたことで彼女のどん欲なまでの愛情やセックスへの欲求を受け止めきれなくなったのかな~。あれは撃つべきじゃなかった。ミミと結婚したという事は、あの程度の事は覚悟していたはずなのに、ちょっと無理にストーリーにオチを作った感じがするな。あそこで爺さんがおもむろにシャンパンを取り出してヒューと乾杯する、というラストにした方がよかったと思う。まあそんなオチにしたら観客から大ブーイングがきそうだが、でもワタシは拍手すると思う(笑)
りりらっちさん [DVD(字幕)] 5点(2016-05-20 19:29:17)
17.《ネタバレ》 ド変態の倒錯カップルに巻き込まれた夫婦のお話。愛の反対語が憎しみではないことがよくわかる。愛と憎しみは表裏一体。作家に酷い捨てられ方をした女の激しい憎悪と歪んだ愛が悲劇を招く。振り回されたナイジェル(ヒュー・グラント)はとんだピエロ役。この倒錯した世界に入りたいとも理解したいとも思わないが、見物している分にはおもしろい。とてもシリアスなドラマなのに、豚の仮面を被ってのSMプレイには笑ってしまった。

ポランスキー監督はミミ役のエマニュエル・セニエと結婚してたのか。仕事を最大限プライベートに利用しているスケベ親父というイメージ。ナターシャ・キンスキーをはじめ少女に手を出したり、挙句は淫行容疑で捕まったりとやりたい放題で問題の多い人物だが、ホラーにサスペンス、コメディと引き出しも多くて才能は感じる。
飛鳥さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-07-12 00:12:42)
16.《ネタバレ》 この手の倒錯話に究極の愛とやらを感じる人っていうのは変態なんだろうなやっぱり。変態は別に悪いことじゃないんだけど。好きなことは勝手にやってもらって構わないんですが、そこに何らかの意味をつけようとするのは嫌い。SMも嗜虐趣味も、そりゃ単なる嗜好ですがな。女のやってることは単なる復讐で、愛なんか無いと思うんだけどな。追いすがる女を邪険に扱って因果応報な目にあう男、ヒュー夫妻は変態毒気に当てられて巻き添えのうえヨメは新たな性癖開眼のオマケつき。・・うーん私にはどうしてもロマンチックに解釈できない変な話でした・・。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-07-29 00:30:01)
15.プロットを生かして、もうちょっと上手に撮れるんじゃないかと思った。今のままだと、80年代くささのなかに埋もれてしまう。
みんな嫌いさん [DVD(字幕)] 6点(2012-12-03 04:47:15)
14.私がそういうことに詳しいんじゃなくて河野多恵子の小説から得た知識で言うんですが、SMってのはぶったりぶたれたりの肉体的嗜虐被虐だけじゃなくて、どこか演じる要素が入ってくるんだそうですな。騙し合いつつ、その底で共演している悦びを得る。ここまで裏切り合えるんだ、という信頼が一本強く張りつめていく。屈折と言えば屈折だけど、愛の本質を突いている気もする。ついに旦那が不能になって完成する性愛、ってのも屈折の極致。この女優さん、うまいんだか下手なんだか、美人なんだかブスなんだか分からなくなるんだけど、なんか「そういう世界っぽさ」は感じられた。愛の倦怠を怖れるの、拡大再生産していかないと不安になる、そしてもう愛だか憎しみだか分からないところまで、社会や友人たちへの憧れを残しつつ二人だけで閉じていく。こういう話の舞台となるともうパリだ。さらにタイ料理・アジア行きの船・インド人、と非キリスト教的装置で飾り付けると、キリスト教徒は安心して乱れることが出来る。でもこの監督、こういうドロリとしたのはあんまり得意でないのではないか。空気がも一つ淀まない。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 6点(2011-12-04 09:43:25)
13.《ネタバレ》 これは衛星で何度か放送された時にチラッと何度か観たことはあった。初めて全編通して観ました。
なんかやたらエッチなシーンはあったけど、全然官能的じゃないしエロティシズムなんて感じなかったです、むしろコメディみたいだった。私がおかしいのかもしれません。愛情と憎悪は表裏一体ってことはわかるんですけど、ラスト近くは映画が破たんしてます。ポランスキーは子供時代から悲惨な経験してるしやっぱり情緒不安定な人なのかもしれない。ロリコンみたいだけど、子供には心が許せる人なのかな?ここでもインド人の女の子が癒しの存在みたいに登場してるし。
女の私でもミミは理解不能です、いわゆる不思議ちゃん?不思議ちゃんは苦手です、近づかないほうがいいですね。
誰がいちばん怖い強いってフィオナでしょ、ラストについに示した存在感。夫がミミに惹かれてるなんてことは最初から察知してるんです、女二人のあの緊迫のダンスシーンはどうよ、どこがといわれればこのシーンがいちばんエロい。
あれはある意味フィオナの宣戦布告と私は感じました。そしたら直後にオスカーとミミの決着がついた。
ナイジェルとフィオナ、家に帰れば依然となんら変わらない日常を送ると思います。
それはそうと前に観た時は思わなかったけど、今回はエマニュエル・セニエが最初からデヴィ夫人に見えてしかたなかったです。あと、あの当時流行っていた曲がいっぱい使われてて懐かしかったです。
envyさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-16 01:34:52)
12.《ネタバレ》 ポランスキー監督の作品はあまり意識して観ていなかったのですが、この映画は凄い。結婚7年目の記念旅行と言う設定ですが、これとシチュエーションが似ているのがキューブリックの最後の作品で、結局は仲の良い夫婦の意識していない破局への道がそこに入り込んだ第三者によって暴き出されて修復されると言う筋書きで、それでその第三者に宗教的な意味を与えているように思えます。子連れやもめのインド人で象徴される異文化にそれを求めての旅だったのかも知れないけれど救いはやはり西欧的なものから与えられるとの結末は単純すぎるようですが。
たいほうさん 9点(2004-10-31 01:22:36)
11.こうやって人は変態になっていくのかと思い知らされた。ポランスキー作品の中でも私は3本の指に入る好きな作品です。
如月CUBEさん 10点(2004-08-09 17:56:49)
10.内容は切なく、ドキドキハラハラするとてもいい。・・しかしいかんせん初見は父母とリビングにて鑑賞。 エロいシーンの度、タバコを吸う父・必ずお茶をくみに行く母・固まる私・・2回目をビデオで借りて見るまで、まったくといっていいほど内容覚えてませんでしたw 皆さんも見る際は気をつけてください。
マミゴスチンさん [映画館(字幕)] 8点(2004-07-06 23:06:21)
9.ヒュー・グラントが、すごいことになってます。いえヒュー自体はすごくないですが、話を聞きながらソノ気になっていく…という観てる側の気持ちに沿うように作られたキャラクターをやっているんだと思います。が、そんなよく知らないオッサンのエロ話でコーフンすんなー、と終始ヒューの保護者視点で観てしまいました。ノレなかったです。愛って何ですか?
PLANETさん 5点(2004-06-13 20:11:48)
8.女が男に「なんでも言うこと聞くから~」と泣きすがる。男は「それならば」と...。この辺りまではウンウンと観ていたのだがそこからは未知の世界。とことん女をいじめぬき、精神的に追い込んでゆくことに喜びすら感じる男。女も女で「何でもするからおいてくれ」と言ったもののあんな仕打ちをされても逃げ出さない。未体験ゾーン突入である。飛行機置き去りはあんまりだー!後半は立場が逆転するもいっしょに暮らす。結婚までする。もうついて行けない。理解不能。それでも惹き込まれる。男の誕生日プレゼントにピストル。「あなたが好きなときに終わらせて」とでも言うように。男と女の愛というのは情が増せば増すほど辛いことが多いのかもしれないがこの二人のストーリーはその究極である。愛することに歯止めが効かず行くところまで行った、普通では経験できないドラマを堪能しました。 あ、「そこから未知の世界」とか「未体験ゾーン突入」とか書いてますが、けしてそれまでのプレイを経験したということではないですよ。精神的に理解可能という意味です。そこんところ、くれぐれも誤解無きよう。
R&Aさん 6点(2004-05-14 11:15:34)
7.男女の愛を描いた作品は数あれど、こちらは強烈な印象を残す傑作です。オープニングのタイトルバックから引き付けられ、物語の展開に息をのみました。しかし、かなり「濃い」ので、あっさりしたものがお好きな方は胃にもたれるでしょう。
エンボさん 10点(2004-01-30 01:51:44)
6.《ネタバレ》 究極の愛って何なのでしょうか。過激なセックス。何でも出来るサディスティックと何でも受け入れるマゾヒスティック。他人には真似の出来ない事を自分達は出来るのだという思いも愛の形だと思います。しかし、それだけでは行き着く先はオスカーとミミのような最期ではないでしょうか。互いを思いやれて尊敬し合える事、共に精進していく事。まだまだあるかと思いますがこれらも愛の形だと考えます。「愛に貪欲すぎた」と散っていった二人ですが、一つ二つだけでなく色々な愛に貪欲になれるのは幸せな事で、二人一緒に最期の時まで歩み続けて行けるのが究極の愛の形なのでしょうか。監督が奥さんを起用して奥さんが演じたのは他人には真似のしにくい二人の愛の形だったように感じました。
The Grey Heronさん 9点(2003-12-05 01:12:02)
5.わっちゃー、欧州愛欲映画! 監督とヒューとクリスティンの名に惹かれて観たら・・私の顔が「青白くなる航路」であり「Bitter 生唾」でした、気持ち悪ィ。 エマニュエルはホントにねっちりいやらしく見える。監督のカノジョの撮り方が上手いとも言えますよね、私生活でいろいろあった経験も+因?。 ヒュー夫妻がどうも不似合いと思ったが・・あとで適役だとわかりましたわ。(クリスティンの、「夫との」MAKE LOVEシーンは今だ観た事がない私、まったくー。) 
かーすけさん 4点(2003-10-02 22:07:12)
4.WOWOWで見たのでこれがポランスキーの作品だったとは、このRevewを見るまで知りませんでした。オープニングからの船のシーンは今も覚えてますが、内容的には普通でした。
ピルグリムさん 5点(2003-03-31 18:27:32)
3.自分にはエマニュエル・セイナーが美人に見えました。愛し合って全て試し尽くした慣れの果てが悲しいです。もうお互いを傷つけあうことしかしなくなったのに一緒にい続ける二人と、彼等に偶然出あって巻き込まれてしまうノーマルな夫婦。映画は悲壮な終わり方でしたが、小説ではノーマルな方の男性があらぬ罪を着せられ、問題の夫婦は生きている後味の悪い終わり方でした。
kiki vertigoさん 7点(2002-12-28 17:26:37)
2.愛憎渦巻く世界観が何とも…自分の妻の遍歴を語る老いた紳士、そして関心が無いといいながらも未知の世界へ次第に興味をそそられてしまう青年。愛情を超えた先に貪欲な欲望のみが残ってしまった夫婦が時にサディスティックに、そして時にマゾヒスティックにお互いが逆転してしまう過程は中々。ただ濃い顔のエマニュエル・セイナーが純真可憐な役柄を演じれば演じるほど、ウソっぽく見えてしまう。そしてあまりに極端過ぎる展開と、しかもラストでは「なんで、そぉ~なるのっっ!!」って突っ込みたくなりました。ま、この作品に関していえば、結果というよりは過程が面白いんでしょうね。人に歴史ありって感じかな?日頃ど~も物足りない恋人同士の方が見るとちょっと気が変わるかも…
さかQさん 5点(2002-07-10 07:03:14)
1.暗い映画なんだが、嫌いじゃない。残念なのは主演女優(監督の奥さんだったかな?恋多き監督さんだから、今はどうだか知らないケド・笑)。もっと美しいヒトだったら良かったのに、なんだかえらい骨太だったなぁ(笑)。
3Mouthさん 7点(2002-05-14 19:05:26)
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【点数情報】

Review人数 19人
平均点数 6.47点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
415.26%
5736.84%
6421.05%
7210.53%
815.26%
9210.53%
10210.53%

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