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ヘイトフル・エイト

[ヘイトフルエイト]
The Hateful Eight
2015年上映時間:168分
平均点:6.47 / 10(Review 72人) (点数分布表示)
公開開始日(2016-02-27)
サスペンスウエスタン犯罪ものミステリーバイオレンス
新規登録(2016-01-03)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2023-04-04)【イニシャルK】さん
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監督クエンティン・タランティーノ
キャストサミュエル・L・ジャクソン(男優)マーキス・ウォーレン
カート・ラッセル(男優)ジョン・ルース
ジェニファー・ジェイソン・リー(女優)デイジー・ドメルグ
ウォルトン・ゴギンズ(男優)クリス・マニックス
デミアン・ビチル(男優)ボブ
ティム・ロス(男優)オズワルド・モブレー
マイケル・マドセン〔男優〕(男優)ジョー・ゲージ
ブルース・ダーン(男優)サンディ・スミザーズ
ゾーイ・ベル(女優)6頭馬のジュディ
チャニング・テイタム(男優)ジョディ
クエンティン・タランティーノナレータ―(ノンクレジット)
大塚明夫マーキス・ウォーレン(日本語吹き替え版)
菅生隆之ジョン・ルース(日本語吹き替え版)
後藤敦クリス・マニックス(日本語吹き替え版)
楠見尚己ボブ(日本語吹き替え版)
大滝寛オズワルド・モブレー(日本語吹き替え版)
宮内敦士ジョー・ゲージ(日本語吹き替え版)
勝部演之サンディ・スミザーズ(日本語吹き替え版)
脚本クエンティン・タランティーノ
音楽エンニオ・モリコーネ
撮影ロバート・リチャードソン〔撮影〕
製作リチャード・N・グラッドスタイン
ステイシー・シェア
製作総指揮ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
ジョージア・カカンデス
配給ギャガ
美術種田陽平(プロダクションデザイン)
字幕翻訳松浦美奈
あらすじ
南北戦争から数年後、ワイオミング州の雪山。賞金首の遺体をレッドロックへ運搬中のマーキス・ウォーレン(サミュエル・L・ジャクソン)は馬が死んで立ち往生していたが、同じ賞金稼ぎのジョン・ルース(カート・ラッセル)の駅馬車に乗せてもらう。ルースは賞金首のデイジー・ドメルグ(ジェニファー・ジェイソン・リー)を護送中で、一行に自称保安官のクリス・マニックス(ウォルトン・ゴギンズ)が加わる。まもなく猛吹雪が来たためミニー(ダナ・グリア)の紳士洋服店でやり過ごすことにするが、そこには4人の先客がいた。
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12.まず、クエンティン・タランティーノの相変わらずの映画オタクぶりに、ある種の安堵感を覚えた。
もはや、キャリア的にも、名声的にも、業界を代表する“大御所”として立振舞っても然るべきはずだが、この人は相変わらず馬鹿だ。文字通りの映画馬鹿だ。
どうか、そのキャリアの終着点まで、変わらずこのスタイルを貫き通してほしいものだと思う。

バイオレントな作品群の中でも屈指とも言えるほど、今作も当然のように暴力的で、ブラックユーモアに溢れ、全編通して“血みどろ”である。
ただ、そんな血みどろの中においても、明確なメッセージ性が存在していたと思う。

この嘘つきの悪人ばかりが雁首突き合わせて殺し合う映画は、現代のアメリカ社会の縮図のように見えた。
前作「ジャンゴ 繋がれざる者」でタランティーノは、米国史における紛れも無い「闇」である奴隷制度の憎しみと苦しみを“怒り”というカタルシスで爆発させてみせた。
続く今作も、時代的背景を捉えれば、前作と同様のモチーフのようにも見える。
しかし、この最新作でタランティーノが描き出したかったことは、150年前の奴隷制度時代から今なお根続きで蔓延している差別意識だと思えた。

相変わらず胸クソ悪い事件や戦争ばかりが起こるこの胸クソ悪い社会に対して、特製の胸クソ悪い映画をお見舞いしてやろうという、クエンティン・タランティーノのあの悪戯な笑みが目に浮かぶ。

出張先の新宿での深夜にこの映画を観た。日中の徒労感による鑑賞前の眠気は、3時間超の長尺にも関わらず稀代の映画オタクによる強烈な一撃によって吹き飛ばされた‥‥いや、「八撃」か。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 8点(2016-03-19 13:54:46)
11.《ネタバレ》 長い間タランティーノは食わず嫌いでしたが、長時間の鑑賞にも拘らず舞台劇のようでとても楽しかったです。皆怪しくてオチも良かったです。保安官が若いせいもあり本当に保安官なのか信用できずモヤモヤ進行していき、彼が最後に頑張って解決するさまは男も上がってお見事でした。山小屋のセットも良かったです。劇場の座席ナンバーは当然【H-8】ですよね。
DAIMETALさん [映画館(字幕)] 9点(2016-03-17 00:49:50)
10.タランティーノファン向けの映画。
万人に受けるとは決して言いがたいが、クセになるタランティーノ

オープニングのクレジット文字からニヤニヤ、会話が長くてニヤニヤ、賞金首の女をボコってニヤニヤ・・だが、
なんだかこれは長すぎるぞ、布石っぽいものをいっぱい見せて、注視する位置にピントが合う演出に違和感を覚えながら
バランスが悪いなと思い始めたころ。(それでも2時間程度は経ってる)

2人が、ど派手に血を吐くあたりから急加速。このシーンも毒では絶命までの時間がもたないんじゃないかと思ってたら
大量吐血で即死って、凄く面白い演出。そこからは徹底したバイオレンス。

この映画はミステリーではなく、ガマン大会、辛抱すればラストが爽快になる、猛暑の労働のあとのビールのようなもの。

それにしても最近のタランティーノは映画がシンプルになってきた、少し昔に戻った方が良いのでは。
あとはモンティ・パイソンのように上手い吹き替えで観ないと、真意が伝わってないんじゃないか感が漂う
DVD出たら吹き替えでまた観るぞ。
カーヴさん [映画館(字幕)] 6点(2016-03-11 09:22:24)
9.《ネタバレ》 面白かった。やはりこの人の作品は独特な時間の流れ方をする。最近見た映画の中では一番上映時間が長い作品だったが、長さを感じさせない。

上映開始後2時間くらい大した動きが無く、ほぼ会話のみで進んで行く。普通なら冗長になりそうだが、流石にこの辺りは監督お得意の手腕だろう。ひたすら伏線を張って行く会話の中、緊張感は保たれたままだ。

ドラマが大きく動き始めるのは映画が始まって2時間くらい経ってから。そこからは突発的なバイオレンスや時系列の倒錯など正にタランティーノ節全開となり、加速度的に面白くなって行った。前半で張った伏線も気持ちよく回収されて行く。

思えば、hateful eight というタイトルからして上手なミスディレクションになっている。
また、イングロリアス バスターズで出てきたあの台詞が飛び出したり、ゾーイ・ベルがニュージーランド出身...なんて会話するのもファンにとっては嬉しい所。

会話メイン、密室群像劇、という事で、やはり初期のレザボアドッグスを想起させる所もあるが、それだけでなく過去のタランティーノ作品の様々な要素を併せ持った集大成のような作品ではないか。

オスカーを受賞したエンニオ・モリコーネのスコアも素晴らしい。
rain on meさん [映画館(字幕)] 8点(2016-03-10 22:32:43)(良:1票)
8.タランティーノの映画は好きですが、今作はちょっと退屈でした。映像とサウンド、そして濃すぎるキャストは十分堪能できます。しかし、キャラ設定とセリフがしっくりこない。ミステリ仕立てになっているのが原因でしょうか。これまでの作品のような、「このキャラだからこのセリフ」という明確さが伝わらないため、おもしろさに直結してこないんですよね。余談ですが、ティム・ロスはタランティーノ前2作のクリストフ・ヴァルツに似て見えました。
カワウソの聞耳さん [映画館(字幕)] 5点(2016-03-08 21:10:23)
7.途中だれた。南北戦争知ってたらもうちょっと楽しめたかな?
すたーちゃいるどさん [映画館(字幕)] 6点(2016-03-08 00:49:26)
6.《ネタバレ》 タランティーノ監督が最新作を出したということで早速鑑賞してきた。
何の前調べもせずに鑑賞したのが逆に良かったかも知れない。
もしタランティーノのファンならば、インターネットで書かれていることははあまり気にせず
そのまま映画館に足を運んでもらいたい。絶対に楽しめるはずだ。

この映画の内容は最終章の題目Black Man, White Hellが上手く表現していると感じた。
決して派手なアクションシーンはないのだが、一つ一つの暴力シーンは圧倒的で目を覆い隠したくなる程グロテスク。
全ての破壊行為が終了した後のミニーの店内は地獄そのもの。

作品名が示すように登場人物全員が可愛げのないくそったれ。
そんな中でも突き抜けてクレイジーだったウォーレン演じるサミュエルL.ジャクソンの演技には天晴。
この俳優はタランティーノ作品と特に相性がいいように感じる。

今回のヘイトフルエイトではタランティーノの処女作レザボア・ドッグスとコンセプトが少し似ていたり(ミステリー密室劇)、レザボアに出演しいた懐かしい俳優が久しぶりに再登場したりと、原点回帰(?)の意気込みが少し感じられたりした。
近年のタランティーノ監督作品の中では一番私好みの作品だった。
鈴木さん [映画館(字幕)] 9点(2016-03-05 00:13:10)
5.《ネタバレ》 タランティーノの誠実なところは勧善懲悪を徹底しているところだ。『遊星からの物体X』や『エクソシスト』へオマージュを捧げ、相変わらずのムダ話と清々しくなるような残虐描写で観客の心を掴んで離さない。配役の妙も評価したい。ティム・ロスとカート・ラッセルの起用はそれ自体に意味がある。意味するところは『レザボア・ドッグス』と『遊星からの物体X』と本作に共通する点が多いということだ。密室サスペンス。誰も信用出来ない。敵の姿が見えない。『物体X』の音楽を担当したエンリオ・モリコーネはマカロニ・ウエスタンとの橋渡しも果たしている。ただ単に俳優としての脂質のみでキャスティングしないところがタランティーノの映画らしくて好感が持てる。
で、物語はどうかというと、正直言って『デス・プルーフ in グラインドハウス』以降の作品中最も満足度が低かった。サミュエル・L・ジャクソンは底抜けにカッコ良い。過去最高のサミュエル・L・ジャクソンだと思う。しかし、ミニーの家にいた連中がいまいち活躍しないのが不満だった。せっかくいいキャラクターをしていたティム・ロスが活躍したのは序盤だけ。マイケル・マドセンは最初に脚本を渡された3人の俳優のうちの1人なのに影が薄かった。8人の重要人物のうち、輝いていたのはマーキス・ウォーレン(サミュエル・L・ジャクソン)、デイジー・ドメルグ(ジェニファー・ジェイソン・リー)、クリス・マニックス(ウォルトン・ゴギンズ)、ジョン・ルース(カート・ラッセル)の4人だけ。つまり、馬車に乗っていた4人だけだ。マーキス・ウォーレンが敵対する勢力に限ればドメルグだけ。ジェニファー・ジェイソン・リーの『エクソシスト』演技がギラギラとした輝きを放つ一方で、その他は影に隠れてしまった。『レザボア・ドッグス』とは異なり、彼らは敵のはず。もっと活躍の場が与えられても……これはない物ねだりだ。ただでさえ上演時間は3時間近い。彼らにも活躍の場が与えられるような事になれば、4時間を超える映画になっていただろう。私の結論は、8人は多すぎたということだ。タランティーノの8作目の映画という事実が『H8teful Eight』というタイトルロゴのポスターが製作されるほどゴリ押しされた結果なのか?タランティーノは10本映画を作ったら引退するとほのめかしている。そのことへの強い意識が8人の悪人を生み出したのなら、思い上がりではないかと思う。『8 1/2』みたいにタイトルどまりにすればよかったのだ。
不満はあるが、面白いことに変わりはない。もう1回くらいスクリーンで観たいと思えるほど魅力的な映画だ。ただ、『ジャンゴ』や『イングロリアス・バスターズ』のように手放しで絶賛できる映画ではなかった。
カニばさみさん [映画館(字幕)] 7点(2016-03-04 23:44:27)
4.《ネタバレ》 猛吹雪で偶然一軒家に立ち往生したように見えた8人それぞれの思惑や過去が暴かれていき、それらが収束していく様は巧妙でさすがタランティーノという感じだった。ただ、いかんせんいつもどおり長丁場で、しかも今回はR18ということでバイオレンス描写だけでなく、かなりのブラックジョークやゲスい行為もあるので観る人を選ぶのは間違いない。南北戦争や人種問題などねじ込まれててアメリカ人だと感じることも違うだろう。西部劇へのオマージュも多々入った映画オタクのタラらしい作品で悪くないけど、『ヘイトフル・エイト』というタイトル通りに『憎むべき8人』と下種な連中揃いなので、スカッとしたりカタルシスは無かったな。 モリコーネの書き下ろした曲は良かった。曲を聴いて「似てるな」と思って調べたら同じく作曲をした南極を舞台にした『遊星からの物体X』で未使用だった曲を回してるのも雪つながりで興味深い。
ロカホリさん [映画館(字幕)] 6点(2016-03-04 20:45:26)
3.《ネタバレ》 何となしに山の稜線か地平線がまず最初に来るだろうと予想すると、それ以上の画と音楽でもって魅せてくれる。
下半身を雪に隠したキリスト像を配した印象的なアバンタイトルは後々のドラマを早くも仄めかすものだろう。
主舞台となるロッジは勿論、種田陽平氏の映画美術が冒頭から光る。

ドアや窓にこだわる種田氏だけあって、馬車のドアから始まり、山小屋のドアも、地下扉もキャラクターと密接に関係する。
そのメインのドアを幾度も幾度も開けては打ちつけさせて映画にアクセントをつけるタランティーノも流石というべきだろう。
納屋の大きな扉の開閉を逆光でシルエット処理したショットは、ジョン・フォードへの目くばせとしか思えない。

雪が家屋の隙間からチラホラと舞い散っている。毒入りポットのブルーが不吉なカラーを創り出す。
ロバート・リチャードソンの刻印たる強いライトが屋内のテーブル上に注がれ、タランティーノの毒を表すかのように独特の風情を帯びている。
ユーカラさん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2016-02-28 21:30:23)
2.タランティーノなので覚悟はしていたが、グロでトゥーマッチな映像に鑑賞後ぐったり。冒頭の音楽がよかった。
kaaazさん [映画館(字幕)] 7点(2016-02-28 19:40:43)
1.《ネタバレ》 さすがタランティーノ。凄惨描写は相変わらず。しかしR18で承知の上で見たい人が見に来るのだから特に問題はない。良くも悪くもこれがタランティーノなのだ。割り切って見よう。今回は密室ミステリーと銘打っているが、真犯人は誰だ的な話ではない。真犯人は最初から分かっている。要するに生き残りを賭けた殺し合いだ。一応の主役であるウォーレンことサミュエル・L・ジャクソンも、とんでもない奴だが、基本的に彼の視点で映画は進行する。8人(正確には9人だが)も登場人物がいたら誰が誰やらになりそうだが、そうならないのは主役に視点を固定して彼の視点で描いているから。この辺はさすがタランティーノ。映画作りに関してはプロだ。そして彼の映画でカタルシスを感じることが出来るのは「悪い奴は報いを受ける」事を過激に実践しているから。今回も真犯人は最後に残酷に殺される。ウォーレンとて例外ではない。情け容赦なし。
ところで2点ほど腑に落ちない点がある。ボブが馬小屋でのウォーレンとの会話でトラップに引っかからなかったのは何故か?と、床に落ちてたジェリービーンズからウォーレンは何に気づいたのか?何か見落としたのかもしれない。もう一度見ようかな。人格疑われるんで人知れず。
ぴのづかさん [映画館(字幕)] 7点(2016-02-27 16:05:30)
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【点数情報】

Review人数 72人
平均点数 6.47点
000.00%
100.00%
200.00%
311.39%
411.39%
5912.50%
62534.72%
72636.11%
8811.11%
922.78%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review3人
2 ストーリー評価 6.42点 Review7人
3 鑑賞後の後味 6.71点 Review7人
4 音楽評価 7.00点 Review6人
5 感泣評価 6.50点 Review2人
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【アカデミー賞 情報】

2015年 88回
助演女優賞ジェニファー・ジェイソン・リー候補(ノミネート) 
撮影賞ロバート・リチャードソン〔撮影〕候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)エンニオ・モリコーネ受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2015年 73回
助演女優賞ジェニファー・ジェイソン・リー候補(ノミネート) 
脚本賞クエンティン・タランティーノ候補(ノミネート) 
作曲賞エンニオ・モリコーネ受賞 

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