パラサイト 半地下の家族のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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パラサイト 半地下の家族

[パラサイトハンチカノカゾク]
Parasite
(기생충)
2019年上映時間:133分
平均点:6.78 / 10(Review 112人) (点数分布表示)
公開開始日(2020-01-10)
公開終了日(2020-07-22)
ドラマホラーサスペンスコメディ
新規登録(2019-09-08)【LOIS】さん
タイトル情報更新(2022-06-11)【イニシャルK】さん
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監督ポン・ジュノ
キャストソン・ガンホ(男優)キム・ギテク
チョ・ヨジョン(女優)パク・ヨンギョ
パク・ソダム(女優)キム・ギジョン
山路和弘キム・ギテク(日本語吹き替え版【DVD・BD/日本テレビ】)
折笠富美子パク・ヨンギョ(日本語吹き替え版【DVD・BD】)
恒松あゆみパク・ヨンギョ(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
神木隆之介キム・ギウ(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
内山昂輝キム・ギウ(日本語吹き替え版【BSテレビ東京】)
東地宏樹(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
早見沙織(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
小林由美子(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
花輪英司(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
脚本ポン・ジュノ
配給ビターズ・エンド
字幕翻訳根本理恵
あらすじ
定職にも就かず楽天的な父とそんな夫に当たり散らす母。能力はあるものの思うように学校に入れずにいる長男と長女。一家は半地下の住宅で貧しい生活を送っていた。そんなある日、長男に舞い込んだ思いがけない好機。一家は人並みの生活を望むが余り、とある富裕層の一家に取り入ることに成功する。そして、相反する二つの家族が複雑に交差した時、思いもしない事態が起きてしまい…。カンヌ国際映画祭で韓国映画初となるパルムドールを受賞、アカデミー賞でも外国語映画として史上初となる作品賞を始め監督賞、脚本賞、外国語映画賞を受賞するなど数々の映画賞を受賞した韓国の奇才ポン・ジュノ監督によるコメディ風味のサスペンス。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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52.《ネタバレ》 私は鼻がいいので「匂い」というキーワードが刺さりました。
上辺は繕えても匂いはごまかせない。特に身体に染みついた匂いは。

そんな「匂い」と「上流」「下流」の物理的&心理的な高低差。
上流に入り込んで飯のタネにしようとしただけの半地下の家族は、さらに下の地下の住人により、束の間の優越感も安息感も打ち砕かれます。
もっと別の機会に知り合ったら、貧しいもの同士が結束できたのか、パラサイト仲間になれたのか。
ここでは、ただただお互いに墜ちるところまで墜ちていくだけなのが残酷でした。

豪雨で水没している町、半地下の家の中での便器から噴き出す汚水の描写は耐え難く思わず鼻と口を手で覆いました。
そこで蓋の上に座り、天井裏から煙草を取り出して吸う妹。
諦観のような達観のような表情。印象的なシーンでした。
彼女は、半地下の人生から早々に脱出してしまいます。
それが自分で望んだかどうかは別として。

半地下家族の絆は強く、無職でも甲斐性無でも父親の尊厳は保たれています。
それ故に精神的に追い詰められていく父親は、地下住人の強烈な匂いに顔を背けたパク氏を衝動的に刺します。
それまで、下流の町が水没したことすら知らず呑気にパーティをしたり、既に表情を無くしてる父親にインディアンの格好をさせたりするあたりから、不穏な雰囲気を醸し出していました。
無表情に見えて感情を押し殺して爆発寸前なのがわかるソン・ガンホ。巧いです。

父はこの下はもう無い地下の住人になり、息子は多分達成不可能と思われる計画を立てる。前半のコミカルな展開から怒涛のようにシリアス展開、そして虚無感が漂うラスト。ただ、あの強い母はきっと逞しく生きていくと思います。

見ごたえはあったのですが、今後トラウマで立ち直れないかもしれない上流家庭の幼い息子を思うと胸が痛みます。
上流家族に実質的な罪は無いので気の毒です。鈍感・無神経・無意識の罪の代償が大きすぎます。
後味悪いのが悪いのではないけど、たくさん死人を出さずに済ませる描き方もあったのではないかと思いました。
nanapinoさん [DVD(字幕)] 7点(2020-07-24 13:56:30)(良:3票)
51.《ネタバレ》 ポン・ジュノの映画はやはり娯楽作品として非常に完成度高いですね。今回も面白かったです。
根底として韓国の格差社会をテーマにしてるんだろうけど、それをエンターテインメントでしっかり楽しませる手腕が良いです。
普通にみれば荒唐無稽な話なんですけど、役者たちのリアルな演技でそこに現実味を持たせてる。
惨殺シーンで、誰が誰を刺す展開に関しては疑問もあるのですが、それもまたメタファーとしてあるものなのかな。
あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-07-14 16:39:28)
50.《ネタバレ》 テンポも良くて最後まで見入ってしまった。序盤こそ無茶な設定で強引な展開だと思うが、不思議なことに気にならなくなってくる。むしろ、観終わった後は、社会問題としての風刺を強烈に感じてしまう。予備知識がなく、あの映画ポスター(目線の入った家族写真)の足さえ気づかなかった自分としては、元家政婦が訪ねてきた時からの展開が結構衝撃でした。ピンポン押してモニター越しに話したシーンからの緊張感がすごい。この辺が本当にうまいですね。もう一つ、匂いの使い方は貧富の差をストレートに表現してインパクトがあった。
ラグさん [インターネット(字幕)] 8点(2020-07-05 00:21:40)
49.突っ込みどころは多々ありますが、すべて許せてしまうくらいの緊張感と可笑しさに引き込まれます。
○○は××だけど映画はイケてます。
ProPaceさん [映画館(字幕)] 8点(2020-06-24 21:23:08)
48.《ネタバレ》 前半、家族が次々と社長ファミリーに侵入していくところはテンポよくて、面白い。ドリフのコント的な、中盤のかくれんぼ展開もベタだけどドキドキした。でもねぇ…なんだろうね。家政婦がシェルターにずっと旦那を住まわせてたってのがやっぱ無理あるなあ、設定的に。雨の中追い出した家政婦が戻ってきても、家に入れないと思うし。あの家政婦は2人分メシ食うんだ、とか伏線は張ってあるけどね。最後までダレずに楽しめたので総合的には面白かったけど、心になにか残ったかと言われると…感動や感情のゲージはあんまり動かなかった作品。
パラサイトしてる側の家族視点だけど、それなりに楽しそうに暮らせてて絶望感があんまりないし、ピザの箱組み立てる仕事すらそもそも真面目にやってないし、やってることがせこい(友達の好きな子を早々に寝取ったり)からこいつらをあんまり応援する気になれない。といっても金持ち側の危機も感じないし、どっちにも感情移入しずらい。
そういえば荒木飛呂彦の魔少年ビーティって漫画に、当たり屋で弱みを握って家族に寄生する家族っていうネタがあったけど、そっちのほうが怖かった。
ブラック武藤さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-06-24 15:05:30)
47.《ネタバレ》 映画館で観て、確かに面白い。がしかし、これがアカデミー賞作品賞か。アカデミー賞は映画界で最も有名であるが、誰もが認める名作が選ばれるわけではなく、あくまでも協会の限られたメンバーで選ばれている。そのメンバーも性別や人種によって偏りがあったものが、世間の批判を受けて徐々に変わってきていると聞いています。年度によってはなぜこれがアカデミー賞なの?という作品もあります。なので、アカデミー賞は確かに知名度はあるけれど、その賞を取ったら自動的に面白い、というわけではなく、あくまでも自身がどう思うかという判断で良いのかなと思いました。【2020.6.25追記】映画館で見てからずいぶん経ち、当初は面白いけどそこまでは、といった感じでしたが、今になってまたジワジワと見たくなってきました。そういう力がこの映画にはあるのかもしれません。
珈琲時間さん [映画館(字幕)] 7点(2020-03-24 17:50:43)
46.《ネタバレ》 セリフの端々から、韓国国外の人向けのネタが散りばめられていることに気づく。徴兵、北朝鮮の脅威、労働問題、格差、PM2.5、外国製品など。まるで外国人観光客対策に特化した繁華街のよう。
しかしこの映画は、そういった外国人向けネタがちっともスベることなく、とてもコミカルに、それでいて深刻に、とても上手に描かれている。この技量は見事。あらためて、“コンテンツとしての韓国”の充実っぷりに圧倒された。具体的には、北朝鮮報道モノマネは超ウケた。笑っちゃいけないのかもわからんが、韓国ではあれがウケるのかな。

階段や坂道を上がったり下がったりの場面がやたら多いのが特徴であり、この映画の主題である。そう思いながら観てると、人物の動きに敏感になる。いる場所の高さによる表現が巧みだ。車の中とか、食卓とか、家庭教師とか、ときには高さが揃う。そういう微妙な構図操作で、インチキな貧困家族と、気の毒な裕福家族の釣り合いがぐわんぐわん振り回され、いつのまにかものすごい映画を見た気持ちになった。後味は悪いけど、凄いものを見た。
no_the_warさん [映画館(字幕)] 9点(2020-03-23 15:44:08)
45.《ネタバレ》 面白い要素はあったが、最後の殺人シーンで一気に気分が悪くなった。
韓国の文化や内情を知っていないと理解できない部分が多いと思うが、アカデミーに選んだ人はもちろん細部まで理解できたんでしょうね。

頭が良くて才覚があっても生まれもってのカーストによって半地下の生活から抜け出せない社会に一石を投じたいの?
社会風刺なのかコメディなのかサスペンスなのかホラーなのか、よくわからない。

大体、高給をもらってながら旦那を地下室で囚人のような生活をさせる必要ある?
その割には旦那さん清潔だし元気いっぱいだし。
モールス信号でチカチカしてる電球なんか見つかった瞬間に交換しろと言われるでしょう。
昔の豪邸にはたいてい地下シェルターがあると言われているのに、そこまで探さず蒸発したで済ます警察とか。

前の家政婦夫婦も主人公一家も同じ穴の狢。秘密を共有して仲良くやればよかったのにね。
banzさん [映画館(字幕)] 5点(2020-03-03 04:01:07)
44.《ネタバレ》 まさにこれがアカデミー賞の宣伝効果ってやつで、過去に韓流ドラマ等に全く興味なく、韓国映画も1本も見たことのない小生。カンヌとのダブルクラウンがなければ、間違いなくスルーのはずの本作でしたが、2000円弱払って観てきましたよ。
でもね。うーん。1917はこれに負けたのか―、って感じの内容でした。
感動した?・・・No
内容に衝撃を受けた?・・・それほどでも。むしろ最後の展開は無理があると感じちゃった。
笑えた?・・・ちょっとはね。でも、大半は北朝鮮がらみネタで。
って感じで。
主人公家族より、むしろ富豪の奥さんと娘さんに感情移入しちゃって、気の毒でした。
前述のとおり、韓国映画に関する知識が全くないので、何かシンボリックなものを見逃してる可能性はありますが。
Northwoodさん [映画館(字幕)] 5点(2020-02-24 17:34:42)
43.《ネタバレ》 受賞おめでとうございます!
ポンジュノ監督がオスカーを握りしめてアメリカの舞台でスピーチしたことに興奮しました。
半地下の家族も地下の家族も、実際はタキシード着る富裕層というのも面白い。
韓国の役者は映画の中でも外でも、みな表情が生き生きしていて素晴らしい。アメリカでも上がらないんですねw

豪邸や半地下がすべてセットであるということを知ってびっくり!
日本では考えられないほどお金がかかっているそうです。ちりばめられたポンジュノならではの伏線やメタファを意識しながら何としてももう一度見なくては。

子役が意味のある存在でありながら可愛さを出さずに控えめでした。なんか不思議です。
ソンガンホは、リビングのローテーブルの下で夫婦の「匂い」の会話を聞くとこが一番良かったです。
世の中の暗部を描きながらもエンタメである、というのが韓国映画のすごいとこだと思います。
もう一点。
男女のシーンを変にごまかさず(薄いカーテンとか変な音楽とかドアップとか)、カラリとそれでいて十分エロく、なのに楽しく描くのもなかなかうまいです!
なかなか他国の映画では見られないシーンに思います
LOISさん [映画館(字幕)] 7点(2020-02-22 22:27:15)
42.《ネタバレ》 アカデミー賞作品賞を受賞したというので、少し期待を持ちすぎてしまいました。。。悪くはありませんが作品賞をというレベルではないですね。家族4人で詐欺を試みるストーリーは万引き家族を彷彿させます。万引き家族よりは内容は良かったですが。しかししょせんこの家族は全員犯罪者です。なお、この家族の娘は殺される必要はなく大怪我でも良かったと思います。またなぜ父親は金持ち旦那を刺殺したのか最後まで理解できなかったです。なお「パラサイト 半地下の家族」という邦題ですが、メインストーリーは金持ちの宅での出来事であり、「半地下」はあくまでも背景にすぎませんので、「半地下」を前面に出すのは違和感を感じます。。。
みるちゃんさん [インターネット(字幕)] 5点(2020-02-21 03:47:54)
41.勢いとリズムがよくて、序盤から終盤まで退屈することなく惹きつけられた。
どこのシーンを思い返してもおもしろい!見応えあり!
へまちさん [映画館(字幕)] 8点(2020-02-18 20:46:16)
40.《ネタバレ》 語り口は巧妙、物語は絶妙な緩急を付けながら進んでいく。
ポン・ジュノ監督の特色である「あざとさ」も今回は程々に、「これからどうなるのか?」と観る側に期待させつつラストは怒涛の展開へ。
うむ、良く出来た面白い映画だと思う。

でも、果たして本作がアカデミー作品賞に相応しいかどうか?は、決して負け惜しみでは無く甚だ疑問だ。

穿った見方をすれば、今回の作品賞受賞は受賞に必要な様々な要素が正にドンピシャのタイミングで揃っただけの様に思える。
人種差別に辟易しているアメリカ、そんな中で映画界はSNSの影響でイベントの司会者を選ぶのも一苦労。

色々なしがらみや制約にがんじがらめになり息切れ寸前だったアメリカ映画界には、風穴を開けてくれる「何か」が必要だった。
本作は文字通りその「何か」だったのでは無いか。
今の世の中で万人が納得し、世界に新鮮味を与える事が可能な結果として導き出されたのが本作への作品賞授与なのでは。

見方を変えれば、自国の映画を積極的に海外に宣伝する韓国映画産業の勝利とも言える。
良し悪し・好き嫌いは別にして、売り込まなければ受賞の機会は巡って来ないし、駄作ならば審査に通らない。

長編外国映画部門と長編アニメーション部門の選考に残っただけで大喜びしている日本の映画界に取っては、
これ以上ない自らを省みるべき事件だと私は思う。これで目覚めなければどうしようもない。

本作の語り部である長男はおそらく財を成す事は叶わず、父親との豪邸での感動の再開は叶わないだろう。
父親があのまま地下室で朽ち果てるとも思えないが、観る側に束の間の安堵感を与えながらのあの少々ほろ苦い幕の引き方、
上手いと思う。

蛇足
・あのラーメンは絶対に味が濃すぎると思う。
・長男が最後まで松田龍平に見えて仕方がなかった。
たくわんさん [映画館(字幕)] 6点(2020-02-18 14:31:35)(良:2票)
39.《ネタバレ》 傑作。これでアカデミー賞なのか、という気はするけれど、面白かった。【ネタバレ注意】うん、みんな、なんで谷原章介が出てるのかと思うよね……。それはともかく、今どき、あそこまで成功する人が、(運転手や家政婦はともかく)“名のある美術の先生”を検索もせずに信用してしまうのはどうか、というか“信頼できる人”が家庭教師つながりしかいないとか、夫婦ともども交流範囲が乏しすぎるだろ、という気はしたが、それも細かい話。中盤のアレ以外は、そこまで褒めるような脚本かな、という展開だった気はするけれど、十分に面白かった。でも、まあ、そこまでかな。あと、最後のシーンは「家が買える」ようになるまで待たせる前に普通の暮らしができるようになってるはずだろうから、さすがにとっとと迎えに行けよ、とは思った。
mohnoさん [映画館(字幕)] 8点(2020-02-17 02:03:32)
38.《ネタバレ》 お金持ちの家にパラサイトを進めていく過程は、テンポが良くて、コメディー・シリアスのバランスもちょうど良かった。

前半は良かったんです、すごく!

ただ、後半に入っていくと・・・う~ん。

いろんなジャンル(コメディー、社会風刺、シリアス、ホラー)をごちゃごちゃ詰め込み過ぎて、
少しいい意味で、だいぶ悪い意味で予想外な展開が多かった。

あと、要所要所のあからさまな問題提起は、
鑑賞に夢中になっていた自分を冷ますような感じで、逆効果。

こういうお説教臭い映画がアカデミー賞の選考委員はお好みなのでしょうか?
2年で12キロさん [映画館(字幕)] 5点(2020-02-16 22:31:20)
37.まさに歴史を変えた一作として永遠に語り継がれるだろう作品。アカデミー作品賞受賞後の日本の報道を見ていて思ったのだが、ちょっと余りにもあっさりし過ぎではないだろうか。確かに松たか子氏の日本人としてのアカデミー初歌唱も素晴らしい事だと思うが、どう考えても本作のアジア映画初作品賞受賞の方がよっぽど重大な事件だ。しかし、その事はほんのちょっとしか報道されない。もし日本映画が取ってたら絶対に今の100倍は報道されているはずである。「我が国の名誉ではないし、お隣韓国の名誉になる事柄だから、余り大々的に報道する事はやめておこう」なんて報道規制されてたりして。だとしたら相当ヤバイしダサい事である。私は常々、映画の力はその国の力、つまり映画=国力だと思っているのだが、まさに今の韓国の底力を見せつけるような面白おかしい作品。とにかくチョヨジョンの美しさだけでも見る価値がある。
rain on meさん [映画館(字幕)] 8点(2020-02-16 18:58:16)
36.《ネタバレ》 後半にかけて随分と激しくどぎつい展開でしたね。日本人の
国民性からはちょっとついていけないところもありましたが、欧米では
こういうのが受けるのでしょうか。とすると日本作品のアカデミー賞は
望み薄ということになります。

逃げた主人が痕跡なく消えてしまったなら、屋敷のどこかにいるのでは
ないかと疑うだろうとか、家政婦の死体が腐乱して異臭を放つだろう
とかは大目にみて、匂いを使った差別問題の提起や、家政婦さんが大食
漢だという伏線が地下のシェルターへと続くなど細かな工夫は評価できます。

字幕付きの外国映画だったために前半のコメディタッチの部分で自分も含
めて日本人の笑いを誘えなかったところは残念です。一家の軽妙な皮肉の
きいたやり取りは、日本語なら間違いなく爆笑となるはずでしょうけど。

坊やのインディヤンごっこや夫婦のソファでのHシーン(これでPG12指定に
なってしまったのでしょうか)は必要なかったと思います。

韓国の芸能人はみな整形していると思っていましたが、ジェシカ先生が
一重瞼だったのは意外でした。

最後のモールス信号で父子がやりとりする場面、息子がいつか金持ちになって
あの家を買って父親を開放することを夢想する場面などは中々切なくてよかった
ですね。
キムリンさん [映画館(字幕)] 6点(2020-02-16 17:16:32)
35.《ネタバレ》 <ネタバレあり>
最後に主人公の青年が豪邸を買うのですが、それだけ頑張れる力があるなら、豪邸の家族に頼らず(パラサイトせず)最初から地道に頑張ればよかったのに。と思ってしまいました。この事もそうですが、ストーリーは良く言えば映画的。悪く言えば現実的な展開ではない。でした。ただ、アジア初のアカデミー賞受賞は、ハリウッド映画の歴史を変えるくらい素晴らしい事で、今作に続く映画がアジアから多く製作されることを願います。
sirou92さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-02-16 01:04:57)
34.《ネタバレ》 アメリカで観ました。非常によく作りこまれており、好き嫌いはあれどケチをつけるのはなかなか難しい映画かなと。コメディパートは超ウケていて、案外日本より欧米向けの映画なのかも?とも思いました。

後半ダークな展開になってもあまり嫌な気分にならないのは、どの登場人物も憎めないからでしょうか。エロシーンの間接的な描写は妙にエロかったです。"Those who use subway are stinking"みたいな伏線が長男が地下鉄に乗りながらモールス信号を解読するシーンで回収されていたのも、よく考えて作ってるなあと感心しました。安易なハッピーエンドにしないのも、ironicな映画として良い。万引き家族より1点高い9点で。

【追記】
金持ちが階段を上り貧乏が階段を下りるメタファー、重石が偽りの希望として家族にパラサイトするメタファー、真のパラサイトは貧乏人をexploitする金持ちというメタファーに解説動画を見るまで気づきませんでした。directingもeditingも凄すぎてちょっと言葉にできない。
なすさん [映画館(字幕)] 9点(2020-02-14 03:03:07)(良:1票)
33.《ネタバレ》 9点にしてみたり、7点にしてみたり悩んだ挙句の8点。
前情報入れ過ぎで見てしまい、驚く事は出来なかったが、素直に面白かった。
1歩引いて考えると、これだけの金持ちが、自宅に他人を何人も招き入れるのに
素性の確認もせず、室内に監視カメラも付けないって、どんだけ能天気なのかとも思う。
ストーリーを都合よく進めたいが為の、甘々な設定が多い。
本当に貧乏なら、金持ちに直ぐ見破られてしまうのだが、鈍感なセレブという設定かな?
更に欺いた相手の家で、あんなにハメ外して宴会するとか、緊張感のない犯罪一家。
万引き家族にも似た、浅はかでアンダーグラウンドなアジア家族の描写に、当のアジア人である自分は
ついイライラしてしまう。
それでも、後半のバイオレンス展開からラストまでは、引き込まれてしまった。
情報が無ければ主人公は誰なのかすら間違えそうな脚本がイイ。予想の斜め上の結末に唸ってしまった。
なーんだ、アッサリここで爽やかにエンディングかと思わせておいての、ラストショットで、また唸る。
かつての映画、未来世紀ブラジルを思い出しましたよ。 このラスト良いです。
映像も音楽も、韓国感覚丸出しではなく、落ち着いたもので、欧米の映画ような品格があります。
変な韓国歌謡曲で終わる映画多かったので、その分、今回は新鮮でした。
アカデミー賞を取るに相応しい映画かというと、肯定も否定もない。あの賞自体が以前から
迷走しきりなので、比較された作品の方に要因があるのかも。
今回は、ヘイトは慎みまして、素直に称賛を送りたい。ホント、なかなか面白かったですよ。

あと、お色気シーンが独特です、肌は見せないけど、超エロい。この濡れ場はありそうで無かったかも。
グルコサミンSさん [映画館(字幕)] 8点(2020-02-13 19:15:40)
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【点数情報】

Review人数 112人
平均点数 6.78点
000.00%
110.89%
221.79%
343.57%
421.79%
598.04%
62017.86%
73430.36%
83026.79%
998.04%
1010.89%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.60点 Review5人
2 ストーリー評価 7.00点 Review7人
3 鑑賞後の後味 5.75点 Review8人
4 音楽評価 7.40点 Review5人
5 感泣評価 5.00点 Review3人
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【アカデミー賞 情報】

2019年 92回
作品賞 受賞 
監督賞ポン・ジュノ受賞 
脚本賞ポン・ジュノ受賞 
美術賞 候補(ノミネート) 
編集賞 候補(ノミネート) 
外国語映画賞 受賞長編国際映画賞

【ゴールデングローブ賞 情報】

2019年 77回
外国語映画賞 受賞 
監督賞ポン・ジュノ候補(ノミネート) 
脚本賞ポン・ジュノ候補(ノミネート) 

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