金融腐蝕列島[呪縛]のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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金融腐蝕列島[呪縛]

[キンユウフショクレットウジュバク]
Jubaku: Spellbound/Spellbound
1999年上映時間:114分
平均点:6.73 / 10(Review 41人) (点数分布表示)
公開開始日(1999-09-18)
ドラマサスペンス小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-03-31)【イニシャルK】さん
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監督原田眞人
助監督中西健二
原田遊人(監督アシスタント)
キャスト役所広司(男優)北野浩
仲代達矢(男優)佐々木英明
椎名桔平(男優)片山昭雄
矢島健一(男優)石井卓也
中村育二(男優)松原秀樹
風吹ジュン(女優)北野今日子
若村麻由美(女優)和田美豊
佐藤慶(男優)久山隆
根津甚八(男優)中山公平
石橋蓮司(男優)中澤専務
遠藤憲一(男優)大野木検事
もたいまさこ(女優)一条弁護士
本田博太郎(男優)陣内新副頭取
黒木瞳(女優)佐藤弘子秘書
丹波哲郎(男優)川上多治郎(特別出演)
多岐川裕美(女優)青木伸枝
梅野泰靖(男優)坂本頭取
小林勝彦(男優)今井会長
内藤武敏(男優)株主・790番
田口トモロヲ(男優)守衛
村上淳(男優)通行人
本宮泰風(男優)青年
三浦春馬(男優)北野浩一
高杉良(男優)弁護士
並樹史朗(男優)
藤田宗久(男優)
大高洋夫(男優)西田
勝部演之(男優)太田副頭取
原田遊人(男優)クリス・ゴタンダ
駒塚由衣(女優)
オダギリジョー(男優)記者
木下ほうか(男優)永山
原作高杉良「金融腐蝕列島」(角川書店)
脚本鈴木智〔脚本〕
音楽川崎真弘
主題歌中山美穂「Adore」
撮影阪本善尚
製作アスミック・エース(製作協力)
東映
角川書店
製作総指揮角川歴彦
高岩淡
企画佐藤雅夫
プロデューサー鍋島壽夫
原正人(プロデュース)
坂上順(プロデュース)
配給東映
美術部谷京子
編集川島章正
録音鶴巻仁
柴崎憲治(音響効果)
あらすじ
日本有数の都市銀行、朝日中央銀行(ACB)に総会屋への不正融資疑惑が持ち上がった。ACB上層部は事態を楽観的に捉えるが、そんな見解とは裏腹に東京地検からACB本店に対し強制捜査が行われる。窮地に立たされたACBを立て直すべく、四人の中堅銀行員(ミドル)が立ち上がるが、銀行を取り巻く悪しき呪縛は、生易しいものではなかった。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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41.90年代後半は『新世紀エヴァンゲリオン』や『踊る大捜査線』など大人の仕事をリアリティとエンタメのバランスをとりながら見せるという作品が随分と流行っていましたが、その路線を徹底的に突き詰めたのが本作でした。
ヒーロー然とした登場人物はいないし、展開にも突飛な部分はなく、現実に発生した総会屋利益供与事件の裏側では本当にこういうドラマがあったのかもしれないというリアリティを誇っていますが、同時に映画全体はアクション映画並みのテンションの高さを維持しており、本来は面白みのない題材をこれだけ面白く仕上げた監督の手腕には感服しました。
また、日本映画にありがちなもっさりとした人間ドラマに突入することなく、企業の危機管理問題に終始して2時間をやりきってみせた姿勢も気持ちよかったです。
私自身がこの映画の世代の人間ではないので一部によく分からない用語があったりもしたのですが、細かい部分を理解していなくても全体の流れには付いてこられるよう、物語の基本構造は単純に作られています。深く理解したい人にも、軽く楽しみたい人にも応えられる構造となっているという点でも、本作の出来は驚異的であると感じました。
ザ・チャンバラさん [インターネット(邦画)] 8点(2018-06-15 18:12:34)
40.封切り時に映画館でみました。こういう企業や銀行が舞台の映画は邦画ではあまりなかったので、食い入るようにみました。役所広司、仲代達矢、佐藤慶など重厚な布陣で、当時は金融と関わる仕事をしていて日比谷公園界隈はうろうろしていたのですが、中身もあまり違和感はありませんでした。この監督のその後の作品の自己陶酔的な表現も薄く、楽しめました。ただ、映画館ではあえてセリフがささやくような小ささで聞こえづらかったのが難か(おそらく自然な演出を狙ったのだろうが、DVDで再見したときは通常の音声レベルでした)。また、ラストはやや拍子抜けなのですが、これは原作もそんな感じなので仕方ないでしょう。
いそろくさん [映画館(邦画)] 9点(2018-06-02 22:10:15)
39.《ネタバレ》 総会屋への利益供与事件に揺れる銀行を舞台に、再生に向けた中堅社員たちの奮闘が描かれる。大荒れが予想される、事件後初の株主総会を、無事に切り抜けることができるのか? ってなオハナシですが、まずはこの小難しくなりかねない内容をスリリングな娯楽作にまとめた手腕は、お見事です。
ただ、気になることは色々あって、この会社、そもそも企業体質自体に問題があるだろうに、「現在のダメ幹部」対「一部の熱血社員」という構図に落とし込み、現トップさえ一掃すれば良し(あとは外敵だけだ!)、みたいなノリが、ちと楽観的すぎるんじゃないか、と。ラストの独白によると、大蔵省の方はちゃんと末端まで腐敗してたらしいんですけどね。
クライマックスの株主総会の場面で、荒れる総会の中、新頭取である根津甚八が見せる抑制された必死さが、映画を盛り上げるのですが、その割にこのホノボノとしたオチは何やねん、と。これも随分、楽観的。
あと、椎名桔平をはじめとする脇役たちが、それぞれ個性を発揮してこれも楽しめるのですが、その反面、いちいち状況をまとめたり図星をついたりする「解説セリフ」を挟んでくるのが、ちょっと鬱陶しい。鬱陶しいけどそのおかげで物語を取っつきやすいものにしているのも事実で、映画の題材が題材ですから、ある程度は仕方ないのかな、とも。
ところでこの銀行、各社員の机の上が異常に整理されてますね。これだけちゃんとした会社なら、確かに再生できるかも???
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-12-30 08:39:52)
38.時を経てこういった映画は当初とは違う味わいが出てくるような気がします。私の世代では、今とは少し異なる当時の金融界が見てとれ、かつて学んだことや上の人から聞いていたことが合わさって面白く感じます。
どれだけのリアリティがあるのかは私には分かりませんが、ストーリーは展開が早く緊張感に溢れ、そこに人間の機微が加わって全く飽きずに見ることが出来ました。
旧態依然からのことを変えようとするのは大変なことを思い知らされます。90年代以降からの日本の停滞期を象徴しているのかなと色々と考えさせられる意味でも、時代を映した良作だと思います。
さわきさん [地上波(邦画)] 7点(2016-12-27 21:10:59)
37.本作で取り上げられているようなメガバンクと比べると、僕が所属する世界は小さなものですが、
本作を見ていると、あの時はきつかったなあ・・・。と思い出すことが自分にもありますので
少々きつかったですが、スキャンダルの渦中で戦う熱いサラリーマンの生き様のドラマを堪能しました。
関係者に群がる報道陣の表情も克明にとらえる。混乱した現場の空気を伝える特捜部のガサ入れの迫力ある描写。
この冒頭で一気に作品の世界に引き込まれます。以降もラストまで次々と困難をたたみかけてくる。
最終決戦の株主総会は予定調和的になってしまいましたが、総会屋との戦いは迫力十分。
強風に揺れざわめく木々の葉が、まだまだ彼らの戦いが続いていくことを暗示させるようなラストも印象的です。
とらやさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-12-27 15:22:54)
36.《ネタバレ》 原作を未読なので、ストーリーと人間関係の把握が大変でした。おじさんばっかりなので、みんな似たような感じで、どのおじさんがどの役だったか混乱します。また、今見ると、ちょっと古くさくて芝居がかっているのがちょっと鼻につきます(特に御大が)。椎名桔平の演技が一番良かったと思いました。役所広司と家族をつけ回す男が恐かったです。
チョコレクターさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-01-13 12:17:58)
35.展開が早すぎて登場人物の把握が追いつかなかったり、早口でセリフがよく聞こえなかったりという部分はあるが、役者陣の好演で緊迫感のある仕上がりになっている。こういう金融・経済をテーマにした映画がもっと多くて良い。
nojiさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-07-29 12:43:33)
34.真面目に重厚に作られた感じがするのは、半沢直樹とかを観ているからだろうか。
こういう作品は常に存在し続けて欲しいとも思う。
でも、現実の世界とは今はちょっと違うかも。
simpleさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-07-26 17:10:03)
33.無駄のないスピーディーな展開に引き込まれますが、総会屋の中途半端な嫌がらせや株主総会のあっけなさに違和感が残ります。現実はもっと厳しいはずでが、利権に蝕まれた腐ったしがらみに立ち向かう爽快感は残ります。
ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-09-16 19:59:53)
32.《ネタバレ》 経済ものを扱った作品としては、面白いのかも知れませんが、テーマが重くて、暗い。株主総会のシーンは見応えがあった。
山椒の実さん [地上波(邦画)] 5点(2014-05-16 01:18:50)
31.《ネタバレ》 総会屋とか、日本型経営といった金融の内幕を、まるでハリウッド映画のような切り口で描いた作品。ワンシーンワンシーンが、たくさんの角度からの撮影、あるいは切り替わり、意表をつくエフェクトなどでめまぐるしく展開させている。普通にワンカットで撮影するよりも、そのスタイルは何倍も手間がかかるはず。それを貫徹しているので、並々ならぬ意欲は伝わってくる。銀行内部、取締役室とか会議室とかが、まるでどこかの洋館みたいな風貌だけど、実際にそんな風になってるところってあるんだろうか。でも味気ない建物よりも、このロケーションを選んだのはやはり正解。最後の見せ場の総会シーンで一般株主の老人が褒めてみんな拍手して終わりっていうのはなんか物足りない気もするけど、金融業界を描く作品ってあまりないので興味深く拝見することは出来ました。
あろえりーなさん [地上波(邦画)] 6点(2013-07-19 22:15:36)(良:1票)
30.大手銀行の経営崩壊危機、それに伴う日本経済の混乱、日々のニュースのトピックスでそういった言葉が乱れ飛んでいても、小さな一般市民にとっては、事の重大さの意味は理解出来ても、どこか別世界の出来事のように思えてしまうのが実情。
でも、それらを司る金融機関の職に就いている人々も、当然ながら小さな一般市民である。
この映画はその彼らを中央に据えて描き出す事によって、金融危機は常に社会の中心にあり、その影響は極めて身近なところに存在するということを訴えてくる。

経営崩壊危機からの脱却・再出発を図る大銀行の内情をつぶさに描き、一級のエンターテイメントに仕上げることに成功している。
実力派キャストを揃えた群像劇には、今作にも出演している仲代達矢、丹波哲郎らがメインキャストとして常に顔を揃えていた時代の日本映画にあった“熱量”を彷彿とさせるものがあった。
そこに役所広司の安定感や椎名桔平のギラギラ感等が加味され、「芝居」としての見応えが溢れていたと思う。

明らかに意図的だったと思うが、時に過剰なまでに仰々しい台詞回しや俳優の動きの付け方にも、見栄え的には極めて地味になってしまいがちな題材を「娯楽」として見せようとする「工夫」が感じられ、原田眞人監督の演出の冴えを感じた。この人は、こういう社会派ドラマを撮らせると本当に巧い。

断ち切れたかに見えた「呪縛」の闇の深さを漂わせるラストシーン。
すみやかに晴れ渡っているように見える空に、突如として不穏さを感じる。その空はそのまま現実社会に繋がっていることを暗示させ、恐ろしい。


P.S.椎名桔平の存在がいいスパイスとして効いていたと思う。ラストの“開き直り”は最高。
個人的には「アウトレイジ」の役柄と人間的な部分で通じるものを感じた。
もしかして彼は、あのまま身を落とし、「大友組」に拾われたんじゃないだろうな……。
鉄腕麗人さん [インターネット(字幕)] 7点(2013-05-02 16:53:46)
29.《ネタバレ》 この硬派な題材に挑んだ根性は素晴らしいし、終始暗めのトーンで統一した構成力も立派だが、技術的には、あっちこっちで、リアリティを損なうお芝居台詞が大きく足を引っ張ってるんだよなー。とはいえ、佐藤慶自決発見の際の長回し、特捜の段ボールの山や総会運営机のメモ用紙の山などの小道具の丁寧さ、総会の会議進行だけで延々引っ張るテンションの高さ(終幕はあっけなかったが)など、随所に表れる気持ちの良いセンスは評価したい。
Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-02-24 00:06:15)
28.映画なのだからデフォルメしてあるのは仕方ないにしても、ある程度金融の知識があると些細な綻びが気になる。下手にリアルに近い内容は、逆にごっこ遊びのように見えてしまうのだなあ。
もんでんどんさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2013-02-22 12:13:06)
27.とにかく丁寧で完璧。一瞬たりとも無駄なシーンがありません。原田監督の才能と実力を見せ付けられました。主人公の幼い娘の使い方とか、もう宇宙レベル。監督力オリンピックがあったら、金メダルも夢じゃない!設定自体に興味を持てなかったところと、ストーリーが平板なところがマイナス点。
コウモリさん [DVD(邦画)] 7点(2011-10-07 21:29:47)
26. 入り込めなかったのは、この業界のことに詳しくないせいでしょうか。なんとなく理屈っぽくって娯楽性が感ませんでした。
海牛大夫さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-01-08 20:04:47)
25.《ネタバレ》 ■配給に産経新聞社が名を連ねており、銀行名は当て付けかと思ったが、穿ち過ぎか…。■役所広司も良かったが、御大仲代達也を始め、佐藤慶(激シブ!)、根津甚八、風吹ジュン、石橋蓮司といったベテラン陣の演技に目が行ってしまった。原田監督が、こういった大物俳優たちをきちっとまとめ上げ、映画としての品をもう一段高めている。■佐藤慶演ずる重役が自殺する顛末の長回しには、監督自身のキャリア故か、日本人離れしたセンスを感じる。■若村麻由美が美しい。N響アワーにはもう出ないのだろうか?■特にここをご覧の方にとっては当たり前のことだけど、映画作品には色んな解釈をすることが許されている。例えば本作を、エンタテインメントと捉えて休日を楽しく過ごす具にしてもいいし(若村麻由美を拝める休日は素敵だ)、病める日本社会に対するシリアスな警告として受け止めてもいい。この両義性を内包する代表的なジャンルといえば戦争モノだが、現代の日本人たる自分は、実際、戦争モノよりは本作のような社会派ドラマの方に生々しさを感じるワケで、「ってことは、やっぱり日本て平和だなぁ」とか、「いや、こんな日本社会じゃまずいよなぁ」とか、「オレって典型的な現代の日本人だなぁ」とか、色々思いを巡らせる、有意義な休日を送るのだった。■やっぱり映画って深いなぁ、と。故淀川長治氏の、「僕は映画に育てられた」という言葉を思い出した。
麦酒男爵さん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-07-06 18:08:38)
24.意外と評価低いようですが、自分的にはかなりおもしろかった。原作のよさを損なうことなく、スピード感あふれる演出で、この手の企業モノの邦画としてはトップクラスのおもしろさではないでしょうか。個々のキャラクターも明確で、すっかり物語に入り込んでしまいました。役所さんへの評価が高いようですが、椎名桔平もただのトレンディ俳優ではないのだと納得しました。
くらけんさん [DVD(邦画)] 8点(2006-04-18 21:34:47)
23.スピード感あふれる展開で、ビジネス小説の世界を見事にエンターテインメントに仕立てあげた点は評価できると思う。2時間退屈せずに見ることができた。こうゆう映画、もっと作って欲しいと思う。役所広司と椎名桔平は、ちょっと同じ世代には見えなかったけど。残念だったのは、やはりクライマックスの株主総会が、思ったよりもあっさりとまとまっちゃったこと。「呪縛」というからには、あの程度では済まないでしょ。
ころりさんさん [地上波(字幕)] 7点(2006-01-27 02:11:11)
22.見応えのある映画でした。豪華キャストなのも良い。
リーム555さん 6点(2005-03-24 15:39:15)
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【点数情報】

Review人数 41人
平均点数 6.73点
000.00%
100.00%
212.44%
312.44%
412.44%
537.32%
6717.07%
71843.90%
8717.07%
924.88%
1012.44%

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