ただ、君を愛してるのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ただ、君を愛してる

[タダキミヲアイシテル]
2006年上映時間:118分
平均点:6.73 / 10(Review 60人) (点数分布表示)
公開開始日(2006-10-28)
ドラマラブストーリーファンタジー小説の映画化
新規登録(2006-07-05)【ボビー】さん
タイトル情報更新(2021-11-07)【イニシャルK】さん
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監督新城毅彦
助監督荻島達也
キャスト宮崎あおい(女優)里中静流
玉木宏(男優)瀬川誠人
黒木メイサ(女優)富山みゆき
小出恵介(男優)関口恭平
上原美佐〔1983年生〕(女優)井上早樹
青木崇高(男優)白浜亮
大西麻恵(女優)矢口由香
森下能幸(男優)薬屋の主人
小林すすむ(男優)葛西修
小林愛(女優)看護士
原作市川拓司『恋愛寫眞 ~もうひとつの物語~』
脚本坂東賢治
音楽池頼広
作詞大塚愛「恋愛写真」(ペンネーム「愛」)
作曲大塚愛「恋愛写真」(ペンネーム「愛」)
編曲大塚愛「恋愛写真」(ペンネーム「愛」)
主題歌大塚愛「恋愛写真」
製作坂上順
亀井修
千葉龍平
東映(「ただ、君を愛してる」製作委員会)
小学館(「ただ、君を愛してる」製作委員会)
エイベックス・エンタテインメント(「ただ、君を愛してる」製作委員会)
東映ビデオ(「ただ、君を愛してる」製作委員会)
企画遠藤茂行
清水賢治
配給東映
録音益子宏明
その他文化庁(支援)
あらすじ
大学の入学式、体から発せられる“匂い”を理由に出席しなかった瀬川誠人(玉木宏)は、キャンパスのすぐ裏手を走る国道で里中静流(宮崎あおい)に出会う。彼女はそこに掛かる横断歩道の手前に佇み、右手を大きく掲げ、自分が横断歩道を渡りたいのだという意思を行き交う車たちに公然とアピールしていた。そんな静流に誠人は声を掛け、そしてカメラのシャッターを切った。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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123
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60.《ネタバレ》 「彼女はよく、嘘をついた。」

 誠人のこんなセリフから始まる映画ですが、この最初のセリフは一番最後にちゃんと活きてくる。
 「ただ、君を愛してる」というタイトル通り、宮﨑あおい演じる静流の誠人に対する愛が画面いっぱいに溢れ出ていたと思う。
 「あたしはただ、好きな人が好きな人を、好きになりたかった」というセリフも、静流が言うと何となく理解できてしまう。
 静流の誠人に対する想いが可愛くて切なくて一生懸命で、少女から女性へ成長していく姿も見事で、あのメガネを外した後の笑顔の可愛さといったら!
 恋をすると女性は綺麗になると言いますが、本当に綺麗に可愛くなったあおいちゃんに、女のわたしでもドキッとしたくらい。
 誠人役の玉木宏も、あれほどのイケメンでありながら鈍感でコンプレックス持ちの男の子を上手に演じていたと思う。
 彼の纏う空気感というか、雰囲気というか、そういうのがきっとこの映画にものすごくマッチングしていたのかな。

 よく嘘をついた静流が、最後に誠人についた「嘘」。
 「わたしは今も元気に世界中を飛び回りながら写真を撮り続けているよ」という、素敵な嘘。
 こんな嘘なら、わたしも騙されてもいいかなと思える。
 哀しい結末だけど、静流の「嘘」のおかげで、少しだけハッピーにもなれる結末になってると思う。
 生涯ただ一度のキス、ただ一度の恋。
 そして、静流の誠人への愛がこもった「嘘」。
 とても素敵な恋愛映画でした。
みさえさん [映画館(邦画)] 10点(2006-11-19 13:44:55)(良:3票)
59.《ネタバレ》 主演の男優は大学一年生にしてはひねすぎている。 もちろん役だから実年齢から離れていてもいいんだけど、まったく初心な学生に見えないから話に入っていきにくい。
くどい演出と編集。 海釣りのシーンなどあまりの白々しさに鼻で笑ってしまったが、これもやはり最初にこっちの気持ちをぐっとつかんでくれなかったことが尾を引いている。
みんな良い人過ぎだし、話の展開に無理がある。 映画だから無理やりな展開でも全然いいのだが、うまく映画に入っていけない状態で鑑賞しているとどうしても細かいことが気になってくるのはいたしかたない。

宮崎あおいは確かに演技はすばらしいのだがそのうまさがちょっと鼻につく感じ。
とは言えやはり宮崎あおいは確かにすごい。 彼女が始めてめがねを取ったときのかわいらしさと言ったら。 それまでの演技がここで効いている。
脇役の女性、黒木メイサがとてもよかった。彼女の美しさ、話はどうでも良くなって見とれてしまう。

最後にあの写真が出てくるであろうことは予想できたが、そこで終わりにしないでさらにだらだらと話を続けてしまう。 盛り上げたいという思いが空回り。

宮崎、黒木は良いけど映画としての完成度には疑問。
ここ数年この手の純愛物が乱造されている。 さすがに粗製とは言わないが、同じようなストーリー(必ず片方が病気やら事故やらで亡くなる)が多すぎる。
称えよ鉄兜さん [DVD(邦画)] 5点(2007-12-05 10:35:46)(良:2票)
58.《ネタバレ》 なんだかとても展開に無理がある気がする。成長すると病気も一緒に成長しちゃうって?どんな病気なんでしょう?それも遺伝するらしい?そんな病気あるのだろうか?
次、アメリカのチャイナタウンで偶然しずるとみゆきが遭ったって?どのくらい凄い確立の偶然?殆ど有り得ない。更に、あれだけ必死にさがしまくったまことにみゆきが黙ってたなんて、いくらしづるに口止めされたとしても、それじゃあまりにもみゆき鈍すぎ。最後は下手な恋愛ドラマを観てるようでしらけた。更にくどいようですけど、誠のあの皮膚病は何?あの箇所だけ痒いの?もういいや・・・
みんてんさん [DVD(字幕)] 5点(2007-06-19 16:48:15)(良:2票)
57.《ネタバレ》 以前「君に読む物語」を観た時に「純愛ド直球ラブ・ファンタジー」と
書いたが、この映画も、そんな印象。リアルであるかどうかは、問題ではない。
森の地名や静流の病名などを明らかにしない事は、意図的な配慮だろう。
自分の心の中で「ただ一度のキスと思えるほどのキスをしているのか?」
「ただ一度の恋と言えるほどの恋をしているのか?」…と問い直せばいい。
まあ、ファンタジーとは言え、病院まで背負って走ったら、
揺さぶられて病状悪化するだろうな…なんて事も思うけども。
「絶対いい女になってみせる」いや、すでに充分過ぎるほど可愛らしい!。
それ以上、何処を変えようと?。「胸だって、お尻だって…」いや、
だから、そんな必要ないでしょ?!今のままで君は充分…などと考えていると、
むしろストーリーに入っていけない。
「恋」ゆえに静流が薬の服用を意図的に止めたのかは、ハッキリ言及されない。
「命がけの恋」を設定したいのは分かるが、この場合の(服用で左右される)成長は
身体であり精神ではない。本当の「恋」なら身体的変化は、問題にならないのだが。
ミユキを目指す事を止める、服用は続ける、写真の能力開花、実績、個展、
精神的に成長、瀬川くんとNYで再会、「お尻も胸も小さいけど、こんな私だけど…」
二人は幸せに暮らしました…じゃ、ダメ?。
じょるるさん [DVD(邦画)] 7点(2013-11-22 03:00:25)(良:1票)
56.《ネタバレ》   宮崎あおいの好演は言うまでもないが、黒木メイサも「誰からも好かれる、嫌みのない美女」をとてもうまく演じている。二人の好演に挟まれて玉木宏は‥。
  
  厳冬のニューヨークシーンの玉木がキレイだ。突然行方知れずになった静流から手紙を受取り、喜び勇んできた誠人らしく、目がきらきらしている。そして、静流の個展を見ながら涙を流す姿は、結城美智雄でも千秋真一でもなくて、でも美しかった。あのキスの後、「私、私に生まれてきてよかった。」と言っていた静流を思い出しながら、口をゆがめて泣く顔が美しくて、かつ暖かかった。

 大学生の役を演じるために声を高めに出したそうだが、年齢のギャップは感じなかった。が、誠人が間抜けっぽくなって、それが不自然だと言えば不自然だった。もし「瀬川誠人」という役が「人付き合いに不慣れな男子」というだけだったら、例えば妻夫木聡が演じた方がうまく自然さが出たかもしれない。でも、自然にはなっても、「里中静流」のキュートさがこんなにも表出されただろうか、と思った。時には妖しささえ漂わす事も出来る美形の玉木が、そんな気配など感じさせず、間抜けのように、演じる。つまり「瀬川誠人」には、「美形でありながらそれに無自覚(=間抜け)」という要素が欠かせないのではないか。それで、横断歩道で静流に一目惚れされ、「完璧な美女、みゆき」からも好意を寄せられることの説得力が生まれる。二人の好演の間に立つ瀬川誠人役は玉木宏でなければならなかった、と納得した。
 
  30歳を迎えてビジュアルに「毅然としたもの」が加わってきた玉木は、今後このような“ゆるい(?)”役は演じないような気がする。その意味でこれはひとつの記念碑だと思った。後で振り返ったとき、これが玉木の20歳代の記念碑的な作品になるような気がする。(もちろん、「のだめ」は別格。)
TAMAKISTさん [DVD(邦画)] 9点(2009-12-20 00:19:00)(良:1票)
55.《ネタバレ》 このストーリーにリアリティは無い。あんな美人二人の間にいながら、しかも同棲(彼女は下宿と言っとりました)しながら、何事もなく卒業まで過ごすなんてありえない。あんなに爛漫に「好きな人が好きな人を、好きになりたい」とか言える人も現実にはいないだろう。でも、最後までしんみりと観てしまったのは役者たちの魅力です。めがねを取ったらハッとするほど美人って、大昔から使い古されたネタを堂々とやってくれて、それを可愛いと思ってしまった自分の負けです。彼女の死には自分も相当に落胆しました。ストーリーは4点。宮崎あおいに+1点。黒木メイサと上原美佐の水着に+1点。メガネを取った宮崎あおいに、大サービスでさらに+1点。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-08-18 02:28:49)(良:1票)
54.男子の妄想炸裂映画。
いつもさえない子がめがね外したらめっちゃ美人、そんな美人が一目ぼれしてくれる、
でも俺は同じ学科の美人に一目ぼれ、そんな美人も俺に惚れてる・・・。

なんやねん。この設定。
恋したら死ぬのか。ますますついていけず。
やたらと周りの男子が勧めているので観てみようと。
妄想を具体的にイメージできる点では格好の題材です。

写真はさすがにプロの力だけあって良かった。
おっちょさん [DVD(邦画)] 3点(2009-02-20 09:44:36)(良:1票)
53.大体の恋愛映画って、男か女どちらかが妙にイラっと来ることが多い中、この映画は男女ともあくがなく、自然でとても良かった。良かったけど、あの病気はないでしょう。ウソ臭すぎる。それまで、せっかく映画に引き込まれていたのに、一気に現実に戻され冷めた感じになっちゃった。それと邦画にありがちな、”死んで涙”ってのもあまり好きじゃない。ハッピーエンドにしてよと。という事で、大体の邦画の恋愛ものは低評価になりがちなんだけど、これは、大学生活の話はすごくほのぼの見れ楽しめたのでこの点数です。
はりねずみさん [DVD(邦画)] 7点(2008-03-03 01:13:30)(良:1票)
52.まぁ普通に良かったかな。「恋愛写真」と酷似してますね。どっちが先か知りませんが。あおいちゃん良かったです。そしてあっさりしてますが大学生活の雰囲気も良かった。観て損はない作品だと思います。
たかちゃんさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-01-12 18:33:38)(良:1票)
51.《ネタバレ》 宮崎あおいのプロモーション映画か?演技はいまひとつだが、最初ダサく見せているので、最後はきれいに見える。「みにくいアヒルの子」のような話。成長すると死ぬ病気のために成長を止める薬を飲んでいたが、男性を好きになったために、女性になりたくなって、死と交換に薬を飲むのを止めて、きれいな女性になりました。でも、彼に会う前に死んでしまいました。かわいそうでしょうってか。ありもしない病気まで作って、ヒロインを死なせて泣かせようとした映画。点数的には4点ですが、宮崎あおいの可愛さに、+1点。人が死んで悲しくて泣ける映画が好きな人にはさらに+5点で10点満点でしょうが、残念ながら、人を死なせて泣かせようとする映画は大嫌いなので-5点。では、嫌いな映画を何で観たのかといわれるかもしれませんが、死ぬとは思いませんでしたので。
ダルコダヒルコさん [DVD(邦画)] 0点(2007-09-29 21:56:28)(良:1票)
50.《ネタバレ》 とても美しい映画でした。美しい森、それを切り取ったすばらしい写真。両主役も魅力的です。宮崎あおいはかわいかったし、演出も巧みでした。最初と最後を比べるとほんとに成長したみたいでした。玉木宏も好感がもてる演技でした。ただ最後、穴ばかりの嘘なんかつかずに、せめて生前に会ってほしかった。あれでは誠人には絶望と後悔しか残らないと思います。鑑賞後、涙も出ず、重い気持ちになりました。
エスカルゴさん [DVD(吹替)] 7点(2007-08-01 15:32:01)(良:1票)
49.《ネタバレ》 いやね、普段だったらこんな莫迦げた内容の恋愛映画は切り捨てちゃうんだけど、まぁとにかく宮崎あおいちゃんの可愛いこと!眼鏡をとった瞬間なんて、思わず「カワイイ…」と呟いてしまうほどで、もうそれだけで7点献上です。ストーリーはリアリティの欠片もないベタ設定で、人が死ねば泣けるだろうという日本映画の悪い面が出ている。また、主役二人以外のキャラクターの描き込みがほとんどないため、友人たちなんて何のために出てきたのかよく分からないくらい。突っ込みどころをあげたらキリがなく、大学生にもなって同棲している女の子に手を出さないなんて、どんだけ純情なんだよ!とか、病気の友達をおぶって病院に連れて行こうとするバカ学生らが大使館やら外資系なんかに勤めらるわけないだろ!とか、身ひとつでNYに行って、そんな簡単にスタジオに就職できたり、個展を開けるほど世の中甘くないよ!などと、ありえね~展開の連続には眩暈がするが、あおいちゃんのプロモとしてはマジ最高デス!
フライボーイさん [映画館(邦画)] 7点(2007-07-27 00:19:11)(良:1票)
48.《ネタバレ》 なんやねん、これ。
どこまで子供だましやねん。
こんなもん中高生でも泣かんわ!
どうやってこれで泣けというのか??
冒頭の宮崎あおいのくさ~い演技に思わずこっちが恥ずかしくなりつつも、
後半は魅せてくれるのかと思いきや、つっこみ所満載のストーリーにつっこむ気力も
なくなりました。。。
もう、ヒロインが死ぬとかそういうのいいから。
宮崎あおいは萌えやった。そんだけ。な~んも残らん
ERINAさん [DVD(邦画)] 1点(2007-06-21 19:23:18)(良:1票)
47.やたら世間の(評論家ではない)評判がいいので見てみたらあっけにとられた。
いいのか世間的にはこれで?
お粗末な脚本、大学生としては無理がありすぎな台詞の数々、誠人のキャラは精神年齢7歳くらいなのか?玉木の努力は認めるがミスキャストだろう。誰が見てもほれてしまう男じゃなくなる為の無駄な努力を何故わざわざイケメン選んで馬鹿面演技させるのかワカラン。最初からさえない男使っては何故いけなかったのか。
宮崎あおいが可愛いがかわいいというのは演技のうちではない。無邪気にもほどがある。
ファンタジーとは、その中に厳しい現実を匂わせる演出や細部の真実が混じってこそファンタジーなのだ。この作品にはそれがない。幼く無垢で美しい要素ばかり詰め込んでファンタジーにしてみましたという、貰っても困る花束みたいな作品で、参りましたというしかない。ごめんね平均点下げて。
あにさきすRさん [DVD(邦画)] 3点(2007-03-24 17:25:46)(良:1票)
46.《ネタバレ》 どんな形であれ、やはり“別れ”というものは、哀しくて、切ない。
奇しくも二週連続で、たまらなく切なくなる“別れ”を描いた映画を観た。

互いに心の中に悩みやコンプレックスを持つ二人が、出会い、惹かれ合い、寄り添う。

ただひとつの恋、ただひとつのキスに、自らの人生のすべてを、そして、“少女”から“女性”へ駆け抜けるように「成長」するヒロインを演じる宮崎あおいは、文字通り可憐で美しい。
対して、主人公を演じる玉木宏は、自らの美貌ももちろんだが、とても良い意味で相手役の女優の魅力を際立たせることができる俳優だと思う。今作でも、宮崎あおいの魅力を最大限に引き立てると共に、コンプレックスを抱えるナイーブで心優しい青年を好演していた。

同原作者(市川拓司)の秀作「いま、会いにゆきます」ほどストーリーにインパクトはないが、二人の姿を描く何気ないワンシーンに心が和み、微笑が生まれる。次第に心から二人の幸せを願いたくなる。
それ故に、殊更に物語の顛末の切なさは膨らむ。

主人公たちの悲しみは、深く果てしないだろう。でも、彼らは決して不幸ではない。
“別れ”とそれによる“哀しみ”がどうやったって避けられないものなら、せめて哀しみの後に微笑むことができる人生を送りたい。
鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 7点(2006-11-11 18:13:43)(良:1票)
45.《ネタバレ》 写真展のシーンは本当に素晴らしいシーンでした。平凡で、ありふれた、当たり前の日常から切り取られた白と黒の写真。それは、静流と誠人の平凡な日々のほんの一瞬の出来事で、誠人はその平凡な日々がいつまでも続くと思っていた。いつまでも変わらずそこにあり続けるものだと、そう思い込んでいた。でも、当たり前は、いつだって不意に終わりを告げるもの。何の前触れもなく訪れた別れに、人は、その当たりまえの日々がいかに幸せで、いかに喜びに満ちていたかをようやく気付く。いつまでもそばにあり続けると思っていた温もりや香りが突然消えてなくなる、それは愛情とはまったく別離の感情ではあるけれど、喪失は必ず誰にでもやってくる。それなのに僕らはそれを忘れ、当たり前の喜びを見失いがち。それがどれだけ儚く、尊いものか忘れてしまう。どんな大きな出来事よりも、日々繰り返される平凡な営みこそが幸せだということに気付けないのだ。いつまでもそばにいると信じ切っていたせいで、言わなかった事や行かなかった場所。もっと笑っていればよかった。もっと彼女に触れていればよかった。もっと早く気付けばよかった。そんな誠人のどうしようもない悔しさや切ない感情が画面から痛いほど伝わってくる。それでも静流が悲しんでいないのは、きっと誠人に出会い、愛することの幸せと喜びを知ったからだと思う。誠人に振り向いてもらえるよう大人の女性になろうとするその純粋な片思いの心も、とても素敵だった。そして最後の静流の写真。それは、美しくなった彼女の姿だった。初めに誠人が出会ったときとはまるで別人のようだった。さらに、池の畔でのキスの写真は本当に素敵だ。「生涯ただ一度のキス、ただ一度の恋」というタイトルのその写真は、彼女の想いが溢れるほど込められていたように思う。人生の全てをその瞬間に注ぎ込んだような写真だった。だからとても幸せそうで、美しく見えるのだろう。そして誠人もその瞬間、静流を愛していた。想いが重なった唯一の写真。その写真の中での二人の想いは強く結ばれていた。だから僕の涙は止まらなかった。人を愛することの素晴らしさを教えてくれる素晴らしい作品。
ボビーさん [映画館(邦画)] 9点(2006-10-28 22:05:36)(良:1票)
44.<原作未読>宮崎あおい可愛いな~。そしてキスシーン(&写真)の美しいことよ。しかし、この映画は2006年当時に観た人と、それ以降に観た人ではだんだん印象が違ってくるかもしれない、とも思った。こののち、宮崎あおいには良いことも悪いこともたくさんあって、あることないこと書かれもした。それら一切を忘れ去って観るのはなかなか難しい。無論、作品や里中静流というキャラクターに罪はないのだが、映画も場合によっては賞味期限があるということを若干感じてしまった。今はこの点数は限界。
リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-06-06 23:31:41)
43.《ネタバレ》  もっとハッピーなラブストーリーを期待していたので、見終わった今、とても哀しい気持ちです。
 『別れ』はいつでも悲しい。特に『突然の別れ』と『死別』は格別。
 二人が初めてのキスをして、家に帰ったらしずるが突然いなくなっている。これだけで十分だと思うんですよね。
 失意の中届く一通のエアメール。差出人は里中しずる。再びともる希望の光。しずるに会いにはるばるニューヨークへと旅立つが、出迎えてくれたのはみゆき。焦らすなーと思っていたら、実はしずるは他界していた。
 しずるが劇中で言っていたセリフを借りるなら、『天国から地獄』へを何度も見せられるクライマックス。結構残酷。見る人を泣かせることばかりに気がいって、この作品はなんか優しさを忘れている気がします。しずるが突然いなくなるという悲恋と思わせといて、そこからのハッピーエンドならともかく、更なる悲劇を用意するってどうなの?しずるにもまことにもばりばり感情移入しまくっていたので、終盤は本当に気が滅入りました。
 久しぶりに映画の世界に浸れたので、低い点数はつけられません。玉木宏、宮崎あおい、黒木メイサ、みんな魅力的で文句ありません。宮崎あおいが一番可愛く撮れている映画かもしれません。なので7点。でも決して良い意味での7点ではないです。ちなみにしずるがいなくなる前までだったら10点。やっぱもっとわかりやすく幸せな気持ちで終わりたかったです。
 原作者が『今、会いにゆきます。』と同じ人なので、終盤のプロットと雰囲気が特に似ていますね。ケーキがエアメールに代わっただけです。
たきたてさん [DVD(邦画)] 7点(2018-03-11 11:26:48)
42.キスシーンでメガネを撮る宮崎あおいには やられました・・・。
へまちさん [DVD(邦画)] 7点(2017-12-04 16:17:02)
41.《ネタバレ》 前半の、下手くそな 脚本(台詞)と、下手くそな 演出に、うんざり..後半は、若干持ち直したけど..(←しずるの台詞が面白い) 本作は、最後のオチ “ ありき ” になっている..最後のオチを、やりたいがための、映画(物語)になっている..よ~く考えると、つじつまが合わない..まこと と みゆき のことを、認めながらも..しずるは、なぜ寿命を縮めてまで、大人の魅力的な女性になろうとしたのか..「自分に振り向いてほしい..」 とか、「見返してやる!」 といった感情は、なかったはずなのに..謎だ.. 物語として、破綻している..そこが納得できない..残念...
コナンが一番さん [DVD(邦画)] 5点(2017-05-22 22:13:20)
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【点数情報】

Review人数 60人
平均点数 6.73点
011.67%
111.67%
200.00%
323.33%
423.33%
535.00%
61118.33%
72236.67%
81016.67%
9610.00%
1023.33%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.46点 Review13人
2 ストーリー評価 6.42点 Review14人
3 鑑賞後の後味 6.61点 Review13人
4 音楽評価 6.66点 Review12人
5 感泣評価 6.78点 Review14人
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