シザーハンズのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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シザーハンズ

[シザーハンズ]
Edward Scissorhands
1990年上映時間:105分
平均点:7.53 / 10(Review 493人) (点数分布表示)
公開開始日(1991-07-13)
ドラマラブストーリーファンタジーロマンスクリスマスもの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-01-22)【イニシャルK】さん
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監督ティム・バートン
演出グレン・R・ワイルダー(スタント・コーディネーター)
キャストジョニー・デップ(男優)エドワード・シザーハンズ
ウィノナ・ライダー(女優)キム
アンソニー・マイケル・ホール(男優)ジム
ダイアン・ウィースト(女優)ペグ
キャシー・ベイカー(女優)ジョイス
ロバート・オリヴェリ(男優)ケビン
コンチャータ・フェレル(女優)ヘレン
キャロライン・アーロン(女優)マージ
オーラン・ジョーンズ(女優)エスメラルダ
ヴィンセント・プライス(男優)発明家
アラン・アーキン(男優)ビル
スチュアート・ランカスター(男優)退役軍人
アラン・ファッジ(男優)融資担当者
スティーヴン・ブリル(男優)自動皿洗い機の修理工
マーク・マコーレイ(男優)レポーター
ブレット・ライス(男優)レポーター
塩沢兼人エドワード・シザーハンズ(日本語吹き替え版【ソフト】)
玉川紗己子キム(日本語吹き替え版【ソフト/テレビ朝日】)
鈴木弘子ペグ(日本語吹き替え版【ソフト】)
嶋俊介ビル(日本語吹き替え版【ソフト】)
堀内賢雄ジム(日本語吹き替え版【ソフト】)
吉田理保子ジョイス(日本語吹き替え版【ソフト】)
大木民夫発明家(日本語吹き替え版【ソフト】)
山田栄子(日本語吹き替え版【ソフト】)
江原正士(日本語吹き替え版【ソフト】)
渡辺菜生子(日本語吹き替え版【ソフト】)
関俊彦エドワード・シザーハンズ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
藤田淑子ペグ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
堀勝之祐ビル(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
森川智之ジム(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
一城みゆ希ジョイス(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
加藤精三発明家(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
松岡洋子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
片岡富枝(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
荒川太郎(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
白鳥由里(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
前田敏子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作ティム・バートン(原案)
キャロライン・トンプソン(原案)
脚本キャロライン・トンプソン
音楽ダニー・エルフマン
編曲スティーヴ・バーテック
挿入曲トム・ジョーンズ「よくあることさ」 「デライラ」 「ウィズ・ジーズ・ハンズ」
撮影ステファン・チャプスキー
製作ティム・バートン
デニーズ・ディ・ノヴィ
キャロライン・トンプソン(製作補)
20世紀フォックス
製作総指揮リチャード・ハシモト
配給20世紀フォックス
特殊メイクスタン・ウィンストン
スタン・ウィンストン・スタジオ
マシュー・W・マングル(メイクアップ・アーティスト)
特撮ポール・ジェントリー〔特撮〕(ミニチュア撮影監督)(ノンクレジット)
美術ボー・ウェルチ(プロダクション・デザイン)
ロバート・ドーソン[タイトル](タイトル・デザイン)
スタン・ウィンストン(シザーハンズ・エフェクト)
スタン・ウィンストン・スタジオ(シザーハンズ・エフェクト)
シェリル・カラシック(セット装飾)
衣装コリーン・アトウッド
レイ・サマーズ(衣装スーパーバイザー)
ヘアメイクヴェ・ニール(メイク部門主任)
編集リチャード・ハルシー
録音スティーヴ・マスロウ
字幕翻訳戸田奈津子
スタントスコット・ワイルダー〔スタント〕
その他ビル・スコット[その他](ユニット・プロダクション・マネージャー)
シャーリー・ウォーカー(指揮)
あらすじ
今日は雪ね・・・でも昔、この辺りでは雪は降らなかったの・・・その頃、あの街の外れの古いお城には年老いた発明家が住んでいてね。とうとう人間まで創り出してしまったの。彼は自分の創った人間にエドワードと名付けた。彼は完全に人間だった。いいえ、人間以上に人間だったの。ある一部を除いてはね・・・。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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493.ホラーでした。もちろん主役を除く登場人物が怪物です。
ドクドクモンスターさん 7点(2002-12-06 20:23:38)(良:7票)
492.《ネタバレ》 ひねくれまくりのプロット進行が斬新でした。主人公が異質な世界に遭遇するお話と言うと、普通は「平凡な主人公がある日を境に特異な世界に飛び込んでいく→最初は敵かと思われた連中がひょんなことから仲間になってくれる→彼らのおかげで主人公の状況が好転する→そのおかげで様々な難関に立ち向かえるようになり、その度に人間的に前向きに成長していく」という話の流れになることが多いのですが、この映画では何もかもがあべこべで「特異な主人公がある日を境に平凡な世界に飛び込んでいく→最初は友好的だった連中がひょんなことから敵に転じる→難関に遭遇する度に酷い目に遭って精神的にへこんでいく→それでも経験を積んでいく内になんとか成長はするのだが、それは「自分は他者と共に生きていく事が出来ない」という現実を悟るというマイナス方向の成長であった」と、普遍的な王道映画の主人公とは全く反対の方向へと進んでいきます。難関に遭遇しても立ち向かわない(むしろ逃げる)というのもハリウッド映画の模範的主人公からは程遠い存在です。ここまで綺麗にひねくれたプロットになったのは単なる偶然でしょうか。ひょっとしたらティム・バートンさんは「究極的に反社会的でピュアなキャラクターがいたとしたら、そいつの物語は王道的な映画の主人公とは全く逆の展開になるのではないか」みたいな事を考えたのではないでしょうか。そうそう、ヒロインが必ずしも善人でないというのも斬新でした。ヒロインの狡さに関しては不満のある方も大分いらっしゃるようですが、私はリアリティがあって良かったと思います。そのおかげでラスト近くでの孫との会話の中で「私はあれ以来ずっと彼に負い目を感じて生きてきたのよ」とでもいうべき重苦しさ、いたたまれなさの様なものが濃く出ていたように思います。そして私が一番感動したのはラストシーン。雪の舞う城を映しながらカメラがゆっくり引いていくんですが、そのときのスタッフロールの流れ始めるタイミングがもう絶妙なんです!初めて観た時(その時は映画館でした)には余りの素晴らしさに思わず声が出そうになりました。私はあのスタッフロールの入り方は映画史上でも屈指のナイスタイミングだと思うんですが、既見のみなさんはどう思われたでしょうか。そして未見の方、この素晴らしいラストシーンを観る為にも是非ともこの映画をご覧になってください。超A級のラストシーンです。
バーグマンの瞳さん [地上波(字幕)] 8点(2013-11-18 01:43:41)(良:3票)
491.小学生の頃にクラスの女子がやたらと「良い映画だ」と騒いでいたので試しに観てみたのですが、事前に聞いていた評判とは正反対のドロドロとした居心地の悪い印象を持ち、まったく好きになれなかった映画です。大人になった現在になって観返すと、その時に持った違和感の正体が分かりました。これは感動作でも美しい愛の物語でもない、グログロのドロドロの性根で作られた世間に対するうっぷんの塊のような映画なのです。ディズニー映画のようなファンタジーの殻を被ってはいるものの、その中身は「タクシードライバー」をはじめとしたポール・シュレイダー作品と大して変わりません。社会に適合できない若者がいったんは楽しくやっていけるかもという希望を持つが、その希望はあっさりと裏切られて孤独な生活に戻っていくという、何の救いもない暗い暗い物語。世間の冷たさとヒロインの薄情さが主人公を苦しめます。特にウィノナ・ライダーV3には怒りを覚えました。見た目は綺麗だし、エドワードの前では理解者として振舞ってくれる。しかし不幸な誤解から非難を受けることとなったエドワードの弁護はしてくれません。話すことに不慣れなエドワードは自分の口から事情を説明することが出来ない。だからこそ彼を泥棒に引き込んでしまったウィノナ・ライダーV3がみんなに事情を説明してあげねばならないのに、彼女はエドワードの盾にはなってやりません。事情が明らかになると自分や彼氏の悪事がバレてしまうから。二人きりになった時にだけ「エドワードごめんね」と言って良い人になろうとする様には虫唾が走りました。無意識のうちに人を傷つけながら自分では良い人だと思っている彼女もまた、エドワードを攻撃する街の人々とは変わらないのです。それを理解したからこそ、エドワードは彼女の思いを拒絶したのでしょう。。。しかし不思議なのは、本作がクリスマス映画の名作に数えられていること。これは「クリスマスを楽しんでる奴らなんか大嫌いだ!」という、もっともクリスマスに観てはならない映画なんですけどね。この映画の美しい外面だけを観てティム・バートンの真意を理解してあげない人もまた、エドワードを持てはやした末に追放した街の人々と同じなのでしょう。「スウィーニー・トッド」に対する批判がまさにそれでした。「怖い!気持ち悪い!こんなの観に来たんじゃない!」って、ティム・バートンは昔からこうでしたよ。
ザ・チャンバラさん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-19 22:20:02)(良:3票)
490.《ネタバレ》 パステル調の住宅・衣服、メルヘンチックな音楽とは裏腹に人間の暗部が強烈に描かれているティム・バートン流のおとぎ話。ファンタジーではありますが、その内容は現実と重なります。自分達とは違うエドワード。初めはその特異な風貌に興味を抱き観察し、利用できると分かるととことん利用、賞賛さえする。だが、わずかな出来事で手のひらを返して非難を始める人々。現実の社会でも日々同じようなことが繰り返されています。異質なものを集団で排除する機能。集団の結束の確認。そこには個人の意思とは別に集団の意思が存在します。人間が安全に生きていくために獲得した知恵かもしれません。しかし、このことに嫌悪を感じるのが普通だと思います。「エドワードは悪くない」「なんて酷いことをするんだ」そう感じます。なぜなら自分とエドワードを重ねているから。排除される恐怖をいつも感じているのが人間だからです。結局エドワードは街外れのお城に戻ります。誰もいない廃墟。そこが安住の地だという悲しい現実です。自分の意思に反し人を傷つけてしまうハサミ。同時に彼の心も傷つきます。一人でいれば人を傷つけることもなければ、自分が傷つくこともない。ただ、誰とも出会わず傷つくことのない人生より、愛する人と出会って傷つく人生のほうが遥かに素晴らしい。それがこの物語の救いです。
目隠シストさん [DVD(字幕)] 9点(2006-06-19 18:24:28)(良:3票)
489.こーゆう孤独で純粋な主人公の映画を観ると、いつも思うのは、あんまり酷い事にはならんといて~とか、順調に幸せつかんでくれ~とか思ってみてしまう。でも映画やから、やっぱり事件は起こるわけで、んで、見てられへんほどせつなくなってくる。しかし、この映画を観てちょっと考えてもーた。実際、こんな奴がいて、いったいどれだけの人が本当の彼をわかってあげられるんやろかってこと。いや、手がハサミってのはいきすぎとしても、色々な人がいるわけで。そりゃ映画を観てる観客という状況では、みんな、思うところがあるんやろけど、現実になると自分が気づいてないうちに偏見や差別で物事を考えてるって事もあるかもしれんし、自分の中にこの映画に登場する普通の人達のような存在がないなんて言い切れんわけやし。いや、観客の立場では、彼らをいくらでも馬鹿にしてみれるんやろけど。だから、たまのクリスマスにはこれを観て、俺も色々自分見つめなおして反省しなきゃなって思う(クリスマスに観るとよりいっそう浸れるんやけど、雪なんてふってたらもう完璧)。後、この映画、フランケンシュタインっぽいんやけど、手がハサミってのがいいアイデアだと思う。おとぎ話な感じもミソかな。
なにわ君さん 10点(2004-07-08 16:42:12)(良:3票)
488.《ネタバレ》 パステルとダークの混在する、美しい寓話。過去ディズニースタジオで働いていたこともあり、おそらく異彩を放っていたであろうティム・バートンが、自身のかけらをエドワードという不思議な存在に仕立て上げたような気がする。パステルカラーの住宅街で、その手業で瞬時にみんなの人気者になった「ハサミ男」エドワードは、またもやちょっとしたきっかけで異質、異物と騒がれ排除されていく。自分と違う、いや世の中の平均的なラインからはずれたものに眉をひそめる人はこの映画の中に限らず大勢いて、私もその中の一人になってしまう。きっと。孤独だけれど、一人穏やかに、誰に何を言われるでもなく、黙々と心の中の愛する人のために氷を刻む彼の姿は、メルヘンな画面ではあるけれど結構私に重いものを残した。私はこの映画を、劇場でたった一人で観た。映写機を動かしてくれた映画館の人ありがとうございます。確か暑い季節で、雪の舞うラストをボーッと眺め、色々考えながら暑い外の現実に戻っていった。たった一人で観たというこのシチュエーションのおかげで何故か2度目を観ないでいる。でもいくつものシーンがこうやってちゃんとよみがえってくる、大きな力を持った映画。
のはらさん 9点(2004-04-04 19:12:43)(良:3票)
487.つまり、この人は、ドラえもんとジャンケンをすると、必ず負けるってことか。
STYX21さん 4点(2003-11-18 22:47:32)(笑:2票)
486.まずFOXタイトルのとこに雪が降っている。子どもに昔話を語る老嬢、窓の外に古城。一転してピンクやイエローのカラフルなおもちゃのような非現実的な町。古城だけでなくそれを際立たせる世間の造形がちゃんとある。抜けるような青空。そしてD・ウィースト。うまい人だなあとは思ってたけど、「単純」を的確に演じられるうまさってあんまりないよ。化粧品のセールスに荒れ果てた古城に入っていく人を自然に演じられる。でエディの登場。他人に触れることが出来ない、一種の加害妄想の現実化なわけ。社会適応の訓練。学校で紙切りやるのなんか楽しい。その彼が盗みを手伝わされちゃうとこからフランケンシュタインの怪物的哀しみが出てきます。武器を捨てて出てきなさい、って言われたってね。群衆によって化け物にされていく。芸術家の不幸の話でもあるか。人に触れる手の代わりに、創造するハサミを得てしまった男。寓話の映像化として最良の成果。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 9点(2013-07-31 09:40:03)(良:2票)
485.《ネタバレ》 ダークファンタジーの最高峠。
ティムバートン監督の真骨頂。
悲しすぎるラブロマンスに心を揺さぶられる。
シザーハンズエドワードの優しさに感動した。
無垢な人間が怪物になってしまうのは他人の悪意が原因であると思う。
どことなくデイビッドリンチ風な感じもしたのは僕だけだろうか。
町の変な感じが良い。
まるで機械のシステムで動いているようなシュールさが不思議で何とも言えない。
カラフルな家々はおもちゃの家のようで不思議だ。
そしてその家々とは雰囲気のかけ離れた古城のギャップに驚かされる。
この効果のセンスはティムバートン天才的だ。
そしてティムバートンは村の人たちの両面性というか正体を上手くとらえていると思う。
最初は心の未発達な怪物が人々の愛と優しさに触れることで徐々に才能と人間性を開花させてゆく話だと思った。
しかししょせん平和なところの人の集まりとは悪意の渦巻きでしかないとこの映画を見てると思えてしまう。
怪奇映画な雰囲気が楽しい。
「カリガリ博士」のチェザーレのような歩き方、「吸血鬼ノスフェラトゥ」のような影、「ドラキュラ」の古城、「呪われた町」のような設定、
「エレファントマン」のように綺麗な心を持ち芸術性に富んだ感性、
「フランケンシュタイン」のような人造人間とそれから終盤で村人が結束して怪物を追いつめる場面、
そして怪奇映画名優ヴィンセントプライスの演技、
などなど過去の怪奇映画からの影響が怪奇映画ファンをうならせる。

優しさと悲しさと幻想性の相性がみごとぴったり。
残酷さに裏打ちされてるがこんな美しいお伽噺はない。
美しい感性を持つシザーハンズエドワードを追いやったのは他人の悪意と嫉妬でしかない。
しかしエドワードは愛する女性から告げられるある言葉を聞くために神様が彼を地上に落としたのだと思う。
その言葉を聞けただけで彼は報われたと思う。
雪の舞う中で踊る美女キム。ダークファンタジーをいくつか見ましたがこれほどロマンチックで美しい場面はない。
10年ぶりくらいの鑑賞。こんな素敵な作品をどうしてもっと観なかったのか自分は。
ゴシックヘッドさん [DVD(吹替)] 9点(2012-12-24 17:19:05)(良:2票)
484. 「バックトゥーザフューチャー」と同じくらい、複数回見ている作品です。なぜなら当時、確か家族がばらばらで借りてきたり(ほんとになぜだ?)、テレビでも放映されていたからです。
 1回目。ホラー映画と思い込んで家族と一緒に見ました。(当時父が借りてくる映画はホラーとSFとアクションばかりだったので、ハサミの手が出てきた瞬間そう思って・・・)途中でホラー映画でないことに気づきました。
 2回目。不自然な点に多少つっこみ&イライラしながら見ました。「まだ手はできていないから、代わりにはさみを・・・」って。そっちのほうが作るの大変そうなんですけど。え?今まで誰も屋敷に入ったことがないの?そんなばかな・・・
 3回目。不自然な箇所は了承済みなので、もう単純にストーリーと演技を楽しみます。
すると意外なことに、3回目くらいが一番この映画が面白い。
 4回目以降。もう無心で見ます。理屈ではありません。登山家が、そこに山があるから山に登るように、そこで「シザーハンズ」が流れているから、つい最後まで観ちゃうだけです。そしてやはり面白い。
 僕は、同じ映画を2度見ようとはほとんど思いません。よほど1回目の鑑賞で面白いと思わなければ。ですが、この映画は「つい見てしまう。」数少ない映画の1つです。つまり、この映画は人を惹きつける不思議な魅力にあふれています。
たきたてさん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-10 09:13:05)(良:1票)(笑:1票)
483.《ネタバレ》 思えば、ここからジョニー・デップとティム・バートンの名コンビが始まった記念碑的名作。絵本のようにカラフルな街並みやあり得ないストーリー設定ながら、現実的な社会的弱者への苛烈な差別、そして軋轢を寓意的に描いている。カフカの「変身」のように、両手がハサミという姿をある種の障害と捉えればこの映画は一気に深くなる。そしてそんな不条理な社会に背を向けて、ただ愛する女性のために雪を降らせ続けるエドワードの姿はあまりにも辛く切ない。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 9点(2012-05-07 07:14:59)(良:2票)
482.《ネタバレ》 アメリカの住宅地のそばにヨーロッパ風の古城を頂く山が隣接する不思議。 人造人間エドワードが住む館、彼はジョニー・デップの名演技であると同時に、子供の頃から他人とうまくコミュニケーションがとれないと意識していた若きティム・バートン自身でもあるらしく。 やさしい老発明家(ヴィンセント・プライス、バートンの怪奇映画へのオマージュ)に野菜刻みロボットからハートを持つ擬似人間に作り変えられていった彼は不完全なまま城に残され、ペグ(ダイアン・ウィースト)に連れ出されるまでは孤独。 カラフルに塗られたサバービア(郊外住宅地)の中で、唯一モノクロな存在のエドワードが際立つ。 スタン・ウィンストン特製のハサミの手をつけたデップは子供のように無垢で頼りなげですが、あの手が生かされるあたりは楽しく、ここや城の回想シーンはアートな感覚をちりばめ、バートンの極上のセンスが光ります。 それだけに後半の切り返しは残酷だけれど、それでも失われない彼の純粋さに救われる。 ペグや夫のビル(アラン・アーキン)のようにオットリな人ばかりではない住人たち、エドワードに拒絶され逆恨みするジョイス(キャシー・ベイカー)が彼の町での浮き沈みを導く役を担い、彼女が後ろ髪を引かれつつ立ち去る姿に移ろいやすい人の心の弱さが見えて。 トム・ジョーンズが歌い上げる"WITH THESE HANDS"は皮肉味をおびて聴こえ、ダニー・エルフマンの音楽が哀切を奏でる。 キム(ウィノナ・ライダー)の愛情に限界があるのが哀しくもあるけれど、エドワードはそれを理解し満足している、自分にはこれで十分と。 キムと過ごした短い時間が永遠となり、変わらぬ愛となって降りそそぐ。 新たな雪のイメージを生み出した、おかしくも切なく美しいお伽話。
レインさん [映画館(字幕)] 10点(2011-12-10 07:00:01)(良:2票)
481.《ネタバレ》 演出や設定はすごく良くできていると思う。
鮮やかな原色の町並みと真っ黒なエドワード。手のひらを返したように態度が変わる人たち。抱きしめたくても抱きしめられないはさみ。雪の降る理由など。
こういう手法の描写は好きです。

しかーし!全体的に不自然過ぎ!!!もうちょっと自然に話を運べばいいのに。おとぎばなしをベースにしてるといってもこれはひどい。突っ込み所満載。キムとエドワードが魅かれていく過程も省きすぎ。。最後、亡くなった人がいるのにみんながあっさり帰るところも、なんか納得いかず。。

くだらないところ(前半)が長くて後半はしょった意味を誰か教えて下さい。ううう。
うらわっこさん [地上波(字幕)] 3点(2006-07-08 14:42:23)(良:2票)
480.人も傷つけやすく自分も傷つきやすい純真な若者の心。シザーハンズはその象徴だったのでしょう。若く美しいキムへの思い、近寄りたいけど近寄れないやりきれない切なさ。エドワードのような気持ちは、はさみの手を持っていなくても10代の若者には誰にでもあるのだと思います。かくれた名作。
杜子春さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-06-12 21:52:06)(良:2票)
479.《ネタバレ》 物語の内容だけでなく映像も、まるで絵本をそのまま映画にしたような独特の美しさがある。ティム監督独特のこの映像の美しさには惹かれる人も多いと思うが、この作品に関して言えば、監督自身は映像美だけにこだわっていたわけではあるまい。ファンタジックな映像の随所に、彼の人間社会への痛烈な皮肉が込められている。一見可愛らしいが、よく見ると無気味な程に同じようなパステルトーンの家々、同じような単色の服装。旦那の車での出勤とともに町が目覚め、騒ぎだし、旦那の帰宅とともに皆家に帰る。一様に珍奇な髪型にこだわり、一様に興味の対象を探して彷徨う。これら映像全てが、主人公エドワード以外の人間のヒステリックな集団化を、極めて端的に象徴していると思う。人間のエゴの醜さを表現するために、まるで舞台のように余分な要素を一切省き、象徴的な部分だけをこれだけ見事に美しく映像化した映画も珍しい。友が出来たことを喜び、やがて忌み嫌われ、哀しみと怒りのままに人々のもとから姿を消したエドワード。何かを諦めたようにすたすたとボロ屋敷の階段を上がり、黙々とハサミを振るう彼のラストシーンの後ろ姿がなんとも切ない。愛する人をも傷つけてしまうハサミの手で、きっとあのまま、彼はいつまでも独り、街に雪を降らせ続けるんだろう。やり場のない哀しさと淋しさを創作意欲に変えて、いつまでも孤独に、氷の彫像を作り続けるんだろう。
six-coinさん [映画館(字幕)] 9点(2005-02-27 12:59:16)(良:2票)
478.その人を愛すれば愛するほど傷つけてしまう。切なすぎる愛のかたち。
さそりタイガーさん 9点(2003-12-21 15:53:55)(良:2票)
477.昔大槻ケンヂがオールナイトニッポンでこの映画を紹介してるのを聞いて観に行ったのですが、パンフを見ただけで何故か号泣。中身は言うまでもなし。ラスト近くのキムとエドワードのやり取り「抱いて・・・」「できない・・・」という場面をDVDで観る度エグエグしています。<2003.12.29追記>←うっわー懐かしい!これ、初投稿なんですよねえ。この頃はまだまだ初心で、レビューも慎ましげ(笑)。そもそもJTNEWSを知ったのも「シザーハンズ」で検索して見つけたんですよ。最近HNを色々いじったりして、この作品の事を良く考えたんですけど、あの、英語でベターハーフって言葉がありますよね。確か元々男と女は一つの生き物で、それが引き裂かれて男と女になった、だから結ばれる男女はかつての片割れ同士で、引き裂かれた継ぎ目がぴったりと合っている・・・みたいなことだったと思います(昔聞いた話なので勘違いして覚えている可能性ありですが)。で、この作品は僕にとって正にそういう存在、つまり失われた自分の片割れ、もっと言っちゃえば「運命の恋人」のような存在なのですよ。だから、勿論他の方がこの作品を褒めて下さるのは嬉しいんですけど、たとえ誰からも支持されてなくても、この作品はとても大切な作品(丁度、自分の恋人が他人にどう思われていようと関係ないように)。こういう作品に出会えた事を、本当に感謝しています。
ぐるぐるさん 10点(2003-02-01 15:58:43)(良:2票)
476.よく映画紹介に書いてある「報われない愛の悲しさに町を去っていく」っていうのは大ウソ。本当のテーマは「自分を守る(周りからのけ者にされないようにする)ため平気でウソをつく人間=大人の心の醜さ」を、主人公の純粋さと対比させることによって描いた、毒だらけの作品なのです。徹底して描かれるニュータウンのこぎれいな街並やらクリスマスデコレーションも、虚栄に満ちたアメリカの中流階級への皮肉たっぷり。現実世界にあふれる悲劇を、シュガーコーティングされたファンタジーという形で描いた、ティム・バートンの大傑作です。
さらすっすさん 10点(2002-11-11 10:38:05)(良:2票)
475.ティム・バートンの作品をすべて見ているわけではありませんが、昼間のありふれた住宅街が出てくると、それだけで違和感があります。たいてい夜で、嵐で、深い森の中というイメージがあるので。逆に言えば世界観が確立しているわけで、それこそ一流の証でしょう。
それはともかく、ストーリーは大人のおとぎ話という感じ。ヒロインはさもありなんという役どころでしたが、とにもかくにも母親がすばらしい。奇異な人造人間を当たり前のように自宅に住まわせ、しかし干渉し過ぎず、どんなトラブルが起きてもかばい続け、けっして見放しませんでした。悪い言い方をすれば捨て猫を拾ってきたような感覚かもしれませんが、こういう母性愛は素直にグッと来ます。ここは作品のポイントではないでしょうが、図らずもグッと来てしまいました。
眉山さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-01-17 04:07:01)(良:1票)
474.《ネタバレ》 印象に残っているのは、街の住人たちがエドワードのことを割とスンナリ受け入れ、すぐ仲良くなってしまうところ。個性や長所が魅力的に描かれ活かされます。観る前は「ギャー!化け物!」となって町中大騒ぎ・・・けれど、お互い触れ合うことで理解し合う・・・なーんて映画だと思ってました。けど、実際の映画の内容は正反対でした。みんな「差別してはいけない」「じろじろ見たら可愛そう」「個性は認めてあげなくちゃ」と頭ではちゃんと分かっているワケですね。けれど、実際に、これ以上ないくらい個性的なヤツが目の前に現れたら・・・?もし自分の家にエドワードがやってきたら・・・?正直言って、受け入れることはできないですね、少なくとも自分は。
この映画は、ただ単に「人を見た目や出生で区別するな」というような安いメッセージよりも、随分と苦い内容の作品だと思いました。人の容姿にまつわる話というのは、現実世界でもとてもナイーブで、生半可な気持ちで扱っていいものではありません。「うんうん、気持ち分かるよ」などと知ったふうな気持ちで近づくと、相手も自分も傷つけることになります。
そういう、人の個性を受け入れることの難しさをこれ以上ないくらいに切なく描いた作品だと思います。
ゆうろうさん [DVD(字幕)] 8点(2013-04-16 02:51:10)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 493人
平均点数 7.53点
000.00%
110.20%
230.61%
381.62%
4193.85%
5448.92%
65110.34%
79318.86%
810922.11%
99419.07%
107114.40%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.70点 Review24人
2 ストーリー評価 7.37点 Review37人
3 鑑賞後の後味 7.53点 Review41人
4 音楽評価 7.50点 Review30人
5 感泣評価 7.07点 Review28人
chart

【アカデミー賞 情報】

1990年 63回
特殊メイクアップ賞スタン・ウィンストン候補(ノミネート) 
特殊メイクアップ賞ヴェ・ニール候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1990年 48回
主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)ジョニー・デップ候補(ノミネート) 

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