ランボー/最後の戦場のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ランボー/最後の戦場

[ランボーサイゴノセンジョウ]
Rambo
(John Rambo)
2008年上映時間:90分
平均点:6.53 / 10(Review 137人) (点数分布表示)
公開開始日(2008-05-24)
アクションドラマサスペンス戦争ものシリーズものハードボイルドバイオレンス
新規登録(2008-03-22)【M・R・サイケデリコン】さん
タイトル情報更新(2024-03-28)【イニシャルK】さん
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監督シルヴェスター・スタローン
キャストシルヴェスター・スタローン(男優)ジョン・J・ランボー
マシュー・マースデン(男優)スクール・ボーイ
ジュリー・ベンツ(女優)サラ・ミラー
ケン・ハワード〔男優・1944年生〕(男優)アーサー・マーシュ
佐々木功ジョン・J・ランボー(日本語吹き替え版【ソフト/テレビ東京】)
佐々木敏サミュエル・トラウトマン大佐(日本語吹き替え版【ソフト】)
古澤徹(日本語吹き替え版【ソフト】)
岡寛恵サラ・ミラー(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
山路和弘(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
木村雅史(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
牛山茂(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
天田益男(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
内田夕夜(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
勝部演之サミュエル・トラウトマン大佐(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
阪口周平(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
出演リチャード・クレンナサミュエル・トラウトマン大佐(回想)
脚本シルヴェスター・スタローン
音楽ブライアン・タイラー〔音楽〕
ジェリー・ゴールドスミス(テーマ音楽)
撮影グレン・マクファーソン
製作ジョン・トンプソン〔製作・(I)〕
シルヴェスター・スタローン
アヴィ・ラーナー
ミレニアム・フィルムズ
Nu-Image
ジョセフ・ローテンシュレイガー(共同製作)
ケヴィン・キング・テンプルトン
製作総指揮ハーヴェイ・ワインスタイン
ボブ・ワインスタイン
アンドレアス・ティースマイヤー
トレヴァー・ショート
ランドール・エメット
ジョージ・ファーラ
ダニー・ディムボート
ボアズ・デヴィッドソン
ピーター・ブロック[製作]
配給ギャガ・コミュニケーションズ
特撮スコット・コールター(視覚効果プロデューサー)
ワールドワイドFX(視覚効果)
美術フランコ=ジャコモ・カルボーネ(プロダクション・デザイン)
その他ブライアン・タイラー〔音楽〕(指揮)
テッド・コッチェフ(テクニカル・コンサルタント)
ジョージ・ゲイル〔その他〕(プロダクション総指揮)
あらすじ
タイでひっそりと暮らすランボー(シルヴェスター・スタローン)に、キリスト教系のNGOがミャンマーへの案内を依頼する。なんとか無事ミャンマーまで送り届けたランボーだったが数日後、NGOのメンバーたちがミャンマー軍に捕らえられた事を聞かされる。NGO救出のため、傭兵部隊と共にミャンマーに乗り込むランボーだったが、傭兵たちはランボーを戦力とは認めず、ボートに残れと指示する。ランボーを残しカレン族の村にたどり着いた傭兵部隊は、そこで想像以上の惨劇を目にする。
ネタバレは禁止していませんので
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137.《ネタバレ》  上映時間90分とありますが、80分でエンドロールが流れ始めます。「えっ、もう終わり?」って感じです。
 中身なんてありません。頭を空っぽにして下さい。
 スタローンは裸を見せないせいか「ロッキー・ザ・ファイナル」よりずっと若々しいです。
 以前タレントのデイブ・スペクターさんが「アメリカで子供を殺す映画なんて絶対にありえない。もし、あったとしたらアメリカ国民が黙っていません!」と言ってました。
 この映画では誰も殺されないのでご安心を。あれは白人ではないので残虐行為としてはカウントはされません。
 金髪女は拉致されても指一本触られませんのでご安心を。レイプされるのは地元住民だけなので、これも残虐行為としてカウントはされません。
 この映画のテーマはイラク戦争と同じ、「殺(や)られる前に皆殺し」です。
 さあ、ポテトチップスとコーラを横に置いて、最高のホームシアターでお楽しみ下さい。
 
クロエさん [DVD(吹替)] 1点(2009-02-10 08:38:45)(良:5票)
136.《ネタバレ》 “戦う”ことの意義を問うた作品に仕上がった。“戦う”ことに対して悩み続け、そして逃げ続けても決して“答え”は出ない。“戦う”ことに真正面から向かい合ってこそ、何かしらの“答え”が出るのではないか。故郷の地に戻ることができたのも、彼なりの“答え”が出たことの証だろう。
武装船を燃やすことによって“戦い”から逃げたいというランボーの心境を表すとともに、過去のシリーズをフラッシュバックさせることでランボーの傷が癒えていない事をアピールしている。そして、最後まで戦い続けた結果、人々に笑顔が戻ったことで、ランボーなりの“答え”が出たことを観客に伝えている。何も考えていない銃乱射のグロアクション映画ではなく、押さえるべき点をきちんと押さえているので好感が持てる仕上がりとなっている。
「ロッキー」シリーズもそうだが、「ランボー」シリーズも等身大のスタローンが反映されている。“戦う”ことから逃げてきたランボーは、「ロッキー」や「ランボー」の栄光から逃げてきたスタローンに似ている。演技派と認めてもらおうとイメージをいくら変えようとしても、結局は自分を偽ることにしかならない。
徹底的にハードなアクションにこだわった理由としては、「自分にはこれしか出来ない」という潔さを感じ取って欲しかったからではないか。この映画からは、“偽り”は感じられなかった。
スタローンという役者は実は凄い役者ではないかと感じた。
スタローンは決してジョニー・デップやトム・クルーズのようにはなれない。
しかし、ジョニー・デップらの名優が伝えることができないことをスタローンは我々に伝えてくれるのではないか。不器用(本来は監督・脚本・演技ができるので不器用ということはないが)で、才能がなくても、自分が出来ることを愚直なほどに真っ直ぐに貫けば、きっといつか輝けることができるはずだと教えてくれている気がする。誰かの真似をする必要もなく、自分自身を偽って背伸びをする必要はない。たとえ、誰もが認めてくれなくても、自分自身が最後には納得できるはずだと教えてくれている。これらのことが「ムダに死ぬか、何かのために生きるか」というセリフに凝縮されている。
スタローンの生き様には一目置きたい。本作はただのハードでグロいアクションばかりではなく、生き様、哲学、人生を語っている作品でもある。
六本木ソルジャーさん [映画館(字幕)] 7点(2008-06-03 23:44:55)(良:3票)
135.絶対に行くくせに、行くのを悩んでるシーン長いな。
アキラさん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-08-24 10:47:33)(笑:2票)
134.《ネタバレ》 全編、血、肉片が飛び散るも、中身ほぼないに等しい。でもラストがとても印象的。原点回帰とでもいうのでしょうか、やっとランボーの長い長い旅は終わりを告げたんですね。お疲れ様 ジョン・ランボー お父さん見たかったなぁ。
キャラハンさん [映画館(吹替)] 7点(2008-06-04 22:16:37)(良:1票)(笑:1票)
133.《ネタバレ》 正直もういいだろうと思ってたし、残虐描写もすごいっていうので、未見でしたが、『クリード』見て以来、またスタローンが気になりだしたので、思い切って見てみました。前評判どおりのシリアスで残酷。グロ描写は苦手なので、拷問のような90分。そして、一時期ジャンル映画化していたアフリカ紛争ものにも通じる「ビルマ人の残虐性」をステレオタイプに強調してるところなど、素直に「よかった」と受け入れられない。軍が、白人だけをなぜ生かしていたのかなど(物語を進めるには必要でも)不可解な部分もある。ただ、この映画が凄いと思うのは、「キレイ事」と「暴力」との複雑な関係を丁寧に描いている点。この映画は善意あふれるNGOをある意味、嫌みたっぷりに描いていて、キレイごとを繰り返すマイケルが最後に人を殺すシーンは、ある種のカタルシスすらもたらします。でも、最後の大銃撃シーンの後の死体の山は、同時に暴力とか戦場とか「戦争」とは何なのかを雄弁に語っています。そして、最後に生き残ったサラがマイケルのもとにかけより、それをランボーが眺めるシーンが私たちに伝えるものは、AかBかという単純な選択ではない現実というものの重みです。「世界の現実」を描いたこの複雑な作品を、たった90分の「戦争映画」の傑作として、スタローンが自身の監督作品として作るなんて、2作目や3作目の頃には考えもしなかったこと。やっぱりスタローンという人は本当に面白いのだと認識を新たにしました。
ころりさんさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-02-24 12:17:16)(良:1票)
132.◆まだ怒りのアフガン見てなかったのにっ 
◆ちゃんと順を追って見ていくって心に決めていたのにっ 
◆順番無視して 目の前の誘惑に負けてしまった  
◆1・2で 急に4まで飛んでしまった 
◆アフガン跳び越して 急にミャンマーまで飛んでしまった 
◆結果、3抜け 急にシリーズ終焉。
なんだかすごく損した気がする。シルベスターの誘惑たるや恐るべしだな。
でもさ、やっぱり、もちろん見てよかった。 
シブイ シブすぎるよ 最終回を迎えてしまったランボーは。
3737さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2013-10-09 22:45:49)(笑:1票)
131.第一作はアメリカの暗部を扱ったマジメな映画だったもののこれが意外と不評だったため(同年の「ロッキー3」の3分の1しか稼げなかった)、「2」以降は正反対のドンパチ路線に変更。スタさんはアメリカ万歳映画の人というのが一般のイメージですが、この人には明確な政治思想はないのだと思います。その時々で、敵とするのに調度良い相手を選んでいるだけなのでしょう。このアバウトさがさすがイタリアの種馬なのですが、その傾向は本作にも当てはまります。ミャンマーというホットな軍事政権を相手としていますが、彼らの圧政や少数民族への弾圧は「ランボー4」をやるための舞台にすぎません。なのでミャンマー軍の度を越した残虐ぶり、登場人物としての固有の人格すら持たされない純粋悪としての描写には呆れてしまいます。90年代に香港でよく作られていた日中戦争ものにおける日本軍の描写と大差ないレベルです。こういうスタさんの浅はかなところは、ソ連を悪者にしていた頃から何も変わっていません。一方で監督としての腕前も全盛期と変わっておらず、こちらには良い意味で驚かされます。スタさんは「ロッキー4」を最後に20年以上も監督をしていないのですが、ジョージ・ルーカスやテレンス・マリックの例が示すように、これだけ長期間監督業から離れていると、普通は感覚が衰えるものです。しかしスタさんの演出は衰えるどころか逆に良くなっており、これは野生の勘なのか、実は物凄く頭が良いのか、非常に不思議なところです。例えば川上りの最中で海賊に襲われる場面。ランボーはギリギリまで話し合いで解決しようとするものの、ダメだと判断した瞬間に銃を抜き、数秒で海賊を全員殺してしまうくだりの演出のキレには素晴らしいものがあります。ここでの間の取り方や緊張感の煽り方、それまで舐めた目で見られていたランボーが、実はとんでもない奴だと判明するというカタルシス、アクション映画に必要な感覚を十二分に味わわせます。同時に、ミャンマー上陸前にこのエピソードを入れておくことで、「これからシャレにならない場所へ行こうとしている」という構成上の前振りの役割も果たしています。その後は「プライベート・ライアン」と「アポカリプト」を合わせたような一大地獄絵図が繰り広げられますが、これまでさほど残酷な映画を扱ってこなかったにも関わらず、ここで見せる演出のインパクトも凄まじいものがあります。
ザ・チャンバラさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2009-10-21 20:12:58)(良:1票)
130.《ネタバレ》 最近、過去のキャラが色々蘇るけど、インディー・ジョーンズの復活にもジョン・マクレーンの復活にもロッキー・バルボアの復活にも感じることのなかった不気味さが、ジョン・ランボーの復活には伴っている。そもそも、“ランボー”とは何だったのか、何のために存在したキャラクターだったのか。はい、スタちゃんがお金を稼ぐためです。以上。。。そりゃそうなんだけどさあ。。。1作目で、父なる国に見捨てられた怒りから、「ベトナムの戦場をアメリカ本国に持ち込んだ」ランボー。ああトンデモないことしちまったとばかり、せっかく持ち帰った「戦場」を再び国外に持ち出して思う存分大暴れ、平和に飽きた現代人に、対岸の大火事を眺める楽しみをプレゼントした2作目、3作目のランボー。1作目では確かに切っ先鋭く尖っていたこの映画は、シリーズを追うごとに派手になり、派手になり膨張した分、尖っていた切っ先も鈍り、単なる肥満映画となっていく、3作目の彼は、申し訳ないが、ハッキリ言ってピエロである・・・。そんな目的を失った彼が、蘇る。それも再び、切っ先鋭く。勿論、アジア人やロシア人ならナンボ殺してもOK、みたいなこれまでのノリは、ここでも顕在。いや、このシリーズが持つその“限界”をむしろ、ここでは決して隠そうとはしない。その代わり、第1作でランボーが涙ながらに語った、すなわち言葉だけで描かれていた「人間が肉塊と化す」ということ、それをこの映画では徹底的に我々に見せつける。もともとこれこそが、ランボーの世界なのだ、と。そして、ムダに生きるか、何かのために死ぬか、と訴えながら凄惨な戦いに赴くランボーは、まるで死に場所を求めんがために今回、復活したようでもあり、その上でラスト、「ムダに生き残る」という最大限の罰が、彼に与えられたのである。
鱗歌さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-16 23:54:28)(良:1票)
129.《ネタバレ》 これは見る側に何を伝えたかったのだろうか。暴力の悲惨さ?紛争地域の危険さ?
いくらランボーでも人簡単に殺しすぎ。しかもその描写が無駄にグロい。
ファーストブラッドの頃のランボーとはまったく違う作品です。保存しとくのも嫌でHDDから即削除しました。機関銃や大砲で大量虐殺しまくりのカレン族に弓矢で戦い出したランボーを見た瞬間だけ「きゃ♪」と思いましたがそれだけです。
しかし生身の人間を使っての「地雷レース」(田んぼに地雷をいくつか投げいれ
捕虜を数人を走らせ誰が吹っ飛ぶかで賭けを楽しむシーン)には、反吐が出そうでした。地雷で吹っ飛ばなくても最後には銃殺だし。
MKさん [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-07-24 23:42:48)(良:1票)
128.《ネタバレ》 この映画は「ミャンマーの内戦をテーマにしたアクション映画」ではなく、「ランボーの活躍できる舞台をミャンマーに設定した」だけのように思える。それは恐らく「ランボー3」のアフガンと同様なのだろう。内戦についての切り口はなく、代わりに残酷な殺戮シーンが繰り返される。内戦の悲惨な面は伝わってくるけれど、それについて考えさせられることは特に無い。
 アクション映画としては、80年代によく作られたMIAものから全く進歩してないことに驚く。むしろ展開が薄くなっており、「もう終わりかよ!?」と拍子抜けする感じ。
 また自分としては、「独善的で無知な人間のために、多くの人間が無駄な戦いで死ぬ」という話では盛り上がれない。せめて、使命感の強いプロの傭兵を助けるために戦う、などという展開が欲しかった。
塚原新さん [DVD(字幕)] 3点(2009-03-21 21:48:08)(良:1票)
127.《ネタバレ》 あっという間の90分でした。もっともっと観ていたかったというのが、正直な感想です。作風は、第一作目に近いという印象でした。
性格も、頑是無い捻くれ者だった1作目の頃のランボーに戻ったように見えるシーンが、幾つかありました。

非暴力主義の「NGO一行」を、ありがちな「世間知らずの理想家・偽善者」として描いていなかったことが、本当に良かったと思います。
(海賊に襲われ)命に関わる危機に瀕して、引き返すという選択(迷い)もあったが、サラたちは決意を曲げなかった。
つまり、死ぬ覚悟があるということです。

軍事政権の人権弾圧を、NGO団体が軍に捕らえられたことを、知った……知ってしまった。
知ってしまったからには命を賭して援助、救援に向かう!
ランボーとNGO団体は、考え方がまるで対極である様に見えて、実は行動原理は一緒だったのです。
見て見にふりはできない。とてもシンプルですが「高潔」です。その「高潔」は最後まで失われることはなかった。

何が正義で何が悪かは、所詮は個人の価値観でしかないのですが、ただ劇中の「カレン族虐殺」は誇張では決してない。
ラストバトルで敵兵を殴り殺した、(非暴力主義だった)マイケルがランボーへ手を振るシーン、それに答えずただ哀しく見つめるだけのランボーがすごく印象的でした。

最後に。ランボーの父親が健在だったとは……。
シリーズでは、トラウトマン大佐や軍人仲間をかなり拠り所にしていたように感じたので、てっきり家族はいないと思っていた(笑)。
Hiroさん [DVD(字幕)] 8点(2009-02-13 21:31:45)(良:1票)
126.《ネタバレ》 リアルすぎる映像技術が取り上げられがちだけれどメッセージ性の強いストーリーも良かった。

イラン戦争以降、現地と無関係な人が制止を押し切るようにボランティアに行って、信じられないような方法で虐殺されるという形で命を落としています。そう言った事に多くの人が抱いていた正直なところを描いています。

80年代の第1作では先進国の中にある実体を伴わない悪というものと、何がそうなのかよく分からない悪にされてしまった者の感情を代弁していました。20世紀が終わったとたんもう時代がはっきりしない悪というものを見極めるのが上手になったのか、はっきりしない部分は民間人ではなく司法で裁くべきという心理が正常に働き始めているからか、ランボーも保安官もそれに荷担した人間達も事情があろうと悪は悪だし、きちんと司法に任せなきゃ、という方向のストーリーが非常に増えました。

本作はそこを行き着くところまで行ってみたという設定でしょうか。言葉が全く通じない狂気丸出しの現実世界に存在する悪。事情のあるなしに関係なく悪。危ないから近づかない。殺人は狂気でしか行えない。しかるべき人間でない者がしかるべき理由もなく余計なことをしてはいけない。

これをリアルな映像で表現したら、見事に反テロリズム意識の強い映画になった。ラストの銃撃戦は気持ち悪すぎて爽快感ゼロですが、あえて狙ったのでしょう。現実世界では、身勝手な人たちのためにこんなに人がミンチみたいに死んで、無関係な人間がたまたま解決して、無機質なものです。

こんなものは実際は英雄じゃないよ彼らは職業としか考えていないんだ。という至極まっとうな主張が感じられました。
黒猫クックさん [映画館(字幕)] 8点(2008-08-16 14:41:35)(良:1票)
125.《ネタバレ》 ランボーシリーズは未見だったのですが、今回の完結編を観るにあたり、あらかじめ1~3を予習の為に鑑賞いたしました。ミャンマーの政治的背景を語るのは抜きにして、アクション映画としてみて非常に上手く作られてると感じました。スプラッターな描写も確かにスゴイですが、パート2、3以上に残虐極まりない敵の描写をする事によって、観る側が常にランボー側に立つ事ができ、観ている我々に常に緊迫感を感じさせてくれます。今回は超人的なランボーの活躍を抑え(といってもファンの為にお約束のランボー=弓、インパクトのある台詞、アクションで存在感は相変わらずスゴイ)、脇役に個性的な傭兵も登場させて、なかなかリアルで臨場感のある戦闘シーンでした。2と3の様に肉体を誇示するわけでもなくTシャツ姿にナイフといった姿は何となくパート1のランボーの姿とダブります。ベトナム戦争の英雄でありながら帰る場所を持てなかったランボー。故にラストのシーンは救いでしたね。シリーズを通して観た私にとっては、1の冒頭のシーンと被さって余韻のある終わり方でした。後、個人的な意見ですが、ロッキー・ザ・ファイナル等、自らの代表作にキッチリとケリを付けてくれるスタローンの姿勢は立派だと思います。
三毛たまさん [映画館(字幕)] 9点(2008-06-12 16:41:22)(良:1票)
124.《ネタバレ》  良くも悪くも今までどおりのランボー(正確には2,3)でした。
 男の子大好きな変態司令官が指揮する、少年を無残に刺し殺し、赤子を火に放り込み、無抵抗な捕虜を使った殺人賭博を行なう、うじ虫よりも嫌悪感を抱かせる最低鬼畜な悪魔の軍隊。
 そんなゴミ共に捕まってしまったボランティアの方々を救うべく、『必中』『ひらめき』『熱血』がほぼかかりっぱなしのランボーと最強傭兵野郎共が立ち向かう!
 わかり易く(?)言えばこんな感じでしょうか?
 設定も何となくこれまでのランボー2,3に似ていなくもありませんが、逆に今はそのようなド直球のアクション映画が少なく新鮮に感じました。
 仲間が銃殺されそうになった瞬間、機銃座を構える兵士の後ろからぬ~~っとランボーが現れた瞬間は、ベタながらもシビレてしまいました。
 ミャンマー情勢については詳しく存じないので、あのような残虐行為(上に書いたこと以外にも四肢を切り落としたり、柵に人の首を刺したり)が本当に行なわれている(いた)のかわかりませんが、『ああ、コイツ等は殺されても仕方ないクズ共だ』と『悪』の認識を植えつけるには十分だと思いますし、戦争(虐殺)の惨さを映像として表現するにはかなり成功していると思います(オブラートの包まなさに正直気分悪くなりました)。
 なんで、『グロ(敵も五体満足で死ぬ方は少ないです)』に耐性があり、これまでのランボー好きなら観て退屈しないと思います。
 ただ惜しくべきは、ここからもうひと山ありそうと思ったところで終わってしまう(大規模な銃撃戦が1回だけ)ので、ちょっと物足りない気がしました。かと言って『ここは削れたろ』と言う場面も無いので、出来ればあと30分は尺が欲しかったです(それだけ長くても全然観れます)。
 スタローンの老化によるアクションの衰えを心配する方もいるかもしれませんが、心配いりません、『すごいアクションだ!』とは違いますが、『アンタ本当に俺の親父より年上かよ!?』と感心するくらい、60歳のジジイが動きまくります。そのスタローンの努力と根性に+1点です。
ムランさん [映画館(字幕)] 7点(2008-06-07 19:34:02)(良:1票)
123.《ネタバレ》 ミャンマー軍事政権に酷い目にあわされている少数民族を助けるための映画ってことになるのでしょう。無力かもしれないけど映画人としてできることをしてます!という主張はわかるのだが・・・。一方で生々しい虐殺シーン「だけ」が売りものであるのはどういったものかねえ?迫力と悲惨さに目を覆いたくなるし、インパクトもかなり強烈なものがあるけれど、それで集客し儲けているという現実に対して映画人はどういうスタンスをとっているのか大変気になる。収入の一部あるいは大半をどこかに寄付とかしてるなら納得しますけれど。米国人の「極右」性がビシビシ伝わってくる。あの「バンド・・ブラザース」にも共通するような「自分が正しいと思うことは世界のどこでも誰にとっても正しい」と信じ切っている米国人の作りそうな映画である。
小鮒さん [映画館(字幕)] 5点(2008-06-05 23:52:48)(良:1票)
122.《ネタバレ》 ◆ジョンランボー。御年60歳を越えても、あらゆる意味でランボー(乱暴)だった。
映画のイメージは「酒池肉林」。
酒(女)地(地雷)肉肉肉肉(人肉)林(木々)もちろん誤用です。
特に、肉が多く野菜が少ない。これじゃあ子供の焼肉パーティー。

◆戦争ってこんなもんなのか??
人間の尊厳なんて言葉が幻のように本能や欲にかき消されていく。
秩序を失った男のサガが戦場でむき出しに女子供を覆いつくし、
特に女性の扱われ方には涙。子供は無力すぎる。人間は恐ろしく不完全で脆い。
やるか、やられるか。「無為」に生きることさえ許されない戦場でランボーは自律している、ただそれだけ。
あとは、肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉・・・・

◆とりあえずわたしは「ランボー」を楽しめた。
非日常的でアナーキーな戦場を、安全で偏ったバーチャルで楽しんだ。
もはやゲームだ。ばったばったと死んでいく人間達を見て、ココロが悼まないのは、
そこに「リアルはない」と仮定して観ているからである。
被弾や爆破で人間の四肢が飛び散る爽快感は、五感を刺激する「爆発と破壊の美学」。
これは、子供がおもちゃで遊ぶとバラバラにするのと同じ感覚かな。
(道徳的には人間以外を飛散すべきだけどね)

◆個人的には、実直なスナイパー「スクールボーイ」がお気に入り。
もっとランボーとの息の合ったコンビネーションを見たかった。
どんな映画でも、ベテラン(旧主役)と新人(新主役)のバディは、続編の意義があるし、
これからのスタンダードになりそうな予感。
シロちゃんさん [映画館(字幕)] 10点(2008-06-03 12:03:11)(良:1票)
121.ミャンマー?アフガン?ベトナム?カンボジア?イラク?ニカラグア?ルワンダ?北朝鮮?サルバドル?キューバ?USA?何?どこだっていい。日本人の私にとって、なーーーんにも関係ありません。同じことです。この映画、ショッパナから、お決まりの脚本、”まずは、おことわり!!”で始まり、女の色気で”ッタク、しょうがねーなあ”と依頼をアッサリと受け、しかも、アホを絵で書いたような”白人ののんきな面々”はまるごしで、地獄の”殺戮動物園”に踏み込んでゆく!!その行動はまるで、”自殺しに来ましたー!”といってるようなもん。そんな、脚本のあまりの”アホさ”に俺は怒りに震えた。しかし、戦場のリアルな、あまりに残酷で、しかも爽快な表現に、脚本のバカさ加減が薄れ、ランボーのボーガンでの”登場”の仕方に至っては、あまりのカッコよさ、映し方の”キレ”に唸ってしまった!!全篇、感動の”戦闘”殺し合い”がつづき、そして”仲間の救出”という目的を終える。わたしはすぐに、あることに気が付いた。スタローンはもちろん、バカではない。世捨て人のランボーは、いつも他人の依頼で”戦場”に行く。自分からは行かない。しかし、わざわざ戦場に行くのだ!そこでは、”一応”、仲間が今、まさに、殺されそうになっていたり、無抵抗の、力のない人々が不理屈に、いままさに、殺戮されたりしているので、”人間的に”あたりまえに、助けているのだ。そう。ひとが”武装地帯”に踏み入り、生きて帰ろう。とするならば、そりゃ、殺される前に殺すしかないもんね。だから殺す。自分と、とりあえずの”仲間”が生きるために。国家も主義主張も宗教もなにも関係ない。さて、しかしね、ミャンマーの悪役軍隊の行いと、かつて、USAのJAPANへの無差別爆撃殺戮と、ヒトラーと、ポルポトと、ネロ皇帝と、いったい、何の違いがあるのか??!なーーーんにも違いはありません。ヒトは自分と自分の仲間のために”とりあえず、直近、その必要があるから”戦う。ただ、それだけです。いっぽう、映画にもでた、”傭兵”はちょっと、目的がちがいますね。ランボーや傭兵や戦場の軍人たちにとって、”生きる事”イコール”殺しあう”こと。なのかも。もちろん、人類から殺し合いはなくならんでしょう。結局、僕はスタローンが好きです。シルベスターよ!死んでもよかったから、もっと、シェイプアップして撮れ!!!!!
男ザンパノさん [映画館(字幕)] 6点(2008-06-02 00:43:53)(良:1票)
120.《ネタバレ》 ただのB級アクション映画。いや、確かにミャンマーの軍事政権は問題だし、この映画に描かれるような残虐な行為も現実としてあるでしょう。国際社会が考えなければならない現実。だけど、じゃあこの映画がその問題をキチンと提起しているかと言えば、全然。軍事政権は悪いに決まってるんだから、皆殺しにするべきだ、武力によってでも制圧すべきだ、って、そういう単細胞的なモノしか描かれてませんからねぇ。所詮ミャンマーはアクションを描くためのエッセンスと割り切って、ランボーが人を殺しまくるのを見てカタルシス感じて下さいね、っていうのが正直なところじゃないかなぁ、と。残虐なシーンはその残虐性を知らしめると言うよりは、人体破壊エンタテイメントみたいですしね。ただねぇ、そういう割り切りをした上で見ても、物語的にも見せ方にも大したヒネリもなく、よくあるような映画で、チャック・ノリスやトム・ベレンジャーが主役でもいいようなシロモノで、とりあえず見た目の安さの割には超長いエンドクレジット(だから本編は80分そこそこ)の存在で、ハリウッド製って感じられる、みたいな。80年代のアクション映画世界を懐かしく思うのには良いカンジって程度でした。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 5点(2008-06-01 23:56:02)(良:1票)
119.《ネタバレ》 20年ぶりのランボー。アフガンの時はまだ中学生でした。そして中学生の私にとってランボーははちきれんばかりの筋肉の鎧に身を包みどんな敵をもストイックに粉砕する無敵のヒーローでした。
今ではすっかり私もおじさんになり、時の流れを痛感している中で、やはりランボーもすっかり年老いてしまっているのだろうと思いきや、さすがランボー、ミャンマーでも相変わらずの無敵ぶりを発揮してくれます。
ランボーというのは私にとっては究極の娯楽映画なので、メッセージ性が非常に強くなり残酷な描写がある事には多少の違和感も感じました。ただああいう悲惨な状況が世界にはまだまだあるという事がこの映画により世界に伝わる事は有意義な事だと思います。
ランボーの背中にあこがれた人間としてはせめて後姿だけでも上半身を見せて欲しかったです。あとマシンガン片手に走り回って欲しかった。。。スタローンは続編をまだ考えているらしいですが、個人的にはこれで完結でいいんじゃないでしょうか。それよりも新世代の肉体派アクションスターを発掘して欲しいと思います。
野良狼さん [映画館(字幕)] 8点(2008-05-30 21:52:22)(良:1票)
118.《ネタバレ》 1作目にランボーって邦題を付けた日本では- John Rambo - が原題だけど、アメリカとかでは本作が -Rambo- だったそうな。
オープニングから(たぶん)本物の死体映像とかが出て、映画が始まっても地雷を撒いた田んぼを捕虜に走らせて爆散させるとか、ちょっと重たい感じ。
ランボーといえば孤独な戦争アクションヒーローってイメージ。それは2と3で根付いてしまったイメージかもしれない。2→3の流れ、マンネリ感からシリーズの続編は作られてなかったけど、ここに来て急に“人の手足がちぎれて血煙になって吹き飛ぶ”目を背けたくなるリアルな戦場を再現されたのでびっくりした。ランボーなのに。

ランボーが戦う理由。1では自分を守るための戦い。2では自分の過去と向き合う戦い。3は…すみません覚えてない(大佐を救うためだったけど、それだけだったかどうか…)。
3は飛ばして本作のランボーはサラ(他人)のために戦う。ミャンマーの軍事政権が許せないんでなく、たまたま出会って共感できた人を救うために戦った。
そう考えると、1はベトナム帰還兵の身に起きていること。2は娯楽作寄りとは言え、戦場の行方不明者の現状を。3は…すみません覚えてない(アフガンに展開中のソ連軍の何か)。
3は飛ばして本作はランボーの活躍を観せる映画というより、ミャンマーで現実に起きていることを、世界に広く伝えることが目的の映画みたいだ。

今回のランボーは、ミャンマーの問題解決のキッカケを作るでもなく、自分の目的を達成すると、メッセージ的な事を何も言わずに帰って行った。オープニングからの残酷な映像が、ランボーに語らせるまでもなく、何が必要かを語っていた。
正直言って、ランボーでなくても成立するストーリーなんだけど、マンネリ化して立ち消えたシリーズの心残り。戦場でしか生きられない悲しい男の話で終わっていたところに、長年ファンが観たかった映像を、最後のアメリカのシーンで観せてもらえた。長かったランボーの戦いが、ようやく終わった。
K&Kさん [DVD(字幕)] 6点(2022-08-26 20:44:49)
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【点数情報】

Review人数 137人
平均点数 6.53点
000.00%
121.46%
232.19%
321.46%
453.65%
51813.14%
63424.82%
73525.55%
82417.52%
9118.03%
1032.19%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review23人
2 ストーリー評価 5.14点 Review28人
3 鑑賞後の後味 5.48点 Review29人
4 音楽評価 6.20点 Review20人
5 感泣評価 4.11点 Review17人
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