ウォーリーのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ウォーリー

[ウォーリー]
WALL·E/Wall-E
2008年上映時間:103分
平均点:7.23 / 10(Review 154人) (点数分布表示)
公開開始日(2008-12-05)
公開終了日(2009-01-31)
SFラブストーリーコメディアドベンチャーファミリーロマンスCGアニメ
新規登録(2008-11-10)【ライアー】さん
タイトル情報更新(2023-06-18)【イニシャルK】さん
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監督アンドリュー・スタントン
演出木村絵理子(日本語吹き替え版)
フレッド・ウィラードシェルビー・フォースライト
ジョン・ラッツェンバーガージョン
キャシー・ナジミーメアリー
シガニー・ウィーバー宇宙船のコンピューター
園崎未恵イヴ(日本語吹き替え版)
草刈正雄艦長(日本語吹き替え版)
江原正士オート(日本語吹き替え版)
小川真司〔声優・男優〕BNL会長(日本語吹き替え版)
立木文彦ジョン(日本語吹き替え版)
さとうあいメアリー(日本語吹き替え版)
小山茉美宇宙船のコンピューター(日本語吹き替え版)
朝倉栄介(日本語吹き替え版)
星野充昭(日本語吹き替え版)
山野井仁(日本語吹き替え版)
吉野裕行(日本語吹き替え版)
斉藤貴美子(日本語吹き替え版)
原作アンドリュー・スタントン(脚本原案)
ピート・ドクター(脚本原案)
脚本アンドリュー・スタントン
音楽トーマス・ニューマン
作曲リヒャルト・シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」
編曲J・A・C・レッドフォード
主題歌ピーター・ガブリエル"Down to Earth"
挿入曲マイケル・クロフォード〔男優〕"Put On Your Sunday Clothes"他
ルイ・アームストロング"La Vie en Rose"
製作総指揮ジョン・ラセター
制作ピクサー・アニメーション・スタジオ
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
特撮ILM/Industrial Light & Magic(視覚効果)
美術ラルフ・エグルストン(プロダクション・デザイン)
スーザン・ブラッドリー(タイトル・デザイン)
編集スティーヴン・シェイファー
録音トム・マイヤーズ(録音)
ベン・バート[録音]
その他トーマス・ニューマン(指揮)
スティーブ・ジョブス(special thanks)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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154.「無機質」に魂を吹き込む。それがまさにアニメーションだと思う。
そのアニメにおける核心を、どれほどに映像技術が進歩したとしても忘れず、クリエイトし続けることが、ディズニー映画の偉大さであり、普遍的なエンターテイメント性だと思う。

荒涼と朽ち果てた地球で動き続ける無機質な掃除ロボットに対し、みるみるうちに感情を覚え移入していった。
キャラクターをいたずらに擬人化せず、あくまで“ロボット”であることに固執した設定が、これまでにない愛すべきキャラクター性を生んでいると思う。

某日本のアニメーション監督の作品では、必要以上に複雑な世界観の中で、精巧なアンドロイドが人間と同じ様に感情揺れ動く様が描かれていた。
しかしながら、いくら観ても感動を覚えない。
一方、言葉もろくに発することが出来ない作業用ロボットのアドベンチャーとシンプルな「想い」には、涙が溢れる。

つくづく、人間が感動するということは、与えられるものではないと思う。
たとえ稚拙なストーリーやキャラクターであっても、そこに観る側本人が入り込めるスペースがあって、登場するキャラクター達と同じ感情を持てるということ。
そういうことだと思う。
鉄腕麗人さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2009-10-17 12:50:28)(良:4票)
153.《ネタバレ》 廃棄物の山となった惑星で時折吹き荒れる突風の危険に曝されながら残骸を拾って生活って、まんまカート・ラッセルの「ソルジャー」ではありませんか!ディズニーもカート・ラッセルのB級SFから映画を作る時代になったんですね!…というのは間違った見方だと思いますが、男子の好きなものにディズニー風の味付けをして新たな作品を生み出すピクサーの新作は相変わらずよく出来ています。SFやロボットへの愛情に溢れており、機械の細かいギミックの面白さや巨大宇宙船の仰々しさ、EVEの破壊レーザーなど押さえ所は外していません。惚れた女に逢いに宇宙船に乗り込むというエピソードⅣの物語を軸に、HAL9000のような赤いひとつ目コンピューターの反乱が絡む話自体に新しいものはないのですが、ピクサー印の徹底的に作り込まれた脚本によりこれら旧作の面白さがわかりやすい形で甦っています。そしてやっぱり凄いのが序盤の地球パートで、本当にセリフなしで物語をやってみせています。「ソルジャー」ではカート・ラッセルという生身の役者を使っても主人公の孤独を表現しきれなかったのに対し、本作はセリフのないロボットに性格を持たせ、観客に愛着を抱かせることに成功しているのです。思えば、擬人化されたキャラクターはこれまでのディズニー作品に大きな障害を与えてきました。キャラクターと人間をダイレクトに絡ませることができなかったのです。トイ・ストーリーでは「おもちゃは人間の前ではしゃべらない」という決まりを作り、カーズではすべてが車で構成された世界という荒業をもってキャラクターと人間社会に何が何でも壁を設けざるをえなかったのですが、本作ではついにその壁を破ったことでロボット達の物語と人類の物語の二層構造となり、単なるキャラクターの冒険物語を超え、人類の進化や文明とはといった大テーマまで含んだ作品となりました。地球を使い捨ててもまだ反省せず、宇宙でも便利さに甘えた結果歩くことも考えることも子育てすらもやめてしまった人類というヘビーなテーマを、ユーモアで包みながらもかなり真剣に扱っています。ロボット君の冒険物語だけならいつものよく出来たディズニー映画止まりでしたが、このパートのおかげで深い作品になったと思います。ラスト、WALL.Eが生き返ることは読めるので特に感動はしませんでしたが、ロボットと人類が協力して文明を築くエンドクレジットにはグっときました。
ザ・チャンバラさん [映画館(吹替)] 8点(2008-12-19 00:41:00)(良:4票)
152.《ネタバレ》 高層ビルのように積み上げた圧縮ゴミの山の数々、これだけでウォーリーの700年の孤独が伝わってきますね。植物とゴキブリを発見しますが、それだけでは心が満たされません。ビデオを見ることによって感情を覚えました。ミュージカルは「ハロー・ドーリー!」。田舎町から出ることのなかった貧しい青年が、都会に出てお金持ちのふりをして、女性に求愛します。ウソがばれ、青年は別れようとしますが、女性は「そんなこと最初からわかっていたわ」と手をつなぎ、愛を受け止めます。これを知っていて観ると鳥肌ものです。もう一つの重要なモチーフは人類の進化を扱った「2001年宇宙の旅」。同じ音楽を使い、コンピュータが反乱するという筋書きで明らかですね。靴と植物が「モノリス」です。靴はエンドロールで判明しますが、ゴッホの初期の絵で、労働者の象徴として描かれたもの。未来人は一生座ったままで生活するので、立つことも難しいし、靴を知りません。船長が壮大な音楽と共に立ち上がる場面は、人類の更なる進化の象徴。すなわち原点に戻り、地球を再生させるために歩き出すことを表しています。わかりにくかったは、修理ロボット達のふるまいです。ウォーリーが誤射して修理室の電源が切れました。これで修理ロボット達は自由になったのです。メインコンピュータ「オート」からの開放であり、その後の展開を予見させます。それでウォーリーを持ち上げて大騒ぎ。最後は頼もしい味方になります。特にモー、グッジョブです。けなげに働くロボット達の姿は心なごみますね。排出口からの生還は「エイリアン2」のオマージュ。だから声優にシガニー・ウィーバーを使っています。遊び心たっぷりです。子供の世話もロボットがする社会。船が傾く場面で、落ちてくる子供たちをジョンとその恋人が守る場面がありました。とても印象的です。ウォーリーの記憶が戻る場面ですが、あれはイブの愛情がそうさせたわけです。元々、ウォーリーの感情によってイブにも感情が生まれました。イブの電流によってウォーリーがぽうっとなるシーンがありますね。あれが感情であり、伏線となっています。子供達には深読みができないので、ちょっと退屈するかもしれません。大人になって観返したら、きっと感動するでしょう。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 9点(2009-04-17 22:03:27)(良:3票)
151.《ネタバレ》 妻投稿■ピクサーの映画はかつての宮崎アニメと同じような特徴をもっていると思います。一つ目は全く新しい世界観を映画の中に構築すること、二つ目はその世界観に臨場感とリアリティーを持たせるために乗り物や建造物の構造から何気ない背景まで恐ろしいまでにこだわりを持つところ(これは名作と名高い原監督のクレヨンしんちゃん映画にはない)。でも宮崎アニメはその世界観を使って物凄く難しい問題提起をしているのに対し、ピクサーは「アンディーに遊んでもらいたい」や「小さな女の子を守りたい」や「正義の味方に戻りたい」や「ニモを取り戻したい」といった誰もが持っている感情が、異世界でどのように形を変えていくかを醍醐味としているところに大きな違いがあると思います。この作品はピクサーのこうした醍醐味が一番よく表れている作品ではないでしょうか。「女の子と仲良くしたい」「誰かとお喋りしたい」という感情を、ロボット、宇宙空間、宇宙基地というキーワードを組み合わせることでCGアニメならではの美しい世界観が表現されたのだと思います。イブが防犯カメラでウォーリーの愛を知るシーンはこうした世界観だからこそ表現できる愛の形だと思うし、宇宙空間でイブとウォーリーが戯れるシーンはピクサーが目指している創作態度の象徴ではないでしょうか。■この映画はエンディングが秀逸。古代の壁画から近代の油絵で地球のその後を表す技法は見事としか言いようがないです。何でエンディングのタイトルロールで涙線にとどめを刺されなくちゃいけないんですか!
はち-ご=さん [DVD(吹替)] 10点(2008-12-07 17:37:30)(良:3票)
150.今更ですけど、1歳の子供が見たいというので、一緒に観ました。1歳で、こんな映画、理解できるの?ウォーリーのロボットロボットしてる形も気に入るの?って思ったけど、結構、食い入るように観てました。ウォーリーには、なんか惹きつけられるかわいさがあり、意外と、幼児にも食いつきがよかったようです。でも観てるうちに、僕自身もロボット達の動きに、キュートさを感じ、ストーリーも、ドタバタあり、笑いあり、泣きありで、最後まで集中して観てしまいました。ウォーリーとイブのラブストーリー的なところもよかった。イブが停止し、それに驚き、健気に動かそうとするウォーリーがかわいすぎて、そして、イブを追いかけて、必死になるウォーリーに、ただただ感動。宇宙のダンスも洒落てるし、他のロボット達の滑稽な動きも楽しすぎ。セリフがほとんどないロボットを主人公にしてもこれだけの物語が表現できるって、すごいなー。<追記>その後、子供がはまりまして、ほぼ毎日、見たいと言って、何度も見るはめに。しかし、何度見ても、飽きずにこっちもついつい見入ってしまい、結局感動するって、なんなの?この映画。ウォーリーが両手を前でツンツンする仕草、一人の時は、誰とも手を繋げずに、これをやっていたんだなーって新たな発見もありました。イヴがウォーリーが手を繋ぎたかったんだと気づき、手を繋ぐとゆう行為に目覚めるとこがいい。そして、最後、繋いだ手を離さずにイヴの記憶を取り戻すってとこで、またまた感動だ。ちなみに、DVDの特典にはバーニーと言うロボットの番外編があります。彼は本編でウォーリーが宇宙ダンスの後、宇宙船に戻った時に外にいて閉め出されたロボットで、あの前後の彼だけのサイドストーリーがあり、本編のゴタゴタと連動した物語になっています。短いけどこれも結構おもしろかったです。
なにわ君さん [DVD(吹替)] 10点(2014-05-02 13:34:32)(良:2票)
149.ゆで卵を食べるたびにイブを思い出して胸がジーンとなる
くまさんさん [DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2010-07-11 20:15:54)(笑:2票)
148.《ネタバレ》 全く予備知識ゼロ状態で鑑賞 なので最初は なんだ?ロボット物か~ つかほとんどセリフないぞ? ところがどうして段々ウォーリーが可愛く見えてくるからあら不思議  無機質なロボットを表情豊かに見せる手腕はたいしたもの 古くさいごみ処理ロボットのウォーリーといかにも最新鋭で冷徹な(おまけに短気ですぐ破壊ビームをだすw)イヴとの心の交流というかふれあいっていうのかな、あえて余計な要素を排除してそこに徹した内容になぜか純愛を感じてしまいました。というかワタシは愛に飢えてるのかも(苦笑) うん、コレ観た後は手をつなぎたくなるね  我々人類への警告的なところも含めていい映画でアリマシタ
Kanameさん [DVD(字幕)] 8点(2010-02-13 09:12:03)(良:2票)
147.《ネタバレ》 ディズニーは昔から動物を擬人化したお話を得意にして来ましたが、そのゴミ回収ロボット版ですね。映画が始まると、あっという間に感情移入してしまった。これはウォーリーの仕草に尽きます。ほとんど喋らないけど、ボディパーツを全て駆使した文字通りのボディランゲージが素晴らしい。脅威を覚えたら亀のように丸く、じゃなかった四角くなるのも愛嬌たっぷり。終盤で一瞬、自我を無くしたロボットになりますが、その無機質ないでたちが本来の見え方であることを考えると、無機物に命を吹き込む魔法を見せられた気分でした。廃棄物の山の高さや住み家にある収集品が、ウォーリーの長時間の孤独を間接的に物語る。初対面のイヴァがやたら破壊光線を撃ちまくるアブナイ奴だったのに、隙を見ては接近して手を握ろうとするウォーリーの愚直さがもうダメ押しでしたね。こんなに純情な奴には滅多にお目にかかれない。個人的には、このあたりまでが最も面白く、宇宙に行ってからのお話は展開に少し雑音が入った気がしています。ツァラトゥストラや赤目のコンピュータから類推する「2001年…」の人類進化をギュッと小ぶりにした人類奮起(?)を、ウォーリーとイヴァが促すことはひとつのテーマだが、前半部でウォーリーの純情を見事に抽出していただけに、ややトーンダウンした印象でした。常々アニメーション表現の長所はピュアなものの抽出であると思っていますが、今作のウォーリーの感情表現はその特性を活かしきっています。ピクサーのテクニックは流石でした。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-12-09 22:36:08)(良:2票)
146.《ネタバレ》 愛しているよ、という言葉は1つも出てきませんが、これは良質な恋愛映画です。しかも恋愛対象の2人(2機)には性欲もなければ、子供を欲しがる人間的な本能もないので、完全無欠の純愛映画に仕上がっている。男が好きな女性にたいして「好きだ」と言っている姿をそのまま映像にするのがTVです。しかし映画とは、「好き」だという想いを、台詞にせずに、隠喩や外面描写を用いて表現すること。そして観客にそれを想像させること。だから映画は芸術だと言われるのです。最初はウォーリーが男に見えるだろうか?イヴが女性に見えるだろうか?という心配はありました。ウォーリーに「ぼく」と言わせて、イブに「わたし」と言わせれば、簡単に男と女の説明ができますが、ピクサーはそれを避けた。私はこの時点でピクサーは理想主義者だと思った。彼らは観客に大きな期待をかけていた。物語が進むにつれて、2機のロボットを見事に「男」と「女」として、観客に想像させることに成功した。私はこれほど観客の「想像力」に大胆に挑戦した作品を他に知らない。愛する恋人に甘い言葉をささやくシーンもなければ、もちろんセックスシーンもない。でもこれは紛れもない恋愛。「ある男」が愛する女性の手をつなぐために命をかけた壮絶な愛の物語。この映画の純愛を観たらヨン様も裸足で逃げだすでしょう。
花守湖さん [DVD(字幕)] 8点(2009-10-25 23:44:03)(良:2票)
145.《ネタバレ》 擬人化を最小限に抑えてあるのが楽しめる。いかにも機械機械したウォーリーが、しだいに個性を見せてくるあたり。目の双眼鏡のところの傾きだけで、けっこう細かい表情が出来るんだ。アニメの楽しみはこういうところにある。終わりのほうで“ただの機械になってしまう”なんてことを表現できるまでに、命を吹き込めていたわけ。大したものである(さかのぼれば『トイストーリー』、さらには『E.T.』でもぬいぐるみに化けるってのがあった)。ドラマとしては前半の廃墟の地球での出会いの部分が優れていた。映画史上でもかなり奇抜なボーイミーツガール。無駄な言葉のないサイレント映画の楽しみ。もっと廃墟そのものも味わいたかったけど。小さい助っ人ってのは、ディズニー映画では出さなければいけないという契約でもあるのだろうか。それほどドラマの進行に役立ってなくて、ただチョロチョロしてるだけだったという印象。宇宙船に話が移ってからは、『モンスターズ・インク』など既視感ある追っかけものになって、ボルテージが下がる。さらに『2001年』のパロディというか、コンピューターの反乱になって、デブとなった人類が再び歩行を始めるとこでツァラトゥストラが流れるのは、“パロディ”というより現在時点での“読み替え”と取ってやりたい。生き方を変える転換点としてのファンファーレ。寝たままのデブの対極に、ミュージカルのダンスがあるあたり、アメリカ人の誇りなんでしょうなあ。
なんのかんのさん [DVD(吹替)] 7点(2009-10-04 12:15:37)(良:2票)
144.『あ~っ、俺も手繋ぎてぇぇぇぇ!!』って叫びました
はりねずみさん [DVD(字幕)] 7点(2009-08-15 21:16:16)(良:1票)(笑:1票)
143.《ネタバレ》 すべてのキャラクターにぐっときました。ウォーリー、イブ、船長、そしてお掃除ロボのボー(?)、みんなが素敵でした。特にウォーリーの行動にはいちいち胸が締め付けられました。初めて見た宇宙の綺麗さをイブに伝えたくて、聞こえないのはわかっているのに「イブァ!」と叫ぶウォーリー。泣きました。人間はイノセントな存在に弱いものですね。映像、キャラ、ストーリー、すべてがよかったのですが、なにせ映画のメッセージというものが強すぎる。地球はそのうち人間のせいでだめになって、人間は技術にすべてを任せて自分で何もしなくなるって…わかりやすいけどさぁ…。ちょっと直接的すぎるかなと。まぁ、いちいちリアリティ気にしてたら話進まないですけどね。でも楽しかったからOK!
メリーさんさん [映画館(字幕)] 7点(2008-12-14 22:40:53)(良:2票)
142.《ネタバレ》 自分にとってこれは切なさ悲しさに支配された映画で、ゆえにラストの救いまで含めてなんて純粋なラブストーリーなんだろう、って。楽園の支配者としてのデウス・エクス・マキナ、堕ちた楽園で人を導くアダムとイヴ、そういう判りやすい引用を俯瞰するのはたやすいのですが、それよりもデジタルの中に宿るキモチ、ココロというのがとても胸に迫ってきて、みんなの笑いどころが自分の泣きどころになってしまい。この世界から失われた純愛が宿る場所、それが道具として作られたウォーリーとイヴの元だった、っていうのは、もう考えるだけでとっても切ないです。生の歓びもまた二人の間にだけ存在していて、それは皮肉や郷愁と言うよりも、今現在急速に失われてゆくものに対する悲痛なメッセージのように思えます。壁画からスーラ、ゴッホに至るエンドクレジット部分に込められた再生のイメージと共に、マシンの目を通して環境の保護と人間性の復興を訴えている映画ではあるのでしょうけれど、私としては孤独で美しい二人の純愛の物語として強く推したいです。数百年の孤独を、ウォーリーは実感してたんですよね。そしてイヴは「孤独」を理解してしまう・・・ううー、思い出しても泣けます。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 10点(2008-12-07 22:11:43)(良:2票)
141.《ネタバレ》 いや~、さすがはピクサーですね。毎回見る度に思いますけど、彼らが作るアニメーションは、人間の原初的な部分、心の一番奥深いところに訴えかける力を持ってますよね。もぅ~、とにかくウォーリーが可愛いのなんの。「ウォーリーくん、こっちおいで~」と呼んで思わず頭ナデナデしたくなるような、そんなキュートさ。ラストで彼の記憶が喪失してしまったのか、と思いきや、再び蘇り二人で手をつなぐシーンで、私の目から汁が2滴ほど垂れ落ちてきてしまいました。きっちり感動させてくれる、憎い演出ですよまったくもぅ!ただ、宇宙船に乗り込み、ぶよぶよのマシュマロマン状態になった人間がわらわらと出てくるシーンあたりから話が少々中だるみしている様な気がします。中盤をもっとシェイプアップして笑える要素を多く散りばめたらさらによくなったかな、と思います。なにはともあれ、このロボット達は私たちにいろいろなことを教えてくれます。さぁ皆さん、手をつなぎましょう!視野を広く持ち、自分の力で道を切り開き、そして心に思いやりの草を植えましょう!もちろん、体を動かす事をお忘れなく。あぁ!文章にすると、なんて陳腐で説教クサい代物になってしまうのでしょう、、、。でもこの作品はそれをストーリーで伝えてくれるから、全然説教クサくないんだよ!とにかくこれだけは言える。ピクサー社は今、世界で最も良質なアニメを作り出すスタジオです。たとえディズニーに飲み込まれても、彼らの精神は全く変わっていなかったことに、私は安堵の胸を撫で下ろしたのでした。
あろえりーなさん [映画館(吹替)] 7点(2008-12-04 22:05:33)(良:2票)
140.《ネタバレ》  まず発想が凄い。「ロボット同士の恋愛をテーマに話を一本つくれ」と言われてゴミ回収ロボットと探査用ロボットのロマンスなんて普通思いつかない。私だったら外見は人間そっくりだけど内面は機械そのものの男女を主役に据えて、仲介役に本物の人間を用意する。この人間を通して、人間らしい感情を教わって…みたいな流れで話を展開する。この映画とは真逆といっていい。この映画のセンスがうらやましい。
 そしてキャラクターの動かし方も凄い。ウォーリーが廃材の円盤を帽子に見立ててダンスしたり、ビーチパラソルロボットに盾やトランポリンの役割を演じさせて活躍させたりと、動作の一つ一つがアイディア満載で観ていて楽しい。日本製アニメーションで機械や動物を描くと、人間がそれらのコスプレをしているような見た目と言動、あるいは内面が人間そのもので人外である意味がないんじゃないか、というキャラクターが多い印象がある(個人の感想です)。対して海外のアニメーションは外見を人に似せるという安易な手段を取らず、機械は機械のまま、動物は動物のままでその特徴を生かして人間の共感を得られる動作を何とかさせられないか…という部分に尋常でない執念を燃やしているように見える。その成果だろうか、主演の二人にはセリフらしいセリフがほぼないにも関わらず、考えてることが手に取るように分かる。消火器の噴射の反動を利用した宇宙遊泳シーンや、防犯カメラの映像でイブがウォーリーの献身を知るシーンなんかは、どんなセリフを並べたってここまでの感動を観てる人間に伝えることができなかっただろう。この辺の表現力が凄まじいと感じる。
 セリフがないからこそここまでウォーリーとイブに感情移入できたのかもしれない。セリフから二人の性格を読み取ることができないから外見と動作に注目する。製作された技術レベルが明らかに違う外見から住む世界の違う二人なんだろうなとか、役割の違い(ゴミを片付けて住む環境をよくする、単独で飛行して植物の痕跡を探す&危険を感じたらビームをぶっ放す)から内向的だけど心優しい男の子と活発で勝気な女の子の話なんだろうな、とか、二人のキャラクターを観てる人間がある程度肉付けする余地が与えられている。二人のキャラクター形成にこちらが積極的に肩入れしてしまっているから、もうこの二人を命を持った存在以外のものとしてみることができなくなる。台座に圧し潰されるウォーリーを見て「痛そう」だとか、パーツ交換後の姿を見て「まるで感情のない機械みたいになってしまった」なんて印象を機械に対して持つとは思わなかった。ボキャ貧で申し訳ないが、「凄い」としか言いようがない。
 違和感があったのは人類の描かれ方。ウォーリーをただの機械ではなく「ウォーリー」と名前で呼んだカップルとか、回収された苗を見て「よく頑張ったなぁ」と声をかけた船長とか、体を自力で起こすことすら放棄するほど肉体的に退化してる割には精神が高潔すぎる印象を受けた。記録映像の政府要人っぽい人物はとんでもないロクデナシっぽかったのに。「人間の精神は退化しないと信じてるぜ!」なのか、「お前ら(現在または近い将来の人類)には何の期待もしてないが、未来の人類は目を覚ましてくれると信じてるぜ!」なのか、製作者がどう考えてるかでこのあたりの描写の意味が全く違ってくると思うけどどうなんだろう…。
池田屋DIYさん [DVD(吹替)] 9点(2017-07-01 10:38:29)(良:1票)
139.《ネタバレ》 「700年間独りぼっちだったロボットが恋をした」という「お涙ちょうだいぼっちラブロマンス」的な宣伝をされていた本映画ですが、その本質は古典的なハードSFのそれです。
汚染された地球からの脱出というのは「インターステラー」あたりと同じテーマですし、コンピュータが人間に反乱を起こすのは「2001年宇宙の旅」のそれ。
実際、オートと船長との闘い(笑)のシーンでかかるBGMはまさに「ツァラトゥストラはかく語り」であり、この映画の本質が古典的なSFである事を表しています(てかオマージュなわけですが)

一方、表面的なストーリーは、もはや映画というより一種の寓話。
何しろ主役たちが片言以上の会話を行わないわけですから、それだけでもかなり変わった映画です。
PIXAR作品の中でもかなり毛色の異なる作品であり、好き嫌いがわかれやすい作品かもしれません。

とはいえ、基本的にPIXARですから厳しいラストが訪れないのは自明で、映画中随所に出てくるスリリングなシーンも安心して見ていられるわけですが、それがプラスかというと微妙なところ。
「結局、最後はハッピーエンド」とわかっている映画の中でに存在するスリリングなシーンは、どうしても緊張感を欠いてしまいますから。

あと、世の中のありとあらゆる映画の中でも、観客がゴキブリに対し「あぶないよ!逃げて逃げて!」と思う映画はこれだけかもしれません。
そういう意味ではこれは大変貴重な映画だと言えます。
あばれて万歳さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-12-27 18:37:31)(良:1票)
138.《ネタバレ》 そんな都合の良い、と思うところも結構あるんだけどロボ(とゴキw)がすごく可愛いってだけでほとんど許せるもんですなー。エンディングアニメが思いもよらない方向性で、しかも美しくて良かった。
しぎこさん [地上波(吹替)] 7点(2012-05-05 21:33:52)(良:1票)
137.《ネタバレ》  WALL・E 可愛いなあ(はあと)。このお話のキーワードは「環境保全」と「自立」ですかね。まず、超豪華宇宙船で堕落しきった生活を送る未来の人類。この期に及んで地球と同じようにごみを宇宙空間にポイポイ捨てるあの描写は痛烈でした。ただあの船内は「老人介護」にはかなり使える機材一杯でしたね。「自立」に関しては、登場人物それぞれに「自立する瞬間」が用意されていました。ウォーリーの場合は日常の業務をかなぐり捨ててイブを追っかけロケットに飛び乗った瞬間。イブの場合は、ウォーリーを地球につれて帰り修理しようと決心してダストシュートの天井をぶっ壊す瞬間。モーはウォーリーの足跡を掃除しようとして光のレールからはみ出した瞬間。そして艦長はオートの自動操縦をOFFにする瞬間といった具合に。劇中のぶくぶくに太った人類に欠落していた「自分の行動は自分で決める」という生物として当然の感覚を、ロボットの方が先に取り戻す見せ方が上手いなあと思います。それにしても、あのウォーリーの目の傾きやオートフォーカスの動き、あと実際はなんの役に立ってるのよくかわかんない「眉毛」の動きだけで彼の気持ちが手に取るように判るってすごいですよね。なんかSONYのAIBOが無性に欲しくなりました。最後に今まで書かれてなさそうなツッコミを二つほど。WALL・Eの「E」ってEarth-class(地球型)の略らしいけど、その割には宇宙空間でもまったく機能に支障はないんですねー。それから、宇宙空間に植物持ち出したら枯れてしまうううう。でも許す。ウォーリー可愛いから。あとバーニーも可愛い(はあと)
 追記 この前夫婦喧嘩のとき家内に向かってボソッと「外来の汚染物質」ってつぶやいたらその後1週間晩御飯抜きでした_| ̄|○
S.H.A.D.O.さん [ブルーレイ(吹替)] 10点(2011-02-28 00:38:29)(良:1票)
136.《ネタバレ》 観る前は、タレ目であわれっぽいデザインのウォーリーにもツリ目でツルツルのイブにも魅力を感じませんでしたが、動いてこそのキャラクター。(彼らの「目」もちゃんと考えられてる☆) 冒頭にある廃墟と化した地球の光景は圧倒的。 その中をちょこちょこ動き回ってお片づけ、危険を察知すると折りたたまれてヤドカリみたいにち~さくなるウォーリーは700年もひとりぼっち? 拾い集めた古ぼけた遺物とミュージカル・ビデオが宝物の彼が初めて会った女性ロボット・イブに心うばわれて。 まだ心がなくて冷たいイブだけど、終盤では彼らの立場が逆転するのがドラマティックです。 アレクシス艦の外界を知らない人間たちは「アイランド」的ですが全員コロコロ太っているのが特徴。 無機的な世界の中で一本のグリーンが本当に命ある美しいものに感じられ、スクラップ同然になりながら何とかそれを守ろうとするウォーリーの姿はやっぱりけなげ。 最後にピーター・ゲイブリエルの歌が流れたのにはびっくり、まさかピクサー作品で彼の声が聴けるとは、でした♪
レインさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-10-09 00:00:03)(良:1票)
135.《ネタバレ》 ピクサー映画はなんとなく敬遠しており、まともに観たのは今回が初めてでしたが・・・
絵作りの巧さに感激しました。特に前半部のウォーリーとイヴの二人?芝居は、チャップリンの無声映画を彷彿させる。ロボットの微妙な感情?表現と美術館級のCGの美しさ。そのシチュエーションごとに切り替わる挿入音楽との調和。まさに「プロの仕事」!
後半からは「2001年宇宙の旅」をパロってのドタバタ劇になるのだが、キューブリックより遥かに理解しやすい素直な構成に好感度。
退化と進化を繰り返す人類と、進歩の過程で“人間らしさ”を醸成してしまったロボット。創造主が自ら作り出した機械から「人類のアイデンティティ」を啓示される大いなる皮肉を、さらりと描いています。映画好きの大人ほど十分楽しめる秀作です!
つむじ風さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-11 01:51:00)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 154人
平均点数 7.23点
000.00%
100.00%
200.00%
321.30%
453.25%
5138.44%
62214.29%
74529.22%
83724.03%
92012.99%
10106.49%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.43点 Review16人
2 ストーリー評価 7.17点 Review23人
3 鑑賞後の後味 7.95点 Review22人
4 音楽評価 7.40点 Review20人
5 感泣評価 7.00点 Review21人
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【アカデミー賞 情報】

2008年 81回
脚本賞アンドリュー・スタントン候補(ノミネート) 
脚本賞ピート・ドクター候補(ノミネート) 
オリジナル主題歌トーマス・ニューマン候補(ノミネート)"Down to Earth"(作曲)
オリジナル主題歌ピーター・ガブリエル候補(ノミネート)"Down to Earth"(作詞 / 作曲)
作曲賞(ドラマ)トーマス・ニューマン候補(ノミネート) 
音響効果賞ベン・バート[録音]候補(ノミネート)(音響編集賞として)
音響賞トム・マイヤーズ(録音)候補(ノミネート) 
音響賞ベン・バート[録音]候補(ノミネート) 
長編アニメーション賞アンドリュー・スタントン受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2008年 66回
主題歌賞ピーター・ガブリエル候補(ノミネート)"Down To Earth"
主題歌賞トーマス・ニューマン候補(ノミネート)"Down To Earth"
アニメ映画賞 受賞 

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