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ウエスタン

[ウエスタン]
Once Upon a Time In The West
(C'era una volta il West)
1968年上映時間:165分
平均点:7.98 / 10(Review 52人) (点数分布表示)
公開開始日(1969-10-31)
アクションドラマアドベンチャーウエスタン
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-01-03)【イニシャルK】さん
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監督セルジオ・レオーネ
演出伊達康将(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
キャストチャールズ・ブロンソン(男優)ハーモニカ
ヘンリー・フォンダ(男優)フランク
クラウディア・カルディナーレ(女優)ジル・マクベイン
ジェイソン・ロバーズ(男優)シャイアン
ガブリエル・フェルゼッティ(男優)モートン
キーナン・ウィン(男優)保安官
パオロ・ストッパ(男優)サム
フランク・ウォルフ(男優)マクベイン
ジャック・イーラム(男優)スネイキー
ウディ・ストロード(男優)ストーニー
ライオネル・スタンダー(男優)バーの男
アル・ムロック(男優)(ノンクレジット)
アルド・サンブレル(男優)(ノンクレジット)
ベニート・ステファネッリ(男優)(ノンクレジット)
ファビオ・テスティ(男優)(ノンクレジット)
ブルーノ・コラッツァリ(男優)(ノンクレジット)
大塚周夫ハーモニカ(日本語吹き替え版【DVD/テレビ朝日/日本テレビ】)
瑳川哲朗フランク(日本語吹き替え版【DVD/テレビ朝日】)
小原乃梨子ジル・マクベイン(日本語吹き替え版【DVD/テレビ朝日/日本テレビ】)
小林清志モートン(日本語吹き替え版【DVD】)/シャイアン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
藤本譲スネイキー(日本語吹き替え版【DVD】)
堀部隆一(日本語吹き替え版【DVD】)
石住昭彦(日本語吹き替え版【DVD】)
塚田正昭(日本語吹き替え版【DVD】)
牛山茂(日本語吹き替え版【DVD】)
北村弘一(日本語吹き替え版【DVD】)
多田野曜平(日本語吹き替え版【DVD】)
内田稔シャイアン(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
あずさ欣平モートン(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
村松康雄(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
たてかべ和也(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
平林尚三(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
緒方賢一(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
加川三起(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
笹岡繁蔵(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
広瀬正志(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
山田栄子(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
阪脩スネイキー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
飯塚昭三(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
千葉順二(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
玉川紗己子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作ダリオ・アルジェント(原案)
ベルナルド・ベルトルッチ(原案)
セルジオ・レオーネ(原案)
脚本セルジオ・レオーネ
セルジオ・ドナティ
音楽エンニオ・モリコーネ
撮影トニーノ・デリ・コリ
フランコ・ディ・ジャコモ(カメラ・オペレーター)
製作フルヴィオ・モルセラ
配給パラマウント・ピクチャーズ
美術カルロ・シーミ
衣装カルロ・シーミ
スタントジョン・ランディス(スタント・パフォーマー)(ノンクレジット)
その他エンニオ・モリコーネ(指揮)
アレッサンドロ・アレッサンドローニ(口笛)(ノンクレジット)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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123
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52.《ネタバレ》 10分から15分くらいの静かなオープニングであったが、これが最高だった。
いかにも西部劇っぽい場所の駅っぽいところで、ちょっと野蛮な感じのガンマン風の男3人が、何か待っている模様。
電車か?それとも他の何かか?
その3人のそれぞれの表情がアップで丁寧に捉えられていく。
そして静かに淡々と時間が進んでいく。
妙に静かだ。
怖いくらいに。
いかにも嵐の前の静けさという感じ。
何気なく観ていたのだが、いつの間にかこの緊張感に引きずりこまれていた。
その後、ある一人の男とそれらの男3人とのしびれる打ち合いがあるのだが、それはまあいいとして、このオープニング、傑作を予感させる素晴らしいものであった。

オープニングの後の展開は、少し趣が変わって、普通っぽい西部劇に。
しばらくして、クラウディア・カルディナーレが登場!
いやぁ、待ってましたぁ!という感じ。
何しろ、オープニングで濃い男達の顔を散々アップで見せられたので。

しかし、カルディナーレ、まだこの時点では胸ははだけておりません!
その後、期待通りに不自然なくらいに露出してくれるカルディナーレ。
それは嬉しいのだが、どうにもラブシーンがわざとらしい
豊満な胸を隠そうとするばかりに、姿勢がおかしいのだ。
まあ、そんなツッコミはいいとして、汚い男達(これがまた良いのだが)に混じって、このカルディナーレの可憐さと豪快さ。
やはりカルディナーレは素晴らしい女優さんだ。

さて、随所に男を唸らせるニクイ演出が沢山あった。
例えば、ラストシーンで、実は銃で撃たれていたのにやせ我慢しているジェイソン・ロバーズとか。
例えば、チャールズ・ブロンソンとヘンリー・フォンダとの最後の果し合いのシーンとか。
しかし私はもっと別の場所に意識が向いた。
それはヘンリー・フォンダが再三“ピュッ!”と痰の様なモノを吐くシーンだ。
これがまたしつこいのだ。
何度となく出てくる。
しかも妙に音が気持ち悪い。
男の渋さをかっこ良く描いた本作に対する感想で、こんなおちゃらけたシーンについて言及するのは、少しはばかれるが、とても気になった挿入シーンだったので率直に書いてみた。
あれは一体、ヘンリー・フォンダ演ずる男のキャラクター形成上、どれだけの役目を果たしているのだろうか?
甚だ疑問である。
にじばぶさん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-02 23:00:39)(良:2票)
51.《ネタバレ》 ブロンソンのつぶらな瞳の奥から遥かな記憶が立ち上り、灼けた大地の向こうから、野性を露わにしたヘンリー・フォンダが歩み寄る。

何という素晴らしいシーケンスであろうか。そしていつものごとく、モリコーネの音楽が、時代から取り残された男たちの決闘をこれでもかと盛り上げる。

ドル箱三部作を経て、本作は、アクションやバイオレンスを売りにした従来のスパゲッティウエスタンからさらに進化を遂げ、伝統的な西部劇に対するオマージュと、ある種の文学的なテーマ性を盛り込んだ作品になっている。劇中さまざまな意味で重要な役割を果たす鉄道は、新たな時代と文明の波及、西部の終焉を示唆する象徴的存在である。物語はつまるところ、大陸を横断せんとする鉄道とその利権を巡る抗争劇であったわけだが、鉄道を物語のメインモチーフに据えることで、アメリカという国のありよう、西部の終焉、変わりゆく時代、そしてその変化から取り残されていく男たちの姿が、映画の中で鮮烈に浮き上がる仕組みとなっている。ダリオ・アルジェント、ベルナルド・ベルトルッチら原案・脚本作成に関わった人々の非凡さが光る。

『続・夕陽のガンマン』でも指摘したが、地位も、名誉も、金も、女もないと言い切った薄汚れた男たちの決闘が、どうしてかくも神話的な風格を帯びるのか。レオーネの演出とモリコーネの音楽は、本作でも神懸っている。レオーネ西部劇の集大成であり、最高傑作である。
nakashiさん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2023-03-21 19:42:35)(良:1票)
50.男の中の男チャールズ・ブロンソンを心ゆくまで堪能できる映画。
もう全体的に男の顔のアップが汗だくでこっちまで汗だくになりそう。
おさむさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-08-21 21:58:37)(笑:1票)
49.《ネタバレ》 “スパゲッティ・ウエスタン(アメリカではマカロニウエスタンがこう呼ばれていた)”の巨匠として名が知られるようになったセルジオ・レオーネが、ハリウッドに招かれ潤沢な予算とスター俳優を得て腕を振るった大作。でも本当にやりたかった企画は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』で、その資金稼ぎのために渋々引き受けた西部劇だそうです。元祖“三すくみ映画”監督だけあって、冗舌と言えるほどのストーリーテリングで三人の男の生きざまと死にざまを暑苦しく見せてくれます。 まず何と言ってもヘンリー・フォンダ、彼のフィルモグラフィ中唯一(たぶん)の悪役を堂々とした演技で見せてくれて、さすが名優です。その悪役演技に感動したジェーン・フォンダが、一ファンとして父親にファンレターを捧げたそうで、複雑だった親子関係だけに感慨深いエピソードです。70年代以降のフォンダは遺作の『黄昏』まで駄作での手抜き演技で晩節を汚してますから、実質的に本作で名優のキャリアを終えたと言えるんじゃないでしょうか。でも私が最も注目すべきだと思うのはチャールズ・ブロンソンです。レオーネ映画はクローズ・アップの多用が特徴ですけど、全盛期ブロンソンの魅力に改めて気づかされました。ブロンソンの顔(とくに鼻下から眉毛のあたりまで)どアップをこれだけ見せられるフィルムは他にないでしょう、最低限の表情変化でこれだけ哀愁を表現できるとは見直しました。この演技でオスカー受賞できなかったのはなんたることか!おっと、そういやノミネートすらされてませんでした(笑)。ジェイソン・ロバーズも良かったんだけど、あまりに髭面がむさ苦しかったところと、演じるシャイアンという無法者キャラが判りにくい存在だったのは難点です。ここに全盛期のクラウディナ・カルディナーレが絡むんですから、まさに“ヴィスコンティが撮った西部劇”みたいだという批評にも納得できます。願わくは、CCには脱ぎを見せて欲しかったな(おいおい)。 脚本には若きダリオ・アルジェントとベルナルド・ベルトルッチが参加しているというのも豪華です。冒頭の三人組殺し屋が駅でブロンソンを待つシークエンス、ジャック・イーラムの顔にたかる蠅を延々と追いかけるシーンは、ぜったい昆虫フリークのアルジェントが出したアイデアだと思うな。このオープニングでブロンソンに返り討ちされる殺し屋たち、実はイーストウッド、リー・バン・クリーフ、イーライ・ウォーラックの『続・夕陽のガンマン』トリオをカメオ出演させる構想があったそうです。もし実現していたら、『グラン・トリノ』の40年前にイーストウッドはスクリーン上で死を迎えていたわけです。 昨今では尺が長い映画は評価が低くなるという風潮があるのは、自分としては納得がいきません。やっぱ中身が大事なんですよ、いちばん。本作はその映像表現が冗長だという批評が目立ちますが、これだけエモいウエスタンを撮れた映画作家はレオーネしかいなかったんじゃないでしょうか。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-09-03 22:48:45)(良:1票)
48.復讐劇も"Once Upon a Time In The West(昔、西部で)”の1シーンであり、
最後ジルが鉄道作業員達に酒を振舞っているシーンが
まだまだ西部での物語は続くことを感じさせてくれる。
この映画の素晴らしいところは、
西部劇を愛する者たちが、ゆったりと、良質な時間を過せる幸せに浸れるところだろう。
プエルトガレラさん [DVD(字幕)] 7点(2020-10-06 12:25:49)(良:1票)
47.《ネタバレ》 再評価に到ったのは、二度目以降、いや見る度にどんどん魅せられる西部劇だという事に気付いたからだ。
冒頭の長く、長く、なっがああああああい回しで溜めに溜めて溜めて放つ一撃必殺の破壊力・・・!
他のレオーネ作品と比べると断トツに退屈で、ゆったりとした、そのバネが産み出す破壊力に魅せられる。
二回目以降は、退屈に感じない心地良さ、もしくわ退屈な空気を一気に張り詰めさせ、爆発させるような長回しに痺れている自分がいた。
ベルナルド・ベルトルッチの壮大なスケール感と“女”の匂い、
ダリオ・アルジェントの“血”の匂い、
トニーノ・デリ・コリの雄大さを感じさせるキャメラワーク、
そしてセルジオ・レオーネの破破壊力と“土”、“漢”の匂い。
「リオ・ブラボー」や「大砂塵」といった往年の西部劇に対するオマージュに溢れた原点回帰。
それに、西部開拓時代の無法者を現在的なギャングとして捉えた視点。
登場人物たちも善悪で片付けられる者ばかりでなく、時代の流れに翻弄されて荒れた複雑な人物も少なくない。
男だけでなく、クラウディア・カルディナーレ演じる未亡人ジル。
自立し気丈に生きる女の強さと弱さをレオーネは正面から描き出した。
マカロニウエスタンには無かった女っ気と母性。コレはカルディナーレの女性らしさ、そしてベルトルッチの原案も手伝って成し遂げた描写だと俺は思う。
「プロフェッショナル」もエロか(ry
ドラマだけでなく、冒頭の銃撃をはじめ劇中のアクションは決まる度に痛快。
列車での工夫を凝らした銃撃戦、
クライマックスの一騎打ち、
クラウディア・カルディナーレが人の良いおじさんを誘惑している様にしか見えない絡みのシーン、
ラストの死に場所を求めてさ迷うそれぞれの顛末、やるせなさ、虚しさ。
ホークス、アルドリッチたちから受け継がれてきた破壊力、ジョン・フォードのドラマ性、アンソニー・マン等のリアリズム。
ジェイソン・ロバーズの人間臭さ、
チャールズ・ブロンソンの徐々に明かされる復讐劇、
悪役を貫いたヘンリー・フォンダも見事。
西部劇を飾ったヒーローが悪役として振舞う…しかし、その男も時代の流れに翻弄され荒れた一人の人間でしか無かった。
列車に始まり列車に終わる・・・ジョン・フォードの「リバティ・バランスを射った男」を思い出す締めくくりだ。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-01-30 10:55:29)(良:1票)
46.《ネタバレ》 オッサン三人を延々映すオープニングからして最高。そして汽車の線路を挟んでハーモニカとその三人の対決の構図のカッコ良さ!まさに名画。ラストの決闘シーンも圧巻。ハーモニカの兄が何をしてあんな目にあったのか知りたいです。
セラーズさん [インターネット(字幕)] 10点(2013-12-20 16:14:11)(良:1票)
45.《ネタバレ》 「もしルキノ・ヴィスコンティが西部劇を作るとすれば」をコンセプトに作られたらしい。道理で、カルディナーレを起用したり、歴史劇要素を盛り込んでいるわけだ。観客の期待を良い意味で裏切る。冒頭、永々と三人の無頼者の”顔芸”をクローズアップで魅せたあと、満を持して主人公ハーモニカが登場。言葉の言いがかりによる撃ち合いで、あっという間に全員倒れ、しばらくして、ハーモニカが起き上がる。次にアイルランド移民のブレッド一家が登場。が、三人は突如射殺される。殺し屋が登場すると、その顔は”アメリカの正義”ヘンリー・ホンダ!残った子供が登場して、そこで初めて音楽が流れる。それまでは生活音のみ。音楽も素晴らしいが、このじらしにも似たタメが見事な効果を上げる。ここまでは芸術品。子供をも殺す残虐性を見せつけ、映画の方向性が決定する。ブレッドの妻が登場して中だるみするものの、馬車が休憩所に入ってから再沸騰する。外でけたたましい馬のいななきと拳銃音が響いたあと、のそっと入ってくる一人の男。酒を飲む手がアップとなり、囚人と知れる。何と不気味なことか。そしてハーモニカとの息づまる初対面。ケレン味に満ちた演出で、十分に時間を使った序章は完璧。監督は才能を出し切っている。この緊張の糸が最後まで持続しなかったのは悔しい。一見して主題は「復讐」にみえるが、実は「夢」ではないか。ブレッドの夢は、自分の土地に鉄道が引かれ、町が建つこと。それを夢見て、十数年も待ち続けた。妻の夢は、娼婦をやめ、田舎で暮らし、普通の家庭を持つこと。鉄道王モートンの夢は、鉄道を海の見える太平洋にまで引くこと。病気で余命の少ないことが、彼を犯罪にかりたてる引き金となった。悲劇である。ハーモニカの夢は兄の仇討ち。複数の夢は交差し、死ぬ者は死に、去る者は去り、残るものは残った。そして新たな町に新たな歴史が刻まれる。わかりづらい部分がある。冒頭、ハーモニカがフラスコの部下三人を殺すが何故?事故なのか?フラスコがハーモニカを雇ったはずだが。もう一つ、山賊のシャイアン一味がモートンを襲う場面が省略されている事。シャイアンがモートンに撃たれたにしては、戻ってきた姿が元気すぎる。ここと、ハーモニカが死にゆくフラスコにハーモニカを銜えさせるところがリアリティに欠く。尚ブレッドの娘がダニーボーイを口ずさむが、この歌詞は1910年のもので時代が合わない。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 9点(2012-12-13 06:22:03)(良:1票)
44.映画の最初の方、コイツらが作中の主要登場人物かと思って観ていると、全員死亡。次に出てきたこの人たちこそが主要登場人物だろうと思って観ていると、またまた全員死亡。というトンデモないオープニング。やがてホントの主要登場人物たちが揃い、彼らの権謀術数の物語かと思って観ていると、どうもこのヒトたち、権謀術数どころか、何も考えてなさそう(笑)。そしてその物語の行きついた先に待っているクライマックス、そこで明らかになるのは、物語の背景を貫いていた真の力学。それは復讐であるとか友情であるとか、ベタっちゃあベタなんだけど、それをこれほど強烈鮮烈圧倒的に提示した例がありますかねえ。スゴイです。圧倒されます。ブロンソンのタレ目のドアップに、まさかこんなに感動するとは。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-10-17 20:49:29)(良:1票)
43.レオーネの映画はどれも素晴らしいのだけど、これはもう別格。はじめてこの誇大妄想的天才が、自分の作りたいように作ったという昂揚と創造力が、もう暑苦しいほど(笑)伝わってきます。ヘンリー・フォンダの悪役は、確かに彼のキャリアの中でも最高の名演だと、ぼくも思いました。実は、初めて見たのがもう20年近く前(歳がバレますが)。その時、『シェーン』と2本立てだったのですが、この映画のおかげで、あの名作の印象がひとかけらもありません…。ああ、もう一度シネスコの大画面で再会したいなあ。
やましんの巻さん 10点(2003-05-20 15:12:10)(良:1票)
42.この製作陣と出演者で『マディソン郡の橋』を見てみたいです。勿論、ブロンソンがカメラマン、カルディナーレが人妻、フォンダが寝取られ亭主。モリコーネの哀切きわまるメロディーに乗って、油っこく、果てしなく濃く描かれるレオーネ歌舞伎『マディソン郡の橋』。考えただけでお腹一杯です。
新加坡指令さん 10点(2002-12-14 22:31:22)(笑:1票)
41.間がたっぷりあると物語が詩情にあふれるんだな。
michellさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2024-01-05 15:59:38)
40.《ネタバレ》 西部劇ってジワジワと話が展開していって雰囲気を楽しむ作品が多いな。
でもそれが逆に名作っぽいというか楽しい。
そういう意味ではこの作品は条件満たしてるけど
限度があってこの作品はジワジワというよりダラダラしてる。

雰囲気は最高に良い。
セットも街一つ分で機関車も走って楽しめた。

ただあの列車の天井にあるフタ取ったら中が見える作りなのは普通なのかな。
何のための穴だろう。
Dry-manさん [インターネット(吹替)] 5点(2020-11-03 21:37:35)
39.《ネタバレ》 長尺とは言え、これは一本の映画でありながら、大河ドラマと見紛う程の壮大で重厚な見応えは正にレオーネ的一大西部映画叙事詩、ある点で確実に「映画を超えた」映画だと思う。この奇跡の様な演出を可能にしているのは、第一に監督の優れた時間感覚、また画面に入りきらない程の顔面ドアップの連発全てを目だけで何もかも語って成立させる俳優陣の卓越した表現力、そしてモリコーネの傑出した音楽に他ならない。冒頭の15分こそ、私の最も好きな「映画のオープニングシーン」である。典型的西部劇ながら最後までダレない展開運びもまた見事。ド級の褐色美人クラウディア・カルディナーレはもはや女傑と言ってよいイイ女っぷり。ブロンソンもフォンダも格好良過ぎる。超オススメ。
Yuki2Invyさん [映画館(字幕)] 9点(2019-12-31 01:58:14)
38.何かストーリーは説明不足で、イマイチ話が見えないままに進んでいく。でも雰囲気はアリアリで、入り込める。
出てくる役者も、演技というより「存在感」で魅せるという感じ。
で、決定的なのはブロンソン。バカボンのパパみたいな風貌なのに、カッコイイのは不思議。というかズルい。あんなオーラどうやって身に着けるんだろう。
くろゆりさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-11-14 08:30:02)
37.《ネタバレ》 西部劇の世界観は嫌いじゃないが、自分がせっかちなのか、冗長に感じてしまった。
もったいぶったカメラワークが、現代のスピーディな展開に慣れてしまった自分には合わないのか・・・
チェブ大王さん [地上波(吹替)] 5点(2019-10-19 23:06:10)
36.長い作品なのでヘンリー・フォンダと富豪との列車でのエピソード等、やや中だるみするところがありますが、映像、演技、音楽、総じて素晴らしいと思いました。オープニングの駅舎での対決、開拓者一家襲撃、最後の決闘等、思いっきり溜めのあるシーン等緩急のある展開に痺れます。ブロンソン、フォンダ、ロバーズの主要三人男のキャラクターはみなそれぞれどこか「変」なんですが、なぜかカッコイイ。
クリプトポネさん [DVD(字幕)] 9点(2017-08-16 21:45:41)
35.雰囲気とか音楽とかは悪くないんですけどね。ちょっとテンポが悪くて退屈かな。ウエスタンが性に合わないんだろうな。やっぱ自分は東映任侠かな。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-04-07 10:16:22)
34.とにかく長いので繰り返しの鑑賞は難しいが、本当に好きな映画。このどっしりとした質感とカッコよさは今の映画で出すことは不可能だろう。ラストの決闘シーンからエンディングまでの流れは何度見てもシビれさせてくれる。
J.J.フォーラムさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-09-28 21:34:01)
33.《ネタバレ》 冒頭、駅に現れたいかにも西部のならず者といった面々。その中にはジャック・イーラムの姿も。
口元に止まったハエを何とか追い払おうとするシーンが可笑しかったりもしますが、
この男たち、全く言葉を発しない。音楽も全く使われない。しかし彼らがかもし出す張り詰めた空気がたまらない。
そこに現れたブロンソン。この男たちをあっという間に撃ち殺す。
それに続く農場一家の皆殺し事件。悪役ヘンリーフォンダが登場する。
ジェイソン・ロバーズが登場する。ユーモアさえ感じさせる余裕しゃくしゃくの本作のロバーズ、かなりいい味出しています。
そしてCCが登場する。西部の荒野に凛として咲く一輪の花といったところか。
登場する誰もがベラベラ喋らない。とにかく寡黙な作品。
ゆったりとしたテンポの長尺ですが、1つ1つのシーンの裏に常に緊張感が張り付いている。おかげでその長さを全く感じさせません。
モリコーネの音楽も相変わらずの素晴らしさ。
ゆっくりと登場人物の事情を明かしていく作品のテンポと合わせるように馬がゆっくり歩を進めるかのような音楽。
そしてもう1つ。これぞモリコーネ、と言うような甘美なスコア。
CCが農場へ向かう馬車の車中に流れるこの音楽。
果てしなく続く荒野と巨大な奇岩の群れ。一般的な西部劇の音楽とは趣が異なるこのこの音楽がこの風景にピタリとはまる。
前半は登場人物の相関図に分かり辛さはありますが、中盤以降は実に分かりやすいストーリーとなっています。
誰と誰が最後に対峙し、その結末がどうなるかも分かっているようなものですが、
その最後の決闘に至るまでの過程をゆったりと、じっくりと堪能する。
僕が愛してやまないブロンソン。ラスト近く、CCの元へ帰ってくるシーン。何なんだ!この時のブロンソンのカッコ良さは!!
この時のブロンソンは、今まで見た中で一番カッコいいブロンソンかもしれません。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2015-09-23 00:11:59)
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【点数情報】

Review人数 52人
平均点数 7.98点
000.00%
100.00%
200.00%
311.92%
411.92%
535.77%
6611.54%
7917.31%
8917.31%
9815.38%
101528.85%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.50点 Review4人
2 ストーリー評価 9.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 9.66点 Review3人
4 音楽評価 9.75点 Review4人
5 感泣評価 9.50点 Review2人
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