ミザリーのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ミザリー

[ミザリー]
Misery
1990年上映時間:108分
平均点:7.32 / 10(Review 244人) (点数分布表示)
公開開始日(1991-02-16)
ドラマサスペンス犯罪もの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2018-03-20)【TOSHI】さん
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監督ロブ・ライナー
助監督バリー・ソネンフェルド(第二班監督)
演出デヴィッド・R・エリス(スタント・コーディネーター)
キャストジェームズ・カーン(男優)ポール
キャシー・ベイツ(女優)アニー
ローレン・バコール(女優)マーシャ
リチャード・ファーンズワース(男優)バスター保安官
フランシス・スターンハーゲン(女優)バージニア
ロブ・ライナー(男優)ヘリコプターの操縦士(ノンクレジット)
J・T・ウォルシュ(男優)州兵(ノンクレジット)
有川博ポール(日本語吹き替え版【DVD/テレビ】)
藤田弓子アニー(日本語吹き替え版【DVD/テレビ】)
田村錦人バスター保安官(日本語吹き替え版【DVD/テレビ】)
来宮良子マーシャ(日本語吹き替え版【DVD/テレビ/VHS】)
小島敏彦(日本語吹き替え版【DVD/テレビ】)
大滝進矢(日本語吹き替え版【DVD/テレビ】)
定岡小百合(日本語吹き替え版【DVD/テレビ】)
さとうあい(日本語吹き替え版【DVD/テレビ】)
津嘉山正種ポール(日本語吹き替え版【VHS】)
小山茉美アニー(日本語吹き替え版【VHS】)
中村正[声優]バスター保安官(日本語吹き替え版【VHS】)
原作スティーヴン・キング『ミザリー』
脚本ウィリアム・ゴールドマン
音楽マーク・シェイマン
撮影バリー・ソネンフェルド
ゲイリー・B・キッブ(第二班撮影)
製作アンドリュー・シェインマン
スティーヴ・ニコライデス(共同製作)
ロブ・ライナー
配給日本ヘラルド
特殊メイクハワード・バーガー
ロバート・カーツマン
グレゴリー・ニコテロ
K.N.B. EFX Group Inc.
美術ノーマン・ガーウッド(プロダクション・デザイン)
ギャレット・ルイス[美術](セット装飾)
衣装グロリア・グレシャム
編集ロバート・レイトン〔編集〕
録音グレッグ・ランデイカー
チャールズ・L・キャンベル
字幕翻訳戸田奈津子
その他スティーヴ・ニコライデス(プロダクション・マネージャー)
ジャネット・ハーシェンソン(キャスティング)
ジェーン・ジェンキンス(キャスティング)
あらすじ
吹雪のある日、ベストセラー作家のポール(ジェームズ・カーン)は運転をミスって雪の中に転落してしまった。瀕死状態になっていたが、『ミザリー』の大ファンである元看護婦のアニー(キャシー・ベイツ)が彼を無事に助け、その日以降の数日間は平和な日が続いた。しかし、ポールのある出来事をきっかけにアニーは完全にイカレてしまった!それ以来アニーはポールを身体的・精神的に拷問し、徹底的に監禁した。果たしてポールは無事に監禁から逃れることができるのだろうか?
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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244.《ネタバレ》  作品を完成させた際の「煙草とシャンペン」の儀式を冒頭で描いてる事や「ペンギンの人形を逆向きで置いた場面」を、しっかり見せてる事が印象的。
 とても伏線が丁寧で、誠実に作られた一品だったと思います。
 これなら劇中で「ロケットマン」に対し「インチキ」とお怒りだったアニーも、きっと満足してくれるんじゃないでしょうか。

 とにかく原作小説が印象深いもので、どうしても「原作とココが違う、アレも違う」という比較論で語りたくなっちゃうんですが……
 そういうのって、ちょっと映画に対してアンフェアな気もするし、純粋に映画そのものを楽しめてない気がするから、及び腰になっちゃいますね。
 それでも、やっぱり語らずにはいられないので始めちゃいますが、劇中で「ミザリーの生還」の原稿を本当に焼いてしまう展開だった事には、もう吃驚です。

 確かに、その方がインパクトは高まるし「主人公のポールも、犠牲を払った上でアニーに勝利した」という劇的な流れになるのは分かりますが……
 原作では原稿を摩り替えており、本当に焼くような真似はしていないし「ミザリーの生還」の結末がどうなるか、ちゃんと読者に教えてくれる作りだったんですよね。
 この辺り、原作未読の人は「イアンとウィンドソン、どちらと結ばれるのか」などの答えが分からないまま映画が終わるので、もどかしく思えるかも……
 いや、原作と違って「ミザリーの生還」を劇中作として読ませるという手法じゃないから、案外そんなに気にならないかも?
 などと、アレコレ考えられて楽しかったです。

 それと「包丁を取り出す練習をするポールが恰好良い」とか「アニーが優しい言葉を掛けつつライターオイルを振り掛けて『穢らわしい原稿を焼かなかったら、貴方を焼いてしまうわよ?』と暗に脅してるような場面が素晴らしい」とか、文字媒体の小説では中々描けないような、映像で魅せる映画ならではの良さが、しっかり感じられた辺りも嬉しいですね。
 いかにも最後まで生き残り、ポールを救ってくれそうな老保安官が殺される場面もショッキングだったし、原作を読了済みの自分でも楽しめたのは「映画版独自の魅力」が、しっかり備わっていたからだと思います。

 これは演者さんの力なんでしょうけど、投げキッスをする場面なんかでは、あの恐ろしい「女神」であるアニーが可愛らしく思えたし、男女のロマンス要素が色濃く感じられた辺りも、興味深い。
 ファン心理の暴走というよりは「アニーはポールに歪んだ愛情を抱いてる」「殺すのはアニーにとっての愛情表現でもある」っていう面が強かった気がするんですよね。
 だからこそ、過去の死亡記事を見つけて、自分がアニーにとっての「初めての男」ではないと悟るポールの場面も二重にショッキングに感じられたし、この辺りは「狂った女の愛憎物語」として、とても良く出来ていると思います。

 ただ、最後に関しては……
 原作から大きく逸脱してる訳じゃないし、エンディング曲の歌詞を併せて考えると「これからも、アニーはポールから逃られない」「二人は、ずっと一緒」という余韻を残す終わり方にしたかったんでしょうが、ちょっと微妙に思えましたね。
 原作はハッピーエンド色が強く、とうとうアニーの幻影を振り切って新しい小説を書き出せた感動と共に終わっていますし、まるで趣が違うんです。
 「自らが生み出したミザリーを憎んで殺したはずなのに、生き返らせる事になった」からこそ「ミザリーと同じように、アニーも墓から甦ってくるかも知れない」と怯えるポールという、ミザリーとアニーを重ね合わせる描写が感じられなかったのも、不満点と言えそう。

 それに、どうせ独自の展開にするなら、いっそ原作でも示唆された「チェーンソーを振り上げ、襲ってくるアニー」を映像で見せて欲しかったなぁ……なんて、つい思っちゃいましたね。
 こんな願望を抱いてしまう辺り、自分も充分に「怖いファン」と言えるかも知れません。
ゆきさん [DVD(吹替)] 7点(2023-08-09 19:31:09)(良:2票)
243.サイコホラーの秀作!脚本がいいんですよ。これ、バイトの最中に観てたんですよ。ネットの映像配信関係のバイトで、暇な時間に映画がいくらでも見れたんです。バイト仲間と見てたんですが、つまらない映画だとみんな観なくなっておしゃべりしたりするんですが、これはみんな最後まで釘付けでしたからね。そのみんなの様子を見て、「ああ、やはりいい映画はちがうんだなぁ」と思いました。
承太郎さん [DVD(字幕)] 8点(2009-05-03 23:23:26)(良:2票)
242.自我の肥大した現代人特有の病である「自己愛」の究極の形態。他者への愛や奉仕が、結局は自分のためである、ということに気付いていない狂気。そして気付いていたとしても、そこに気付かない振りをし、気付かない振りをしていることすら忘れてしまう。精神安定のため、「自分は悪くない」「相手が悪いんだ」とする自己欺瞞による防衛本能は、誰の精神にも内在するからこそ恐ろしい。ただ、そのため内容的に先が読めるし、実際、意外性のある展開も無いまま映画としてあるべき着地点に着地する終わり方は少し物足りない。キャシー・ベイツの演技力に敬意を表して+2点。
FSSさん 6点(2004-04-13 14:39:31)(良:2票)
241.今思うと、当時小6か中1だった息子に一緒に見せたのは、かわいそうだった・・^^;。今21になった彼は、「ミザリーは二度と見たくない」と言っています。ごめんよ~、かあちゃんも、ここまでこわい映画とは思わなかったんで。
おばちゃんさん 7点(2003-09-30 01:15:42)(笑:2票)
240.《ネタバレ》 20年くらい前にテレビ放送で見て以来です。超売れっ子な作家が、雪山で自動車を道から転落させて大けがをし、大ファンの女に助けられ、幸い中の大不幸を体験するというような話です。ファンの女役の凄味もすごいのですが、作家役の細かい表情が素晴らしいです。ファンの女は飯野賢治並みの凄味はあるけど、ブスではないのがいいですね。ハンマーでやっちゃうシーンは、体がよじれました。とてもじっとしてられません。特に2回目に振り回す時の表情がいいですね。下唇の歪み具合が最高です。
camusonさん [DVD(字幕)] 9点(2023-05-24 19:28:18)(笑:1票)
239.《ネタバレ》 -Misery- 架空の小説の主人公。意味は“惨めさ”だって。嫌な意味だな。ミゼラブル(miserable)で“惨め”。
キング原作の映画で、原作の持ち味そのままに上手に映画化されてて、原作も映画も両方とも大ヒットした初めてのキング作品かもしれない。
アニーを演じたキャシー・ベイツ。ミザリーの一番のファンだという喜びの笑顔。豚のマネをする可愛らしさ。ライターオイルを足元に掛ける静かな怖さ。怒りをぶちまけるガチな怖さ。そんな喜怒哀楽に振り回されての投げキッスの怖さ。アニーの怖さを引き出す演出が見事。

ほとんど動けない主人公、変化の少ない舞台にも関わらず、希望と絶望、恐怖が交互に起きる展開が素晴らしい。役に立たなそうでいて、徐々に真相に近づいていく、実は凄腕の保安官。策を練って仕込んだワインが偶然こぼれてしまう絶望感。静かで手に汗握る展開、ストレスが沸々と沸く展開が続き、それらが最後の反撃にドカンと結びつく。
軟禁生活で書いたミザリーの続編が出版されるのはしたたかで良いと結末だと思う。事件が解決してからもアニーのトラウマに悩まされるのも納得。それくらいキャシー・ベイツは怖かった。

小説の方の話をチラッと。あとがきでヒヤッとさせられます。
古本屋に行く度、カバーの下に遊び心がある単行本版を探してるんだけど、見つからないんだよね。
K&Kさん [ビデオ(字幕)] 8点(2022-06-18 18:07:00)(良:1票)
238.《ネタバレ》 ジェームズ・カーンとキャシー・ベイツ、雪に閉ざされた一軒家。密室を舞台にほとんど2人芝居と言ってもいい作品。
カーンの役は誰でもいいかと思えるくらい、キャシー・ベイツの見せる凄まじい怪演は見事。
書き上げたばかりの新作を女に燃やされてしまった男が、最後は女の意のままに書かされた作品を燃やしてしまう。
小説家の作品がベースになっているサスペンスとして、このあたりも実によく練られている。
と思っていたら、原作はあのスティーヴン・キング。小説の文字の世界では彼女はどんな風に表現されているのだろう?
公開当時、ロブ・ライナーと言えばコメディの印象が強かっただけに本作は意外だった覚えがありますが、
そういえば「スタンド・バイ・ミー」も原作はスティーヴン・キング。ライナーさん、お好きなのかな?
まさか彼女は彼を殺しはしないだろうとは思うものの、秘密がバレそうになると躊躇なく保安官を銃殺してしまう。
これが最後の対決に効いている。カーンにも命の危機が迫っている。もう殺られる前に殺るしかない。
キャシー・ベイツを狂気モードに豹変させたと思ったら、緩めてみたり。
作品の空気に緩急を付けながらも、緊張感は最後の対決まで緩めない。見ごたえのある密室サスペンスです。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-04-16 21:07:10)(良:1票)
237.書く側がおかしくなるのがシャイニングなら、読む側がおかしくなるのがこの作品。作家にとっては担当編集者がおかしくなるのが一番コワい(おかしくならなくても元々コワい存在?)のかも知れないけれど。
それはともかく、キャシー・ベイツがコワイからオスカー獲ったのか、オスカー獲ったから彼女がコワイのか。オスカー受賞以降は「キャシー・ベイツを怖がって観なきゃいけない作品」になっちゃった感も無いでは無く。そりゃまあヤな感じは充分伝わってきますけれど、結構、最初の方から「ヘンな人」感を出しちゃってて、意外性とかエスカレート感とかいうものが、題材の割にはあまり感じられません(例えば『白い肌の異常な夜』なんてのは、一見マトモに思われるから、衝撃も強くなる)。それに、この状況の中、ジェームズ・カーン演じる作家にもあまり追い詰められたような様子がなく、ヘンに冷静に見えてしまって。
要するに、過度にドロドロした猟奇的な作品には、したくなかったんでしょうかね。でもそのせいで、スゴイ状況の設定の割には、あまりスゴ味がない印象。
そもそも、主人公がひとつの部屋に長期間閉じ込められるオハナシのはずなのに、主人公が日々見続けたであろうその「部屋」の印象が、観てて乏しいのが、監禁モノの閉塞感みたいなものがあまり感じられない一因になってる気もします。まあ、テーマの割には、安心して観られる作品、ではありますが・・・
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-03-24 09:27:05)(良:1票)
236.《ネタバレ》 ブタみたいな姿のキャシーベイツが、豚をペットにしてるわ、ベッドで豚のぬいぐるみ抱っこしてるわ、最後は豚の置物で頭をぶんなぐられて死ぬわ、豚とのシンクロが目を引く秀作。豚の泣き真似をしてブヒブヒっていうキャシーベイツは名場面です。
フィンセントさん [DVD(字幕)] 9点(2015-03-09 20:25:04)(良:1票)
235.いろんな女優さんでリメイクしてほしい。藤山直美さんだとチョー怖そう。松たか子さん、宮崎あおいさん、蒼井優さんあたりが演じたらどうなるかも観てみたい。
la_spagnaさん [DVD(字幕)] 8点(2014-10-22 05:55:15)(笑:1票)
234.《ネタバレ》 設定はこの上なく怖い。助けてもらってるという負い目もあるし。でも彼女のヒステリーは、怒るんじゃなく、メソメソしたほうが怖いんじゃないかな。ここまで尽くしているのに、どうして分かってくれないんですか、って泣いた方が。あくまで作家を祭り上げといて、しかし物理的には閉じ込めてる、って。そこを怒る形相を見せるから、力の暴力で怖い見慣れたサスペンスになってしまったかも(アニーの優しさこそが怖いはず)。地道に貯めていた眠り薬をあっさりこぼされちゃう(ほとんど)ギャグがいい。原稿を焼かれた復讐に、結末の原稿を焼いちゃうてのも、作家と愛読者の関係が出ていて、おかしい。作家にとって心血注いだ原稿が目の前で焼かれるたまらなさは、読者にとって結末間際で本を取り上げられるたまらなさと同じで、どちらも残酷きわまりない仕打ちなの。「思い出のアルバム」を見るとこも、怖くておかしい。全体この「怖くておかしい」の線でいった映画だった。不特定多数相手の仕事してる人って、こういう怖さをいつもひしひしと感じてるんだろう。たしかにK・ベイツは怖いけど、ミザリーになりきってる彼女、かわいくもあるんだよな。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2013-10-20 10:04:15)(良:1票)
233.《ネタバレ》 ロブ・ライナーぽいというか、画面が明るいのでおどろおどろしさがないのだけど、その分突然現れるキャシー・ベイツにびびる。七三分けの髪形と、もっさりした体型。超オバサンだ。おばさんのくせに小説のヒロインの行く末に目をきらきらさせてうっとりしてるのもまた怖い。このおばさんの気に入るようにしぶしぶ出来上がる三流小説の俗っぽさはちょっと笑えた。小説家にとっては笑い事ではなく、必死の攻防をしていたわけですが。思い込みの激しい大迷惑なファンを演じたキャシー・ベイツがリアルすぎる。こわいこわい。
tottokoさん [地上波(吹替)] 7点(2012-02-11 00:36:01)(良:1票)
232.《ネタバレ》 こんなのずるい。こんなの怖いに決まっています。動けない。監禁。精神異常のストーカーから介護。幽霊やゾンビ出すより、よほど効果的です。ですが、一番怖かったのは、アニーが車で戻ってくるまで。もういつ戻ってくるのか、どきどきしっぱなしです。遠足は前日に準備しているときが一番楽しい、みたいな。ちょっと違うか。
たきたてさん [DVD(字幕)] 7点(2011-10-08 03:22:45)(良:1票)
231.一人では見たくない、ようでけてます。
HRM36さん [地上波(吹替)] 8点(2011-06-13 13:54:41)(良:1票)
230.ジェームズ・カーンが出てる映画をほとんど観たことがなく、ただ若い頃はアクション系で有名だったイメージを持ってます。たしか『ロッキー』の主役候補でもあったはず(彼主演のロッキーが観たかった)。というわけで、彼に対しては、ちょっと軽い、人間味のある演技とか期待できないアクション俳優という偏見があったし、公開当時でさえ自分の中では「もう忘れられた過去の人」みたいな気持ちがありました。そんな彼を主人公にしているので、なんだか「がんばれ~!」という気持ちで応援。しかも設定が小説家。演技に観るところのない昔のアクション俳優という構えがあったためか、ほとんどベッドの中で動けず表情の演技で勝負する彼を観て、なんだかすごくこの俳優さんの印象が変わりました。もちろん、この作品で当たり役となり一気に名があがったキャシー・ベイツの演技も見事です。彼女の演技がすごいので、ジェームズ・カーンのがんばりが翳んでしまうのが、ちょっとかわいそう。けれど、ジェーム・カーンを知る人は「ゴッドファーザー」とか「ローラーボール」などのイメージは強いはずで、そんな彼がサイコな女一人にうろたえるストーリーが、ちゃんと緊迫感持って観れるものになってるってのが、自分としては唸っちゃうのです。バリバリにタフガイやってきた男優の、脂汗で脱出を試みる演技にも今一度注目してほしい作品です。
だみおさん [DVD(字幕)] 9点(2010-09-23 13:17:42)(良:1票)
229.《ネタバレ》 最初は車椅子のまま、どうやって脱出するか、と思ってました。ヒッチコックの「裏窓」かな、と思ってたんです・・・(なめてました、スイマセン)次は心理戦と思ってました。ウイリアムワイラーの「コレクター」かな?と思ったんです。(これもなめてました)でも足をやられて(この映像はスゴイ!)、一緒に死のうなんて言い出すし。最後は保安官が頼りになる面を見せて、終りかと思いました。「セルラー」みたいな感じで。でもこれも違った。自分の前のレビューをいくつか読むと、キャシーベイツが狂気な役をやるとは知っていましたが、細かいストーリーは知らなかったので、自分は幸運な観客だったようです。ですから、まだ観てない人がこの文章読んで、インパクトが薄れると気の毒なので、あまりネタバレしません。(手遅れかな?)これは面白いですよ!ただジェームズカーンからイマイチ、素敵な作家という印象が感じられなかったので(インテリぶっても「ゴッドファーザー」の長男だよなぁなんて思ってしまう)、彼の境遇がそんなに気の毒とは思わなかったです。よって7点くらいかなぁと。
トントさん [DVD(字幕)] 7点(2010-06-05 20:34:39)(良:1票)
228.キャシー・ベイツに尽きますね。アカデミー受賞も納得です。比較的最近になって、同じキングの狂人もの(?)であるシャイニングを観たんですが、ジャック・ニコルソンが言われるほど怖いとは思えなくて。上手い役者だとは思うけど、最初から怪しいじゃないですか。最初から怪しい人物が切れて狂ってもそんなに怖くないんですよね。そこにくると、このアニーは、最初はいかにもその辺にいそうな人のいいおばちゃんって感じで。小説の熱狂的なファン、と分かっても、無邪気に喜んでいる感じで、小説家もよもやあんなカルトなんて思いもよらないわけです。だから怖い。豹変振りが怖いんです。あんな普通のおばちゃんが、いつ切れるか判らない状態。切れるところのみならず、完全にイッちゃって恍惚と自分の勝手に作った小説の続きを語ってるとこなんか、ひょえひょえひょえ~っっ!!って感じでした。カルトの要素ってのは、誰にでもあると思うんです。好きなもののこと語らせると誰もが熱くなりますもんね。人は理性というたがをはめて、何事も行き過ぎないようにしてるわけですが、何かあってそのたがが外れてしまうと、アニーのようになることはあり得るんじゃないでしょうか…ここまで極端でないにしろ。これって、有り得そうな話だからまた怖いんだろうなあ。
あっかっかさん [地上波(吹替)] 8点(2009-04-30 13:37:50)(良:1票)
227.《ネタバレ》 物語は実にシンプル。凝った仕掛けや細工はありません。でも作品には求心力があります。何といってもアニー役のキャシー・ベイツ、彼女の力に負うところが大きい。彼女の表情、話し方、振る舞い、体つきに至るまで全てが魅力的。この場合の”魅力”とは、”恐怖”という意味。主人公に初めて食事をさせるシーン。我を忘れてヒートアップするアニーの豹変ぶりが、強く心に刷り込まれます。「こいつはマジでヤバイ」と。“作家とそのファン”という関係性を最後まで崩さない展開も素晴らしい。本作の真の怖さは、アニーのような発想の人間が現実に存在するということ。ここまで極端ではなくても、プチアニーは身の回りにきっといるはずです。
目隠シストさん [DVD(字幕)] 8点(2006-10-13 19:08:50)(良:1票)
226.キャシーベイツ怖すぎ…どの映画見てもいつミザリーの時みたいにって思うほど…それだけこの演技が脳裏の焼きついてます。
ニコルソンVSキャシーベイツ 観たい… 曙VSサップよりは面白いはず!
レスマッキャン・KSKさん 8点(2004-02-07 03:50:42)(笑:1票)
225.怖くておもしろかった~。この映画の怖さって非現実的な怖さじゃないからなお怖い。本当にこういう人いそうだもんね。起きたら枕元にキャシーベイツが立ってたら怖いよね~。そして観終わった今、目を閉じると血まみれのキャシーベイツの顔が脳裏に浮かんでくる!うひょ~。ボブサップに殴られた曙みたいな顔(失礼)で迫力あったね。フライドグリーントマトとミザリー合わせてキャシーベイツがかなり好きになりました。
日向夏さん 9点(2004-02-01 01:07:29)(笑:1票)
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【点数情報】

Review人数 244人
平均点数 7.32点
020.82%
100.00%
210.41%
331.23%
420.82%
5135.33%
62911.89%
77329.92%
87932.38%
93514.34%
1072.87%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.72点 Review11人
2 ストーリー評価 7.77点 Review18人
3 鑑賞後の後味 6.33点 Review18人
4 音楽評価 6.84点 Review13人
5 感泣評価 2.20点 Review5人
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【アカデミー賞 情報】

1990年 63回
主演女優賞キャシー・ベイツ受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1990年 48回
主演女優賞(ドラマ部門)キャシー・ベイツ受賞 

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