ゆきゆきて、神軍のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 ユ行
 > ゆきゆきて、神軍の口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

ゆきゆきて、神軍

[ユキユキテシングン]
1987年上映時間:122分
平均点:6.90 / 10(Review 87人) (点数分布表示)
戦争ものドキュメンタリーバイオレンス
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2011-05-24)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督原一男
助監督安岡卓治
出演奥崎謙三
撮影原一男
企画今村昌平
美術赤松陽構造(題字)
編集鍋島惇
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想】

別のページへ
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順】
12345
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
87.これ、私刑ですよね? この奥崎という人の行為は犯罪ですし、暴力を制止せずに撮影するのも普通に罪だと思うのですが……私の感覚がおかしいのでしょうか?? 

おそらく作り手は撮影対象に手出しをしないドキュメンタリー精神みたいなもので自分達を正当化しているのでしょうが、現実に人間を傷つけるのが許されるほど、表現の自由って尊いものですか? ムーアがこの作品を好きらしいのですが、やはり目的のためなら手段を厭わない人なのでしょう、残念です。ほんとうに危険なのは左翼でもなく右翼でもなく、己の正しさを信じて疑わない傲慢さにあるのだと思います。

奥崎氏に同情する向きもあるようですが、いくら悲惨な戦争体験があったとしても、それで犯罪が正当化されるわけではありません(大量殺人者はたいてい幼児虐待の過去があるがそれで無罪にはならない)。パチンコで天皇を狙うなんてくだらないパフォーマンスでしかないし、この映画の出演後には殺人事件も起こして、出所後はなんとAVに出演している。ある意味ではとても気の毒な方ですが、こんなヤバイ人を美化しないでほしい。

実はこの作品の本質は、狂人の放つ異様なエネルギーが観る者を惹きつけているだけで、戦争映画うんぬんは付け足しに過ぎないんじゃないか、という気すらします。

あと、同じ題材の小説(古処誠二の『アンノウン』)を読んだことがあるのですが、そちらの著者は犯罪を犯していませんが、充分衝撃的で、非常に重い作品でしたよ。それどころか著者は実際の従軍経験者から感謝されていました。わざわざこんなキワモノ映像を撮る必然性はまったくなかったのです。

たとえば『バトルロワイヤル』のようなフィクション内の残虐な殺人は批判されるのに、ノンフィクションの地味な暴力が見逃されるのって、とてつもなくバカげてると思うのですよ。これは現実の暴力。盗撮映像を利用したAVが許されないのと同じ理由でありえません。基本的に0点は付けないことにしているのですが、これに関しては採点放棄の意味で0点です。表現の自由以前の問題でしょう。
no oneさん [ビデオ(邦画)] 0点(2009-07-23 14:30:16)(良:3票)
86.《ネタバレ》 奥崎さん見ているとやっぱ、迷惑な人、という印象が一番先に来る。奥崎さんよりも、押しかけられた家のほうに気持ちが行っちゃう。すぐ殴るし。奥崎さんて、話し合うわけじゃなく、自分の「正義」の物差ししか持ってない人だから、そもそも対話にならない。自分の信念を開陳するだけ。吉田伍長の話をもうちょっと聞きたいな、と思っても、すぐ奥崎さんが割り込んできて、興奮して、ああヤバいな、と思ってると蹴り出す。困ったもんです。一家の小さな平和を守りたい、という押しかけられた側の家族の気持ちのほうに共感しちゃう。「大義」の前に犠牲にされていったかつての日本の家族の縮図にも見えてきて、奥崎さんってあの皇軍の神髄を保存してるんじゃないか、と思えてくる。「正義」のためにはすべて許される、という発想が、敗戦の価値観の転換を越えてもまだ生き続けている気色悪さ、そこにこの映画の一番の手応えを感じた。脇の人の方が興味深く、平気でニセ遺族を演じる奥さんなんか、この人だけで一本のドキュメンタリーを作ってほしいと思ったほど。料理店やってる元衛生兵、日本兵「は」食べなかった、と言う人。あんな凄いことを、声も低めずヒョロッと言ってしまう。あの時代と今とで切り替えがきちんと出来ている。人間の精神というものの強靭さを感じた。いろんなことを考えさせられた映画ではあるが、あきらかにカメラの存在が奥崎さんを煽っており、ドキュメンタリーの手法としては一歩踏み外してしまっていると思った。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2010-04-23 12:03:07)(良:2票)
85.《ネタバレ》 正直、嫌悪感一杯。目的のためなら暴力肯定するんなら、結局、戦争だって肯定しているのと同じじゃんか。なんだよ、昭和天皇にパチンコって。小心者めが。デカいことやってるように主張してるけど、しょせん、自己顕示欲のカタマリなだけじゃんか。こんなオッサンが正義を口にしているなんて、反吐が出そう。・・・出そうなんだが、どうもそういう一言で片付けられないんだな。こんな奥目の貧相なオッサンの言動なんか、本当はまあ、どーでもいいわけよ。要は、このオッサンを使って、この作品を撮った製作サイドのシタタカさ。でもねえ、戦場のカニバリを扱った手記・小説なんかは既に世に出て有名なのがいくつもあるわけで。狂った奥目のオヤジが戦争の狂気を叫んだって説得力ないって。真っ当な爺さんの壮絶狂気体験話の方が百倍効果的。やっぱり、こういう作品に「それでも価値はある」みたいな評価が罷り通られては納得いかないので、ここは0点だな。
すねこすりさん [DVD(邦画)] 0点(2009-05-12 15:03:02)(良:2票)
84.奥崎謙三という人物の魅力でこのドキュメンタリーはなりたってると思います。これほどの圧倒的パワーに満ちたおっさんはなかなかいない。彼の言動に賛否あるのはしょうがないが己の確固たる信念をもって行動する生き方は今の世の中では逆に新鮮に映ります。サブカル好きに好まれそうな方でした。
しっぽりさん [DVD(邦画)] 9点(2008-11-13 19:52:21)(良:2票)
83.《ネタバレ》 レイプ、暴力、それにともなう絶望、PTSD、自殺未遂、経済的損失を経験したことがある僕とパートナーですが、加害者が責任を取ってくれることはなかった。加害者の責任を追及する映画だという事で興味を持ったが・・・にしてもこれはグロイ。1点たりともつけられない。あの老人は、他人が家に上がり込み、暴力で家族を傷つけられる絶望と恐怖がわかっているのだろうか。被害者は加害者にこんな事する権利があるのか。被害者だからって何でもしていいと思っているんじゃないのか。それを横で撮影するカメラマンもカメラマンだ。カメラ=ブラウン管を通じて傍観者の視点で暴力の場面を見たとき、僕も彼女も過呼吸状態だった。これが真実だ? 被害者が加害者に報復し支配する様子なんて真実じゃない。
はち-ご=さん [ビデオ(邦画)] 0点(2008-11-02 00:39:57)(良:2票)
82.《ネタバレ》 私はこれほどまでに刺激的な映画を観たことがない。凄いの一言。奥崎謙三という人間は、類い稀なる人物だ。自らの暴力を「世間の間違いを暴くための暴力なら、それも必要」と、肯定する。キ印であることは、まず間違いない。しかし、同時にエンターテイナーとしても一流。カメラを意識し、常に最高のパフォーマンスをカメラの前で発揮してみせる。興奮しながらも、自分の言いたいことは、的確にしゃべっている。そして何より、もの凄い度胸の持ち主。「無理が通れば道理ひっこむ」まさにこれが証明されている感じ。戦時中、仲間殺しをしたと思われる人物をアポなしで訪問しては、ねじふせる。時には暴力、時には執拗なまでの詰問で。最初は相手方も口を堅く閉ざしているが、奥崎謙三の執念の詰問に、やがては重い口を割らざるを得ない状況に追いこまれる。この執念と技術が凄い。この人は、お金もうけをしようと思ったら、まず間違いなく成功するに違いない。このドキュメンタリーは、ものすごく良くできている。頭から最後まで、時間を忘れるほどにのめりこめた。暴力あり、暴言あり、泣きどころあり。そして反戦映画としての真面目な側面もありだ。とにかく観ていて血の騒ぐドキュメンタリーだった。正論をかざして正義感ぶったり、気が弱くて自分の言いたいこと言えなくて悩んでる人、綺麗なアメリカ戦争映画しか観たことない人、などなどは是非観てほしい。そして疑問に思ったのは、奥崎謙三氏の不思議なほどの喧嘩強さ。
痩せていているのに、何故だかめっぽう強い。喧嘩には度胸と喧嘩慣れが一番重要だと言うことを、奥崎謙三氏は体を張って教えてくれた。喧嘩に強くなりたいヤンキー諸君にも、非常にタメになる作品である。印象的なシーンを挙げてみる。それは、皇居でのお手製マークⅡによる街宣シーンだ。警官たちが車を取り囲むが、全く意に介していない。世の中で最強権力とされる国家権力を向こうに回しても、全く動じないのだ。この人に怖いものってあるんだろうか。私もこの人の様な度胸が欲しい。そういえば奥崎謙三氏、誰かに似ていると思ったら、ボクシング評論家のジョー小泉氏と軍事評論家の江畑謙介を足して二で割った感じの風貌である。どうりで喧嘩と戦争に強いハズだ。エンドロールで流れる激しい太鼓が素晴らしい。最後の最後まで完璧な演出。この映画を、知らぬ存ぜぬは許しません!
にじばぶさん [DVD(邦画)] 9点(2008-07-06 23:19:59)(良:1票)(笑:1票)
81.《ネタバレ》 ドキュメンタリー映画。主人公である奥崎謙三が、かつて自分も所属した日本軍ニューギニア残留部隊において実施された、兵士の不可解な処刑について、その遺族とともに関係者を訪問して、真相を追求するという内容です。当初、関係者の口は非常に堅かったのですが、暴力的に追い詰めることにより、口を割らせていきます。関係者が深刻に苦悩しているのがよくわかるわけですが、どういうわけだか、どこか笑ってしまうつくりになっているんですよね。奥崎謙三という男のキャラがとにかく強烈で、バイタリティと行動力が半端じゃなく、物腰低く相手の懐にもぐりこんだり、滔滔と自分語りをしたり、思い通りに行かないと急にキレて恫喝したり、文字通り寝技に持ち込むしぶとさです。適所でキレることで、こいつヤバイと思わせて、相手の戦意を削ぐんですよね。実際それ以上にヤバい人なんですけど。変な人が一人いるだけなら、あり得る話と言えるのですが、処刑された兵士の妹なる人物が、これまた強烈なキャラで、なんと、こともあろうか、(インチキ臭い)霊能者なんですね。奇跡的です。笑ってしまうシーンは多いのですが、特に好きなのは、押しかけた関係者宅のこたつの上に、たまたま置いてあったみかんを並べて、処刑時の立ち位置を再現して、問い質すシーンですね(人が死んでるんやで・・・)。処刑を指示したとされる隊長の妻が、撮影隊に対抗して写真を撮りまくっていたシーンも、結構好きです。
camusonさん [DVD(字幕)] 9点(2023-03-20 19:21:03)(良:1票)
80. 撮影を意識しているため奥崎の精神的・肉体的暴力が一層エスカレートし、逆に相手や家族の対応は抑制気味というバランスの悪さ。結果的にカメラが煽りの役割を果たし本人をつけあがらせていないか?
 戦争犯罪を語れば歪んだ正義感が許せるというものではない。その要素を取り除けばただの犯罪者であり、天皇の戦争責任追及は暴力の免罪符に利用しているだけ。皮肉なことに奥崎の暴力自体が旧日本軍の体質を体現している。
 鑑賞後に残ったものは問題意識のみ。
風小僧さん [インターネット(邦画)] 1点(2017-06-11 13:09:31)(良:1票)
79.《ネタバレ》 “ドキュメンタリー映画の最高峰”“凄い映画体験”などの世評は聞いていましたが、観終わってからの感想は、もう嫌悪感しか残りませんでした。引き合いに出すのもヘンかもしれませんが、自分にはこの映画を観て『ありふれた事件』が思い出されて仕方ありませんでした。共通しているのはどちらの主人公もカメラの存在を意識し過ぎだということです。奥崎という人、元から過激というか粗暴な人物だったんでしょうけど、自分が主役として撮られているという自覚が過剰な演技に繋がってゆくという影響を間違いなく与えていると思います。途中から銃殺された兵隊の遺族に逃げられて、ニセ者を同席させ始めたのにはさすがに唖然としてしまいました。製作者たちは「虚実を超えた構成」などと自賛しているみたいですが、これはTVバラエティでやったら大問題になるヤラセ以外の何ものでもありません。監督が田原総一郎の弟子だったという経歴を知って、まあ納得しましたが。 この奥崎という男はとにかく自分の狂信以外は決して認めない、他人にも私生活があるなんてことはこれぽっちも理解していないという、もうまるっきりサイコパスだということは良く判りました。自分の私怨を晴らすために亡き戦友を利用しているだけとしか思えない。彼は終戦1年前に投降して捕虜になったみたいで、敗戦まで部隊に残った兵士たちより食料事情ははるかに恵まれていたわけです。本人に自覚はないかもしれませんが、彼の深層心理にはそれが深い負い目になっているのかもしれません。そんなキチ○イ男に群がってカネもうけのネタにする映画屋たちにも反吐が出そうです。 「これこそがドキュメンタリー映画の神髄なんだ」と説教されるぐらいなら、この世からドキュメンタリー映画なんて消えてしまった方がせいせいします。
S&Sさん [DVD(邦画)] 1点(2015-07-06 22:46:03)(良:1票)
78.《ネタバレ》 ドキュメントの最高峰
テーマがアレなもんで薦めにくい のではあるが
 
じじぃがじじぃにマウントとって殴りつける
総合マニアでなくてもヨダレが出る内容
 
とかゆーんでなくて、これはぜひ多く人がみてみるのが良い映画かもしれません
ドキュメンタリーの何たるか ヒトとしてのなんたるか
と時に穏やかに、かつ暴力的に考えさせられます
正直こわいです これぞドキュメンタリー
 
水野晴郎のいう『戦争はよくない』
とは一味も二味も いや 全然違う
おでんの卵さん [DVD(邦画)] 9点(2010-06-13 18:22:36)(良:1票)
77.《ネタバレ》 ガチすぎてまじめなドキュメンタリーなのか、ギャクなのか境目があいまいな迫真の映像。
キレて当時の上官と取っ組み合いするところはやりきれない悲哀と第一級の笑いが同時に来る。
絵的に後ろでオタオタする家族の姿も見逃せない。
途中から遺族の人らさえついていけなくなり、妻と知り合いに遺族のふりをさせたり芸も細かいよこのおっさん。
このドキュメンタリーなにがすごいってラストの字幕。
ドキュメンタリーならでは。
いや奥崎謙三さんならではのラスト。
結婚式にこんなおっさん来てほしないなぁ・・・。
扱ってるテーマ自体はかなり重厚やし、ドキュメンタリーとしてもっとまじめな感じに演出することもできたろうに、あえてしない監督の手腕に拍手。
真実ってのは時としてとんでもない喜劇に見えてしまうのかもね。
レビューの得点分布が極端なのが興味深い。
CBパークビューさん [DVD(邦画)] 8点(2009-07-25 10:42:27)(良:1票)
76.これを反戦映画と言って良いものか。何を題材にしたドキュメンタリーなのか。それは戦争でも何でもなく、奥崎謙三という人物そのものを題材にしたドキュメンタリーだろう。彼のしていることは戦争を根絶するための戦争とでも言うべきものであり、全く賛同することは出来ないが、カリスマ性というか人物そのもののいかんともしがたい魅力は有ると言わざるを得ない。確かにエクストリームなものは魅力的だが、それは所詮思想でしか有り得ないということもこの作品で同時に分かることなのである。
Balrogさん [DVD(字幕)] 7点(2009-07-24 18:01:42)(良:1票)
75.《ネタバレ》 確かに奥崎謙三はDQNでどうしようもない男だが、彼のおかげで貴重な戦争の体験談をこうやって残すことができたのは偉業といえる。
それよりも、奥崎の奥さんの何も言わないでついていく姿が泣けた。二人とももうこの世にはいない。
no_the_warさん [DVD(邦画)] 9点(2008-12-31 03:16:09)(良:1票)
74.こんな映画があったとは・・眠たい時に観たが、冒頭あのおじさんが登場した瞬間にシャッキリと目が覚めた。吐き気がするくらいの衝撃。戦争によって様々な人がここまで追い詰められる事実。義務教育の国語の教科書を読んでも、はだしのゲンを読んでも、プライベートライアンを観てもわからなかった戦争による人間の心の傷の生々しさがある。8月15日の深夜に毎年放送したらいいと思う。
素敵な鯛の靴さん [DVD(吹替)] 9点(2008-12-10 00:59:05)(良:1票)
73.ドキュメンタリー映画の最高峰。とにかく奥崎氏の行動力に終始圧巻。彼の行動、元兵士達の証言等どう受け止めるかは個々の自由だが、とにかく多くの人に一度見てほしい映画です。
すたーちゃいるどさん [DVD(邦画)] 9点(2007-10-30 19:03:35)(良:1票)
72. 真性のキ印の初老の男が主人公。ドキュメンタリー映画だが、やはり異色だと思う。戦争云々は関係なく主人公の男は、今の平成の世の中に生まれても犯罪を犯すだろう。自分の気に入らない人間は殴る、刺す、撃つ。正義などは単なる後付けではないか? マスコミにさんざん叩かれた有名政治家を殺すとか書いた車とか、天皇にパチンコを撃った経歴とかだけでサヨク的心情を持ったマスコミは喜ぶのかな。公開当時、多くのマスコミや学生運動の生き残り学生が、絶賛していたのを思い出す。このような人間に関わることなく人生は生きたいものだ。
 先日亡くなった知り合いの元帝国軍人の爺さんは、もっと思慮深く我慢強かったと思う。戦争の狂気なら、普通の爺さんの普通じゃない話の方が説得力ありますな。
パオ吉さん [DVD(邦画)] 1点(2007-10-20 22:02:12)(良:1票)
71.《ネタバレ》 これはある一人の人間の物凄いドキュメンターリー映画である。奥崎謙三、このあまりにも常識外れな人間、行動、それは例えば昭和天皇が皇居参賀の日に天皇陛下に向って、パチンコ玉をぶつけようとするという普通では考えられない行動を取る。その一方で戦争によって、亡くなった戦友のお墓の前で涙を流すその姿は人間としての正しい有り方、行き方、例えどんなに他人からおかしな奴、変人扱いされても、一人の人間としての進むべき道を物凄く現実を持って知らせる。この親友の墓参りのシーンがあるからこそより一層、他の部分での奥崎謙三という一人の人間の持っている奇人変人的な一面というものが物凄い力を持って観る者に衝撃を与える。今まで観たどのドキュメンタリーよりも力の持った恐るべきこれこそ本物のドキュメンタリーだ!本当は満点にしたいぐらいのとにかく物凄い作品なのだが、奥崎謙三ということの男がどうにもこうにも私の上司の顔にそっくりなのが気になって仕方がないので、マイナス1点とするが、それでも本当にこの作品の持つパワー、恐ろしさ、奥崎謙三という一人の人間性がずしりと重くのしかかる物凄い傑作!
青観さん [ビデオ(邦画)] 9点(2007-07-10 21:59:01)(良:1票)
70.活動家・奥崎謙三によるお礼参りを追った渾身のドキュメント。終戦23日後に部下二名を射殺した日本軍将校に正義の鉄槌を下すべく、時を越え奥崎氏のメスが入るわけだが、もはやメスではなくそれはドス。ターザン山本のギラギラ感を100倍濃くした奥崎氏の言動はもはやキチ○イ。到底まともに思えないやり口(鉄拳制裁!)で、事件関係者達をぶった切る奥崎氏は誰も止められない。信念に生きる者、その妄執を描ききったまさに最狂のドキュメンタリー。痛快過ぎてドン引きしてしまう奥崎氏のバイタリティに酔え!
カイル・枕クランさん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-11-05 22:37:21)(良:1票)
69.最高の映画! そして、それに超反比例する主人公奥崎の最低の人間性!いまいちど、見直して、感想をのべるならば。そうですね。ただ単純に、スキャンダラスですね。まあ、たとえば、ある人物の実際の殺人の過程を、キャメラで追うこと。単純に、その一点だけにつきるわけだが、それを、ドキュメンタリー映画として企画、構想して、実際に、撮影、編集、一般公開してしまうんだから、これはもう、とてつもなく、凄い!!
しかしまあ、キャメラで追っかけて、撮ってるもんだから、ご本人が、悪ノリしている。って感じも、大いにあるんだけどもね。ただ、これはないものねだりだが、奥崎が、問題の、戦争当時に、どれくらい、死に物狂いで、”戦争”というより、”軍隊の理不尽さ””ひどい上官と部隊”と戦ったのか!!!!”ということである。おそらく、このひとは戦後、いままで、不断の戦いを続けている、とは、到底おもえない。戦後、何10年も過ぎたあとで、急に思い出したように、あんにゃ野郎!アッタマ来っから、いっちょぶっ殺してやろうか!!ってな、感じ。何十年も過ぎたあとなのに、いまさら、遅えよ!!戦時中に、内輪もめして、上官と戦って、死ねばよかったのに。タダタダ、迷惑なオッサンである。追加!そう!くりかえし、言いたいのは、モラルも法も、何も制限がなければ、ラクなもんである。なんでもありならね。現実はそうではない。しかし、この作品は造られた!そして映倫を通った!(??ですよね、、、)公開された!そう!ニッポンも捨てたモンではない。残るは”暴力団”と”天皇”だ!そのうち、誰かがやってくれるはずだ!小学校の授業で”働くおじさん”(古いね!)なんてのを見せてるヒマがあったら 、こんなのを、小学生にも是非みてほしい。
男ザンパノさん [映画館(邦画)] 10点(2006-08-29 19:44:04)(良:1票)
68.《ネタバレ》 みんな、オクザキさん凄すぎ!って言うけれど、旧ナチスを追求するユダヤ人グループは、今でもみんなでオクザキしてる。つまり、欧米の規準だと、悪いヤツはオクザキさんぐらいにきっちり追及するのが正常で、水に流すのは悪に加担するのと同じ。これは「グローバルスタンダード」だったりするから始末が悪い。私は、オクザキさんがそばにいたら引くけれど、原則として、オクザキさんは偉いなぁと思いました。別の意味で凄すぎるのが、もう一人の、確かヤマダさんというニューギニア生き残りがもらしたコトバ。自分は山の中であっち行ったら水があるとか、何かと勘が働いたから、みんなに喰われないで済んだ、ですと。取り柄がないヤツはマジで喰われるってのは、うーむ、いや、ほんとに、凄いな。そこにいる他人を、食べようかな、ってマジで考えるって、どういうことだ?これこそ真に想像を絶している。
哲学者さん 9点(2004-06-24 12:48:17)(良:1票)
別のページへ
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順】
12345
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 87人
平均点数 6.90点
0910.34%
133.45%
211.15%
311.15%
411.15%
578.05%
655.75%
71213.79%
889.20%
92528.74%
101517.24%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.75点 Review4人
3 鑑賞後の後味 3.60点 Review5人
4 音楽評価 9.66点 Review3人
5 感泣評価 5.00点 Review2人
chart

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS